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今週の見どころ(5/16〜5/18)

2008年5月15日(木)

 先週から始まったナイター開催ですが、場内ではとかち海おでんを販売する屋台(6月29日までの開催日17:00〜20:00・各日限定50食)が人気のようです。
 おでんの具材には地元十勝産の新鮮な海産物がふんだんに使用されているとのこと。まだ夜は肌寒いこの季節、温かいおでんを食べながらホットなレース観戦を楽しみください。

 5月16日(金)のメイン第10レースは、ばんえい青葉特別(400万円未満)
 中心は今季開幕から2戦連続連対中のグレートサンデー。今季初戦の400万円未満(4月26日)では、差のない障害3番手から馬なりのまま残り30メートルで抜け出す盤石のレースぶり。昨季は準オープンで活躍していた底力をいかんなく発揮しました。この相手関係なら実力・実績とも一枚上だけに、今回も連対を伸ばしそうです。
 前走勝入混合400万円未満(5月5日)でグレートサンデー(2着)を破っているマックスセンプーが相手筆頭。この2頭を含めた5頭がほぼ同時に先頭で障害を越えての叩き合いから、残り20メートルで抜け4頭を突き放しました。前走はグレートサンデーより10キロ軽かったのが、今回は昇級により同重量の戦いとなりますが、好走の期待が高まります。
 そのほか、前走の4歳オープン戦を圧勝したコーネルフジや、前開催の春駒特別(400万円未満)で大接戦の2着争いを繰り広げたハマナカキングチヨノキングらも争覇圏でしょう。

 5月17日(土)のメイン第10レースは緑風特別(500万円未満)
 好調馬が揃い大混戦が予想されますが、前走ばんえい十勝オッズパーク杯で5着に健闘したキョクシンオーに期待します。その前走は400万円条件からの格上挑戦でしたが、トップハンデ馬と20キロ差と恵まれたわけではありません。しかし最後はきっちり末脚を伸ばしてきました。今回のメンバーの多くは、昨季600万円・混合700万円未満戦などでしのぎを削ってきた相手たちだけに、昇級戦でもまったく格負けしません。
 5月4日のスーパージョッキー賞(混合500万円未満)で開幕2連勝を飾ったトカチタカラや、同レース2着ストロングペガサス、1番人気を裏切った(5着)フクノカミカゼらも上位進出の可能性は十分。
 4月26日の藤丸カップ(オープン混合)で、やや離れた障害クリアからぐいぐい追い込んできたバンゼン(2着)、アローコマンダー(3着)の2頭も差はありません。

 5月18日(日)のメイン第11レースは、さつき特別(オープン)
 前走で、ばんえい十勝オッズパーク杯か、大雪賞(オープン)を使った馬がメンバーの多くを占めます。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で惜しくも勝ち星を逃したナリタボブサップ。カネサブラック(1着)と並んで先頭で障害をクリアしマッチレースを展開。ゴール前、わずかに脚色で劣り2着でしたが、相手が悪かったというほかありません。勝ち馬不在のここはチャンスです。
 そのレースで3着だったマルミシュンキは離れた位置からよく追い込んで、あわやの場面を作りました。馬体重・前走比プラス55キロの影響があったのかもしれず、今回は絞れてくれば勝ち負けの期待がかかります。
 前述2頭が有力ですが、割って入るなら大雪賞では1番人気で3着だったホクトキングに注目。その前走は、1着ヤマノミントは馬場水分4.1%とスピードが生きる馬場状態、2着ニシキダイジンは他馬に絡まれずに逃げられた、とそれぞれの好走条件にハマったと考えられます。その点、ホクトキングは好走にあまり注文がつかないタイプ。目下障害もキレているだけに、一発逆転の可能性を秘めているといえるでしょう。

ばんえいジョッキーファイル(2) 西弘美

第2回 パパはばん馬が大好き  西 弘美

 2回目のばんえいジョッキーファイルは、今年3月のばんえい記念をトモエパワーで制した西弘美騎手です。昨年、息子である謙一騎手がデビューを果たしました。背が高くて笑顔の優しい西騎手ですが、レースの時は表情ががらりと変わります。

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 身長? 178センチ。謙一は……175かな。高く見える? 髪立ってるからな(笑)。
 この冬に500グラム太ったけど、今はもう大丈夫。調教で体力使ってるから(笑)。

--- 謙一君の騎乗ぶりを見ていかがですか。

 う〜ん。どうだろね。最近はやっと見れるようになってきたけどね。ぎこちなさがなくなってきたんじゃないの。

--- ここ最近活躍していますが、さすが厳しいようですね。

 フフフ……1年や2年で乗れたら苦労しないもんな。思いっきり乗ってるようだからいいんでない。

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ばんえい記念・トモエパワー

--- 西さんの場合、思い出の馬は、ばんえい記念を勝ったフクイチ、イエヤスなどたくさんいると思いますが。

 カネミフロンテイア(ばんえいダービー、チャンピオンカップなど重賞7勝)。あの馬に一人前にしてもらったんだよね。今現在も収得賞金の……3歳の時の記録だけどね、抜かれていないわ。うん。

--- 期待の2歳馬はいますか。

 ソトガハマモリウチかな。

--- 乗っていて違いを感じますか。草ばん馬で強かったそうで。

 うん、まあ今の時期はね。早くから調教されてるし。

 ばんえい競馬のルーツともいわれる「ばん馬大会」は西騎手の出身地・岩手県を含む東北地方でも行われています。東北では「馬力大会」といい、そりには乗らず馬の前で引っ張る扱者と、後ろから追いたてる助手の2名で行います。以前私が東北のばん馬大会で、日程に一番詳しい方を紹介してほしいと周りの方に聞くと、「それは弘美だ」と言われました。

--- 西さんはよくばん馬大会に行かれるんですか?

 小学校上がる前から丸太引っ張る手伝いしてたし、ほとんどのばん馬大会に行ってたから、近所の子と遊んだことない(笑)。日曜日っていったら、ばん馬行ってた。
 いろいろなところでやってるよ。同じ日に2カ所でやってたりさ。
 この前も、三沢(青森県)行ってやってきた。舟形(山形県)もポスター送ってもらって、日程表ももらって。そうそう、西根(岩手県八幡平市)のまつりも行ってきた。
 扱者と助手は、どっちでもできる。普段は一人で調教とかやってるからさ。前で引っ張って、慣れたらもう馬が引っ張ってくから。声かけるだけで止まるし。

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--- ばん馬大会の魅力は?

 馬もそうだけどさ、馬好きが集まるからね。なかなか交流の場ってないでしょ。

--- 北海道に来て、違いはありました?

 最初こっちに来たときは、とまどってさ。なんでソリに乗って馬が言うこと聞くのって。後ろにいて、言うこと聞くのが不思議だったもの。手綱なんかも、持ち方わからなかったし。

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--- すぐにはばんえいの世界に入らなかったんですよね?

 最初は弟(西康幸調教師)が入って、それからオレもやるって。最初は大工してた。3年大工やって、あとは好きなことやってみっかなーって。

--- 西さんから見た、ばんえいの魅力はなんでしょう。

 やっぱり、おっきな1000キロクラスの馬が、騎手のかけ声で走ったり、止まったりするから、力が入るよね。
 好きなところ? 障害だよね、やっぱり。駆け引きとか、間合いっていうの。乗ってるのは先行が多いけど、追い込みの方が好きなんだ。

--- では、ファンに一言。

 レースは見てほしいね。レースが終わって興奮状態にある馬の、筋肉の張ったボディビルダーみたいな、あれが一番かっこいいよね。いかにも1着獲って勝ったぞっていう、あれがすごくいいよね。

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--- 個人的に不思議に思っていることがあるのですが、鈴木勝堤騎手と生年月日が同じですよね? 全く違うように感じるんですが(笑)。

 そんなに違う? (俺は)酒あまり飲まねぇからかな(笑)。

 優しい口調でぼそぼそっとしゃべる西騎手。口数は少ないのですが、ばんえいやばん馬大会の話になるととても楽しそうに話してくださいました。心からばん馬が好きなんですね。
大騎手であることを忘れて、すっかり癒されてしまいました。

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取材・文・写真/斎藤友香

5/11カーネーションカップ回顧

2008年5月12日(月)

ニシキユウが重賞2勝目

 11日(日)に行われた新設重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)が行われ、2番人気のニシキユウが勝利。一昨年のばんえい大賞典に続く重賞2勝目を挙げました。

 道中はスターエンジェルが引っ張る流れも、各馬一団。平均ペースで進んで、第2障害を迎えました。
 そのスターエンジェルを先頭に、各馬が登坂開始。トカチプリティーの馬体がグッと上がり、さらにニシキユウも天板まで登り切って、この2頭がほぼ同時に障害をクリアしました。やや遅れてギャンブラークイン、スターエンジェル、プリンセスモモの順で続き、そのうしろからフクイズミも追撃態勢へ。しかし、先行する2頭の逃げ脚は快調。特にニシキユウは残り20メートル付近で先頭に躍り出ると、しっかりとした脚どりでジワジワとトカチプリティーとの差を広げ、半馬身ほど前に出たところでゴールを迎えました。終いに差を詰めたスターエンジェルが3着で、1番人気のフクイズミもよく追い込んだものの4着まで。

 これまで世代限定戦や牝馬限定戦で堅実な走りを見せていたニシキユウですが、前走の藤丸カップ(オープン混合)に続く勝利でひと皮むけた印象。終いまで衰えなかった末脚がその証明で、今後もさらにタイトルを積み重ねていくことでしょう。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「前回は尾ヶ瀬馨騎手が乗っていて動きがいいなぁと思っていたので、今回は乗せてもらえてよかったです。軽い馬場が得意なので雨が降ったのもよかったし、(最後はトカチプリティーとの叩き合いになったが)なんとか逃げ切って無理にでもゴールに入れる気持ちでした。今後はハンデを背負って大変ですが、まだまだ活躍できると思います」

5/11カーネーションカップ予想 山崎エリカ

2008年5月10日(土)

休み明けでもフクイズミから

 今年から重賞として新設されたカーネーションC。カーネーションCは母の日の意味合いを込めて作られたそうですが、ところで母の日ってなぜカーネーションを贈るんだろう? カーネーションってお花屋さんに置いてあるお花の中でも一番安いお花で、昔フラワーアレンジメントをちょっと……ほんの少しだけやっていた時、安いカーネーションで何度も練習したので、正直あまり好きではありません。あっ、そんなことを言っていたら、予想が当たらなくなっちゃいますね。(^-^;;;;;;)

 さて、そのカーネーションC。◎にしたいのは今年1月のヒロインズCでは(3)トカチプリティーに先着を許したものの、2月に行われた牡馬相手の然別賞やたちばな賞では、同馬をを負かしている(7)フクイズミです。フクイズミは今季初戦になりますが、前走のウィナーズCでは気の悪さを見せていたので、約2カ月休ませたことがいいリフレッシュになりそうな気がします。実際に昨年の年度初めの旭川記念でもミサイルテンリュウの2着に好走していますから、なんとか連対は確保してくれるのではないでしょうか。

 ○には今季1戦使われての上積みを考慮して、たちばな賞で◎に次ぐ3着で、ばんえい記念でも3着の(4)スターエンジェル。▲には前走のばんえい十勝オッズパーク杯は速い流れを後ろから行って力を出し切れませんでしたが、ヒロインズCでは◎に先着しているだけに巻き返しが怖い(3)トカチプリティー。あとは△に早めに動けるのが魅力の(2)ギャンブラークイン。

 フクイズミはおそらく1番人気なのでここは3点でまとめちゃいます。フクイズミさえしっかり来てくれれば相手も3頭だとは思っていますが……。

 ◎ (7)フクイズミ
 ○ (4)スターエンジェル
 ▲ (3)トカチプリティー
 △ (2)ギャンブラークイン

5/11カーネーションカップ予想 矢野吉彦

斤量的に有利なフクイズミ

 今週から早くもナイター開催がスタート。ところが、そのとたんに寒気がやってきてしまいました。今週末に帯広競馬場へ行かれるみなさん、どうか風邪などひきませんように。

 さて11日は、ナイター開幕と母の日を祝って(?)、新設重賞のカーネーションカップが行われます。アンローズとサダエリコが抜けたあとの女王の座を争うレースが始まるわけですね。土曜、日曜は、気温は低めながら晴れまたは曇りの予報。馬場は少しずつ乾いて、当日は軽馬場と重馬場の中間くらい、という状態になりそうです。
 前走のすずらん賞で先行し、第2障害を真っ先に仕掛けたプリンセスモモが、ここでもハンデ差を利して前々でレースを進めるでしょう。前走の障害通過はスンナリとはいきませんでしたが、まぁうまくこなしたと思います。今回は、前走より荷物が重くなる分、もう少し息を入れながら先行するはず。3月のウィナーズカップで660キロを引いて勝っていますので、670キロなら何とかなるでしょう。この馬は押さえておきたいですね。
 でも、やっぱりここはフクイズミが強いのでは? プリンセスモモより80キロ、ギャンブラークインより10キロ重いソリを引いたウイナーズカップは度外視。今回は、プリンセスモモと40キロ差、ギャンブラークインとは同重量なので、断然有利になりました。昨年、一昨年の年度初めにも好走していましたから、休み明けでも仕上がっているでしょう。この馬は外せません。
 あとは、素直にニシキユウ。今回、尾ヶ瀬騎手から鈴木恵介騎手に乗り替わりますが、フクイズミの力は鈴木騎手も十分承知しているわけで、かえって気楽に積極策が取れそうです。プリンセスモモ同様、前々でレースを進め、うまいこと第2障害を越えてしまえば、けっこう粘っちゃうような気がするんですが。さらに、ばんえい記念の反動も見せず、藤丸カップで5着と健闘したスターエンジェルも侮れません。この4頭でまとめますか。
 結論は、フクイズミから他の3頭へ、オッズを見ながら資金を配分して馬複流し。一応、フクイズミが追い込んで届かず、というケースも考慮しておきます。だったらニシキユウからの馬単のほうがおもしろいかな? 最近、中央競馬の予想がまるで当たらず、優柔不断になっているもので……。気が変わらないうちに締めくくりましょう。では、今回はこのへんで。

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