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今週の見どころ(6/6〜6/8)

 6月1日の開催を終えての騎手リーディングは、1着25回は同数も、2着数の差で藤本匠騎手が1位、松田道明騎手が2位。そして16勝を挙げ3位と健闘しているのが西謙一騎手です。昨年はNARグランプリ2007優秀新人騎手賞にも輝いたばんえい期待の星。10月に通算50勝を達成し減量特典がなくなったあとも、ベテランたちに混じって奮闘しています。その騎乗ぶりには注目です。

 6月6日(金)のメイン第11レースは薫風特別(300万円未満)
 注目したいのは、前走(5月24日)の300万円未満を制したカネタマル。昨季、一昨季は、おもにオープン、準オープンで出走し第2障害で大きく遅れるレースの連続。前走の勝利が実に約1年8カ月ぶりとなりました。このクラスに降級した今季は、初戦こそ障害で体勢を崩して7着、2戦目は9着だったとはいえ障害をひと腰でクリア。そして迎えた前走は、先行策から障害をふた腰で越え後続を突き放しました。後方におかれることが多いだけに、重量増で流れが落ち着く特別戦は有利。障害に不安がなくなった今なら引き続き好走の期待が高まります。
 これに、前開催のカフェ・ド・ペルシュロン特別(300万円未満)では1番人気を裏切って5着のコブラダイオー、同レース2着で連続連対を3に伸ばしたイッスンボウシや、このクラスで安定したレースを続けているユウシテンザンらが続きます。
 ホッカイヒカルミサキスペシャルの4歳馬2頭は、前走柏林賞で1、3着に好走。しかしともにこのクラスでは実績がなく、今回は様子を見たいところです。

 6月7日(土)のメイン第11レースは水無月特別(500万円未満)。2開催前の緑風特別、前開催のシャクナゲ特別(ともに500万円未満)の再戦模様となりました。
 その2レースで3、1着ともっとも安定しているのがコマタイショウ。障害しだいのところはありますが、きっちり伸びてくる末脚は驚異です。
 緑風特別を制したキョクシンオーは、シャクナゲ特別は6着。しかし最後方から一気に差を詰めて見せ場はつくりました。追い込み馬ゆえ展開に左右される面はありますが、ここも好走して不思議ありません。
 バンゼンは、緑風特別は障害でバランスを崩し10着も、シャクナゲ特別ではきっちり巻き返して2着を確保。ここでは決め手上位の存在でしょう。
 この3頭を中心視しますが、実績上位のアローコマンダー、先行力あるヒロノドラゴン、開幕からこの条件(混合戦含む)を2連勝していたトカチタカラ、今回が昇級初戦のハマナカキングらも侮れず混戦は必至です。

 6月8日(日)のメイン第11レースはグリーンパーク特別(オープン)
 ここは開幕週の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯で、同重量でマッチレースを演じたカネサブラックナリタボブサップによる再度の一騎打ちとなりそうです。
 ゴール前でわずかに抜けて優勝したカネサブラックは、それ以来の出走。レース間隔は空きましたが、出てくるからには万全な態勢のはず。ここも早め障害クリアからの押し切りに期待できます。
 コンマ3秒差で惜しくも2着だったナリタボブサップは、その後2戦して2連対と好調を持続しています。今回は、カネサブラックが5キロのハンデを負うことから逆転のシーンも十分でしょう。
 障害巧者のミサイルテンリュウや、前開催のつつじ特別(オープン)で1、2着のタケタカラニシキフクイズミらが一角崩しを狙います。

 

6/1柏林賞回顧

2008年6月 2日(月)

ホッカイヒカル重賞初挑戦・初制覇! 

 1日(日)は昨年新設された重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、最低人気のホッカイヒカルが重賞初挑戦で初タイトルを獲得。阿部武臣騎手は02年銀河賞(キタノコクホー)以来、久々の重賞制覇となりました。

 道中は各馬とも2、3度脚を止める平均的な流れ。プリンセスモモ、エビスオニワカあたりがペースを掌握するも、ほぼ一団のまま第2障害を迎えました。
 ほぼ並ぶかたちで、最初に障害に挑んだのはプリンセスモモとエビスオニワカ。特にプリンセスモモの掛かりがよく、天板まで登り切りました。ところが、外から一気に障害を駆け上がったのがホッカイヒカル。内からはアローファイターもクリアし、この2頭が並んで障害を下っていきました。一歩遅れてプリンセスモモ、差なくミサキスペシャル、1番人気のコーネルフジは7番手でクリアしました。
 先行するのはアローファイター、プリンセスモモ、ホッカイヒカルの3頭。ミサキスペシャルも脚を伸ばし、大混戦の様相を呈してきました。しかし、残り20メートルを切ってグッと伸びたのがホッカイヒカル。敢然と抜け出して他馬を置き去りにすると、2馬身ほどの差をつけてゴールしました。徐々に脚を伸ばしたプリンセスモモが2着で、これを追いかけるかたちで伸びたミサキスペシャルが3着。コーネルフジは中団のまま7着に敗れました。

 これが重賞初挑戦とは思えない、堂々としたレースぶりでタイトルを奪取したホッカイヒカル。これまで目立った成績としては、今年3月のクリスタル特別で、ミサキスペシャル、コーネルフジに次ぐ3着がある程度でした。しかし昨冬に3連勝が2回あるなど、着実に地力をつけているのは確か。現4歳世代のトップクラスに名を連ねたホッカイヒカルの今後が、非常に楽しみです。

成績はこちら
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阿部武臣騎手「障害さえうまくまとめれば、降りてからもきっちり歩ける馬。いつもはテンに置かれるけど、馬場も良かったし置かれなかったので楽でした」

5/11柏林賞予想 山崎エリカ

2008年5月31日(土)

近走好調のコーネルフジ

 明日は4歳3冠の初戦・柏林賞! 柏林賞は昨年新設されたBG3で、昨年は牡680キロ、牝660キロの定量戦で施行されましたが、今年からはクラス別定戦で行われるようです(詳しくは下の矢野吉彦さんのところに掲載されています)。定量の方が予想しやすいけど、配当妙味を考えるとクラス別定戦の方がいいですよね。最大50キロのハンデです(*^^)b

 昨シーズンのクリスタル特別と今シーズンのすずらん賞の再戦という顔ぶれの今年。ほとんどの馬がすずらん賞から斤量20キロ増に対し、圧勝した(8)コーネルフジだけが斤量30キロ増での出走となります。ここで一見、(8)コーネルフジは「危ないんじゃないか?」って考える人もいるかもしれませんが、私はそれが罠のような気がしてなりません。

 コーネルフジは昨シーズンのクリスタル特別で(5)ミサキスペシャルに先着を許しました。しかし、クリスタル特別は1着〜3着までがそれほど着差のないレースで、展開ひとつで着順が入れ替わっていたように思うからです。次走のすずらん賞でコーネルフジが圧勝したから、ミサキスペシャルとの勝負付けはすんだとまでは言いませんが、少なくともミサキスペシャルと同じくらいの力を持っていることは確かです。

 今回はそのミサキスペシャルは右後脚跛行での取消明け。いくら症状が軽かったとはいえ、順調さを欠いてしまったのは大きなマイナスです。前走で全く走っていないのならともかく、同馬は前走のすずらん賞でシッカリ走って跛行を起こしているわけですから、約1カ月馬を休ませてすずらん賞で走らせたダメージが強く残ったと考える方が順当でしょう。このパターンは、今回の出走メンバーにおいて一枚上の力がなければ浮上できないので、ここはクリスタル特別&すずらん賞上位のコーネルフジを◎とし、おそらく2番人気のミサキスペシャルは消しちゃいます(来てしまったらごめんなさい!)。

 ○には前走の500万円未満は着順ほど負けておらず、2歳チャンピオンの復活に期待の(3)カネサリュウ(ここへ来てレースぶりが良化しているので、一発に期待してみたいです)。▲には前々走のすずらん賞でコーネルフジ、ミサキスペシャルに次いで3着の実績があり、5走前のウイナーズカップの時のように主導権が握れるここは有力の(4)プリンセスモモ。あとは△に前走の500万円未満が復調気配を感じさせる内容だった(6)シベチャタイガー(ばんえい菊花賞の勝ち馬)。他では3走前のクリスタル特別のように時計が掛かるようならば、プリンセスモモよりも力が上の(5)エリザベスライデン(重賞で斤量が加算されるのは有利)。

 ◎ (8)コーネルフジ
 ○ (3)カネサリュウ
 ▲ (4)プリンセスモモ
 △ (6)シベチャタイガー
 △ (5)エリザベスライデン

6/1柏林賞予想 矢野吉彦

プリンセスモモでなんとか…

 6月1日(日)、正しい競馬ファンの過ごし方は「昼は日本ダービーと目黒記念、夜はばんえい十勝で遊ぶ」です。ばんえいでも、4歳限定の重賞・柏林賞が行われますからね。みなさん、なるべく早めにばんえいに参戦してください!
 さて、その柏林賞ですが、昨年行われた1回目のレースは定量戦だったこともあって、1番人気のマルミシュンキが優勝、2着にも2番人気のホクショウダイヤが入り、堅い決着となりました。しかし今年は別定戦。オープン馬710キロ、500万条件馬700キロ、400万条件馬690キロ、300万条件馬680キロ、牝馬各20キロ減とハンデがつきました。これは荒れるかも。昨年のことは忘れて予想しましょう。
 今回とほぼ同じ顔ぶれで行われたのが、3月23日のクリスタル特別と5月3日のすずらん賞。クリスタル特別は0.6%、すずらん賞は1.2%の重馬場でした。ところが、1日の帯広は雨予報。馬場水分は4〜5%、優勝タイムは2分ちょっとくらいと見ました。コーネルフジが人気になりそうですが、4走前、馬場水分4.8%のレースで1番人気を裏切っています。すずらん賞は楽勝だったとはいえ、その時からはこの馬だけが重量30キロ増(他馬は20キロ増)。スピード馬場で息が入りにくい展開になったら不安あり、です。
 ここは、プリンセスモモで何とかなりませんかねぇ? 前走のカーネーションCでは、最軽量ながらバリバリのオープン牝馬相手で先行できず6着に終わりましたが、大きくは負けていません。今回は同世代の馬相手。すずらん賞の第2障害までの行き脚を見ると、このメンバーなら先行できそうです。ハンデ差と軽馬場を味方にすれば、イイ線行くと思うんですけど。クリスタル特別の時の重量を基準にすると、この馬だけが減量の恩恵を受けていることですし、思い切って狙ってみます。
 馬券はプリンセスモモから馬複流し。コーネルフジ、ミサキスペシャル、アローファイター、エリザベスライデン、エビスオニワカへ。オッズ次第では総流し(ニシキガールの復活だって、いつかはあるでしょうから)もいいでしょう。
 プリンセスモモの安部憲二騎手は、ガツンと行ってダメならダメという、実にサッパリとしたレースをするジョッキーだと思います。今回もそういうレースを見せてほしいですね。つまり、私の馬券もダメなときはサッパリという結果になる、ってこと。それは覚悟の上です。では、今回はこのへんで。

6/1柏林賞予想 斎藤修

軽量のミサキ&モモ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎ミサキスペシャル
 ○プリンセスモモ
 ▲コーネルフジ
 △エリザベスライデン

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