ホッカイヒカル重賞初挑戦・初制覇!
1日(日)は昨年新設された重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、最低人気のホッカイヒカルが重賞初挑戦で初タイトルを獲得。阿部武臣騎手は02年銀河賞(キタノコクホー)以来、久々の重賞制覇となりました。
道中は各馬とも2、3度脚を止める平均的な流れ。プリンセスモモ、エビスオニワカあたりがペースを掌握するも、ほぼ一団のまま第2障害を迎えました。
ほぼ並ぶかたちで、最初に障害に挑んだのはプリンセスモモとエビスオニワカ。特にプリンセスモモの掛かりがよく、天板まで登り切りました。ところが、外から一気に障害を駆け上がったのがホッカイヒカル。内からはアローファイターもクリアし、この2頭が並んで障害を下っていきました。一歩遅れてプリンセスモモ、差なくミサキスペシャル、1番人気のコーネルフジは7番手でクリアしました。
先行するのはアローファイター、プリンセスモモ、ホッカイヒカルの3頭。ミサキスペシャルも脚を伸ばし、大混戦の様相を呈してきました。しかし、残り20メートルを切ってグッと伸びたのがホッカイヒカル。敢然と抜け出して他馬を置き去りにすると、2馬身ほどの差をつけてゴールしました。徐々に脚を伸ばしたプリンセスモモが2着で、これを追いかけるかたちで伸びたミサキスペシャルが3着。コーネルフジは中団のまま7着に敗れました。
これが重賞初挑戦とは思えない、堂々としたレースぶりでタイトルを奪取したホッカイヒカル。これまで目立った成績としては、今年3月のクリスタル特別で、ミサキスペシャル、コーネルフジに次ぐ3着がある程度でした。しかし昨冬に3連勝が2回あるなど、着実に地力をつけているのは確か。現4歳世代のトップクラスに名を連ねたホッカイヒカルの今後が、非常に楽しみです。
阿部武臣騎手「障害さえうまくまとめれば、降りてからもきっちり歩ける馬。いつもはテンに置かれるけど、馬場も良かったし置かれなかったので楽でした」