6月22日(日)のメインは古馬重賞・第39回旭川記念。770キロ(牝馬750キロ)に、今年度の収得賞金70万円につき10キロ増となる別定重量で争われ、カネサブラックのみ10キロ増で780キロとなっています。
マルミシュンキは古馬重賞初挑戦だった、ばんえい十勝オッズパーク杯(4月27日)では1番人気に推されましたが3着でした。しかし離された障害3番手からグイグイ脚を伸ばして、勝ったカネサブラックから1秒5差はやはり力のある証。そのとき先着されたナリタボブサップ(2着)とは続く2走で対戦し、1勝1敗と互角の成績を残しています。またカネサブラックとは、ばんえい十勝オッズパーク杯以来の対戦となりますが、同重量から10キロハンデ差がひらくことからリベンジといきたいところ。ひと開催あけてきっちり調整されて臨むここは、当然上がり目が見込めるでしょう。
相手筆頭はカネサブラック。昨年9月以降に出走した重賞では4戦連続して2着と歯がゆい競馬が続いていましたが、ばんえい十勝オッズパーク杯ではナリタボブサップとのマッチレースを制し1年ぶりの重賞制覇。これまでは障害を降りてからのもうひと押しが足りない印象でしたが、この勝利は自信になったはず。トップハンデ780キロはやや不安ですが、重賞連勝の可能性もあります。
障害巧者のナリタボブサップにとって、ばんえい十勝オッズパーク杯より負担重量が重くなるのはプラス。出走取消明けですが、ここも上位争いが期待できるでしょう。
昨年このレースを勝ち、北斗賞と連勝したのがミサイルテンリュウ。今季は未勝利ですが、重賞の舞台ではやはり侮れない存在です。
怖いのが紅一点のフクイズミ。昨年のチャンピオンカップでは牡馬勢を一蹴、そして旭川記念でも2着に入るなど、牡馬との力差を感じさせません。障害に課題は残しますが、末脚の破壊力ではここでも上位だけに侮れません。
パワーのいる馬場になるなら、じわじわと確実に伸びてくるスーパークリントンの一発にも期待。有力馬が障害にてこずるようならタケタカラニシキの流れ込みも一考です。
出走表はこちら
【参考レース】
4/27 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
5/18 さつき特別(勝ち馬:マルミシュンキ)
5/25 シルバーカップ(勝ち馬:ナリタボブサップ)
今週日曜(22日)には古馬一線級が揃った重賞・旭川記念が行われます。
旭川記念当日、帯広競馬場では、当日配布のチラシと旭川記念の馬券500円分以上を持参された方に旭川の名産品が当たる旭川うまいもん☆抽選会(総合案内所横特設コーナーにて18:00〜20:00)などのイベントが予定されています。
また20日(金)には、金沢競馬場でばんえい競馬の当日全レースの場外発売が行われます。当日、金沢競馬場では、 『ばんえい場立ち予想会』in金沢競馬場が行われます。出演は当情報局の重賞予想でもおなじみの矢野吉彦アナウンサーと元高崎競馬ジョッキーの赤見千尋さん。15:30頃〜20:35頃まで特設コーナーにて、ばんえい競馬の楽しみ方をレクチャーしますので、近くの方はぜひお立ち寄りください。
6月20日(金)のメイン第11レースはオッズパーク賞十勝岳特別(300万円未満)。
ここは5月23日のカフェ・ド・ペルシュロン特別(300万円未満)を障害先頭から押し切って、開幕5連勝を飾ったニシキタカラに期待します。続く前々走の300万円未満、前走の勝入300万円未満では僅差の2、3着に敗れましたが、展開のアヤで勝利も十分あり得たレースでした。脚質に柔軟性があるのも魅力で、ここも上位争いは必至でしょう。
前開催の薫風特別(300万円未満)で2、3着のコトブキライアン、コブラダイオーや、このクラスで安定したレースを続けているスギノディアスらが相手として有力。馬場が軽くなるようなら、4歳馬エビスオニワカの上位食い込みにも警戒が必要です。
6月21日(土)のメイン第11レースはムーンライト特別(500万円未満)。
注目は昇級初戦の前走水無月特別を制したハマナカキング。障害を越えたのは6番手あたりでしたが、残り30メートルで先行勢をとらえ抜け出しました。昨季、オープン混合や準オープンで勝ち負けしていた実績は、このメンバー中でも上位。前走の再戦模様となる今回も負けられないところです。
その水無月特別でハマナカキングよりあとに障害を越え、コンマ4秒差2着に追い込んだのがコマタイショウ。ここ3回の同条件特別ではすべて3着以内と安定感抜群で、今回はハマナカキングが5キロ加増となることで逆転の目も十分です。
決め手あるバンゼンや、実績上位のアローコマンダー、末脚切れるキョクシンオーらも争覇圏でしょう。
6月22日(日)のメイン第11レースは、重賞・第39回旭川記念(20:00発走予定)です。このレースは別掲の旭川記念プレビューをご覧ください。
ニシキエースが一冠奪取!
15日(日)は3歳牝馬三冠の第1弾・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、3番人気のニシキエースが快勝。2着に1番人気のウィナーナナ、3着に2番人気のカネヅルが入り、人気サイドでの決着となりました。
第1障害を越えて先頭に立ったのは1番人気のウィナーナナ。これが止まると、今度はニシキエースが先頭へ。この2頭が入れ替わりで馬群を引っ張り、ややバラけ気味に第2障害を迎えました。
各馬、息を整えると、ほどなくキタノメイゲツが登坂を開始。それを合図とするようにカネヅル、ウィナーナナ、ニシキエースも仕掛けました。この4頭がほぼ同時に天板に脚を掛け、ニシキエース、ウィナーナナ、カネヅル、キタノメイゲツの順で障害を下りていきました。
障害後、いったんはウィナーナナが先頭に躍り出ましたが、残り30メートルを切ってニシキエースが鋭く脚を伸ばし、残り20メートル付近でこれを交わす展開。そこからはニシキエースの独壇場で、後続を突き放すとそのまま先頭でゴールしました。ウィナーナナは、終いが甘くなりながらも2着を確保。ゴールまでしっかり脚を伸ばしたカネヅルが3着入線を果たしています。
2歳時にいちい賞を制し、その後もA-1戦でオレワスゴイを下すなど、実力の片鱗を見せていたニシキエース。道中も一度ウィナーナナに先頭を譲るなど余裕たっぷりのレースを見せ、この馬の強さばかりが目立つ好内容でした。自身の重賞初制覇とともに、この世代が初年度となるウンカイ産駒としても初の重賞制覇。牡牝の差はあるにせよ、父同様に三冠制覇が期待できそうです。
松田道明騎手「ウィナーナナとカネヅルをマークしていくつもりでした。途中でウィナーナナとの一騎打ちだと判断したので、ウィナーナナを引っ張ろうと思って、頑張って先行しました。強い馬ですから、これからも期待できそうですね」
ユーファンタジーから攻める
先日、友人の誕生日パーティーに出席し、たまたま隣に座っていた方が競馬ファンだというので意気投合。中央競馬の話からばんえい競馬の話になり、「私ばんばが好きなんです」と言うと、「デブ専ですか?」と訊ねられました。
一般的な視点で見ると、ばんばってデブなんですかね? 私がデブ好きかって話は、もちろん“YES”ですけど(笑)。ホンジャマカ石塚さんのような力持ちで心優しいデブが好きです。
しかしそのデブに対する愛情も相手には伝わらないのか? どうやらばんばにも愛されていないようで、重賞予想が重症なほど当たりません。今回の黒ユリ賞も何を買っても裏を引いてしまいそうですが、それでもここは◎(2)ユーファンタジーで攻めます。
ユーファンタジーは前2走とも第2障害で転倒したことで人気を落としました。しかしながら3走前の120万未満の勝入戦を勝っているように、もともと力はあるはずなんです。実績上位の(3)カネヅルが調子落ちを感じさせる前走内容で、(4)ウィナーナナがどういうわけだかひと開催休ませていることに違和感があるので(立て直しというよりは、連勝の疲れが出だから休ませたのではないかと?)、ここは攻めて正解のような気がします。
○は、カネヅル、ウィナーナナが本調子ではないことが前提で(9)キタノメイゲツ。昨季はカネヅルやウィナーナナを相手に好勝負していたんだから、十分チャンスはあるでしょう。前走は第2障害で腰が抜けてしまいましたが、2〜3走前の内容を考慮すると巻き返せると思います。
▲は、前走ハイペースを先行&第2障害で膝折りしてしんがり負けしましたが、(5)プリンセスビジンを破った前々走が強い内容だっただけに巻き返しが怖い(6)ニシキエース。同馬も昨季はカネヅルやウィナーナナと好勝負していた馬です。
あとは△に連勝馬のナナちゃんと、3走前の120万未満の勝入戦で第2障害を真っ先に仕掛けて、ナナちゃんを下した内容が圧巻だったカネヅル。カネヅルは今回金ヅルにはならないような気がしているんですがねぇ〜。でもユーファンタジーから馬券を買ってヒモ抜け食らうと悔しいので一応買います。
◎ (2)ユーファンタジー
○ (9)キタノメイゲツ
▲ (6)ニシキエース
△ (4)ウィナーナナ
△ (3)カネヅル