ニシキエースが一冠奪取!
15日(日)は3歳牝馬三冠の第1弾・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、3番人気のニシキエースが快勝。2着に1番人気のウィナーナナ、3着に2番人気のカネヅルが入り、人気サイドでの決着となりました。
第1障害を越えて先頭に立ったのは1番人気のウィナーナナ。これが止まると、今度はニシキエースが先頭へ。この2頭が入れ替わりで馬群を引っ張り、ややバラけ気味に第2障害を迎えました。
各馬、息を整えると、ほどなくキタノメイゲツが登坂を開始。それを合図とするようにカネヅル、ウィナーナナ、ニシキエースも仕掛けました。この4頭がほぼ同時に天板に脚を掛け、ニシキエース、ウィナーナナ、カネヅル、キタノメイゲツの順で障害を下りていきました。
障害後、いったんはウィナーナナが先頭に躍り出ましたが、残り30メートルを切ってニシキエースが鋭く脚を伸ばし、残り20メートル付近でこれを交わす展開。そこからはニシキエースの独壇場で、後続を突き放すとそのまま先頭でゴールしました。ウィナーナナは、終いが甘くなりながらも2着を確保。ゴールまでしっかり脚を伸ばしたカネヅルが3着入線を果たしています。
2歳時にいちい賞を制し、その後もA-1戦でオレワスゴイを下すなど、実力の片鱗を見せていたニシキエース。道中も一度ウィナーナナに先頭を譲るなど余裕たっぷりのレースを見せ、この馬の強さばかりが目立つ好内容でした。自身の重賞初制覇とともに、この世代が初年度となるウンカイ産駒としても初の重賞制覇。牡牝の差はあるにせよ、父同様に三冠制覇が期待できそうです。
松田道明騎手「ウィナーナナとカネヅルをマークしていくつもりでした。途中でウィナーナナとの一騎打ちだと判断したので、ウィナーナナを引っ張ろうと思って、頑張って先行しました。強い馬ですから、これからも期待できそうですね」