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1/4ホクレン賞予想 斎藤修

大外枠のカネサリュウ

 帯広記念は川崎競馬場で見た。
 というか、矢野さんは園田競馬場で、ぼくは川崎競馬場で、ばんえい競馬を少しでも多くの人に知ってもらい、そして少しでも多くの馬券を勝ってもらえるようにトークショーをやっていたのでした。
 ちなみに川崎競馬場では、非開催時にばんえいの場外発売をやったことはあるものの、本場開催時にばんえいの馬券を売るのは今回が初めてのこと。
 1000円以上のばんえいの馬券を提示してくれた方への抽選会などもあり、多くの方に楽しんでいただけたことと思う。
 で、帯広記念なのだが。馬場が重くなって白熱したいいレースになったが馬券は……。
 トモエパワーはともかく、スターエンジェルのほうは予想の対象としてまったく触れてもいないという状態で、かすりもしなかった。

 さて、ホクレン賞。
 この世代はシーズン当初こそコーネルフジとシベチャタイガーが注目されたがいずれも意外と早く土がついてしまい、ここに来てさらに混戦となってきた。
 12月23日のヤングクラウンズカップ、翌24日のクリスマス特別も人気どおりの結果には収まらず、ますますもってどれが強いのかわからないという状態。
 なのだが、ヤングクラウンズカップで障害を越えてから力強く伸びたカネサリュウを本命にしておく。
 シベチャタイガーも障害最後のひと腰で引っかかってしまっただけなので、ここでの巻き返しも十分に考えられる。
 クリスマス特別を勝ったヤマトナデシコに、両レースの上位馬も。
 ◎カネサリュウ
 ○シベチャタイガー
 ▲ヤマトナデシコ
 △ニシキガール
 △プリンセスモモ
 馬券は。う~ん。オッズも見当がつかないし、サイコロでも投げて決めたい心境ではある。

1/4ホクレン賞プレビュー

2007年1月 2日(火)

 4日(木)は重賞・ホクレン賞(3歳オープン)が行われます。この世代の筆頭格シベチャタイガーをはじめとする10頭が、重賞初制覇を目指してここに駒を進めてきました。
 しかし、そのシベチャタイガーの取捨が今回のカギとなります。シーズン当初こそは快進撃でしたが、秋頃から徐々に精彩を欠くようになり、前走は初めて勝ち馬から10秒以上離される大敗(5着)。こうした不安要素をどう取るか。いろいろな意味で、シベチャタイガーにとって重要な一戦となるでしょう。
 前走ヤングクラウンズカップを制したカネサリュウは、ここへきて一線級の仲間入りを果たしました。兄カネサブラックとは違って成績にムラがありますが、6着以下の敗退は一度きり。今回は前走に続いての大外枠ということもあって、のびのびとレースをすることができるでしょう。今回も十分に期待が持てそうです。
 牝馬の筆頭格ニシキガールは、牡馬と混じっても好勝負を演じられる器。こちらはプリンセスサクラコの全妹で、デビュー前から厩舎でも期待されていた1頭です。ヤングクラウンズカップでは2番人気で3着。激しい2着争いでパンチテンリュウに屈したものの、アローファイター、シベチャタイガーといったトップクラスを抑え込んだのは評価できます。ここも好勝負が期待されます。
 同じく牝馬勢プリンセスモモヤマトナデシコも争覇圏。特にヤマトナデシコは6戦連続連対中(うち5勝)で、前走クリスマス特別は初のオープン特別への出走ながらあっさり勝利。牝馬ナンバー2と見られていたプリンセスモモを下したのは、この馬の底力を物語っています。しかし、この2頭の実力は大差ないように見え、ここも好勝負が期待できるでしょう。
 パンチテンリュウコーネルフジアローファイターも、この世代を引っ張ってきた馬たち。新興勢力に押され気味の各馬ですがチャンスは十分で、一気の突き抜けも期待できます。

出馬表はこちら

【参考レース】
11/26 オホーツク特別(勝ち馬:カネサリュウ)
12/3 釧路産駒特別(勝ち馬:アローファイター)
12/10 2歳オープン(勝ち馬:ニシキガール)
12/23 ヤングクラウンズカップ(勝ち馬:カネサリュウ)
12/24 クリスマス特別(勝ち馬:ヤマトナデシコ)
※釧路産駒特別、ヤングクラウンズカップの映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます

1/3銀河賞予想 矢野吉彦

2007年1月 1日(月)

負担重量有利なスーパロイヤル

 正月重賞3連発の第2弾は銀河賞。明け5歳馬限定の重賞レースです。
 まずは、このレースのばんえい重量について。今回は番組編成要領の中にある「別定2-b」の条件で実施されます。基準になるのはナリタボブサップの770キロ。オープンの同馬が引くこの重量から、クラスが1つ下がるごとに10キロ軽減されます。ですから、850万未満のカネタマル、スーパークリントンは760キロで、同クラスの牝馬、エンジュダイヤとウイナーサマーはさらに20キロ減の740キロ、650万未満のスーパーロイヤルとコブライチは770キロから20キロ減の750キロ、550万未満のキタノカイザーは30キロ減の740キロ、470万未満のコマヨシニセイは40キロ減の730キロになります。そしてもう1つ、今回のレースで適用されるのが、オープン馬は本年度獲得賞金が380万円を越えると、380万円につき10キロ増量というルール。これにより、本年度獲得賞金が399万円のカネサブラックは770プラス10キロの780キロを引くわけです。
 これで有利になったのがスーパーロイヤルです。北見の最終日に行われたクリスタル特別では3着に敗れましたが、その時先着されたカネサブラックとの重量差が25キロから30キロに、ナリタボブサップとの差が10キロから20キロに広がりました。適度な軽ハンデで出走できます。ここ2戦は自己条件で1番人気に推されながら僅差入着という成績ですが、その結果からも、今回はかなりの勝負気配。ここは馬単の頭で狙ってみましょう。
 これらの馬との比較で言えば、スーパークリントンもいい勝負です。クリスタル特別ではナリタボブサップと同重量、カネサブラックとは15キロ差だったのが、今回はそれぞれ10キロ、20キロと差がついたり広がったりしています。オリオン特別では、同馬より5キロ重いソリを引いたナリタボブサップに離されて負けていますから、10キロ差でもどうか、とは思いますが、こちらもチャンスありと見ます。
 馬券はスーパーロイヤルを頭の馬単で、相手はナリタボブサップ、カネサブラック、スーパークリントン。前走、松田騎手で変わり身を見せたカネタマルと、人馬、枠(?)ともに好調のコブライチ(工藤騎手)も買っておきましょう。押さえはナリタボブサップ、カネサブラック→スーパーロイヤルの馬単。そんなに買っちゃ、当たって損ということにもなりかねないので、オッズと相談して金額に差をつけます。

 ところで、2日の帯広記念、予想原稿を送った後、斎藤編集長の予想を読んだら、ミサキスーパーが妙に気になってきましたね。どうも、昨年の夏場に夏負け気味ながら激走した反動が長く尾を引いているみたいなんですが、そろそろ高重量戦での一発があったりして・・・。いやいや、サダエリコ同様、もう少し様子を見たほうがいいかも。さぁ、どうなったでしょうか?ではまた、ホクレン賞の予想で!

1/3銀河賞予想 斎藤修

50キロ差のトップハンデは厳しい

 クラス別定で行われる銀河賞。上はオープンクラスでさらに獲得賞金で重賞が加算されているカネサブラックの780キロから、下はコマヨシニセイの730キロと50キロの差がある。
 ちなみにどんな別定になっているかというのは矢野さんも説明されていますが、どこを見れば載っているかを補足しておきます。
 まず競馬番組で銀河賞が「別定2-b」となっていることを確認。次に番組編成要領のずっと下のほう、「第8 負担重量」の2の(3)でその「別定2-b」という別定条件を確認。そして各馬の現在のクラスは1/3の出走予定馬の11レースのところで確認できる。

 ここは800万クラスを2連勝と好調のナリタボブサップといいたいところだが、11月27日のクリスタル特別の結果を見ると、ナリタボブサップより15キロ重いカネサブラックが勝っている。今回はたった10キロ差では明らかにナリタボブサップの分が悪い。
 カネサブラックと比較してわずかだが有利になったのは、20キロ差になったスーパークリントンと、30キロ差になったスーパーロイヤル。ここはクリスタル特別で1番人気に推されたスーパーロイヤルのほうが中心。
 あら、めずらしく矢野さんと本命が同じになってしまったけど、たまにはいいでしょう。明らかに負担重量的に有利になっているのでどうしてもこういう見解になるということで。
 これだけ重量差があるレースではトップハンデが来ることはまずない。思い切ってカネサブラックは切ってしまう手も考えたのだが、9月の岩見沢以来3着を外していないという堅実さで、一応押さえておきたい。
 産駒がブレイクしつつあるコーネルトップ産駒のコブライチが好調なのに加え、大外枠に入ったので馬券的な狙いとしておもしろそう。
 馬券はオッズとの相談だが、スーパーロイヤル頭の馬単と、押さえに馬連複。カネサブラックとの組合せがあまりつかないようなら思いきって切ってしまう手も。
 ◎スーパーロイヤル
 ○スーパークリントン
 ▲コブライチ
 △ナリタボブサップ
 △カネサブラック

1/3銀河賞プレビュー

 3日(水)は正月重賞第2弾、銀河賞(5歳オープン)が行われます。このレースは毎年伸び盛りの馬が出走し楽しみな一戦となりますが、今年は例年をしのぐ素晴らしいメンバーが集結しました。
 まずはカネサブラック。この世代のみならず、いまやばんえいオープンの主役ともいえるほどの活躍を見せており、ここでも中心となるのは間違いありません。世代限定戦では毎回ハンデを積まれ苦戦が予想されるにもかかわらず、それをあざけるようなレースを見せつけてきました。今回も780キロのトップハンデとなりましたが、ある意味でそれも貫禄。今後のさらなる飛躍のために、ここは“強いカネサブラック”を期待したいと思います。
 対抗はナリタボブサップ。馬場が重い帯広コースは、先行粘り込みが信条のこの馬には不利に思われますが、コース相性は悪いどころか非常に合っているといえます。なにより障害の切れが素晴らしいのがその一因で、ここも早めの抜け出しからの粘り込みが期待できるでしょう。
 スーパークリントンも800万クラスで好勝負を演じています。前々走こそナリタボブサップの4着に敗れていますが、現在この路線で中心となっているエビスオウジャと勝ったり負けたりを繰り返しているのは高評価。ただ世代限定戦では善戦マンで終わっているのも確かで、ここで一皮むけることができるか注目です。
 同じくスーパーロイヤルも世代限定戦で好勝負しています。もちろん、ここで一気に主役を演じられるかは疑問ですが、上位争いに食い込んでくるのは確かでしょう。ここ3戦は人気を裏切っているものの、逆に今回は伏兵的評価ということもあって一発が期待できそうです。
 ほか、牝馬のウィナーサマーエンジュダイヤも20キロ減を生かして虎視眈々。連勝の勢いと大外枠、そして馬場適性を味方にコブライチ。復活にかけるカネタマルも見限れず、簡単には2強対決といえない一戦です。次代のばんえいを担う各馬の熱戦に期待しましょう。

出馬表はこちら

【参考レース】
11/27 クリスタル特別(勝ち馬:カネサブラック)
12/11 日勝特別(勝ち馬:スーパークリントン)
12/17 師走特別(3着:カネサブラック)
12/18 オリオン特別(勝ち馬:ナリタボブサップ)
12/25 サンタクロース特別(勝ち馬:コブライチ)
※クリスタル特別、師走特別の映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます

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