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2/11ポプラ賞予想 斎藤修

ナリタボブサップが雪辱

 先週の黒ユリ賞は、印としては▲ニシキガール○ヤマトナデシコの決着だったものの、◎プリンセスモモからの流しだったため馬券はハズレ。矢野さんおみごとでした。

 さて、ポプラ賞。スーパー、スーパーの決着で的中させていただいた銀河賞からは、カネタマルが抜け、昨年のダービー馬ナカゼンスピードが加わっただけという、ほぼ再戦のメンバー構成。
 ぼくは重賞などでは、上下50キロ以上もハンデ差がある場合、トップハンデの馬はまず切ることにしている。よほど強い馬でも重賞に出てくるようなメンバー構成では50キロもの差を克服するのは容易なことではないと思うからだ。
 現実に銀河賞でも1番人気のカネサブラックが8着に破れ、最軽量のコマヨシニセイが3着と好走した。
 50キロ以上の差のトップハンデでも来てしまうこともあるかもしれないが、そのときは「恐れ入りました」と、あまりの強さを素直に認めることにしている。が、そういうことはめったにないと思う。
 というわけで銀河賞では思い切れず△にしておいたカネサブラックだが、今回は素直に切る。スーパークリントンやナリタボブサップと10キロ差ならそれ以上の力差はあるはずなのだが、それなら軽ハンデのコマヨシニセイやウィナーサマーでも間に合ってしまうような気もする。
 で、今回の本命はナリタボブサップ。銀河賞では障害で詰まってしんがり負けだったが、障害さえ好位でクリアできれば末脚は確かだ。
 相手には銀河賞を制したスーパークリントン。銀河賞ではボブサップより10キロ軽かったが、今回は同重量となったため分が悪い。
 軽量のウィナーサマー、コマヨシニセイにも期待。4歳馬ナカゼンスピードは、古馬オープンクラスと初めての対戦では厳しいかもしれないが、今シーズンの帯広は5戦4勝2着1回と好調で、一発があるかもしれない。
 どうしようかと思ったのは銀河賞で本命にして2着だったスーパーロイヤルの扱い。ざっとメンバーを見渡したところでは、大外枠にも入ったし、この馬が本命でもよさそうな気はしたが、トップハンデと20キロ差、ナリタボブサップと10キロ差では厳しい。今回は思い切って無印。
 ◎ナリタボブサップ
 ○スーパークリントン
 ▲ウィナーサマー
 △ナカゼンスピード
 △コマヨシニセイ
 馬券は、ナリタボブサップからの流しだが、オッズ次第では馬単5頭ボックス20点買いも。

今週のみどころ(2/10〜2/12)

2007年2月 9日(金)

 1919年に創刊し地域に根ざした情報を提供している十勝毎日新聞社のホームページ内に、ばんえい競馬を取り上げる特設ページ「ばんえい十勝劇場」が設置されました。ここでは場内の飲食店や人気者リッキーなどを取り上げており、ばんえい競馬を多角的に捉え紹介しています。今後さらなる記事・カテゴリーの増加も必至で、情報源のひとつとして大いに期待できそうです。
 10日(土)はメインレースに北斗七星特別(4歳以上混合800万円未満)が行われます。ここは近走好調なツルマキシンザンが中心となるでしょう。前走の4歳以上オープン勝入混合別定はトカチプリティーに肉薄する3着。3走前には好調エビスオウジャには屈したものの2着に踏ん張るなど善戦しています。相手関係は楽とはいえませんが、ここも上位争いは必至でしょう。同じく好成績を残しているギャンブラークインも勝ち負け期待。12月頃はこのクラスの常連で、常に馬券圏内に絡む活躍を見せていました。実績上位だけにここも注目したいと思います。一発の魅力を秘めるライジングサン、オープン組ではホクリュウイチの巻き返しにも期待できそうです。
 11日(祝・日)のメインレースは重賞のポプラ賞(4・5歳オープン)。このレースについては別掲のポプラ賞プレビューをご覧ください。
 この日の第10レースはつばき特別(3歳牡馬オープン)が行われます。ここにはカネサリュウをはじめとする3歳トップクラスが一堂に会しました。注目は、前走ジャニュアリー特別で復活ののろしを上げたシベチャタイガーアローファイター。ホクレン賞馬カネサリュウがここ2戦連続4着と精彩を欠いており、2歳戦線をリードしてきた2頭が再度躍進。そのジャニュアリー特別では、さらにコーネルフジが3着に食い込んできたこともあり、3歳戦線は“古豪新鋭”入り乱れた激戦の様相を呈してきました。それに対してカネサリュウの巻き返しがあるのか、パンチテンリュウの一発があるのか、はたまた新星の台頭があるのか、非常に楽しみな一戦となりそうです。
 12日(振・月)は白樺賞(4歳以上オープン)が行われます。オープン戦線を賑わしている5歳各馬がポプラ賞に向かったため、やや難解な一戦となりました。ミサイルテンリュウは帯広記念7着後、2戦続けて4着。しかし今回はカネサブラックやナリタボブサップ、フクイズミなどが不在のうえ、自分のペースで登坂できる展開となりそうで、チャンスは十分といえます。また同じくミサキスーパーも早めの抜け出しから粘り込みが期待できるでしょう。もちろん安定感抜群のトカチプリティー、そろそろ結果を出したいエンジュオウカンなども虎視眈々。一発秘めるタケタカラニシキやスターエンジェルなど、楽しみなメンバー構成で、熱戦が期待できそうです。

2/11ポプラ賞プレビュー

 11日(日)のメインレースに重賞のポプラ賞(4・5歳オープン)が行われます。4歳からはダービー馬ナカゼンスピードが単騎参戦。ほか、カネサブラックを筆頭とする5歳馬9頭が出走を予定しています。
 注目はやはりカネサブラック。前走の睦月特別は、フクイズミやミサイルテンリュウといったオープン各馬を相手に快勝。障害先頭クリアから追い込み勢を退ける危なげないレースを展開しました。当欄でしばしば取り上げているように、いまや世代トップのみならず、ばんえいの頂点を伺う存在まで成長。世代限定戦で10キロハンデ差ならば、ここは完勝を期待したいと思います。
 ダービー馬ナカゼンスピードは、昨暮から目を見張るような成長を見せ、1カ月ほどで390万クラスから650万クラスまでジャンプアップ。それに比例するように力をつけており、現在3連勝をマークしています。さすがに今回のメンバーでは、とも思いますが、勢いは抜群だけにここも激走が期待できそうです。
 銀河賞勝ち馬のスーパークリントンは、その後2戦して6、8着。相手がオープン一線級ではありましたが、前走睦月特別は勝ち馬がカネサブラックだけに分が悪いといえます。とはいっても、2歳時からこの世代のトップクラスとして活躍してきただけに、底力は超一流。ここも十分に勝負なるといえましょう。
 しかし、同じ銀河賞上位組ならばスーパーロイヤルのほうが期待大かもしれません。2走前の柏林馬事公苑特別ではエビスオウジャの3着、睦月特別も5着と、まずまずの走りを見せています。現在800万クラスだけに、ハンデも対カネサブラックで20キロ、対スーパークリントンで10キロと恵まれている印象。一発が十分期待できると思います。
 障害巧者ナリタボブサップは、ニューイヤーカップで追い込むレースを見せて3着。2着のカネサブラックとは同重量で0秒4差と、好勝負を演じてみせました。睦月特別は6着といっても6秒3差だけに、ここも無視できない存在といえます。
 牝馬2頭ウィナーサマーエンジュダイヤは、近走精彩を欠く内容だけに巻き返せるか注目。銀河賞4着のコブライチ、軽ハンデのコマヨシニセイキタノカイザーも一発を狙います。

出馬表はこちら

【参考レース】
1/3 銀河賞(勝ち馬:スーパークリントン)
1/6 幸福特別(勝ち馬:ナカゼンスピード)
1/8 ニューイヤーカップ(2着:カネサブラック)
1/9 柏林馬事公苑特別(3着:スーパーロイヤル)
1/21 睦月特別(勝ち馬:カネサブラック)
※幸福特別以外の映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます

レース回顧(2/3~2/5)

2007年2月 5日(月)

 3日(土)に行われたのは節分特別(4歳以上800万円未満)。キョクシンオーが競走除外となり、9頭立てで行われました。勝ったのはコブラタイガーで、前走8着から巻き返しを果たしました。各馬重い馬場に苦しみましたが、先頭で障害を越えたコブラタイガーは、しっかりとした脚取りでゴールまで一直線。途中追い上げたタケノホウシュウがストップするのを尻目に、きっちり歩き通しました。2着は2番手クリアからワンストップでまとめたタケノホウシュウ、3着に3番手クリアのアオノキセキ。
 4日(日)のメインレースは重賞の黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)。このレースについては別掲の黒ユリ賞回顧をご覧ください。
 この日の第10レースきさらぎ特別(4歳以上オープン)はヤマノミントが優勝。2着ホクトキングの組み合わせで、中波乱となりました。第2障害はホクトキングが先頭で越え、ニシキダイジン、ヤマノミントと続く展開。ニシキダイジンの脚が若干鈍り2頭の争いとなりましたが、先頭のホクトキングが残り5メートルでこらえきれずにストップ。その隙にヤマノミントが突き抜け、先頭でゴールしました。立て直したホクトキングが2着。1番人気のフクイズミは、障害でヒザを折りながらも4番手でクリア。例によって追い込みましたが、3着までが精一杯でした。僅差4着にニシキダイジン。
 なお、この日の第8レースは4・5歳の一戦とお伝えしましたが、レース名としては4歳以上混合550万円未満として行われました。2番人気のニシキシャープが得意の先行策で制し、2番手から流れ込んだカネサテンリュウが2着。1番人気のホクショウダイヤは障害5番手あたりから追い込み、3着を確保しました。
 5日(月)はメインレースにフェブラリー特別(4歳以上混合650万円未満)が行われ、4番人気のタカラボーイが優勝しました。道中はイケダガッツ、タカラボーイらが早めのレースを展開。第2障害はイケダガッツが先頭で抜け出し、以下タカラボーイ、ハヤテショウリキ、ユウセイマーチと続きました。そこからタカラボーイとハヤテショウリキが抜け出し、イケダガッツを含めた3頭が横一線。さらにタカラボーイとハヤテショウリキの一騎打ちとなりましたが、ゴール線上でハヤテショウリキがストップ。タカラボーイが先頭でゴールを果たし、しぶとく歩いたイケダガッツがかろうじて2着。3着にハヤテショウリキという結果になりました。

映像はオッズパーク内「過去のレースVTR」をご覧ください

2/4黒ユリ賞回顧

2007年2月 4日(日)

ニシキガール実力を見せつける

 4日(日)のメインレースに重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のニシキガールが優勝。牡馬一線級と戦ってきた実力を、いかんなく発揮しました。
 道中はハマナカレディー、ヤマトナデシコあたりが引っ張り、ゆったりとした展開。ほぼ横一線で進みましたが、ヤマトナデシコがわずかに先頭で第2障害に到達しました。
 真っ先に仕掛けたのは、大外枠のダイヤローズ。一気に馬体が上がって先頭クリアと思われましたが“もうひと腰”が入らず、その隙にニシキガールが抜けていきました。ダイヤローズがこれに続き、以下ヤマトナデシコ、ヒカルアサヒとクリア。1番人気のプリンセスモモは6番手からと、苦しい展開になりました。
 先頭を行くニシキガールは順調に脚を伸ばし、ゆうゆうひとり旅。2番手争いは、ヤマトナデシコが障害後に目立った脚を見せてダイヤローズを交わし、半馬身差ほどで攻防を繰り広げました。結局、脚いろにまったく衰えを見せなかったニシキガールが1着でゴールイン。2着争いは、ヤマトナデシコがゴール線上で止まってしまい、さらにダイヤローズが交わすかというところで、こちらも痛恨のストップ。ヒカルアサヒが追い込んできましたが、その間に態勢を立て直したヤマトナデシコがかろうじて2着を確保。ダイヤローズも即座に歩き始めましたが、ヒカルアサヒに交わされ4着となりました。
 勝ったニシキガールは、やはり力が一枚上だった印象。これまで同様、終いの脚もしっかりしているうえに、障害でも安定した掛かりを発揮しています。牡馬一線級が相手でも好勝負を演じられるのは、すでに証明済み。3歳三冠戦線での活躍が、早くも楽しみになってきました。
 1番人気のプリンセスモモは結局5着。やはり障害で手間取ったのが敗因でしょう。今後の巻き返しに期待したいと思います。

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