ニシキガール実力を見せつける
4日(日)のメインレースに重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のニシキガールが優勝。牡馬一線級と戦ってきた実力を、いかんなく発揮しました。
道中はハマナカレディー、ヤマトナデシコあたりが引っ張り、ゆったりとした展開。ほぼ横一線で進みましたが、ヤマトナデシコがわずかに先頭で第2障害に到達しました。
真っ先に仕掛けたのは、大外枠のダイヤローズ。一気に馬体が上がって先頭クリアと思われましたが“もうひと腰”が入らず、その隙にニシキガールが抜けていきました。ダイヤローズがこれに続き、以下ヤマトナデシコ、ヒカルアサヒとクリア。1番人気のプリンセスモモは6番手からと、苦しい展開になりました。
先頭を行くニシキガールは順調に脚を伸ばし、ゆうゆうひとり旅。2番手争いは、ヤマトナデシコが障害後に目立った脚を見せてダイヤローズを交わし、半馬身差ほどで攻防を繰り広げました。結局、脚いろにまったく衰えを見せなかったニシキガールが1着でゴールイン。2着争いは、ヤマトナデシコがゴール線上で止まってしまい、さらにダイヤローズが交わすかというところで、こちらも痛恨のストップ。ヒカルアサヒが追い込んできましたが、その間に態勢を立て直したヤマトナデシコがかろうじて2着を確保。ダイヤローズも即座に歩き始めましたが、ヒカルアサヒに交わされ4着となりました。
勝ったニシキガールは、やはり力が一枚上だった印象。これまで同様、終いの脚もしっかりしているうえに、障害でも安定した掛かりを発揮しています。牡馬一線級が相手でも好勝負を演じられるのは、すでに証明済み。3歳三冠戦線での活躍が、早くも楽しみになってきました。
1番人気のプリンセスモモは結局5着。やはり障害で手間取ったのが敗因でしょう。今後の巻き返しに期待したいと思います。