9月25日に名古屋競馬第6レースをアイアンオーで勝利し、地方競馬通算500勝を達成した丸山真一騎手(名古屋)。2011年4月のデビューから13年目、これまでのことを振り返っていただきました。
地方競馬通算500勝達成、おめでとうございます。
ありがとうございます。やっと500勝達成することができました。13年掛かりましたが、達成できてホッとしました。
この区切りは目標にしていた数字ですか?
特に目標というわけではないですけど、所属の坂口義幸先生のジョッキー時代が475勝なので、その数字を目標にしていました。(500勝を達成して)先生からは、とりあえず良かったなって言われました。
今回オッズパークジョッキーズインタビュー初登場ということで、騎手を目指したきっかけから教えてください。
親が競馬を見ていた時に横でたまたま見ていて、勝った騎手がガッツポーズをしている姿を見て、カッコいいなと思って。何のレースだったか、どのジョッキーだったかも覚えていないんですけど、中学2年生くらいの時だったと思います。その時まで競馬に興味はなかったですね。
親御さんが競馬ファンだったんですね。
いえ、競馬ファンというわけではなかったです。親もたまたま競馬を見ていて、僕もたまたまその横で見ていて、という感じで。本当にたまたまが重なったんですけど、進路も全然決めていなかったですし、将来の夢も特になくて。小柄で身長が低かったので、騎手はそういう体形が合う職業だということと結びついて、ちょうどいいなって思ったんです。
騎手になりたいと言った時、周りの方はどんな反応でしたか?
学校の先生が一番驚いていましたね。家族は最初から賛成してくれて、乗馬を習わせてくれました。
9月25日、名古屋第6レースで地方通算500勝
名古屋所属になった経緯というのは?
僕は長野県出身なので、出身地に競馬場がないんです。最初は南関東とか行きたいなと思っていたんですが、地方競馬教養センターの教官と相談して、たくさんレースに乗りたいという想いが強かったので、若手に騎乗チャンスがある名古屋を希望しました。
長野と名古屋ではだいぶ土地柄が違いますが、すぐ慣れましたか?
そうですね。意外とすんなり溶け込むことができました。競馬場実習で初めて名古屋に行った時には、朝が早いことに驚きましたけど、それ以外はあまり気になりませんでしたね。
今も朝は早いと思いますが、何時起きで何頭調教していますか?
今は1時起きで、2時前から攻め馬をしています。だいたい20頭から25頭くらいの間です。大変なこともありますけど、馬に乗るのが好きなので毎日楽しいです。
一昨年は37勝でしたが、昨年は52勝、今年はここまで48勝(2023年10月29日現在)と勝ち星が伸びていますね。
そうですね。4年前に結婚して子供も生まれたので、それがすごく励みになっています。もともと騎手という仕事が好きですし、今は私生活の面でもモチベーションが上がりました。上の子が3歳で下の子が1歳なので、家族のためにももっともっと頑張ります。
名古屋は最近騎手の層がだいぶ変わって来たように感じますが、いかがでしょうか。
若い子がめきめきと頭角を現していますね。ちょっと前はデビューしてもすぐに辞めてしまう子が多かったんですけど、最近の若手はすごく頑張っていますから、怖い存在でもありますが、いい刺激を受けています。
丸山騎手は辞めたいと思ったことありますか?
何回かあります。怪我をして入院した時とか、辞めたいというか、向いていないかなって思ったりして。でも復帰をして勝つと、やっぱり騎手って楽しいなと。馬と一緒に先頭でゴールできるのは騎手だけですから、騎手でしか味わえない喜びなので。それを知ってしまうと、苦しくても、怪我をした時も、また頑張ろうっていう気持ちになりますね。だからこそ毎日頑張れるというのもあります。
今後の目標を教えてください。
重賞制覇が目標です。最近後輩たちがどんどん初重賞制覇していますし、めぐり合わせもありますが、僕も早く勝てるよう努力していきたいです。
それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
いつも名古屋競馬を応援していただき、ありがとうございます。新しい競馬場に移ってだいぶ時間が経ちましたが、毎開催馬場傾向が違ってすごく難しいです。みんな頭を使って競馬をしているので、僕も負けないよう一生懸命頑張ります。競馬場に来た時には、食堂のどて煮丼が美味しいので、ぜひ味わってみてください。
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:愛知県競馬組合)
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