2019年10月5日にデビューした佐賀の金山昇馬騎手。初日に初勝利を挙げ、10月20日までの開催6日間で4勝する好スタート。現在の心境を伺いました。
10月5日のデビューからすでに4勝。まだデビューから1か月も経っていませんが(2019年10月29日現在)、順調な滑り出しですね!
ありがとうございます。実際デビューしてみて、教養センターでの模擬レースとは全然違うなと痛感しています。佐賀は内を開けて乗るので、特に進路取りが難しいですね。多頭数の中でいい位置を取って行かないといけないので、そこがまず難しいです。
その中でいきなり結果を出しているというのがすごいです。デビュー初日から6レースに騎乗して、初勝利も挙げて。
本当に周りの方々のお陰で、自分の力ではないですから。たくさん騎乗させていただいて、いい馬にも乗せていただいて、とても感謝しています。初日は慣れない中で7レース騎乗だったので、かなりバタバタしてしまったし、体力的にもキツかったです。それでも最終レースで勝てて本当に嬉しかったですね。
10月5日佐賀第11レース、金山騎手はアンジーに騎乗して初勝利
4コーナーを回ったところでは、川島拓騎手も粘っていました。
そうなんですよ。並んで行った時は「絶対勝ちたい!」という強い気持ちで、とにかく夢中で追っていました。ゴールした時は泣きそうになってしまって。この日は両親が見に来ていたんですけど、親と一緒に泣いてしまいました(笑)。
ご両親の前で初勝利を見せることができたのですね!金山騎手は東京都出身ですけれども、なぜ佐賀所属になったんですか?
特に競馬関係の知り合いはいなかったですし、センターに入ってからいろいろ考えていて。佐賀は騎手が少ないし、若手にチャンスをたくさんいただける競馬場なんだと聞きました。2018年にデビューした出水(拓人)先輩が活躍していましたし、自分もそういう環境で頑張ってみたいなと思って希望したんです。
知り合いが誰もいない中でいきなり佐賀に行って、ホームシックにはならなかったですか?
それはなかったです。初めて行った時からすごくいい雰囲気だなと思いましたし、周りの方々も温かくて、すぐに馴染むことができました。デビューからたくさん乗せていただいていますし、すごくいい環境の中でやらせてもらってます。
勝負服のデザインはどうやって決めたんですか?
『It's A Green Dream さがけいば』を意識して緑を入れたいなと思っていて、デザインは所属の池田(忠好)先生のお父さんが騎手時代に着ていたものをいただきました。
池田先生も金山騎手の活躍を喜んでいるんじゃないですか?
喜んでくれているんですけど、僕の前ではあまりそういう表情は見せないんです。周りの方から、先生がけっこう喜んでたって聞いて、僕も嬉しかったですね。池田先生には本当にお世話になっているし、いろいろアドバイスもいただいています。期待してもらっていると思うので、真面目に頑張ります!
現状の課題は何ですか?
いろいろありますけど、コーナーで外を回り過ぎたり、追い込みでも途中でハミが抜けてしまったり、ステッキワークもまだまだで。自分のレースを何回も何回も見直しますけど、下手だなって思いますね(苦笑)。
憧れの騎手として名前を挙げていた鮫島克也騎手と、一緒に乗ってみていかがですか?
まだ自分のことでいっぱいいっぱいで、全然周りが見られなくて。せっかく一緒に乗っていても、鮫島さんの技術を見る余裕がないんです。これからしっかり勉強していきます。
今の目標は?
今年中に10勝したいです。その先は20勝、30勝と、積み上げていきたいですね。
まだあまりないと思いますが、お休みは何をするんですか?
ゴロゴロして、ずっとぐうたらしています(笑)。普段は攻め馬で疲れているので。今は朝1時10分に起きて1時半から調教に乗って、終わるのが9時半くらいです。毎朝18頭乗るので、他のことをする余裕がないですが、すごく楽しい毎日です。
昇馬(しょうま)というお名前を聞いて、ご両親が競馬好きなのかと思いましたが、そういうわけではないそうですね。
三代続けて午年生まれなので、名前に馬の字を入れたかったみたいです。のぼる馬と書いて昇馬なので、名前のごとく上って行けるように頑張ります。
では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
佐賀競馬所属の金山昇馬です。いつか佐賀を代表する騎手になれるよう頑張りますので、これからよろしくお願いします!
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:佐賀県競馬組合)