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関本 淳 騎手(岩手)

7月23日、盛岡競馬第3レースにおいて関本淳騎手が地方競馬通算2000勝を達成した。昔からの競馬ファンなら関本淳騎手が元は上山競馬に所属していて、同競馬場の廃止に伴って岩手競馬に移籍してきたという事を覚えておられるだろう。2つの競馬場を股にかけた大記録達成だった。

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2000勝達成(2017年7月23日盛岡第3レース)

実際に2000勝を達成してから2週間ほど経ってお話を聞いているわけですが、その2000勝が迫ってきたあたりではプレッシャーを感じたりはしました?

ないことはなかったですが変なプレッシャーではなかったですね。"2000勝に到達したらそれで終わり"ではないし、例えば重賞で1番人気の馬に乗った時のような"一発勝負"のそれとも違いますしね。近づいてくれば、普通にやればいずれ通過するわけだから。言ってみれば"良い刺激"、迫ってくるのは楽しかったですよ。

そうですよね。2000勝が迫ってきたあたりからむしろ勝つペースが上がったりしましたよね。

後輩達も早く決めろと急かすのではなくて良い感じに盛り上げてくれたりして。凄く嬉しかったです。

sekimoto02.jpg

高松亮騎手の手作りだという"カウントダウン"。最後の一枚を剥がすと「祝2000勝」の文字が

関本淳騎手が気にされていたので調べてもらったのですが、やはり2000勝達成までに35年・36シーズンかかったという騎手はこれまでいないようです。佐賀の吉田順治騎手が31年かかっていて(1985年デビューで昨年達成)、いまのところ"最長"のようですね。

ぶっちぎりですね(笑)。こんなにかかる人はもう現れないんじゃないですか。

確かに騎手によっては14、5年で達成してしまう方もいるのですが、でも長くかかってもコツコツ積み上げてきた、そして2000勝まで届いた、というのは凄いなと思います。

そこはどうなんでしょうね。自分がデビューした時、その時から"コツコツ勝ってやろう、そしていつか2000勝達成しよう"と考えてやって来たわけではないですからね。

ああそうか。結果的にこうなった...ですものね。

他の2000勝ジョッキーのように若い頃からたくさん勝って早く達成できればそれに越したことはないわけで。あまり"コツコツ、コツコツ"と言われるのもピンとこないかな。

関本淳騎手は上山競馬から移籍してきた時点で908勝。当時"1000勝は達成したい"と言われていたのを覚えています。今になってみれば上山時代が21年で900勝、岩手では14年で1100勝ですからコツコツではなく良いペースですよね。

岩手に来てからも調教師さんや馬主さんに良くしてもらったおかげですね。そこは本当に恵まれていたと思います。

こうだったから、こんなことがあったから2000勝を達成できた、ここまで騎手を続けてこられた...そんな"何か"を挙げるとすればなんでしょう?

自分で言うのもおかしいかもしれないけど、精神力は強いと思う。少々のことでは挫けないと思うんですよね。だから、35年の間にはいろいろなことがあったけども一つ一つ乗り越えて来る事ができたんじゃないかな。

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これは気が早い質問かもしれませんが節目に来たので改めて。関本淳騎手はこのあと何年、何歳くらいまで現役を続けようと考えていますか?

それは...まだちょっと見当がつかないですよ。この年になるとやっぱり1年1年、体力とかね、いろいろ変わってくるから。それを少しでも維持しようと努力はしています。"じゃああと10年"とか言われるとそれは何ともいえないですけど。騎手は腕で生きているわけだから依頼がある限りは乗っていきたいし、その依頼に応えられるように自分を維持していく、かな。

岩手には関本淳騎手のような大ベテラン騎手が少ないから、いつまでも重鎮として若手の目標であってほしいなとも思います。

今の若い騎手は何も言わなくてもきちんと乗れるから、自分が教えるようなことはないですよ。上の方で重しになるというよりは、自分を飛び越えていってくれればいいですよ。ファンの皆さんからは"その年齢でよく頑張ってるなあ!"と言われるくらいまでやっていければね。

では最後にオッズパークのファンの皆さんにひと言を。

そうですね。インターネットで購入されている皆さんは自分の顔とかあまり分からないかもしれないけれど、こんな風に頑張っていますので、これからも応援よろしくお願いします。

sekimoto04.jpg

7月30日に行われたセレモニーには、板垣吉則調教師だけでなく秋元耕生騎手、江川伸幸騎手ら元上山所属騎手も参加

文中でも触れているが、現在までの地方競馬では30年目、31年目で2000勝達成という騎手はいたが35年目は初めて。関本淳騎手に言わせると「2000勝達成するような騎手は若い頃からリーディングを争うくらい勝ってて、20年そこそこで達成するでしょう?自分はあまり勝ってないってことだからさ」だそうなのだが、とはいえ35年もの間、毎年何十勝もできるテクニックであり体力でありを維持してきたからこそ達成できたわけで、それは立派なことだと思う。

過去の記録では"上山に在籍していた騎手"では冨士木秀四郎騎手が2,297勝、"上山デビューの騎手"なら小国博行騎手が2,093勝という記録を残している(いずれも引退)。これも関本淳騎手自身はあまり関心がないようだが、できればそれらの記録に迫るくらいまで、この先も長く戦い続けてほしい。

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※インタビュー・写真 / 横川典視

2017/08/31
岩手

岩本 利春 調教師(ばんえい)

2005年の調教師デビュー以来、7月8日に通算1000勝を達成。騎手としてもスーパーペガサスなどで通算2085勝を挙げた岩本利春調教師(59)に話を伺いました。

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1000勝おめでとうございます。

偉そうに1000勝っていっても、一つ一つの勝ち星は縁の下の力持ちである厩務員のおかげ。一癖ある厩務員ばかりだけど、それが逆にいい(笑)。

管理はどのようなことに気をつけていますか。

飼い付け、体重だね。これから涼しくなってくるけど、体重が増えない馬や、脚や爪を痛める馬が増えてくる。

今年は7月が特に暑かった。みんな状況は同じだが、36度とかが1週間続くと、馬はがくっと弱る。調教の時間を早めたり、荷物を軽めにしたりしてやってきた。

ばん馬の場合は古馬になれば、サラブレッドほど手をかけることはない。それでも、2歳馬やデビュー前の馬が環境に慣れるまでは気を遣うね。慣れるまで時間がかかる。

先生は道内各地の草ばん馬でも姿をお見かけします。

会場に馬主さんがいることもあるけれど、各地方のばん馬が盛り上がってほしいと思って、現役馬も連れていきます。これからは牧場で調教中の1歳もいるからね。

iwamoto02.jpg

2017年7月8日第7レース、センショウニシキで通算1000勝達成

この世界に入るきっかけは。

出身は札幌の北側にある当別町で、父が牧場で繁殖牝馬や種馬を持っていました。子供の頃から周りに馬がいて、世話もやらされた。その影響で、中学卒業後に競馬場に入りました。

騎手時代の先生といえば、スーパーペガサスの印象があります。

そうだ。携わることができて最高だった。ばんえい記念はなかなか乗れるものではないし、勝ちたいと思って勝てるものではない。

ミドリゴゼンなど、松田昇さん(松田道明騎手の父)の馬にもお世話になった。ペガサスに限らず、馬にはいろいろと教わった。

厩舎でやることは単調だけど、体調や食欲は厩務員の方がわかっている。だから厩務員の性格を理解して、レース内容によっては担当馬を変えたりもする。せっかちもいればマイペースもいるからね。今は厩務員4人、騎手2人(藤本匠、島津新)で、午前2時半ころから調教をつけている。俺は逆に馬に調教つけられているよ(笑)。

騎手や厩務員に指導することはありますか。

初めての人には言うけど、厩務員は(経験が)長い人ばかりだし、匠にはもう言うことはない。見た通り、一生懸命でまじめ。真っすぐだから。常に1着を取りたがるところが4000勝に結びつくんじゃないか。

新もあえて言うことはないが、まだ若いからしくじることはあるな。もうちょっと考えて乗れば、と思うことがある。普段馬触っているわりに軽率だものな。

なかなか厳しいですね。

誰もが最初からトップジョッキーだったわけじゃない。新人の頃、周りには喜来光雄さんや水上勲さん、木村卓司さんなど、腕の立つ人が多かった。まねをしたり、見る角度を変えたりしてやってきた。兄弟子の金山明彦さん(現調教師)に教えてもらったりして、競馬場で培ってきたものがある。腹時計、みたいなものがね。

こういうのはセンスだから。どこかで気づいたり、攻め馬で、触って見抜く力というのがある。それぞれの個性や感覚があるから、自分のポイントを振り返って、常に平常心で馬に携わっていないと。

iwamoto03.jpg

2011年(2010年度)のイレネー記念をニュータカラコマで勝利

調教師生活で思い出に残る馬はいますか。

今は転厩したけれど、2011年のイレネー記念を勝ったニュータカラコマ(2017年ばんえいグランプリなど重賞8勝)だね。能力はあるが、障害が気ままだったりと癖があった。手をかけた馬だったね。今はそんなところはないけれど。

フウジンライデンは、2、3歳の時に重賞を取ったから昨年は重量に苦戦していたけれど、今年は対応してきている。

ホンベツイチバン(牡10)は、大きな病気もなく、まじめな馬。こういうのも名馬といえるな。種畜検査も通ったので、来年から種馬になる予定。爪もきれいだし、健康なのは内臓がいいってことだね。

イレネー記念やナナカマド賞など、若馬での重賞勝ちが目立ちます。今後の期待馬はいますか。

それは、担当厩務員が手塩にかけたから。そのたまものだな。1000勝を達成したセンショウニシキ(牡3)は涼しくなれば楽しみ。2歳では、センショウブルーやブラックエースは馬格がある。ツガルノボブは障害がいい。

入厩する馬は、草ばん馬を経験して春から馬ができている馬が多いけれど、今から秋にかけては未経験馬の伸びしろがある。体も増えてくる。どんな馬でも、馬主からの指示はあるけれど、それぞれ作戦を考えているよ。

iwamoto04.jpg

2016年のイレネー記念を制したフウジンライデン

馬主さんの相手、大変そうですが......。

ゴール入らないうちから怒りの電話が来る(笑)。早いから。仲間で話が盛り上がって、俺のところに「まだまだあんなもんじゃない」って電話してくる(笑)。

普段の生活は。

じーちゃん(笑)。タブレットで、孫とLINEだよ。3歳になって、しゃべるようになったから面白いよ。

釣りは普段はしないけど、これからシーズンのアキアジ釣りはするんだ。

今後の目標は。

目標はいろいろあるけれど、若馬がうまく成長してくれること。あせって仕上げてもだめだし。自然体でうまく仕上げていきたい。

馬は、人の手を借りないとえさをもらえない。レースは辛いかもしれないが、1日でも長く競馬場にいた方が幸せだと思う。

ばんえいは、最近売り上げもいいし、ファン層も若くなっている。もっと競馬場に足を運んでもらって、ばん馬をなくさないようにしたい。帯広は寒いけど、生活しやすい。学校も近いから帯広でよかったよ。

少しでも出走手当が上がってくれればいいけれど、一時より良くなっている。ぜいたく言えないよ。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2017/08/25
ばんえい

雑賀 正光 調教師(高知)

5月27日に通算3016勝を挙げ、地方競馬通算勝利数の日本記録を達成した、高知の雑賀正光調教師。1985年の調教師デビューから32年。常にトップとして走り続けて来た競馬人生を振り返っていただきました。

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まずは通算勝利数の日本記録更新、おめでとうございます。

ありがとうございます。自分としてはあんまり意識していなかったんですけど、記録に近づいて来た頃から、3014勝くらいからかな、うちの乗り役たちがそわそわしだして、いつも以上に力が入っていましたね。

弟子の永森大智騎手で見事達成しましたね。

そうですね。記録よりも、弟子が一生懸命がんばってくれたことが嬉しかったです。

ズバリ、何でこんなに勝てるんですか? 地方競馬の年間の最多勝利記録(2012年・290勝)も持っているじゃないですか。

あの時は何が何だかわからなかったですけど(笑)。とにかくいい馬を預けてもらっているということです。それが一番ですよ。オーナーの皆さんには本当に感謝しています。それに、弟子たちも一生懸命がんばってくれますし、スタッフのみんなも真面目にやってくれますから。そのお陰でこうしてたくさん勝たせてもらっているんです。わたしよりすごい先生がまだまだたくさんおられますし、自分は普通のことをしているだけだと思います。

普通のこと、と言われますが、その中で大切にしていることは何ですか?

馬の調子のいい時を持続させる、くらいかな。それは結局やれることをやるだけなんです。例えば、追い切りの後、レースの後に馬の脚の確認を慎重にすることですね。走った後の確認、レースが終わったら次の競馬のための確認、1頭1頭丁寧に確認することが大事です。

管理する40頭を全部先生が確認するんですか?

疲れますけど(笑)。そこは大事にしています。もちろんスタッフも真面目にがんばってくれてますけど、最終的な判断はわたしがしています。

雑賀先生は勝ち星もすごいですが、ジョッキーも育てていますよね。現在所属は4人です。

なんでかわからないですけど、4人いますね(笑)。最初は永森大智で。中学生の時に見学に来て、何かの縁でうちに入ることになったんです。今はトップになりましたけど、あいつは這い上がって来たんですよ。本橋(孝太)や御神本(訓史)なんかもそうですけど、腕が立つ奴は気性が激しいのが多いし、腕がない奴は大人しいのが多くて、よそから来る子には細かいことも教えるんですけど。でも自分のところの騎手にはあんまり教えないんですよ。自分で考えて、ある程度のところまで育ってこないと。勝つっていう意識を強く持てとは言うんですけど、それ以外は言わないです。

3年前に、「今年は永森と心中するから」って仰ってましたね。

そうそう。それまではいい馬には他の乗り役を乗せていたんですよ。でも、ポートジェネラルという馬に乗せたら、勝ってきたんです。乗り役が少なかったんでたまたま乗せたんですけど、「お、だいぶ乗れるようになったな」と。そこから少し手を差し伸べたら、リーディングになってくれました。

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2016年12月31日、高知県知事賞(リワードレブロン)。一番弟子の永森大智騎手とのコンビで高知県知事賞4勝を挙げた(写真:高知県競馬組合)

永森騎手は、「雑賀先生に褒められるとすごく嬉しい」と仰っていましたし、師匠と弟子のいい関係ですね。

まぁ今の時代は環境的に育てるというのは難しいですけどね。わたしは這い上がってきたら手を差し伸べますけど、そこまではほっときますから。這い上がってきた奴をそこから育てるんです。なかなかリーディングを育てるっていうのは、一生に一度あるかないかじゃないですか。それに、自分の厩舎でリーディングを育てるっていうのは今はないでしょう。他のリーディングの人たちを見ると、自厩舎だけじゃなくていろいろな厩舎に乗せてもらってという形じゃないですか。

永森騎手はトップに育ちました。下の3人(岡村卓弥騎手、松木大地騎手、塚本雄大騎手)はどうしましょう?

みんなで一緒にご飯を食べる時があるんですけど、「永森がもし乗れない時には、次は岡村、お前だぞ」って。「いつでも永森の替わりになれるよう努力しとけ」って言ってます。岡村が乗れない時には次は松木、塚本、と、うちは順番が決まっているんですよ。ただ、さっきも言いましたけど、自分で這い上がってこない限りは手を差し伸べるつもりはありません。

松木騎手、塚本騎手も金沢で期間限定騎乗をしましたが、先生の方針ですか?

そうです。永森も岡村も福山行ったり金沢行ったり、あっちこっち勉強に行かせたんです。他の競馬場を見てくることもすごく大事ですし、他に行くことで高知の良さも感じることができますから。2人とも、その経験を活かしてすごく成長しましたから、下の2人にもがんばって欲しいですね。

高知は今かなり売り上げが上がっていますね。

有難いことに、ファンの方に注目していただいて、こちらも張り合いがありますよ。全体的に出走頭数も増えましたし、賞金諸手当も増えました。どこの厩舎でも馬がたくさん入るようになりましたし、雰囲気はすごくいいですよ。いいスパイラルになっていると思います。でも、ここからですよ。お陰様でいい形になったので、これからもっとがんばって恩返ししていかないと。

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32年間、第一線で競馬を引っ張ってきていますが、秘訣はなんですか?

秘訣なんてないですよ。わたしは親父が調教師だったので、親の引いた線路を歩いてきただけです。実をいうと、もともとは競馬が好きじゃなかったくらいですから。他の人は、競馬が好き、馬が好きってこの世界に入って来るけれども、たまたま生まれたところに馬がいて。若い頃はそれが嫌で嫌で仕方なかったんですけどね(笑)。でも気が付いたらこうなってました(笑)。血ですね。今はやりがいのある道に進ませてもらって、親にも感謝してます。

では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。

皆さまのお陰で、高知はなんとか盛り返すことができました。インターネットを通して買ってくれるお客様一人一人に、とても感謝しています。これからも結果を出して、皆さまの馬券に貢献できるようがんばりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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※インタビュー / 赤見千尋

2017/08/03
高知

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