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五十嵐 冬樹 騎手(北海道)

10月12日(水)門別第10レースで、地方・中央通算2,000勝を達成した五十嵐冬樹騎手。昨年は6季ぶりのリーディング奪回を果たすなど、今なお、ホッカイドウ競馬のトップランナーとしての存在感を保つ五十嵐騎手ですが、2014年には調教中に右アキレス腱断裂の大ケガを負いました。「騎手人生で一番大きなケガだった」と本人が語るケガからの復活、そして「ベテラン」と呼ばれる立場となった現在のことを尋ねました。

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通算2,000勝達成おめでとうございます。2,000という数字の重みについて、ご自身ではどのようにお考えですか?

ホッカイドウ競馬生え抜きのジョッキーで、まだ2,000勝を達成された方がいないなか、関係者の皆さんに乗せていただいたおかげでこのような数字を達成することができて、本当に光栄です。

2,000勝を達成されたときには、娘さんも同じ勝負服姿で記念撮影に収まっていましたね。

小3になる下の娘がポニー乗馬を始めて、この前の浦河の競馬祭で初めてレースに出たんですけど、それで作ったんですよ。普段は学校が終わった後に練習しているんですが、いまは馬に乗るのが大好きでしょうがないという感じですね(笑)。

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2,000勝のなかでも、特に印象に残る勝ち星は何ですか?

レーシングクィーン(1996年・黄菊賞)での初重賞もそうですし......もちろん、コスモバルクでもいい経験をさせてもらいましたし、あとは交流重賞なんかでも、イングランディーレでブリーダーズゴールドカップを勝たせてもらったり、プリンシパルリバーの全日本2歳優駿だったりとか。2,000勝となると、ひとつひとつが思い出深いです。

園田競馬場で行われているゴールデンジョッキーカップの出場権も獲得しました。

今まで権利がなかったので、達成してすぐに出られるのかどうか分かりませんけど、やはりそういうレースに出られるのはありがたいことですね。

2014年には右アキレス腱断裂という大ケガも経験されましたが。

ここ何年か痛み止めの注射を打ちながら左膝の痛みを抑えていたんですが、そのせいで自分の歯車が狂っていた部分があって。それが、アキレス腱を切ったおかげでというのも変な話かもしれませんが、その膝を直す時間も一緒に与えられたので、万全の状態でレースや攻め馬に臨めるようになったんですよね。

ケガをされるまでは重賞制覇があり、勝率や連対率も前年以上の成績を残されていましたが、「せっかくいい流れだったのに馬に乗れなくてどうしよう」という焦りはありませんでしたか?

たしかに「せっかく調子よかったのになあ」というのはゼロではありませんでしたが、絶望感には襲われなかったですね。これが初めてリーディングを取れるチャンスだったら違ったかもしれませんけれど。それよりも、アキレス腱を切って、入院しながら膝を診てもらったときに、左膝の手術を決断したときのほうが不安は大きかったですね。

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生まれつき左膝の皿が割れていたということですが、あえて腱を切りっぱなしにする手術も行ったそうですね。

そうですね。そこが引っ張られて痛みが出ていたので。馬に乗らないのであれば手術しなくてもよかったんですけど、やっぱりこれからも乗り役を続けていくつもりだったんで、手術した方がいいなって。ただお医者さんとしても、若いスポーツ選手ならまだしも、この年になって膝を酷使するような職業があまり前例がないみたいで、普通に馬に乗る分には回復できても、果たしてレースに乗るまで筋力が戻るかどうかという不安はありましたよね。

アキレス腱断裂を機に、元々抱えていた膝まで手術に踏み切ったのは、ある意味では「ケガの功名」というか......。

本当にそうですね。膝だけで手術に踏ん切りがついていたかどうかは分からないです。ケガするまでは注射を打ちながらあと2~3年くらい頑張って、それこそ2,000勝したら調教師に......くらいに思っていたんで。

手術が終わって、リハビリ中はどのようなことを考えていましたか?

手術してから1週間は完全に固定していて、それから軽く歩き始めたんですが、術後の経過が思った以上によかったので、体に関しては特に心配はなかったですね。その年に騎乗していた馬のことも気になっていたので、門別のレースに関しては全部チェックしていました。あと、レースに乗っていなかった時期に、騎手としてだけでなく人としてどうあるべきかとか、「若い頃からもっとこうしておけばよかったかなあ」ということも思い出して考えたりしていました。それが後々、気持ちの面で余裕ができたことにつながってきたのかもしれません。

体も思うように動くようになって、精神面でも余裕ができるようになったということで、ケガでレースを休んでいた期間というのは、その後の騎手人生にとってはプラスになったということですか?

いま思えばプラスだったと思いますね。いい意味での時間が与えられたというか。膝のストレスがなくなったというのはやはり大きいです。

2015年のシーズン初めに復帰し、その年は106勝を挙げて6年ぶりのリーディングの座に立ちました。何か意識の面で変わったことはありましたか?

特に新しく意識したことはありませんが、年をとると馬に乗るときの姿勢が崩れたりとかはしていたので、例えば技術の低下をなるべく少なくするとか、常にそういったモチベーションを保つことは今でも考えています。

「レース後のケアもしっかりしていきたい」ということも以前お話しされていましたが。

今よりはたくさん乗せてもらっていて、毎週のようにJRAにも遠征させてもらっていた頃は、週1回マッサージへ行っていたんですよね。それがレースや調教の後に「まあストレッチでもしてみるか」と思ってストレッチを入念に行うようになってからは、疲れが軽減するというか、マッサージもあまり行かなくて済むようになって、終わった後のケアが重要だと思うようになりました。

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今年のリーディング争いは例年以上に激しいですね。

お客さんにとってはすごく面白いんだろうなというふうには思います。若手が育っている部分もありますし、また育ってこなければ困るし。そうやって世代交代の時期に来ていることを感じながらも、まだやれている部分はあるので、どうにかして頑張っていかなければと思います。食らいついていくのも簡単ではないけれど(笑)。

そんななかでも、連対率は現在ナンバーワンに立っていますね(10月20日現在)。

やはり可能性がある限りは、ひとつでも上へ着順を持っていきたいということは常に考えていますよね。去年は複勝率5割を達成できたのが自分のなかでも大きくて、そこを維持するくらいの気持ちで。ひとつひとつを大事にして上を狙う気持ちが、最後の結果に出ますからね。

今年騎乗されてきた馬のなかで、「この先楽しみだな」と感じる馬はいますか?

ストーンリバーとリコーソッピースですね。どちらもまだ課題は残っていますが、いいものを持っていると思います。ストーンリバーがブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ったとき、僕は(同じ厩舎で3着の)ミルグラシアスに乗っていましたが、立ち回りもよく1600向きなので、一発あるんじゃないかと警戒していましたね。

そろそろ重賞勝ちを見たいというファンの皆さんの声もあると思いますが。

馬の巡り合わせや相手関係もあることなので、簡単なことではありませんが、少しでもいい馬を作って、なんとか久々に勝っていきたいなという気持ちはありますね。

(注:10月16日のインタビューの3日後、フライングショットでサッポロクラシックカップを制覇)

igarashi05.JPG

サッポロクラシックカップで2年5カ月ぶりの重賞制覇

今シーズンも残り少なくなりました。ぜひホッカイドウ競馬のアピールをお願いします。

拮抗しているリーディング争いも楽しみにしながら、最後までホッカイドウ競馬を応援していただきたいと思います。自分も何とか2年連続のトップに向けて頑張りたいですね。

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※インタビュー・写真 / 山下広貴

2016/10/27
ホッカイドウ

今井 貴大 騎手(名古屋)

今井貴大騎手は昨年、2012年以来の3ケタ勝利となる123勝を挙げて躍進。2016年も引き続き好成績を挙げており、昨年以上の勝ち星が視野に入っています。

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今年は昨年よりも成績が上がっていますね。

そうですね。7月と8月はすこし勢いが弱まったかなという感じはありますが、それは乗せていただく馬との巡りあわせもありますからね。今年の名古屋での成績は2位をキープできていますので、その地位をなんとか守っていきたいです。もちろん、本当は1位がいいんですけれど(笑)。

騎乗回数も昨年に比べると伸びていますね。

本当にありがたいです。これからもその数字を上げていきたいし、JRAでも乗りたいですね。そのためにはそういう馬に出会うことが必要。だからこそ、まずは名古屋でしっかりと土台を固めないといけないと思っています。

でも、東海ダービーを2勝した騎手って、なかなかいませんよ?

あまりそこは自分で意識していないところなんですけどね。今年は春先の時点では、ダービーで乗るのは厳しいかなと思っていたんです。でもキタノシャーロットが3月から6連勝してくれたので、ダービーに進むことができました。ダービーでは人気をわりと集めていたようなのですが、やっぱりカツゲキキトキトは強かったなあ。あの馬も今年になっていきなり連勝が始まったわけですから、馬って本当にわからないものだと改めて思わされました。

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昨年は東海ダービーをバズーカで勝利(写真:愛知県競馬組合)

今年は通算800勝を達成。1000勝も見えてきましたね。

そこは次の目標ですね。そして名古屋の騎手も世代交代をしていかなければと思っていますよ。でも、先日引退された安部さん(幸夫騎手。地方3055勝、JRA24勝)が現役のうちに、安部さんを超えられるような騎手になりたかったとは思います。個人的にこれから伸ばしていきたいと思う点は、技術的な部分はもちろんですが、内面的な部分。精神面、それからやっぱり経験値を増やすこと。まだ判断ミスをしてしまったと感じるときがありますし、まだまだ勉強です。ただ、ひとつひとつのレースについて、終わったあとに深く考えても仕方がないんですよね。そう考えられるようになったのは5年目ぐらいからかなあ。うまくいかないことが多い世界ですが、それをバネにしていかないと。

経験値を増やすためには、「名古屋以外」というのもキーワードのひとつになりますね。

僕がよく乗せていただいている厩舎は、笠松にはあまり行かないんですよ。確かに名古屋以外ではあまり乗っていなくて、行ったことがあるのは、大井と浦和と、園田、金沢、高知、盛岡......ぐらいかなあ。園田と金沢以外はそれぞれ1回とか2回とかですし。だからこそ今の順位を守って、来年のSJTに出場したいですね。絶対にすごく勉強になる舞台だと思います。

imai13.JPG

それを目指してという意味を含めて、何か変えてみたところなどはありますか?

上半身を強化したいなと思ったので、ジムに行くようになりました。ポイントは胸筋と背筋ですね。あと、なんか最近になってちょっと太ってきたような気がするので、それを解消させるという意味もあります(笑)。

名古屋は一時期よりも騎手が増えてきましたね。

そうですね。新人騎手と、そして復帰された先輩と。岡部さんも韓国から戻ってきました。でも、やっと10年目にして、たくさんのかたがたに声をかけていただけるようになったわけですから、その信頼を失ってしまわないように頑張っていきたいですね。これまで大きなケガがなかったのもラッキー。そこはこれからも気をつけていきたいと思っています。

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※インタビュー・写真 / 浅野靖典

2016/10/07
名古屋

東川 公則 騎手(笠松)

デビューから30年目を迎えたベテラン、笠松の東川公則騎手。今年8月にはくろゆり賞を制し、地方通算2500勝を達成しました。現在笠松リーディングでも第3位(9月25日現在)につけ、存在感を放っています。

higashikawa11.jpg

2500勝達成おめでとうございます。

ありがとうございます。区切りの勝利なので嬉しいです。けど、3000勝を目標にしているのでまだまだですね。デビューから29年かけてここまで来たわけですが、振り返るとあっという間だった気がします。気が付いたらこんな年(47歳)になってました(笑)。

本当に長い年月だと思いますが、どんなことが思い浮かびますか?

一番は2009年にケガしたことです。それまで大きなケガはなかったんですけど、この時は胸椎圧迫骨折で4か月休みました。乗れないし収入もないし...。体もそうですけど、精神的に苦しかったです。本当に治るのか、また同じように乗れるのかすごく不安でした。ちょっと焦る気持ちもあって、まだ3か月くらいの頃に調教に乗り出したんですけど、やっぱり思うように動けなくて。そこからは腹を括ってきっちり治るまで休みました。僕は体重が増えやすいので、入院している間はほとんど食べなかったです。病院食は残して、自分でおにぎりを作って調整しました。嫁さんも毎日協力してくれて。あそこでまともに食べてたら復帰できなかったかもしれません。

馬乗りにとって、馬に乗れない時間というのは辛いですよね。

本当にそうですね。4か月休んで、明日から調教に乗れるとなった時、もう嬉しくて嬉しくて前日なかなか眠れなかったくらいです(笑)。久しぶりに乗った馬の背中は気持ち良かったですし、馬に乗れることの有難さも実感しました。

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サルバドールハクイでくろゆり賞を制し、地方通算2500勝達成(写真(C)funfunH.Taniguchi)

騎乗に関してのポリシーは何ですか?

こだわっているのは、キレイに乗るということです。例に出していいのかわからないけど、御神本くんなんかは本当にキレイなフォームでしたよね。僕がデビューした頃はまだ今ほどアブミを短くして乗るという感じではなかったんですけど、デビューから4、5年目くらいの時に、後藤保先生にワールドレーシングっていう海外競馬のビデオを見せてもらったんです。ほとんどがヨーロッパのレースだったんですけど、最後の7~8分にアメリカのレース特集があって、それを見た時あまりのカッコ良さに「なんじゃこりゃー!!」って衝撃を受けました。アブミが短くて、道中ビシッと背中を低くしてて、ものすごくカッコ良かった。自分もこんな風に乗れたら...と思って実際に取り入れてみたんですけど、周りからは「そんなんで馬が動くわけがない」って言われたりして。ただその頃まだ笠松にいた安藤勝己さんは「これからはそういうのも大事だよな」って言ってくれました。あの時アメリカのレースを見てから、騎手という仕事に改めて情熱を持ったんです。自分はすごくカッコいい仕事をしているんだって実感したんですよね。

今年は4年ぶりに園田のゴールデンジョッキーカップに出場しました。印象はいかがでしたか?

やっぱりああいう騎手レースは楽しいですね。全国のトップジョッキーに会えて刺激を受けました。特に的場文男さんですよ。当日が60歳の誕生日だったんですけど、もう本当にお元気で。まだまだバリバリですよね。今自分は47歳なんですけど、60歳になってもあんなふうに乗れるなんて本当にすごいなと思いました。

レースはどうでしたか?

初戦はいい馬に当たったんですけど、気持ちが入りすぎてしまって...。今振り返ると、勝ちに行き過ぎたなと。乗り方次第でもう少しいい着順だったと思います。3戦目は接戦の2着だったんですけど、あそこまで行ったら勝ちたかったですね。反省点はありますが、刺激をいっぱい受けたので、また呼んでもらえるようにがんばります。

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ゴールデンジョッキーカップの騎手紹介式

今年は重賞・くろゆり賞をサルバドールハクイで制しました。

久しぶりに重賞を勝ててうれしかったです。調教も素直で大人しい馬で、とても扱いやすいですね。最初は少し掛かるイメージがあって、わざと抑えて乗っていたんですけど、最近はいい位置から競馬するようになりました。それがあの馬には合っていたんだと思います。まだまだやれる馬なので、これからも楽しみですね。

今年はすでに83勝(9月25日現在)を挙げ、昨年の78勝を上回っていますね。

ここ何年か、南関東期間限定騎乗で年間2か月行かせてもらっていたので勝ち星が下がりました。今年はずっと地元で乗っているので、数字的には上がってますね。南関東への遠征は、結果的には満足いく数字は挙げられなかったけれど、すごくいい経験ができたと思っています。もっと若い頃に行けていたらな、という気持ちもありますね。

南関東期間限定騎乗に行くには、笠松の場合はオフシーズンがないですから、地元のリーディングを諦めないと行けないですよね。

そうなんです。そこが悩ましいところです。JRAや南関東と違って、地方の場合は攻め馬してなんぼですから乗り馬が確実に減ることになる。ただね、僕にもっと技術があればそんなこと関係ないと思うんですよ。何か月いなかろうと、いい馬への騎乗依頼は来るはずですから。それで成績が下がったというのは、自分はまだまだなんだな、努力が足りないなと思います。

では、今後の目標を教えて下さい。

今年は久しぶりに年間100勝が達成できるんじゃないかと思います。若い子たちもがんばっているけれど、リーディングも目指したいですね。それから、2番目の息子が中学を卒業して騎手を目指したいということで、笠松で下乗りを始めたんです。最初は心配したけど、なかなかがんばっているんでね、上手くいけば3年後に騎手デビューですから、その時に上位で活躍している自分でいたいです!

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※インタビュー / 赤見千尋

2016/10/04
笠松

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