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岡部 誠 騎手(名古屋)

   激戦の名古屋で、2004年に初のリーディングジョッキーとなり、現在3年連続でトップの座に君臨しているのが、岡部誠騎手。今年もその位置を守るべく、勝ち星を量産して活躍中の32歳は、まさに充実一途で驀進中だ。


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 岡部騎手は地元の東海地区のみならず、金沢やJRAなどでも騎乗することが多い。


■騎乗依頼をいただいているのはうれしいことですね。ここ最近、リーディングトップが定着したことで、周りの人が認めてくださっているのかなと思います。他地区で騎乗するのは勉強になりますし、名古屋を代表して来ているという意識もありますから、責任というかそういうものも感じます。それに、自分自身の刺激にもなりますからね。1日1鞍でも大きなレースに乗ることによって、少しずつでも大きくなれると思いますし。それが、また新鮮な気持ちで名古屋で乗れることにつながりますから。


 ハイペースで勝ち星を積み重ねる岡部騎手は、08年に東海ダービーを制した。


■勝ったヒシウォーシイの馬主さんには、子供のころからお世話になっていたんですよ。自宅(愛知県刈谷市)の近所で、その方はお祭りのときに使うポニーを飼っていまして、小学校の帰りに毎日のように見に行って、よく乗せてもらっていました。その方に馬に携わる仕事をしたいと相談したときに、名古屋競馬の厩舎を紹介していただいたんですよ。その方はしばらくしてから馬主資格を取られまして、その方の持ち馬でダービージョッキー。うれしかったですね。でも、まだまだステップアップしていきたいと思っていますよ。


vol15_.jpg

  そのためにも、日々の仕事はキッチリすることを心がけている。


■調教のとき、フォームを崩すと楽に乗れるのですが、そういうことはしないようにしています。ひとつひとつ、調教からしっかりしていないとダメだと思うんですよ。普段やれていないことが、急に実戦でできるわけがないですから。性格的にはそういう頑固なところがありますね。レースでもフェアに乗れないとイラッときますし。


 そういった考えで競馬に臨んでいるのは、騎手人生のスタートが理由のひとつかもしれない。


■実は事情があって(苦笑)、教養センターには2年半いました(通常は2年間で卒業)。だから最初に弥富トレセンに入ったときは、みんなあることないこと噂しているわけなんですよ。つまりマイナスからのスタート。これはもう、やるしかないですよね。1位になったら文句はないだろうと思いましたもの。だから他の騎手が3時からなら自分は2時から馬場に出て、他の厩舎も回ったりして人の倍は働いたと思います。それが続けられたのは、その気持ちが原動力でしたね。でもきつかったですよ。先生も厳しい人でしたし、本当に休みが全然なくて。他の騎手は遊びに行っているのに......。でも、それもいま考えると、よかったなと思っています。


 そうして培った向上心は、マカオへの海外遠征(07年)へとつながった。



 現地ではなじむまでに時間がかかりましたね。レースは荒っぽいし、調教法も違っていて。馬の動かしかたも違うのか、自分が乗ると追い込みしかできない馬が、現地の騎手だと逃げられたり。


 また、向こうの競馬は週2日が基本。だから体力が余るというか、動き足りない感じがして、競馬場の周りを走ったりしました。意思疎通も不自由でしたし、このときは日本でやれることを幸せに感じましたね。


 3ヶ月のマカオ滞在で変わったのはメンタル面。説明しにくいですが、長い騎手人生のなかで貴重な時間だったと思います。


 その年はマカオ遠征がありながらもリーディングジョッキーを獲得。今年もトップとなれば、06年から4年連続となる。


■ただ、いまひとつその重みが自分自身で感じられないんですよ。名古屋でリーディングを4回も獲っているのに、全国的にはあまり知られていないような気もしますし。だから、これからどんどん名前を売っていきたいですね。週末に内田博幸さんや岩田康誠さん、それに安藤勝己さんなどがテレビの向こう側にいるのを見ると、自分は何をしているんだろうと感じることもありますし(笑)。ぼくもJRAで勝たせてもらっていますが、人気薄で一発とかではなく、継続的に結果が残せるように頑張っていかないと。


 そういった気持ちは向上心の源。まだまだ尽きることはない。


■今もまだ、もがかなければいけない時期だと思うんですよ。もっと悩んで苦しんだほうが、先々の喜びはさらに大きいでしょうし。個人的には、名古屋で一時代を築きたいという思いと、他地区で腕を磨きたいという思いが両方あるんですよ。ただ、"名古屋でリーディング"というだけで終わりたくないという気持ちではいます。


 2000勝まであと少し。その数字を達成すれば、可能性もぐんと広がってくる。  「もっと若手がしゃかりきにならないと、名古屋は面白くならないですね。昔の自分みたいに働く若手なんていないですもん」と笑うのは、今まで自分が歩んできた道に自信があるからこそだろう。


 「交流重賞(ダートグレード)を勝っていないことを気にしていないといえばウソになります。でもそういうのにはめぐり合わせもありますから、いざチャンスが来たときに、その馬にふさわしい自分であるように」という想いを胸に、自分磨きを怠ることがない。  スーパージョッキーズトライアルでは07年が3位で08年が2位。佐々木竹見カップでも3度の2位があるという岡部騎手。そこからあと一歩、突き抜けることができたときには、ものすごい勢いで歯車が回り始めていくのだろう。そしてその時は、もう間近となっているのかもしれない。


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岡部 誠(名古屋)
1977年3月3日生まれ 魚座 A型
愛知県出身 荒木市雄厩舎
初騎乗/1994年10月16日
地方通算成績/11,890戦1,770勝
重賞勝ち鞍/全日本アラブクイーンカップ、岐阜金賞、アラブダービー、園田フレンドリーカップ2回、オグリキャップ記念、名古屋記念、東海ダービー、読売レディス杯など24勝
服色/桃、胴白山形一本輪、袖白二本輪
※成績は2009年8月20日現在

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(オッズパーククラブ Vol.15 (2009年10月~12月)より転載)

2009/10/19
名古屋

山口 竜一 騎手 (北海道)

  長い間在籍していた宇都宮競馬からホッカイドウ競馬に移り、第一線で活躍を続けている山口竜一騎手。30年近くに及ぶ騎手生活、そしてこの先の夢についても聞かせていただいた。

 

14.jpg

 山口騎手が競馬の世界に入ったきっかけは、叔父のひとことだった。

 

■馬主をしていた叔父に、体が小さいし騎手にならないかと言われたんです。それで中2の夏休みに宇都宮の調教師を紹介されて、厩舎体験をしました。最初は2〜3日の予定だったのですが、そのままずるずると......。でも、そのときは騎手という仕事をあまり理解していませんでした。それでも最初に馬に乗ったとき、面白いなと思いましたね。馬乗りは順調に上達して、半月くらいで攻め馬に乗れるようになりました。

 

 

 その後は順調に地方競馬教養センターを卒業。1981(昭和56)年4月25日にデビューを果たした。

 

■最初のレースは、わりと冷静に乗れたと思います(3着)。自分の頭のなかでペース判断もできたかなと。それから勝ち星が増えてきて、周りのマークがきつくなると勝てなくなって。どうにかしようと競馬に集中すると、逆に悪循環に......。そんなときに助けてくれたのが厩舎のみなさん。負けたときでも師匠は「乗り役が走っているわけじゃない」と言って、敗因を騎手に求めなかったんです。そういうふうに言われると、もっと頑張ろうという気になりますよね。スタッフも馬をしっかり仕上げてくれましたし、感謝しています。

 

 

 

 

 その後も着々と勝利を重ねたが、05年3月14日限りで宇都宮競馬は廃止となってしまった。

 

■ラストの日の翌日以降は、スケジュールが真っ白(笑)。実は1〜2年くらい休もうと思っていたんですよ。でも、いざ何もしないでブラブラしていると、体がうずくんです。気を紛らわせようと飲みにいっても"大変でしたね"などと心配されて気が滅入るし。かといって家にずっといれば、なんだか気まずくて。休みはじめて1カ月くらいで、もうダメだと思いましたね。

 

 そうした心境の変化が、騎手という道を再び思い起こさせた。

 

 

■廃止の前後には"こっちに移籍しないか"という誘いもありましたが、どうもピンとこなくて断っていました。そのあと、そういう風に気持ちが変わってきたとき、全然知らない土地である北海道に行こうと思いついたんです。北海道にはいい馬が集まりますし、JRAに遠征する機会も多いですから。それで、宇都宮に遠征に来たときに電話番号を聞いていたホッカイドウ競馬の齊藤正弘騎手に相談したら、"だいじょうぶだいじょうぶ。調教師も紹介するよ"と、あっさり。

 

 

 

 そういう経緯で北海道への移住が決定。以来、単身での生活が始まった。

 

 

■それまで家事をしたことがなかったから、最初は手際が悪くって。でも今は料理の腕も上がりましたよ。よく作るのは親子丼とかカツ丼とか。カツは買うんですけど(笑)。
ナイターだと夜10時頃まで仕事で、翌日は午前2時半起き。体が覚醒していますから、すぐに眠ることもできなくて、晩酌をついついしてしまいます。そんな生活ですが、体には気をつけていますよ。疲れて食欲がないときでも、食事はきちんと摂るようにして。それから気分転換。北海道に来て、しばらく休んでいたゴルフを再開しました。コースに出て思いっきり打ってきますよ。

 

 

 

 そうした北海道での奮闘のなかで、活躍馬、ジンクライシスとの出会いがあった。

 

 

■初めて乗ったとき、一瞬で鳥肌が立ちました。何十年も馬に乗っている人間がですよ。それくらいびっくりしちゃって。走らせてみると、横ブレもないし、スピードの乗りも違うし。そんな馬に乗れたことがうれしくてねえ。これでいつ引退してもいいや、そう思えるくらいの感動がありました。

 

 

 

 ジンクライシスとのコンビで、JRAのエルムステークスでは2着に入った。

 

■JRAの舞台はワクワクしました。普段の札幌競馬場とは景色も違って見えて。レースではペースを守ってロスなく走らせることに専念しました。レベルの高いレースを肌で感じることができたのは財産ですね。

 

 

 その後、06年には、インパーフェクトでJRA初勝利を飾り、ディラクエでは07年の北海道2歳優駿を制した。

 

■インパーフェクトは乗り味がなめらかで、芝適性とはこういうものかと教えてもらいました。ディラクエは入厩当初、全然仕上がっていなかったのが、能力検査を受けて走り方が一変。こんな馬はそういないと思えるくらいの変わりようでした。毎年、ゲート練習などで100頭くらいの2歳馬に乗っていると思うんですが、正直言って、シーズンの開始前にはどれがトップになるかなんてわからないものですよ。だからこそ、面白いんですけどね。

 

 

 そうした優駿の卵たちとの出会い。宇都宮競馬の廃止時に消えかけた闘志はよみがえり、さらに前へと進んでいく。

 

■今度のオフシーズンは、シンガポールの短期免許に申し込もうと思っています。たとえ騎乗数が少なくても、そこで少しでも吸収できれば、と思って。今はなんだか、欲が欲を生んでいるような感じですね。

 

 周りのみなさんは2千勝もしてすごいとか言ってくださいますが、自分としては騎手として成功したとは思っていません。満足感は数字では得られないもの。たとえ負けても、納得できるレースができたかどうかですから。これからも"最高の騎乗だった"と思えるレースを増やしていきたいと思っています。パーフェクトな騎乗をしたレースは、ビデオをみて自画自賛しますよ。『すげえな、この騎手』って(笑)。

 

 

 「でも、勝つということは何千回やってもうれしいものですよ」とも。その心は向上心への原動力でもある。まだまだやめられないですね、と問いかけると、ニヤリと笑みを返してくれた。山口騎手はグランシャリオのアーティスト。円熟の魂がこもった騎乗に注目をしていきたい。

 

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山口竜一(ホッカイドウ)
やまぐちりゅういち
1964年1月26日生 みずがめ座 A型
栃木県出身 桧森邦夫厩舎
初騎乗/1981年4月25日
地方通算成績/17,893戦2,649勝
重賞勝ち鞍/エーデルワイス賞JpnⅢ2回、北海道2歳優駿JpnⅢ、北斗盃2回、王冠賞、南部駒賞、とちぎ大賞典2回、北関東ダービー2回、とちぎダービー2回など48勝
服色/緑、黄山形一本輪
※成績は2009年5月25日現在

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(オッズパーククラブ Vol.14 (2009年7月~10月)より転載)

2009/07/19
ホッカイドウ

下原 理 騎手(兵庫)

 ここ数年、急ピッチに勝ち星を増やしている下原理騎手。
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各地への遠征も積極的にこなしており、最近ではチャンストウライで昨年の佐賀記念Jpn Ⅲを
制覇し、ベストタイザンで東海地区の重賞を3 勝と大活躍。激戦の兵庫地区で躍進を続けていく
下原騎手のこれまで、そしてこれからについてうかがった。

 下原騎手のこれまでの戦いは、ケガとの戦いでもあった。

■いちばんひどかったのが肝臓裂傷ですね。落馬したときに馬に踏まれたんですよ。即、救急車で
病院に運ばれて、開腹手術をして1 カ月半入院しました。手術はうまくいきましたが、入院の影響で
筋肉が落ちてしまって、体を戻すときにひどい筋肉痛になりました。厩舎に帰ってきて最初に馬に
乗ったときもすごい違和感で、落ちるかもと思ったくらいです。

もうひとつ、頚椎損傷もやっているんですよ。レース中に前の馬につまずいて、後ろの馬にも追突されて
落馬して、救急車で即入院。2 週間くらいでムリヤリ退院して馬に乗って、そのなかでケガを回復させて
いきました。

 死に直結してもおかしくない大事故。一歩でも間違っていれば、騎手・下原理はここにいなかっ
たかもしれない。

■生まれは広島県の福山の近くで、小学2年のときからずっと剣道をしていました。あちこちの道場に
行っていましたから、本当に剣道少年ですね。広島の県北大会で優勝したこともありますよ。
剣道のおかげで体が強くなりましたし、瞬間の判断力というのもついたと思います。剣道って知らない
人には単調に見えるでしょうが、やってみると相手との一瞬のかけひきが面白いんですよ。

 その修練の蓄積が、大事故のときに致命傷を負う危機から救ったのかもしれない。
そんな運動少年が、ふとしたきっかけで競馬の世界に進むことになる。

■知り合いが福山競馬の馬主さんで、ぼくをみて体も小さいしやってみないかと誘ってくださったんです。
それで中3 の夏休みに福山競馬場の厩舎に住み込んで修業しました。いやあ、体力的にも上下関係的
にも厳しかったですねえ。それでもイヤにならなかったのは、騎手の人たちの華やかさを感じていたから
だと思います。その知り合いは、騎手になるなら兵庫でとアドバイスしてくださって、それで園田競馬場に
も見学に来ました。そうそう、地方競馬教養センターの一次試験は、この部屋(検量室の上にある3 階の会
議室)で受けましたよ。

 そうして手に入れた騎手ライセンス。しかし当時の兵庫はベテランが上位を独占。
新人騎手には厳しい状況だった。

■何度もビデオを見て反省しましたよ。ちょっとでも人気があれば、勝ちを意識してしまって失敗とか......。
小牧太さんや岩田さんは人気馬で当たり前のように勝っていて、本当にすごいと思いましたね。
その2 人の動きはビデオでじっくり研究しました。ずっと見ていると、レース中でミスするところも
わかってくるんです。もちろんいい勝ち方をしたときのその理由も。とても勉強になりました。

 下原騎手の手本となっていた2 人は、JRA に移籍。自然と次代のトップを狙うチャンスがうまれ
てきた。

■そうですね。だんだんいい馬が回ってくるようになったと思います。と同時にプレッシャーも感じるように
なりましたね。最近はしっかり騎乗してダメならしょうがないと思えるようになりましたが。 レースでの
騎乗は、基本的にはゲートを出てからの流れにまかせます。行くと思っていた馬が出遅れたり、自分が
出遅れたり、思うような展開にはなりませんから、その瞬間でどう対処できるかが重要だと思うんです。
ある程度は相手関係を頭に入れますが、感性のほうを重視しています。

 05 年に64 勝だった勝ち鞍は06 年に119 勝に増加し、それ以後は年間3 桁をキープ。
好成績を続ける下原騎手には代表馬といえる存在が2 頭いる。

■チャンストウライのデビューのころは、ゲート試験でスタート直後に横に飛んでいくくらい、怖がり
だったんですよ。それが解消して、エンジンがかかると一気に加速するという感じになりました。
ダートグレードを勝たせなければいけない馬だと思っていましたが、早くに実現できてよかったです。
まあ、どちらかというと馬に勝たせてもらったという気持ちのほうが強いのですが(苦笑)。
一時は調子を落としましたが、ここ2 走は地方馬では最先着。なんとか復活してくれることを期待したい
ですね。 

ベストタイザンは昨年の夏休みのあと、走り方が悪かったんですよ。そのころはスタートもいまひとつで。
そういう状況でしたから、笠松グランプリで4 コーナーからスッと伸びてくれたときはうれしかったですね。
一時はもうダメかと心配しましたが、あの勝利で強さを再認識できました。 

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ベストタイザンも、昔は抑えがきかなくてしょうがなかったんです。2400 メートルで勝ったとき(園田金盃)
なんて、最初からずっと掛かっていたので腕が疲れてしまって、ゴール前では体をなでる感じでしかムチを
打てなかったくらいで(笑)。

 勝ち星を積み重ねる下原騎手は、今年中の通算1000 勝達成も不可能ではない。

■うーん、意識はありませんねえ。今、木村健騎手の勢いがすごいですが、人のことより自分。
どんなレースでも最善をつくすことだけを考えています。勝たないことには乗せてもらえないですし。
それでいい馬に巡りあって、そのチャンスを最大限にいかす。それが信用にもつながっていきますから。
本当にひとつひとつの積み重ねなんですよ。

 下原騎手はJRA への参戦も多い。 「この前、京都競馬場で3 着に入ったあとパドックで
『下原ありがとう!』という声が聞こえましたよ」と、うれしそうな表情。そんな下原騎手に、
これからの目標について聞くと、「前の年より常に多く勝ちたい」とのこと。その心は、
「自分も勝って喜びたいし、勝つことによってまわりの人たちが喜んでくれる姿をみるのが
うれしいから」 幸せの使者になるために自分の技術を磨く。その気持ちは確実に成功の
道へと向かっているようだ。

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下原 理 
しもはら おさむ

1977 年9 月3 日生 乙女座 B 型
広島県出身 寺嶋正勝厩舎
初騎乗/ 1995 年10 月10 日
地方通算成績/ 9,352 戦849 勝
重賞勝ち鞍/佐賀記念Jpn Ⅲ、園田金盃2 回、
兵庫大賞典、菊水賞2 回、兵庫ダービー、東海
菊花賞、白鷺賞、播磨賞、笠松グランプリ、白銀
争覇、梅見月杯など18 勝
服色/紫、白ひし山形一文字
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※成績は2009 年2 月23 日現在

(オッズパーククラブ Vol.13(2009年4月~6月)より転載)
 

2009/04/20
兵庫

別府 真衣 騎手(高知)
  

2005年のデビュー以来、着実に成績をのばし、歴戦の名手たちと互角の勝負を展開している
別府真衣騎手。
 

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レディースジョッキーズシリーズでは2年連続で2位。3度目の正直をと乗り込んできた
金沢競馬場で、騎手という仕事に対する思いなどをうかがった。

■父がこの仕事をしていなかったら、騎手にはなっていなかったですね。小学校に入ってからは普通の
家で暮らしていましたし、特に競馬を感じることはありませんでしたが、小さいころから騎手になりたいと
は言っていたんです。

それを本気で父に申し出たのは中学1年のとき。でも反対されました。それから普通に中学生活を送る
うちに、美容師になろうかなあなどと考えることもありましたが、中学3年の進路指導の時期に「やっぱり騎手
になりたい」と強く思うようになって、もう一度父にお願いしたんです。でもやっぱりダメだと。それでも母が
私を応援してくれていたので、なんとか説得することができました。

自分の希望をかなえて地方競馬教養センターに旅立った娘を受け入れてくれたのもまた、父だった。

■厩舎実習で高知に戻ったことで、精神的に成長した気がします。帰ると知っている人がいっぱいいますし、
現役馬にも乗れましたし。ただ、実習のころは多少失敗しても、というところがありましたが、今はそうはい
きません。父の厩舎に所属しているからこその緊張感はありますね。

その思いのなかで一戦一戦を大事に騎乗する別府騎手は、7月19日のトレノ賞で、重賞初制覇を
果たした。

 
■騎乗したロマンタッチは、1300メートルの距離が合いそうだからチャンスだと思っていました。前に行った
ら甘くなるし、後ろすぎても届かないタイプ。あのときは最後にうまく差し切ってくれました。あの馬は本当に
展開次第。そのあとの珊瑚冠賞(1900メートル、石本純也騎手が騎乗)でも後方から2着に来ましたから。

ロマンタッチ号がそうであるように、高知競馬は乗り替わりが多い傾向がある。別府騎手も当然、
例外ではない。

■同じレースの相手が、ほとんど乗ったことがある馬ということもありますね。知っている相手だと、自分
としてはやりやすいように感じます。それにレースをずっと見ていると、あの馬はこうすれば持ち味がもっ
と出るんじゃないかなんて、よく考えるんですよ。そう思っていた馬が自分に回ってきたときには、それを
試すこともあります。乗っているからには勝ちたいですから。

今、差し脚がある馬に乗ったときには、追い込んで勝てるようにと挑戦しているんです。お客さんが見て
いて楽しいのは、逃げ切りより追い込みだと思いますし。特に一発逆転ファイナルレース(近走で敗戦が
続いている馬同士の競走。競馬記者が出走馬を選抜する)では、より思い切ったことができますね。

でも、他の騎手も勝てるチャンスがあるぞと燃えているんですよね(笑)。それにこのレースでは、これが
その馬にとってのラストチャンスかも、という場合があります。そういう馬は、ここでいい結果が残せれば
もう少し現役でいられるかもしれない、そんな思いもあるんです。

毎日を一所懸命に正面から立ち向かっている印象がある別府騎手。しかし今年はある種のカベに
ぶつかった。

■一時期、ぜんぜん勝てなくて......。どんどんメンタル面が悪いほうへと転がってしまっていたんです。
乗っていてもなんだか自分じゃない感覚。馬を追っていても、まるで追えていないことが自分でもわか
っていました。大本命の馬に乗っても勝てる気がしなくて......。実際、そのとおりになったこともありましたし。

いつも普通にできることができないんですよね。足になぜか力が入らなくて、アブミをまったく踏めていない
ということもありました。

そんなとき、ある先輩騎手に"今、乗れていないだろう"と見抜かれました。でも、誰にでもあることだよと
励まされて。一時は本当に悩みましたが、それもいつの間にか治っていたように思います。振り返って
みると、勝ち星が増えてきて、ファンの皆さんに期待されているのを感じていたことが、必要以上のプレ
ッシャーになっていたのかもしれません。

その苦しかった時期を脱出してからレディースジョッキーズシリーズに来ることができたので、もう大丈夫。
本当に最近のことなんですよ(笑)。

キャリアは浅くても注目されるがゆえの苦悩。それでも競馬は毎週行われている。

■自分がどのレースでも精一杯乗ることが一番なんだと思います。その上で、高知競馬場にお客さんが
もっと入ってくれるように、宣伝活動をいっぱいしていきたい。高知競馬のためになることなら、なんでも
したいですね。競馬場に来てくれるお客さんの平均年齢をもっと下げたいなとも思います。

でもいちばん大切なのは、ファンの皆さんを裏切る回数を減らすことかな(笑)。

試行錯誤を繰り返しながら、着実に成長を続けている別府騎手。これからの目標について聞いて
みた。

■(NARグランプリの)優秀女性騎手賞を獲りたいですね。そして、女性というくくりではなく、騎手界の
なかで上位の存在になっていきたいと思っています。レディースジョッキーズシリーズで昨年も2位と
いう結果だったのは、神様が"お前にはまだ早い"と与えてくれた試練かなと。あっさり優勝していたら、
そこで気が抜けちゃいそうな気もしますし。私は障害が立ちはだかっているほうが燃えるタイプなんですよ。

上には上がいますから、向上心を常に忘れないようにしたいと思っています。

宮下瞳騎手に追いついて追い越して、女性騎手ナンバーワンになりたいというデビュー以来の
目標も、もう手が届くところにまできている。「次の狙いはスーパージョッキーズシリーズ?」
と聞いてみると、「いやいや、まだまだですよ」と苦笑い。

しかしながら、競馬に対するその真摯さがあるならば、それもあながち夢物語ではないだろう。

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別府真衣(べっぷまい)

1987年12月8日生
射手座 O型
高知県出身
別府真司厩舎
初騎乗/2005年10月9日
地方通算成績/2,039戦213勝
重賞勝ち鞍/トレノ賞
服色/胴赤・青山形一本輪、そで白・赤星散
らし
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※成績は2008年11月21日現在

(オッズパーククラブ Vol.12 (2009年1月~3月)より転載)

2009/01/20
高知

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