
勝負気配? スーパークリントン
お盆休みは地方競馬にとっての書き入れ時。高速道路料金の上限が1000円になっていることですし、みなさんぜひ地方競馬、そして、ばんえい競馬へ。16日は真夏のビッグレース、ばんえいグランプリです!
去年は、単勝8番人気のニシキダイジンが優勝。2着には最低人気のスターエンジェルが入り、馬単10万円超の大波乱となったレース。今回は牡馬の大将カネサブラックと女傑フクイズミに人気が集まりそうです。この2頭がコケると去年のような大波乱になるはずですが、そういうことはあるんでしょうか?
まずカネサブラック。馬場水分7.4%の前走・北斗賞は800キロのソリを曳いて快勝しましたが、4.6%で780キロの前々走・旭川記念では1番人気を裏切っています。今回の馬場は前々走に近い状態になりそう。トップハンデの820キロを曳くだけに、軽ハンデの馬が前で引っ張る展開になると、前々走のようにモタつくことも考えられます。
一方のフクイズミ。10日の十勝川特別では「やっぱり強いなぁ」と思わせましたが、第2障害にもうひと腰かかっていたら、追い込みも届かず、だったかもしれません。今回、790キロのソリで第2障害越えに手間取るようなことがあれば、こちらも去年のような結果(僅差の3着)になってしまう恐れはあります。
じゃぁ何が来るの?ってことになりますね。ここへ来て着実に調子を上げているスーパークリントンは、これまでの実績から言って大駆けがあっても何の不思議もないはずですよ。去年は、ばんえい記念の後、4〜6月に5戦して夏は休養。しかし今年は、ばんえい記念の後、4〜5月に3戦しただけで6月に一息入れ、7月から復帰。今回が叩き4走目です。勝負気配を感じませんか?
目下絶好調のホクショウダイヤも有力候補です。ただし、800キロを超える重量では今ひとつ実績不足。3走前の北斗賞は軽馬場が味方したような気もします。ここは試金石。今が充実期と考えれば、この重量をこなしてもおかしくないので押さえておきます。
斎藤さん、山崎さんが本命フクイズミの対抗に推しているニシキダイジンは、7月末の馬場改修後も苦戦を強いられている1コースに入ったのが不安材料。去年はまるで人気がなかったからこその勝利でしたから、2年続けてというのはいかがなものか、とも思うので、ここは無印とさせていただきます。
大穴なら、前走の十勝川特別で久々に積極的なレースを見せたニシキユウかもしれません。でも、この重量で前走の再現というのはちょっと難しそう。ここまで手を広げるわけにもいかないので、これも切っちゃいましょう。
では結論。フクイズミ、カネサブラック、スーパークリントン、ホクショウダイヤの馬複ボックス。フクイズミとカネサブラックの組み合わせは、当たって損にならないように買い足しておいて、その他の組み合わせで儲かるようにします。
16日、私は須田鷹雄サンとAiba札幌駅前で場立ち予想会をやります。当日昼に行われるJRAのクイーンSと、ばんえいグランプリの両方の馬券をご購入いただいた方を対象にしたプレゼント抽選会を実施しますので、このコラムをご覧のばんえい競馬ファンのみなさん、ぜひお知り合いのJRAファンを札幌競馬場やウインズ札幌などから、Aiba札幌に足を運んでもらえるよう、呼びかけてください!
では、今回はこのへんで。
フクイズミの勢いに期待
8月16日(日)にまたまた大好きな金沢競馬場でばんえい競馬のイベントをやらせてもらうことになりました。ひと夏で2回も金沢競馬場へ行けるなんて幸せだなぁ〜(´▽`)はぁぁ・・♪ そんなこんなで北陸地方在住の方はぜひ金沢競馬場へ遊びに来て下さい。残念ながら今回もばんばは来ませんが、制作費80万円もした等身大のリアルなエアばんばが応援に駆けつけてくれます。
ちなみに前回7月26日(日)の金沢のイベントでは、ばんえい大賞典こそ外れたものの、ほぼパーフェクト的中だったので、ばんえいグランプリは一見簡単なように見えてなかなか難しいけど「当てたい!」と気合いの入る一戦。
当初はこのコーナーでも再三述べているように、昨年のばんえい十勝オッズパーク杯1着、今年のチャンピオンカップ1着、ばんえい記念2着、ばんえい十勝オッズパーク杯1着とレース間隔を開けて立て直した後の一戦に強いカネサブラッグだと思っていたのですが、陣営が「馬体回復には向かっていますが、本来の姿までには戻っていません」とコメントしているのがどうも気になります。実際に体を見てみないと勘が働かない部分もあるのですが、あえてリスクを背負う必要もないでしょう。また立て直しを図って挑んだ馬場水分2.4%の昨年11月のレーシングカップで5着と取りこぼしているように、馬場がパサパサになってスタミナ比べになればなるほど、レース間隔を開けた方が不利になりますから、そのような意味でも過大評価ができません。
したがって今回はなんの面白みもない予想ですが、ここへ来ての勢いを信頼してフクイズミに◎を打ちたいです。フクイズミの前走十勝川特別は馬場水分3.0%を考慮しても平凡な時計でしたが、ほぼ馬なりで2着のニシキユウとは永遠に詰まらぬ結果でしたので悲観する必要はないと思います。重賞のここへ向けての軽いウォーミングアップと考えれば良いのではないでしょうか? 前走から重量85kgアップとなりますが、カネサブラックを除く他の有力馬が100kg以上増量されることを考えると、大きなマイナス材料とは言えないでしょう。
○には昨年馬場水分2.9%の当該レースを制しているように、時計の掛かる高重量戦に強いニシキダイジン。昨年よりも10kg軽い重量で挑めることや、自分の型(逃げ)で競馬ができるメンバー構成というのは好ましいのですが、オープン特別から参戦した昨年と比べると、やや勢いを欠いているフシが感じられるので狙い下げました。
▲には今シーズンは重賞2勝を含め、4戦3勝と抜群の成績を残しているカネサブラック。前述したように立て直しきれていない可能性も否定できませんが、前走の北斗賞から重量20kgしか増量されないというのは明らかにプラスです。
あとは△に前走のオープン特別は前が自滅したのを勝手に後方から差し切っただけなのであまり褒められたレース内容ではありませんでしたが、旭川記念2着や北斗賞2着の実績を考慮すると軽視できないホクショウダイヤ。
◎ フクイズミ
○ ニシキダイジン
▲ カネサブラック
△ ホクショウダイヤ