ユーファンタジーから攻める
先日、友人の誕生日パーティーに出席し、たまたま隣に座っていた方が競馬ファンだというので意気投合。中央競馬の話からばんえい競馬の話になり、「私ばんばが好きなんです」と言うと、「デブ専ですか?」と訊ねられました。
一般的な視点で見ると、ばんばってデブなんですかね? 私がデブ好きかって話は、もちろん“YES”ですけど(笑)。ホンジャマカ石塚さんのような力持ちで心優しいデブが好きです。
しかしそのデブに対する愛情も相手には伝わらないのか? どうやらばんばにも愛されていないようで、重賞予想が重症なほど当たりません。今回の黒ユリ賞も何を買っても裏を引いてしまいそうですが、それでもここは◎(2)ユーファンタジーで攻めます。
ユーファンタジーは前2走とも第2障害で転倒したことで人気を落としました。しかしながら3走前の120万未満の勝入戦を勝っているように、もともと力はあるはずなんです。実績上位の(3)カネヅルが調子落ちを感じさせる前走内容で、(4)ウィナーナナがどういうわけだかひと開催休ませていることに違和感があるので(立て直しというよりは、連勝の疲れが出だから休ませたのではないかと?)、ここは攻めて正解のような気がします。
○は、カネヅル、ウィナーナナが本調子ではないことが前提で(9)キタノメイゲツ。昨季はカネヅルやウィナーナナを相手に好勝負していたんだから、十分チャンスはあるでしょう。前走は第2障害で腰が抜けてしまいましたが、2〜3走前の内容を考慮すると巻き返せると思います。
▲は、前走ハイペースを先行&第2障害で膝折りしてしんがり負けしましたが、(5)プリンセスビジンを破った前々走が強い内容だっただけに巻き返しが怖い(6)ニシキエース。同馬も昨季はカネヅルやウィナーナナと好勝負していた馬です。
あとは△に連勝馬のナナちゃんと、3走前の120万未満の勝入戦で第2障害を真っ先に仕掛けて、ナナちゃんを下した内容が圧巻だったカネヅル。カネヅルは今回金ヅルにはならないような気がしているんですがねぇ〜。でもユーファンタジーから馬券を買ってヒモ抜け食らうと悔しいので一応買います。
◎ (2)ユーファンタジー
○ (9)キタノメイゲツ
▲ (6)ニシキエース
△ (4)ウィナーナナ
△ (3)カネヅル
来れば頭のカネヅル
前回の柏林賞予想、よかったでしょう? オッズ次第で総流し、っていうのが効きましたね。最低人気の馬が来ちゃうんですから。これもばんえい競馬ならでは。穴を狙うときは迷わず総流しですよ!
さて、今週は3歳牝馬の黒ユリ賞。古馬に混じったときに120万条件になる馬と60万条件になる馬との勝負です。その中でも、120万条件で好走しているウィナーナナと、3走前に同馬を破ったカネヅルが人気になりそうです。
カネヅルがウィナーナナを下した5月4日のレース。カネヅルは、スタートダッシュこそ今イチでしたが、第1障害から第2障害の間にハナを奪い、第2障害を先に仕掛けてまんまと逃げ切りました。その後の2レースは、軽馬場での古馬のハイペースについていけず、障害で手間取って惨敗。で、今回。同世代同士の対戦で勝とうとすれば、先手を取って粘り込みたいはずです。ところが、同馬のここ3戦のスタートダッシュと今回の重量からすると、第2障害までに先手を取るには、ちょっと脚を使わなくてはならないでしょう。うまく第2障害を越えれば圧勝もありますが、そこでダメなら着もなし。つまり、この馬は馬単の頭で狙うべきで、ウラを押さえるとか馬複で狙う馬ではない、ということだと思います。
これに負けても2着には来そう、というのがウィナーナナ。もちろん、こちらはフツウに考えて優勝候補Nナンバー1。馬単の軸には最適の馬でしょう。あとは、5月16日に馬場水分2.3%で1分57秒0で走ったニシキエースと、5月17日に馬場水分1.9%で1分50秒6で走ったウィナーナナの比較。この6秒4のタイム差は、馬場水分の差をもってしても、ウィナーナナのほうがやや有利。でも今回、息の入る流れになる重賞なら、一呼吸の差と言えそうです。両馬はほぼ互角の力と見ました。
ということで結論を。買い目を絞って馬単を買ってみます。まずはウィナーナナとニシキエースのオモテウラ。あとはカネヅルを頭にウィナーナナとニシキエースへ。この4点で行きます。もちろん、資金配分はオッズと相談です。
もし穴を買うとすれば、3月の福寿草特別でカネヅル、ニシキエースと同じ590キロを引いていた=そこまでに2頭並みの賞金を稼いでいたプリンセスビジンですか。資金をうまく振り分けられるのであれば、この馬からの馬単軸2着流しで、ウィナーナナ、ニシキエース、カネヅルが頭の馬券も買っておきましょう。
ところで、20日(金)に、金沢競馬場でばんえい競馬全レースの場外発売を実施します。当日は私が場内で場立ち予想会をやりますので、金沢周辺の方はお誘い合わせの上、ぜひご来場ください。では、今回はこのへんで。
近走好調のコーネルフジ
明日は4歳3冠の初戦・柏林賞! 柏林賞は昨年新設されたBG3で、昨年は牡680キロ、牝660キロの定量戦で施行されましたが、今年からはクラス別定戦で行われるようです(詳しくは下の矢野吉彦さんのところに掲載されています)。定量の方が予想しやすいけど、配当妙味を考えるとクラス別定戦の方がいいですよね。最大50キロのハンデです(*^^)b
昨シーズンのクリスタル特別と今シーズンのすずらん賞の再戦という顔ぶれの今年。ほとんどの馬がすずらん賞から斤量20キロ増に対し、圧勝した(8)コーネルフジだけが斤量30キロ増での出走となります。ここで一見、(8)コーネルフジは「危ないんじゃないか?」って考える人もいるかもしれませんが、私はそれが罠のような気がしてなりません。
コーネルフジは昨シーズンのクリスタル特別で(5)ミサキスペシャルに先着を許しました。しかし、クリスタル特別は1着〜3着までがそれほど着差のないレースで、展開ひとつで着順が入れ替わっていたように思うからです。次走のすずらん賞でコーネルフジが圧勝したから、ミサキスペシャルとの勝負付けはすんだとまでは言いませんが、少なくともミサキスペシャルと同じくらいの力を持っていることは確かです。
今回はそのミサキスペシャルは右後脚跛行での取消明け。いくら症状が軽かったとはいえ、順調さを欠いてしまったのは大きなマイナスです。前走で全く走っていないのならともかく、同馬は前走のすずらん賞でシッカリ走って跛行を起こしているわけですから、約1カ月馬を休ませてすずらん賞で走らせたダメージが強く残ったと考える方が順当でしょう。このパターンは、今回の出走メンバーにおいて一枚上の力がなければ浮上できないので、ここはクリスタル特別&すずらん賞上位のコーネルフジを◎とし、おそらく2番人気のミサキスペシャルは消しちゃいます(来てしまったらごめんなさい!)。
○には前走の500万円未満は着順ほど負けておらず、2歳チャンピオンの復活に期待の(3)カネサリュウ(ここへ来てレースぶりが良化しているので、一発に期待してみたいです)。▲には前々走のすずらん賞でコーネルフジ、ミサキスペシャルに次いで3着の実績があり、5走前のウイナーズカップの時のように主導権が握れるここは有力の(4)プリンセスモモ。あとは△に前走の500万円未満が復調気配を感じさせる内容だった(6)シベチャタイガー(ばんえい菊花賞の勝ち馬)。他では3走前のクリスタル特別のように時計が掛かるようならば、プリンセスモモよりも力が上の(5)エリザベスライデン(重賞で斤量が加算されるのは有利)。
◎ (8)コーネルフジ
○ (3)カネサリュウ
▲ (4)プリンセスモモ
△ (6)シベチャタイガー
△ (5)エリザベスライデン