【帯広競馬場開場について】
今週より土曜日も全12レース編成で、メインは第11レースとなります。
10月17日(日)のメイン第11レースには2歳シーズン三冠の第1弾・ナナカマド賞が行われます。昨季から牡馬限定の翔雲賞が増えたことで、牡馬、牝馬とも最大四冠制覇が可能となりました。このナナカマド賞は、昨年のアバシリサクラこそ第2回能力検査を受検し初戦は6月でしたが、それまでは第1回能検で合格し4~5月にデビューした馬が勝利していました。今年は出走全馬が第1回能検で合格しています。
※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら
【第14回開催1日目】
10月16日(土)のメイン第11レースには、秋陽特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
B1級とB2級の混合で、前開催の同条件・寒露特別組に、秋桜賞(3歳オープン)や平場のB1級-2組を使われた馬が挑む構図です。
◎リュウセイペガサスは、寒露特別で2着同着。8月には自己条件B2級の特別戦を勝利しており、初の格上B1級相手だった寒露特別では逃げてゴール前4頭による優勝争いを演じました。前走は4歳がこの馬を含め6頭と多く、1着馬ともう1頭の2着馬も4歳でしたが、今回はこの馬だけとハンデ面で有利。5着以内ならB1昇級となりますが、できれば勝って決めたいものです。
○マオノダイマオーは、寒露特別が4着でした。早めに勝負に出たぶん終いの伸びを欠きましたが、若馬の減量がない5歳ながら、10~35キロ軽い1、2着の3頭を相手に健闘しています。リュウセイペガサスとは1秒5差なら挽回できる余地はあります。
▲センショウニシキは、今季の大敗は9月の長月特別(B1級-1組)8着のみ。とはいえ3月のA2級-1組で4着があるように特別戦が合わないということではなく、展開などに原因があったかもしれません。19年シーズンの1勝は2月、昨季4勝のうち3勝は11月以降と、ロータリーハローがけやロードヒーティングなどがある冬馬場のほうが動けており、ここで変わり身があるかもしれません。
寒露特別が1番人気で5着だった△ヤマトジャパンや、3歳ではB2級の平場戦で2戦とも連対している△ミソギホマレに注目します。
【第14回開催2日目】
10月17日(日)のメイン第11レースは、BG3・第44回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。牡馬570キロ(牝馬550キロ)から収得賞金130万円につき10キロが課される別定重量戦で、青雲賞(2歳牡馬オープン)の上位3頭が10キロ増。10頭立てで争われます。
※出馬表はこちら
◎キングフェスタが堂々の主役です。目下世代最多の7勝を挙げており、青雲賞では障害4番手から一気の抜け出しで快勝している実績は断然。今回は580キロでも、同レース2、3着馬も同じ重量なら不利感もありません。出走10頭のうち8頭が使われている10月3日の2歳A級-1組では、唯一賞金ハンデ10キロを課されながらも逃げ切っており、早くも王者の風格を漂わせています。
○ヘッチャラは、青雲賞、前走ともキングフェスタの2着でしたが、3走前・9月12日の2歳A級-1組を勝利。障害2番手から抜け出し、キョウエイハンターを2着、キングフェスタを3着にしりぞけています。勝ち時計が1分3秒9と速かっただけに、その結果がここに直結するとは思えませんが、実際に先着しているのは強みといえます。
▲ジェイホースワンは、デビューから3連勝で今季最初の2歳A級-1組を勝利。その後は勝ち馬から10秒以上離されるレースが続き、青雲賞も回避しました。しかし10月3日の2歳A級-1組では10番人気で3着を確保。障害4番手から脚を伸ばして復調気配が感じられます。馬場水分は3.1%でしたがロータリーハローによる馬場整備が行われるようになり、それほど軽くないのかもしれません。馬場状態が向いたことが前走好走の一因ならここも期待できます。
青雲賞で3着だった△キョウエイハンター、8月29日の2歳A級-1組ではキングフェスタに5秒4差と見せ場大きい4着△ヤマカツエースにも上位進出のチャンスがありそうです。
【第14回開催3日目】
10月18日(月)のメイン第11レースは、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)。
※出馬表はこちら
前開催の神無月特別(オープン)は、4歳重賞・銀河賞組のカイセドクター、ヤマトタイコーに加え、岩見沢記念1着メジロゴーリキも回避したため7頭立て。今回は4歳2頭に、疾風賞(B級以上選抜)2着メムロボブサップが加わっても、7頭立てとなっています。
◎メムロボブサップは、前走定量500キロでの選抜戦・疾風賞で2着。9月19日の岩見沢記念には登録すらせず、連覇を目指し調整されてきました。しかし、この馬が昨年4歳で逃げ切って制したように、若馬10キロ減は大きいようで、今年は逃げた4歳ゴールドハンターをとらえることができませんでした。今回は通常の特別戦ですが、神無月特別1、2着馬やメジロゴーリキは不在と相手に恵まれています。課題は最大35キロ差のトップハンデ。神無月特別3着で同じ5歳のライバル・アオノブラックとの20キロ差を克服できるかどうか。
○アオノブラックは、神無月特別が6番人気で3着。5月16日以来となる馬券絡みを果たしています。今回の重量に近い720キロでは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切って、同じ重量のメムロボブサップを2着に下しています。今回20キロ差つくのは有利で、本来の実力さえ発揮できれば、ばんえい十勝オッズパーク杯以来となる勝利のチャンスといえます。
▲キタノユウジロウはその逆で、神無月特別が4番人気で7着と不本意な結果。障害で後手を踏んだ面はあるにせよ、伸びが見られなかったのは、ロータリーハローによる走路整備が行われるようになっての初出走で、戸惑いがあったかもしれません。もともとパワーが必要な馬場は向く印象があるだけに、慣れがあれば巻き返しは可能とみます。
△シンエイボブは、全弟メムロボブサップと今季3度対戦しいずれも先着を許しています。今回からオープンへ昇級しており、クラスハンデがなくなるのは不利。しかし35キロのハンデ差と3連勝の勢いは侮れません。