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今週の見どころ(10/23~10/25)

2021年10月21日(木)

 24日(日)のメインには、4歳牝馬オープンによる紅バラ賞が組まれています。11月14日に実施される重賞・クインカップの前哨戦。2、3歳の女王決定戦は定量でしたが、4歳のクインカップはクラスハンデがついての争いというのがこれまでとの違い。無冠でもA2級のフォルテシモが今回670キロのトップハンデで、2歳の黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメ、3歳のばんえいオークス馬アバシリルビーはB1級で10キロ軽い660キロ。しかしB2級も同じ660キロのため、格付上位馬に有利な重量といえるかもしれません。3週間後の本番はさらに重量が増えますが、今回のハンデ差での結果を覚えておきたいところです。

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【第14回開催4日目】
 10月23日(土)のメイン第11レースには、ペルセウス特別(A1級-1組混合・20:15発走予定)が行われます。減量ある3、4歳が3頭登録していましたが、3歳のばんえい大賞典馬イオンのみ出走。A1級5頭、A2級3頭による8頭立てです。

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 前開催の同条件・田山産業ばん馬大会記念からは4頭が参戦していますが、郵政創業150年記念(A2級-1組混合)で3着の◎センリョウボスに注目します。格下B1級相手とメンバーが楽だったとはいえ、減量ある4歳が4頭おり速いペース。障害5番手から追い上げ届かずも勝ち馬をコンマ9秒差まで追い詰めています。今回はA1級との混合ですが、田山産業ばん馬大会記念5~8着馬が相手なら互角に戦えるはず。しかし、A1級の残り1頭は強敵です。
 それは○ナカゼンガキタ。A1昇級初戦なのに加え、賞金ハンデ10キロを課され、前走から25キロ増、3開催ぶりと克服すべき課題は少なくありません。しかし前走9月6日の白露特別(A2級-1組)ではセンリョウボスを振り切るなど、今季8戦7勝、2着1回。オープンからの降級馬ということを考えても高い評価が必要です。
 その他のA1級勢、田山産業ばん馬大会記念の5~8着馬では5着だった▲カネゾウ、同6着△マルミゴウカイは障害で苦戦し、それぞれ6番手、7番手での通過。しかし降りてからの脚は勝ち馬より目立っていました。今回はともに相手関係が楽になり、重量も前走から据え置きとなったことで巻き返しが狙えます。

【第14回開催5日目】
 10月24日(日)のメイン第11レースには、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:15発走予定)が行われます。

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 前回の4歳牝馬オープン戦は、1月のばんえいプリンセス賞まで遡ります。
 ◎アーティウィングは、競走除外明けに馬体減もあってか、ばんえいプリンセス賞を回避。しかし同レースが行われた20年度第21回開催よりあとに9勝はメンバー中最多。1月に967キロまで減った体重も、2、1、1、1着と好成績の近4走では1030キロ台で安定しています。前走はB1昇級初戦で格上A2級相手の特別戦で6番人気でしたが、素晴らしい切れ味を発揮して快勝。初騎乗ながら仕事を果たした赤塚健仁騎手が今回も手綱を取ります。4歳牝馬の格付では、ばんえいオークス馬アバシリルビーや黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメを上回る2番手まで浮上しており、4連勝でクインカップへ弾みをつけたいところです。
 ○ヒメミヤも、ばんえいプリンセス賞は不出走でしたが、こちらは賞金不足。その後の6勝はアーティウィングに次ぐものです。B2昇級2走目の前走は古馬相手で初の特別戦。しかもB1級との混合ということもあり8番人気でしたが2着同着と大健闘。馬場水分のわりに、ためて進めたこともあってか、障害を降りてからも脚いろよく、4頭による優勝争いに加わっています。今回は乗替わりに、相手強化ですが、いい意味で相手なりの面が発揮できれば楽しみはあります。
 重賞勝ち馬では、▲エンゼルフクヒメに注目。黒ユリ賞1着、ばんえいオークス3着は実績上位。ばんえいプリンセス賞は詰めを欠き6着も1コースからしっかり先行、7月の柏林賞は10コースで障害ひと腰から5着と、端コースは苦にしないタイプに見えます。なおこちらは2歳6月のデビュー4走目から中山直樹騎手が手綱を取り続けています。
 △ニセコヒカルは、4走前に今季初勝利を挙げてから、3、1、1着と好調。ばんえいオークス、ばんえいプリンセス賞ともひと腰で越え2着という障害巧者です。

【第14回開催6日目】
 10月25日(月)のメイン第11レースには、秋雲特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。4歳馬コウテイが出走を回避。A2級6頭、B1級3頭による9頭立てです。

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 前開催の同条件・郵政創業150年記念から6頭が参戦していますが、その中で最先着の5着だった◎ハマノダイマオーに注目です。A2昇級後はじめて障害をひと腰で越えており、差し切り勝ちを収めたアーティウィングより末脚は目立っていました。復調を感じさせるタイミングで、今季この馬で2勝を挙げている松田道明騎手に戻るのは歓迎のはず。前走で先着された馬が不在で、重量も据え置き710キロなら昇級後初勝利が期待できます。
 ○ギンジは格下B1級ですが、2走前の玉泉館特別(B2級-1組混合)は大逃げを打ったアーティウィング(当時B2級)に6秒差の2着。前走の特別戦も引き続きB2級相手で、障害を2番手でクリアすると、4頭による叩き合いを制しています。今回はA2級との混合ですが、ハマノダイマオーが前走でアーティウィング(B1昇級)と4秒5差だったことを考えれば、通用しても不思議ありません。
 ▲アアモンドキーマンは、格上相手の郵政創業150年記念でもこの馬らしい逃げを貫いたのは立派。結果9着とはいえ、同じ前走組にはコウテイ(2着)のようにプレッシャーをかけてきそうな存在は見当たりません。ここも終いの踏ん張り次第でしょう。
 △ブチオは、前開催では定量500キロの選抜戦・疾風賞を使われています。ハマノダイマオーとは7月の文月特別(B1級-1組混合)で対戦し先着を許していますが、今回は同じA2格付で710キロとなります。

10/17ナナカマド賞回顧

2021年10月18日(月)

キングフェスタが断然人気に応え快勝

 10月17日(日)には重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のキングフェスタが優勝。障害2番手から抜け出す快勝で世代最初のタイトルを奪取しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.クリスタルコルド(570) 23.4
 2.サツキヤッテマレ(550) 25.9
 3.ツガルノヒロイモノ(570) 34.4
 4.ピュアリーナナセ(550) 55.8
 5.ヘッチャラ(580) 4.9
 6.ヤマカツエース(570) 9.7
 7.キングフェスタ(580) 1.3
 8.キョウエイハンター(580) 26.0
 9.シンエイアロイ(550) 49.9
 10.ジェイホースワン(570) 22.8

 今季デビューした2歳馬による初めての重賞にフルゲート10頭がエントリー。中心となったのはキングフェスタ。ここまで牡馬の前哨戦、青雲賞を勝利するなど9戦7勝の実績は断然で、単勝1.3倍と高い支持を集めました。青雲賞を含め近2走ともにキングフェスタの2着ヘッチャラが2番人気で続き、青雲賞不出走もデビューから4着以内を外していない堅実ヤマカツエースまでが単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害を最初に越えたのはシンエイアロイでしたが、ツガルノヒロイモノやクリスタルコルドも差がなく先行。ヘッチャラが続き、キングフェスタも位置取りを上げてきます。ピュアリーナナセが少し置かれますが、前はほとんど横一線で、先頭が入れ替わりながら進み、わずかにシンエイアロイが先頭で第2障害下に到達。レース前半は42秒というペースでした。
 ひと息入れたシンエイアロイが最初に仕掛けると、連れてツガルノヒロイモノ、ジェイホースワン、サツキヤッテマレも登坂を開始。その中でジェイホースワンが先頭で障害を通過すると、ほとんど差なくキングフェスタもクリア。その後はヘッチャラ、ヤマカツエース、クリスタルコルドの順で続きます。
 障害を越えた後の脚色が良かったキングフェスタがすぐに先頭に立つと、残り30メートルあたりから後続との差を広げにかかります。ヘッチャラとヤマカツエースが食い下がりますが、最後まで力強い伸び脚を見せたキングフェスタが先頭でゴール。2着争いは接戦となりましたが、障害を越えた後すぐに2番手に浮上したヘッチャラがヤマカツエースをコンマ5秒差で振り切り、上位3頭は人気順の決着となりました。

 勝ったキングフェスタの母は、2015年のヒロインズカップを制したクインフェスタ。半兄には現5歳のコマサンエースがいる良血で、素質の高さをアピールする結果となりました。
 これで通算8勝とすでに世代で頭ひとつ抜けた存在となっており、今後も順調なら残る二冠も当然最有力となるでしょう。

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鈴木恵介騎手「2連勝してずっと調子の良い状態で今日を迎えられて良かったです。昨日雨が降りましたが、昨日よりはそれほど時計の速い馬場にならなかったのが余計良かったと思います。道中びっくりして横に逃げた場面もありましたが、それでも上手く修正できて、障害も上手で、降りてからも余裕があるくらい頑張ってくれました。降りた瞬間に止まらなければ勝てると思っていました。血統も本当に良くて、馬も真面目で、これからが凄い有望な馬だと思っています。今のところは若い面が少し出るくらいですが、これから年を取れば落ち着いて、いずれオープン馬になれるような馬だと思います」

ナナカマド賞 予想結果

今週は4名的中も堅い決着

今年度の予想対決第11Rはナナカマド賞。断然人気のキングフェスタが障害2番手から抜け出して快勝。予想対決は4名が的中も、2着に2番人気のヘッチャラ、3着に3番人気のヤマカツエースと上位人気3頭での決着により、収支は全員マイナスという結果になりました。

目黒:3連単600円的中! 収支-720円
荘司:3馬複500円的中! 収支-3,700円
斎藤:3連単200円的中! 収支-4,240円
赤見:3連単100円的中! 収支-5,120円

【集計】投資額 6,000円×11R=66,000円

 須田  +26,800円
 斎藤  +21,110円
 目黒  -3,270円
 荘司  -15,940円
 矢野  -22,560円
 赤見  -28,960円
---------------------------------------
 白組  +25,350円
 紅組  -48,170円

10/17ナナカマド賞予想 荘司典子

2021年10月16日(土)

キングフェスタ中心だがキョウエイハンターにも期待

 9月の2歳牡馬オープン青雲賞で1~3着だったキングフェスタ、ヘッチャラ、キョウエイハンターの3頭が今回重量580kg。有力馬が同斤量ならばここまでの戦歴からキングフェスタが実績通りに勝ち負けを演じるのではないでしょうか。

 とはいえ成長途上の2歳馬たちゆえ一筋縄では決まらない予感もします。ということで逆転候補筆頭にキョウエイハンターをあげてみます。前走10月3日のレースは1着3枠3番キングフェスタ、2着1枠1番ヘッチャラと内側の力上位馬で決着。キョウエイハンター自身は8枠9番で9着。「気持ちが乗らなかった」と陣営のコメントにもある通り力負けではない印象です。今回キングフェスタのとなりの枠というのはこの馬にとって好材料。力のある馬が近くにいると一緒に伸びてくるという形は、ばんえい競馬で度々見かけるシーン。前走の巻き返しに期待します。

 若駒の重賞で不確定要素もある今回は3連複のフォーメーションで勝負してみたいと思います。

◎7 キングフェスタ
○8 キョウエイハンター
▲5 ヘッチャラ
△4 ピュアリーナナセ
△6 ヤマカツエース
△10 ジェイホースワン

3連複
7,8-5,10-4,6,8,10 各500円 計6000円

10/17ナナカマド賞予想 須田鷹雄

実績抜けているキングフェスタ

 ここはこれまでの実績が抜けている◎キングフェスタでいいだろう。デビュー時884キロだった馬体も使われるごとに成長して前走は936キロ。930キロ台に乗せてきた前々走と前走が強い内容で、ここも突破すると見る。

 ◎に先着したこともある○ヘッチャラも同じ580キロで、他馬との10キロ差は◎にとって問題にはならない。本来なら2着も○で決まりと言いたいところだが、厩舎コメントを見る限り状態万全とまではいかないようなので、ならば2、3着がこじれて配当が伸びる形を期待したい。

 ▲シンエイアロイの前残りや馬格のある☆クリスタルコルドあたりの食い込みに期待したい。

◎7 キングフェスタ
○5 ヘッチャラ
▲9 シンエイアロイ
☆1 クリスタルコルド
△2 サツキヤッテマレ
△8 キョウエイハンター

3連単1着固定
7→1,2,5,8,9 各300円 計6000円

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