12月8日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。昨年の優勝馬ミスタカシマは、その後4歳シーズン一冠目・柏林賞を制覇し、今季に入っても牡馬相手に互角以上の力を示しています。2歳時に黒ユリ賞を制したジェイカトレアが実績上位ですが、他の出走馬の夏を越えての逆転はあるのでしょうか。注目の一戦です。
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【第17回開催4日目】
12月7日(土)のメイン第10レースは、北見富士特別(A2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。12月1日(日)のA2級-2組、12月2日(月)のA2級-1組の両予選上位馬による決勝戦ですが、2組予選2着ショウヘイ、3着アアモンドロシアと、1組予選4着イズミクィーンが出走を回避。7頭立てで争われます。
特別戦への出走機会が多いA2級-1組予選組を上位視します。レースは障害をひと腰先頭クリアからサンシルクラポピーが後続との差を広げて快勝。障害3番手から伸びたミノルシンザンが4頭横一線の2着争いを制し、コンマ3秒差の3着にマツノタイガーが入りました。
◎ミノルシンザンは、今回と同じ715キロだった2走前のピヤシリ特別(A2級-1組)で4着と健闘。昇級初戦でも障害をひと腰で越えています。今回も出走している3着マツノタイガーとは3秒7差。同馬には予選では先着しており、今回は昇級3戦目とクラス慣れも見込めるだけに逆転に期待です。
○マツノタイガーは、4~2走前に3走続けてA2級の特別戦(混合戦含む)を使われ3、1、3着と安定。ピヤシリ特別(A2級-1組)では、障害4番手からしぶとく脚を伸ばして3着とミノルシンザンに先着しています。ここでも好勝負になるでしょう。
▲サンシルクラポピーは、1組予選では馬場が軽かったこともあり、障害はスンナリ通過できました。特別戦に替わり重量増加がカギになりそうですが、それでも決め手勝負に持ち込めれば連勝もありそうです。
△バウンティハンターは、A2級-2組予選を勝利。障害を2番手で通過すると、先に越えたショウヘイを一気にとらえて交わす快勝でした。A1からの降級馬で相手は有利ですが、特別戦に良績がありません。前走今季初コンビで勝利に導いた藤野俊一騎手に期待がかかります。
【第17回開催5日目】
12月8日(日)のメイン第10レースは、BG1・第44回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。出走馬はB2級のジェイカトレアが格付最上位。B3級のヤマサンブラック、B4級のサクラユウシュンが続き、クイーンヴォラなど7頭はC1級というメンバー構成。定量670キロでの争いなら、クラス上位馬が有利でしょう。
◎ジェイカトレアは、2月の黒ユリ賞を制している2歳シーズンの女王。今季は、紅一点で臨んだばんえい大賞典で5着、4歳馬相手のはまなす賞で4着など健闘しています。今回は同世代の牝馬相手で、全馬670キロとハンデ差がつかないのは有利。格上の貫録を示し重賞2勝目に期待です。
○サクラユウシュンは、牡馬との混合だった10月の秋桜賞では障害で苦戦し8着。しかし同世代の牝馬同士では、黒ユリ賞4着、3月の福寿草特別2着など実績上位の存在です。1番人気に推された黒ユリ賞では障害で膝を折りましたが、最後方から追い込み3着争いに加わる勢い。2歳時から末脚のキレには見どころがありました。強敵はいますが、同世代の牝馬相手なら上位を狙えるでしょう。
▲クイーンヴォラは、黒ユリ賞では最低人気でしたが障害ひと腰から5着に好走。C1級スタートだった今季も近11走では障害をひと腰で越えている巧者です。出走メンバー中、黒ユリ賞からの体重増(前走時との比較)が最も大きいのがこの馬。C1格付で格上馬と同重量なのは不利ですが、重量増は苦にしないタイプだけにチャンスはありそうです。
△ヤマサンブラックは、定量戦の黒ユリ賞では7着に敗れましたが、昨季最終戦の福寿草特別(3歳牝馬限定)を勝利。逃げるサクラユウシュン、ジェイカトレアらを障害4番手から交わし押し切っています。当時はジェイカトレアと比べハンデが10キロ有利でしたが、一気の重量増に克服できれば食い込み可能でしょう。
【第17回開催6日目】
12月9日(月)のメイン第11レースは、サロマ湖特別(B1級-1・2組決勝・19:10発走予定)。12月1日(日)のB1級-1組、12月2日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選4着セナカと、2組予選1着オオゾラシンスケが出走を回避。8頭立てで争われます。
1組予選から出走してきた4頭は、すべて2走前の五稜郭特別(B1級-1組)でも上位に入っていました。なお1組予選は、オールラウンダーが障害をひと腰先頭クリアから逃げ切りを図るところ、2番手クリアのフレイムゴールドがじわじわと脚を伸ばして差し切っています。障害5番手から伸びたタナボタチャンが3着で、差のない障害4番手で通過したツガルノボブが5着に入りました。この4頭を上位視します。
◎オールラウンダーは、近3走いずれも2着と惜敗続きですが、障害は常にひと腰と安定。710キロの重量も五稜郭特別(B1級-1組)で経験済み。障害への不安は少ないだけに持ち味の先行力を前面に逃げ切りを期待です。
〇ツガルノボブは、1組予選では障害で膝を折りましたが、すぐに立て直されてふた腰通過。しかし、脚を使ったことにより伸びきれず5着に敗れました。五稜郭特別(B1級-1組)では、追い比べの末、オールラウンダーを振り切って勝利していることから、能力的には差はないだけに巻き返しが十分可能です。
▲フレイムゴールドは、1組予選を勝って勢いに乗りますが、B1級の特別戦では、3走前が2着で、五稜郭特別(B1級-1組)が5着でした。今回は単穴評価に留めましたが、障害さえスムーズなら上位争いに加わってくるでしょう。
△タナボタチャンは、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)、前走1組予選を中団を追走し障害ひと腰からともに3着とレースぶりが安定しています。B1級の特別戦では過去2着が最高ですが、決め手勝負に持ち込めればチャンスはありそうです。