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今週の見どころ(12/7~12/9)

 12月8日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。昨年の優勝馬ミスタカシマは、その後4歳シーズン一冠目・柏林賞を制覇し、今季に入っても牡馬相手に互角以上の力を示しています。2歳時に黒ユリ賞を制したジェイカトレアが実績上位ですが、他の出走馬の夏を越えての逆転はあるのでしょうか。注目の一戦です。

 ※今週のイベントはこちら

【第17回開催4日目】
 12月7日(土)のメイン第10レースは、北見富士特別(A2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。12月1日(日)のA2級-2組、12月2日(月)のA2級-1組の両予選上位馬による決勝戦ですが、2組予選2着ショウヘイ、3着アアモンドロシアと、1組予選4着イズミクィーンが出走を回避。7頭立てで争われます。
 特別戦への出走機会が多いA2級-1組予選組を上位視します。レースは障害をひと腰先頭クリアからサンシルクラポピーが後続との差を広げて快勝。障害3番手から伸びたミノルシンザンが4頭横一線の2着争いを制し、コンマ3秒差の3着にマツノタイガーが入りました。
 ◎ミノルシンザンは、今回と同じ715キロだった2走前のピヤシリ特別(A2級-1組)で4着と健闘。昇級初戦でも障害をひと腰で越えています。今回も出走している3着マツノタイガーとは3秒7差。同馬には予選では先着しており、今回は昇級3戦目とクラス慣れも見込めるだけに逆転に期待です。
 ○マツノタイガーは、4~2走前に3走続けてA2級の特別戦(混合戦含む)を使われ3、1、3着と安定。ピヤシリ特別(A2級-1組)では、障害4番手からしぶとく脚を伸ばして3着とミノルシンザンに先着しています。ここでも好勝負になるでしょう。
 ▲サンシルクラポピーは、1組予選では馬場が軽かったこともあり、障害はスンナリ通過できました。特別戦に替わり重量増加がカギになりそうですが、それでも決め手勝負に持ち込めれば連勝もありそうです。
 △バウンティハンターは、A2級-2組予選を勝利。障害を2番手で通過すると、先に越えたショウヘイを一気にとらえて交わす快勝でした。A1からの降級馬で相手は有利ですが、特別戦に良績がありません。前走今季初コンビで勝利に導いた藤野俊一騎手に期待がかかります。

【第17回開催5日目】
 12月8日(日)のメイン第10レースは、BG1・第44回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。出走馬はB2級のジェイカトレアが格付最上位。B3級のヤマサンブラック、B4級のサクラユウシュンが続き、クイーンヴォラなど7頭はC1級というメンバー構成。定量670キロでの争いなら、クラス上位馬が有利でしょう。
 ◎ジェイカトレアは、2月の黒ユリ賞を制している2歳シーズンの女王。今季は、紅一点で臨んだばんえい大賞典で5着、4歳馬相手のはまなす賞で4着など健闘しています。今回は同世代の牝馬相手で、全馬670キロとハンデ差がつかないのは有利。格上の貫録を示し重賞2勝目に期待です。
 ○サクラユウシュンは、牡馬との混合だった10月の秋桜賞では障害で苦戦し8着。しかし同世代の牝馬同士では、黒ユリ賞4着、3月の福寿草特別2着など実績上位の存在です。1番人気に推された黒ユリ賞では障害で膝を折りましたが、最後方から追い込み3着争いに加わる勢い。2歳時から末脚のキレには見どころがありました。強敵はいますが、同世代の牝馬相手なら上位を狙えるでしょう。
 ▲クイーンヴォラは、黒ユリ賞では最低人気でしたが障害ひと腰から5着に好走。C1級スタートだった今季も近11走では障害をひと腰で越えている巧者です。出走メンバー中、黒ユリ賞からの体重増(前走時との比較)が最も大きいのがこの馬。C1格付で格上馬と同重量なのは不利ですが、重量増は苦にしないタイプだけにチャンスはありそうです。
 △ヤマサンブラックは、定量戦の黒ユリ賞では7着に敗れましたが、昨季最終戦の福寿草特別(3歳牝馬限定)を勝利。逃げるサクラユウシュン、ジェイカトレアらを障害4番手から交わし押し切っています。当時はジェイカトレアと比べハンデが10キロ有利でしたが、一気の重量増に克服できれば食い込み可能でしょう。

【第17回開催6日目】
 12月9日(月)のメイン第11レースは、サロマ湖特別(B1級-1・2組決勝・19:10発走予定)。12月1日(日)のB1級-1組、12月2日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選4着セナカと、2組予選1着オオゾラシンスケが出走を回避。8頭立てで争われます。
 1組予選から出走してきた4頭は、すべて2走前の五稜郭特別(B1級-1組)でも上位に入っていました。なお1組予選は、オールラウンダーが障害をひと腰先頭クリアから逃げ切りを図るところ、2番手クリアのフレイムゴールドがじわじわと脚を伸ばして差し切っています。障害5番手から伸びたタナボタチャンが3着で、差のない障害4番手で通過したツガルノボブが5着に入りました。この4頭を上位視します。
 ◎オールラウンダーは、近3走いずれも2着と惜敗続きですが、障害は常にひと腰と安定。710キロの重量も五稜郭特別(B1級-1組)で経験済み。障害への不安は少ないだけに持ち味の先行力を前面に逃げ切りを期待です。
 〇ツガルノボブは、1組予選では障害で膝を折りましたが、すぐに立て直されてふた腰通過。しかし、脚を使ったことにより伸びきれず5着に敗れました。五稜郭特別(B1級-1組)では、追い比べの末、オールラウンダーを振り切って勝利していることから、能力的には差はないだけに巻き返しが十分可能です。
 ▲フレイムゴールドは、1組予選を勝って勢いに乗りますが、B1級の特別戦では、3走前が2着で、五稜郭特別(B1級-1組)が5着でした。今回は単穴評価に留めましたが、障害さえスムーズなら上位争いに加わってくるでしょう。
 △タナボタチャンは、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)、前走1組予選を中団を追走し障害ひと腰からともに3着とレースぶりが安定しています。B1級の特別戦では過去2着が最高ですが、決め手勝負に持ち込めればチャンスはありそうです。

12/1ドリームエイジカップ回顧

2019年12月 3日(火)

4歳馬アアモンドグンシンが重賞3勝目

 12月1日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝5番人気のアアモンドグンシンが優勝。昨年のばんえいダービー以来となる約1年ぶりの重賞制覇となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ(780) 5.2
 2.コウリキ(770) 58.3
 3.コウシュハウンカイ(790) 2.1
 4.タカラシップ(760) 47.1
 5.メジロゴーリキ(770) 4.4
 6.キタノユウジロウ(770) 24.1
 7.フナノクン(760) 156.7
 8.ミノルシャープ(770) 6.2
 9.アアモンドグンシン(750) 10.2
 10.センゴクエース(770) 43.3

 今季ばんえいグランプリ、岩見沢記念と重賞2勝のコウシュハウンカイが2.1倍で1番人気、今季重賞では6戦して2着2回、3着3回と安定のメジロゴーリキが4.4倍で2番人気。このレースを2度制しているオレノココロが5.2倍で、北見記念2着など地力強化がうかがえるミノルシャープが6.2倍で4番人気で続き、ここまでが単勝ひと桁台。5歳世代、9歳世代に人気が集まりました。

 馬場水分は1.5%。先行したのはメジロゴーリキで、アアモンドグンシンが追走。ミノルシャープ、キタノユウジロウあたりも続き、最後方のフナノクンだけが少し置かれる展開になりました。前はほとんど差がなく、アアモンドグンシンがわずかに先頭で第2障害下に到達。ここまで57秒というペースでした。
 アアモンドグンシンが最初に仕掛けるとスンナリひと腰で通過。少しヨレながらもミノルシャープが2番手で通過し、キタノユウジロウ、メジロゴーリキもクリア。コウシュハウンカイとオレノココロは、障害で苦戦します。
 先頭で障害を越えたアアモンドグンシンは、徐々に後続との差を広げての圧勝。ミノルシャープが残り20メートル付近で止まると、障害6番手からグイグイと脚を伸ばしてきたセンゴクエースが交わして2着。3着争いは混戦になりましたが、センゴクエースと差のない7番手で障害を通過したオレノココロがこれを制しました。

 4歳馬によるドリームエイジカップ制覇は史上初で、3連単13万円という波乱の結果になりました。また、勝利したアアモンドグンシンの手綱を取った長澤幸太騎手は、メジロゴーリキで制した2017年ばんえいダービー以来となるおよそ2年ぶりの重賞勝利となりました。
 一方、1番人気コウシュハウンカイは、トップハンデの影響か持ち前の先行力が生かせず7着と今季初の着外に敗れました。

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長澤幸太騎手「(自分自身が)なかなか(重賞で)結果が出せていなかったので、やっと勝てて嬉しい気持ちで一杯です。(アアモンドグンシンは)銀河賞など勝ち切れないレースが続きましたが、前走1着をとって調子も上がってきていました。障害では膝を折りそうになりましたが、気合で上げました。馬場状態も含めて思い切って乗ろうと心掛けていました。また帯広競馬場に足を運んでいただき、応援のほどよろしくお願いします」

ドリームエイジカップ 予想結果

2019年12月 2日(月)

4歳馬アアモンドグンシンがドリームエイジカップを制覇!

レースは、障害をひと腰先頭で通過したアアモンドグンシンが徐々に後続との差を広げる完勝。昨年12月のばんえいダービー以来となる重賞制覇となりました。
予想対決は2着に7番人気のセンゴクエースが入ったため、的中者はなしという結果になりました。

【集計】投資額 6,000円×14R=84,000円

 荘司  +26,440円
 須田  +23,750円
 斎藤  -46,070円
 赤見  -59,800円
 目黒  -59,890円
 矢野  -62,830円
---------------------------------------
 白組  -85,150円
 紅組  -93,250円

12/1ドリームエイジカップ予想 荘司典子

2019年11月30日(土)

ゴーリキ、ウンカイ、シャープの3頭に絞ってみました

 レース名の通り、夢の世代対決が実現するドリームエイジカップ。世代レベルを考えると5歳のメジロゴーリキとミノルシャープ、9歳のコウシュハウンカイとオレノココロが上位と考えられます。しかしそのままこの4頭で買うと人気にもなりそうで、トリガミ防止のためもう少し絞りたいと思います。

 本命はメジロゴーリキ。夏以降800kg以上の負担重量だった重賞で、ばんえいグランプリ2着(810kg)、岩見沢記念2着(820kg)、北見記念3着(860kg)と常に上位争い。770kgで戦える今回はチャンス。3月のポプラ賞以来となる、今年度初の重賞勝利を狙います。

 コウシュハウンカイは北見記念では880kgで4着。今季初めて馬券圏外となりました。とはいえ抜群の安定感を誇るこの馬。今回もトップハンデとはいえ790kgなら問題なく、巻き返し必至。ミノルシャープは昨年4歳時に7番人気で3着に健闘。その後、着実に経験を積んで、前走北見記念で2着と力を付けている印象。

 今回の予想のカギは復調すれば力上位であることは重々承知の上でオレノココロを切っている点。久しぶりに勝ってくれれば馬券的にはハズレますが、ばんえい競馬ファンとしては嬉しいので...その場合は観戦料を払ったと思って諦めることにします。

 勢いある4歳2頭、アアモンドグンシンとキタノユウジロウが3着に来る可能性があると思うので...馬券は上記3頭の馬連で勝負します。

◎5 メジロゴーリキ
○3 コウシュハウンカイ
▲8 ミノルシャープ

馬複
3-5 3000円
5-8 2000円
3-8 1000円 計6000円

12/1ドリームエイジカップ予想 赤見千尋

久々の重賞制覇なるかミノルシャープ

 北見記念よりも90キロ軽い斤量で行われるドリームエイジカップ。世代ごとの賞金上位2頭が出走して来るわけで、そこまでの高重量戦ではないとなると、若い世代の台頭を期待します。

 本命にしたのはミノルシャープ。これまではまなす賞と銀河賞を制した実績馬です。5歳の今シーズンから古馬一線級と重賞戦線で戦って、旭川記念と北見記念で2着。特に前走の北見記念は先に第2障害を越えたシンザンボーイに迫る気迫を見せてくれました。ゴール前で脚が上がってしまったか?と思いましたが、立て直して2着を確保。着実に力を付けていて、あと一歩で久しぶりの重賞制覇に手が届きそうです。

 対抗は9歳馬コウシュハウンカイ。4連勝で迎えた北見記念は、第2障害を越えるのに多少手間取りましたが、越えてからの脚はさすがでした。4着とはいえ3着とは僅差でしたし、巻き返しは可能と考えます。

 ミノルシャープと同じく5歳世代のメジロゴーリキ、好調な6歳馬タカラシップ、銀河賞勝ちの4歳馬キタノユウジロウまで。

◎8 ミノルシャープ
○3 コウシュハウンカイ
▲5 メジロゴーリキ
△4 タカラシップ
△6 キタノユウジロウ

馬複
3-8 3000円
3連複
8-3,4,5,6 各500円 計6000円

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