ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2015年 | メイン | 2017年 »

2016年 アーカイブ

<<前へ 3940414243444546474849

2/14黒ユリ賞回顧

ブルーオーシャンが世代女王に名乗り!

 14日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のブルーオーシャンが優勝。この世代最初の牝馬重賞を制し、存在をアピールしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.セイリュウヒメ 13.0
  2.ブルーオーシャン 4.5
  3.タカラファミリー 42.4
  4.アンビシャス 50.6
  5.グレースゴールド 2.1
  6.リアン 33.3
  7.イレマルビリーヴ 4.9
  8.タナボタチャン 7.1
  9.ヒカルナナヒメ 30.3
 10.フジノウンカイ 31.5

 2歳牝馬戦とはいっても、A級からC級までそろっての定量戦。やはり実績のあるA級馬に人気が集まり、グレースゴールドが2.1倍の1番人気で、ブルーオーシャンが4.5倍で続き、イレマルビリーヴが4.9倍の3番人気。これら実績馬が力を見せつけるのか、それとも波乱の決着になるのか。馬場水分3.4%と軽めの馬場で、注目のスタートが切られました。

 道中はブルーオーシャン、グレースゴールド、アンビシャスあたりが先行しますが、各馬遅れず追走し、ほぼ横一線で推移します。障害中間点を越えてから、むしろピッチが上がった印象でしたが、リアンを除く9頭は並んだままで第2障害下にたどり着きました。
 一瞬だけ息を入れてイレマルビリーヴが登坂を開始すると、即座にアンビシャスも反応。そして他馬もいっせいに仕掛けはじめます。それでもイレマルビリーヴはしっかりとした脚どりを見せ、先頭で障害を突破。やや遅れてブルーオーシャンとタナボタチャンがクリアし、セイリュウヒメ、グレースゴールド、タカラファミリーなども圏内で障害を下りていきました。
 先頭を行くイレマルビリーヴは若干脚いろが鈍り、残り30メートル付近でブルーオーシャンが先頭へ。タナボタチャンもイレマルビリーヴをかわして2番手に浮上します。先頭に立ったブルーオーシャンは安定した脚どりで歩を進め、残り10メートルを切った時点でほぼセーフティーリード。そのまま先頭で荷物を運び切りました。5秒3差の2着にタナボタチャン。さらに2秒6差で、イレマルビリーヴが3着入線を果たしました。

 障害を越えてからの確かな脚どりが印象的だったブルーオーシャン。A-1で好勝負を演じてきた実績はダテではなく、結果的に牝馬同士なら一枚上の力がありました。昨年のこのレースを制したシリウス(ばんえい大賞典勝ち)のように、牡馬相手の重賞でも活躍を期待したいと思います。
 2着のタナボタチャンもジワジワと脚を伸ばし、上々のレース運びを見せました。相手なりの面もありそうですが、それだけに大舞台でも好走する可能性を秘めています。今後も注目が必要でしょう。

成績はこちら
映像はこちら

藤野俊一騎手「初めて引く重さでしたが、どの馬も同じ条件なので気にはしませんでした。雨が降って馬場が湿っていたので、もっと速い展開になるかと想定していましたが思っていたほど速くはありませんでしたね。脚のある馬なので、先頭の馬は捕まえられると思いました。これから体も成長し力をつけてくるので期待したいです」

2/14黒ユリ賞予想 山崎エリカ

2016年2月14日(日)

タナボタチャンの下克上に期待

 黒ユリ賞は、過去の勝ち馬にサダエリコやフクイズミ、最近ではナナノチカラやキサラキクなど、後に名牝と語り継がれる馬たちが名を連ねるレースです。しかし、今年はナナノチカラやキサラキクのように、3歳A1クラスで連対実績がある馬が不在。正直、小粒な印象があります。これまでの実績馬が、勢いある馬に体制逆転されて、このレースの水準レベルが保たれる結果になっても何ら不思議ではないでしょう。

 よって、◎にはデビュー当初は下位クラスで勝ち負けしていましたが、ここへ来て力をつけてA2クラスで差のない走りをしているタナボタチャンを推します。前走は道中で置かれて流れに乗れずに4着に凡退しましたが、障害はひと腰でまとめていたことから調子落ちではなさそうです。実績馬グレースゴールドやブルーオーシャンが3歳A1クラスでは通用していない現状を考えると、タナボタチャンの下克上に期待したくなります。

 ○は、前走Bクラス勝ちの勢いに期待のタカラファミリー。この馬は障害が苦手ですが、障害さえ上がれば前走のように決め手は確か。雪の影響で馬場が軽くなれば、面白い一頭です。一発があるとすれば、決め手という武器を持ったこのタイプではないでしょうか。

 ▲は、既に5勝を挙げているブルーオーシャン。ここ3戦は障害で手間取っていますが、2歳時はA1クラスを勝利した馬。ひと腰で障害を越えられなくても次の腰が入るので、明け3歳馬同士の戦いならば通用しても不思議ではありません。

 △にハンデ差があったとはいえ、南北海道産駒特別でナナカマド賞馬フウジンライデンと小差の走りを見せたイレマルビリーヴ。近走さらに力をつけて、A3クラスで2着、3着と善戦していることを考えると、ここでも通用する可能性もあります。

 他では白菊賞、いちい賞と牝馬特別戦を制したグレースゴールド。今回のメンバーでは一番の実績馬ですが、前走でそれなりに走ってしまっている点がどうか? 前回のヒロインズカップで、前走で好戦したキサラキクやセイコークインが人気を裏切ったことを考えると、あまり積極的に狙う気がしません。

 あとは白菊賞、いちい賞の2着馬ヒカルナナヒメ。十勝産駒特別でも牡馬トップクラスを相手に3着と小差のレースをしているように、ここでは実績上位なのは間違いありませんが、近走で結果を出せていないことを考えると障害が苦手かもしれません。ただ軽馬場ならばノーチャンスではないので押さえます。

 また、昨秋に復帰してから力をつけ、障害も上手くなったセイリュウヒメ。相手強化で重量増の前走でも崩れなかったのは収穫で、ここも軽視できなくなりました。

 最後にデビューが遅れたものの、その後は順調に成長し、前走Bクラス2着の上がり馬フジノウンカイ。前々走にように後手に回るとイマイチですが、前走のようにスムーズに先行できれば侮れない1頭です。

 ◎ (8)タナボタチャン
 ○ (3)タカラファミリー
 ▲ (2)ブルーオーシャン
 △ (7)イレマルビリーヴ
 △ (5)グレースゴールド
 △ (9)ヒカルナナヒメ
 △ (1)セイリュウヒメ
 △ (10)フジノウンカイ

 馬複
 3-8 1200円
 8-2,7,5 1100円 計3300円
 8-9,1,10 500円 計1500円

2/14黒ユリ賞予想 荘司典子

切れ味に期待ブルーオーシャン

 今回から『ばんえい競馬情報局』重賞レース予想のメンバーに加えていただきました荘司典子です。みなさんどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、第41回黒ユリ賞。ご存知のとおり明け3歳牝馬限定の重賞競走で、どの馬も初めての640キロという重量との戦いになりますが、帯広の天気予報は雪。降り積もった場合には軽い馬場になるということにも注意をしないといけません。

 ということで本命◎はブルーオーシャン。ここ3戦障害で手間取っていますが、相性の良い藤野騎手とのコンビに戻るのは好材料。軽い馬場を味方に、640キロでも持ち味の末脚勝負になれば突き抜ける可能性も。
 対抗○はイレマルビリーヴ。近走は勝ち切れないレースが続いていますが、何といっても障害力があるのが魅力。今回もまた第2障害を先頭で越え、ゴールまで突き進んで欲しい。
 ▲はグレースゴールド。牝馬限定特別で2勝の実績馬。1000キロを超える馬体で640キロも克服可能。
 △の1頭目はタカラファミリー。前走B2を勝っての出走で、相手関係が厳しくなりますが、推奨理由は父アキバオーショウ。昨年の黒ユリ賞勝ち馬シリウスも父アキバオーショウで、さらに2頭とも11月の北見産駒特別2歳産地限定レースで牡馬に混じって2着と、両馬に符合することが多く、穴にねらいたい1頭。ちなみにアキバオーショウは、かつて私が初めてばんえい競馬を見に旭川競馬場を訪れた際、メインレースを勝った忘れられない存在。人目をひく派手なルックスの馬でした。産駒はいつも無条件に応援しています。
 さらにタナボタチャン、ヒカルナナヒメまでおさえて、3連複で狙いたいと思います。

 ◎2ブルーオーシャン
 ○7イレマルビリーヴ
 ▲5グレースゴールド
 △3タカラファミリー
 △8タナボタチャン
 △9ヒカルナナヒメ

2/14黒ユリ賞予想 須田鷹雄

馬名通りタナボタチャン

 今年の明け3歳馬は牡高牝低の傾向が強い。ナナカマド賞では牝馬が10頭立ての9,10着。ヤングチャンピオンシップでは7,9,10着。
 加えて、牝馬戦線を主導していた馬のトーンダウンも目立つ。8月の白菊賞を人気で勝ったグレースゴールドも9走連続で馬券に絡んでおらず、同2着のヒカルナナヒメは30秒差クラスの大敗を4連発。
 さらにA-1勝ちがあるブルーオーシャンまでここへ来て大敗続きとなり、頼れる存在がいなくなりつつある。

 こうなると、馬名の通り◎タナボタチャンあたりがおいしいところをさらってもおかしくはない。ここへ来て馬体重も増え、数少ない上向きな馬だ。ただ、安定味優先で勝ちきれないタイプなので、馬券は後述のようにマルチで。
 もう1頭、同枠の○イレマルビリーヴも近況は悪くない馬。A-3でのものとはいえ2,3着からの参戦は、今回のメンバー中では悪くない部類に入る。

 馬券はこの2頭を軸にした3連単マルチで相手5頭。相手と順番によっては高配当も望める。

 ◎8タナボタチャン
 ○7イレマルビリーヴ
 ▲5グレースゴールド
 ☆1セイリュウヒメ
 △2ブルーオーシャン
 △9ヒカルナナヒメ
 △10フジノウンカイ

 3連単2頭軸マルチ
 8,7→5,1,2,9,10 200円 計6000円

2/14黒ユリ賞予想 目黒貴子

2016年2月13日(土)

復調モードのグレースゴールド

 どの馬にとっても初めての600kg超の斤量への対応力がカギとなるこの黒ユリ賞。実績馬とここにきて力をつけてきた馬とメンバーも揃った印象だ。
 注目はグレースゴールド◎。2~4走前は勝ち馬とはそれなりの差があったが、前走は4着ながらも差は6.1秒。着差だけではなんとも言えないのは確かだが、ここに照準を合わせての復調モードが見える。もともと牝馬限定の特別競走では連勝しており、ここぞの勝負強さは信頼したい。
 ◯にはブルーオーシャン。近走は障害で少々手こずっているようだが、A-1でも1着の実績があり、実力は高い。障害を難なくクリアできるようなら末脚には定評のある馬、1つきっかけさえあればここも好勝負必至のはず。
 イレマルビリーヴは▲。勝ちきれないレースが続いているがともに勝ち馬とは1.7 秒差、3.1秒差とばんえいのレースからすればほとんど差のない競馬。勝っていないだけで勢いは1番と言ってもいいだろう。この3頭は一応印はつけたが、展開1つで変わってくるだろう。
 その他セイリュウヒメ、タカラファミリー、ヒカルナナヒメまで抑えたい。

 ◎5グレースゴールド
 ○2ブルーオーシャン
 ▲7イレマルビリーヴ
 △1セイリュウヒメ
 △3タカラファミリー
 △9ヒカルナナヒメ

<<前へ 3940414243444546474849
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.