12月29日(木)のメインには、2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップが組まれています。11月から12月にかけて5レース実施された産地別(北見、釧路、南北海道、北央、十勝)特別戦の上位2頭に出走権がある重賞で、一冠目・ナナカマド賞の1、2着馬も参戦してきました。「ばんえい甲子園」の決勝戦にご注目ください。
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【第19回開催4日目】
12月28日(水)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減)でのスピード比べで、年明けに実施されるスピードスター賞の予選でもあります。
昨年度のスピードスター賞で、鮮やかな抜け出しを決めた◎ナナノチカラに注目。その時にマークした50秒3という時計も、メンバー中では上位だけに、連覇へ向けここは負けられないところでしょう。
○ホクショウサスケは、昨年のこのレースの2着馬。逃げ切り圧勝したオイドンには敵いませんでしたが、混戦の2着争いを制しています。同条件で上位争いしているのが強みです。
この条件では、前述2頭をはじめ、オイドン(12、14年スピードスター賞1着)、キタノサムライ(15年稲妻賞1着、今年10月の疾風賞1着)など決め手ある馬の活躍が目立ちます。▲ブラックニセイは初挑戦ですがこの条件に当てはまります。ハイペースに戸惑わなければ好勝負に期待でしょう。
同条件の走破時計で、メンバー中最速なのが△フクドリ。5年前のこのレースで、雪が降っていたとはいえ46秒8というタイムはなかなか出るものではありません。昨年度のスピードスター賞の3着馬でもあり、警戒は必要でしょう。
【第19回開催5日目】
今年最後の開催となる12月29日(木)のメイン第10レースは、2歳シーズン三冠の第2弾・第18回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:05発走予定)。基礎重量590キロ(牝馬20キロ減)から今季の収得賞金70万円につき10キロ増となる別定重量戦。一冠目・ナナカマド賞(10月16日)を逃げ切り圧勝したゴールデンフウジンが610キロでトップハンデ、ジェイワン、ホクショウムゲン、センショウニシキが600キロでの出走です。
デビューから4連勝していた◎ジェイワンは、賞金別定5キロ増になってから勝ち切れなくなりましたが、特別戦に出走するようになって勢いを取り戻しています。持ち味は障害力で、12戦して7勝、2着4回、3着1回という安定感がそれを証明しているようです。青雲賞と北見産駒特別で1着、一冠目・ナナカマド賞(10月16日)2着と実績上位なのにもかかわらず、賞金別定10キロ増の600キロで出られるのは有利です。
ナナカマド賞は、3~10着までが十勝産駒で、今年も層の厚さを感じさせます。○ミノルシャープは、ナナカマド賞の5着馬。2歳A級-1組戦では勝利まで届いていませんが、レベルの高い十勝産駒特別で、第2障害ひと腰クリアから2着というのは力がなければできません。ナナカマド賞ではゴールデンフウジンと同重量だったのが今回は20キロ差、十勝産駒特別での1着ホクショウムゲンとの5キロ差が10キロ差にひらく今回は当然上位争いできそうです。
▲ホクショウムゲンは、ここまでの11戦すべてで単勝1番人気に支持され、デビューから7連勝をマークしていた素質馬。十勝産駒特別ではあっさり逃げ切っているものの、4走前のナナカマド賞、3走前の2歳A級-1組戦と続けて惨敗と、障害にムラが出てきたのは懸念材料。大勝と大敗のどちらも考えられます。
△カネサスペシャルはテンに置かれる傾向があり、勝ち切れない面が目立ちました。しかし、北央産駒特別ではあっさり逃げ切って、ナナカマド賞1着馬ゴールデンフウジンを寄せつけなかったところを見ると、重量増は歓迎のタイプと見るべきでしょう。兄姉にはカネサブラックをはじめ活躍馬がおり、大舞台で強さを見せつけるかもしれません。
△センショウニシキは障害巧者で、南北海道産駒特別1着、2歳A級-1組戦で1勝、2着3回なら通用の余地は十分。
ナナカマド賞馬△ゴールデンフウジンはハンデを考えて押さえまで。