ばんえい競馬情報局とは?

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今週の見どころ(4/25〜4/27)

  いよいよ平成21年度のばんえい十勝が開幕。来年3月29日(月)までの計150日間が予定されています。なお5月4日(祝月)までの6日間は昼間開催として行われ、第1レースが11:20発走予定となっています。
 26日(日)のメインは重賞・第3回ばんえい十勝オッズパーク杯。オープンの強豪や楽しみな上がり馬など9頭が揃い、好レースが期待されます。スカパー!の放送チャンネルは795chとなりますのでご注意ください。

 4月25日(土)のメイン第11レースは旭川北彩都場外発売所開設記念レラ・スポット特別(350万円未満・16:50発走予定)
 ばんえい競馬では年度替わりを区切りとして、過去3シーズンの収得賞金額によってクラス編成がなされます。そのため、大幅な降級が生じることがあります。
 ここも実績上位のオープンからの降級組が有利でしょう。なかでもエンジュオウカンの実力が抜けています。昨シーズンは重賞ヒロインズカップ2着をはじめ、オープン(混合戦除く)で3勝を挙げる活躍。今回は唯一の牝馬で20キロ減も有利だけに、障害力を生かしての押し切りが濃厚でしょう。
 相手筆頭はホクトキング。こちらも昨シーズンはオープンで活躍した力量馬で、昨シーズン最終戦勝利の勢いをここにつなげたいところです。
 イケダガッツは昨シーズン終盤、おもに混合500万円未満戦で早めに先行勢にとりつく競馬で好成績を挙げていました。実績的には前述2頭に劣りますが、障害さえうまく越えられれば、割って入る余地もありそうです。

 4月26日(日)のメイン第11レースは重賞・第3回ばんえい十勝オッズパーク杯(16:55発走予定)です。このレースは別掲ばんえい十勝オッズパーク杯プレビューをご覧ください。

  4月27日(月)のメイン第11レースは春駒特別(450万円未満・16:50発走予定)。準オープンクラスの中堅どころが揃いました。
 ここはホシマツリに期待します。昨シーズン後半はオープン、混合500万円未満で勝ち切れないレースが続きました。しかしここは相手関係が楽になっており、当日は軽い馬場状態となりそう。得意のスピード勝負に持ち込んで久々の勝利を狙います。
 格上的存在のギャンブラークイン、5歳馬の勢いを感じるミサキスペシャル、ばんえい記念に2年連続して挑戦したヨコハマイサムらが相手でしょう。

3/29ばんえい記念回顧

2009年3月29日(日)

トモエパワー頂上決戦3連覇!

 29日(日)に今年度の総決算・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、1番人気のトモエパワーが優勝。スーパーペガサスの4連覇に次ぐ同レース3連覇の偉業を達成すると同時に、松井浩文厩舎がワンツーフィニッシュ(2着カネサブラック)でシーズンの掉尾を飾りました。

 前日にパラついた雪はまったく積もらず、馬場水分3.4%でスタートしたこの日。天候に恵まれたこともあってメインレース時には2.3%まで下がり、重馬場での頂上決戦となりました。
 旧重賞ファンファーレに続いて現重賞ファンファーレが流れる“ばんえい記念仕様”でレースはスタート。第1障害で各馬の脚が早くも脚が止まり、このレースならではのゆったりした展開。ナリタボブサップ、カネサブラック、ミサイルテンリュウといった順で、第1障害を抜けていき、イケダガッツ、トモエパワー、スターエンジェル、ヨコハマイサムの4頭が障害に引っ掛かりましたが、ほどなくクリアしていきました。
 障害中間地点では各馬ゆったりペースでほぼ一団のまま進み、誰が主導権をとるというわけでもなく、思い思いのリズムで刻んでいる印象。第2障害下へ真っ先にたどり着いたのはスターエンジェルで、スーパークリントン、トモエパワーもこの圏内。イケダガッツはやや離れたのものの、9頭はタメにタメて、いよいよばんえい競馬最大の難関、1トンを曳いての第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはトモエパワーとスーパークリントン。それを合図にしたように各馬も登坂を開始しましたが、いまひとつ決め手を欠く状態。しかし、そのなかからトモエパワーとミサイルテンリュウが同時に天板に脚をかけて荷物を引き上げ、そして並んだまま障害を下りました。遅れてニシキダイジンとカネサブラックが同時にクリア。以下は苦戦が続きました。
 こうなると終い確実なトモエパワーに有利な展開。じわじわとミサイルテンリュウを引き離しにかかり、残り30メートルを切ったあたりで一度脚を止めたものの同時にミサイルテンリュウもストップ。息を整え、あせらずに再スタートすると、またしても脚を止めたミサイルテンリュウを突き放して勝負あり。完璧なレースを演じて、3連覇のゴールへ飛び込みました。
 粘り込みを図ったミサイルテンリュウでしたが、カネサブラックの激しい追い上げに四苦八苦。残り5メートルで半馬身ほどのリードがあったものの、一気に差が詰まりはじめ、ゴール寸前で痛恨のストップ。そのすぐ脇をカネサブラックが交わしていき、結果3着となりました。

 今季21戦して未勝利だったトモエパワーですが、やはり1トンを曳くパワー重視の一戦では役者が違いました。結果的に馬場水分2.3%、5分近い決着となるような舞台になったのも味方したでしょう。前述の通り、これでばんえい記念3連覇。天馬スーパーペガサスに続く史上2頭目の快挙で、来年は同馬が打ち立てた4連覇の金字塔に挑むこととなります。
 カネサブラックが2着で、松井浩文厩舎のワンツーフィニッシュ。ゴール寸前でミサイルテンリュウを差し切ったあたりはやはり底力と言え、松田道明騎手も障害でじっくり構える好騎乗を見せました。ばんえい記念初挑戦ながら上々の結果を残した同馬の活躍が、今後も楽しみです。
 ミサイルテンリュウは悔しい3着。障害後に何度も止まるのは先行馬の宿命であり、障害を越えたところでトモエパワーと並んでいた時点で形勢不利と言えました。それでもあきらめずに攻めた結果であり、ゴール寸前まで2着を守っていた内容は見どころ十分。これでばんえい記念は4、3、2、3着。超一流の実力の持ち主であることには変わりありません。

成績はこちら
映像はこちら

西弘美騎手「第1障害で手こずったので、第2障害までは結構厳しかったですね。でも第2障害を越えて(ミサイルテンリュウと並んでいた)この位置なら大丈夫かなと思いました。(今季は未勝利だったが)障害を下りた時には“やっぱり強いな”と感じたし、この馬のパワーに感服しました。最後に大きなタイトルをとらせてもらって嬉しく思います」

3/29ばんえい記念予想 赤見千尋

トモエパワーの復活に期待!

 ◎2、トモエパワー
 ○9、ミサイルテンリュウ
 ▲6、ニシキダイジン
 △4、ナリタボブサップ
 △10、カネサブラック

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

3/29ばんえい記念予想 山崎エリカ

重量1トンならトモエパワー

 矢野さんのWBC(ワールドカップ・ばんえい・クラシック)というサブタイトルの命名はうまいなぁ〜(*^∇゚)bグッ! ばんえい記念は世界で1つしかないばんえい競馬の最高峰レースですから、まさにそのタイトルは今が旬でピッタリですね。大一番でキッチリ仕事するイチロー選手のように、あのお馬さんにもがんばってもらいたいです。p(*゚▽゚*)q

 あのお馬さんとはばんえい記念の3連覇がかかる◎トモエパワーのことです。トモエパワーは年々ズブくなり、昨年のばんえい記念以来勝ち星がありませんが、ばんえい記念は各馬が1トンのばんえい最重量を背負い、決着タイムが5分前後の特別なレース。つまり瞬発力(直線の脚)より豊富なスタミナ(登坂力)が問われるレースです。そうなればトモエパワーの出番でしょう。

 もちろん、今季は勝ち星がなく近走も昨年よりも不振というのは気になる材料で、世代交代の可能性も十分考えられますが、他に信頼できる馬もいないので、同馬の連対確保に今年も期待してみようと思います。

 ○には昨年のばんえい記念の4着馬で、今季は北見記念1着、チャンピオンカップ2着と着実に力を付けているスーパークリントン。▲にはばんえい記念初挑戦になりますが、今季はばんえい十勝オッズパーク杯とチャンピオンカップの重賞を2勝しているように、このメンバーではトップクラスの存在のカネサブラック。

 あとは△に直線での脚はないものの、登板力は抜群で時計の掛かる重量戦はプラスに転じると思われるニシキダイジン。他では近走は終いの甘さが目立ちますが、ばんえい記念は過去に3度挑戦して4着、3着、2着と結果を残せているように、登板力は魅力のミサイルテンリュウ。

 トモエパワーは私が思っていたよりも人気しそうな気配を感じますが、オッズが許す限り◎から印が重い順に買いたいと思います。

 ◎ (2)トモエパワー
 ○ (3)スーパークリントン
 ▲ (10)カネサブラック
 △ (6)ニシキダイジン
 △ (9)ミサイルテンリュウ

3/29ばんえい記念予想 矢野吉彦

2009年3月27日(金)

トモエパワー頭の馬単流し

 さぁみなさん、いよいよばんえい記念です。世界でただ一つのばんえい競馬にあって、正真正銘の最高峰レース。去年、私は「ワールドカップ・オブ・ばんえい」というサブタイトルをつけましたが、今年は「WBC」=「ワールド・ばんえい・クラシック」と命名させていただきます。トモエパワーの3連覇か、それとも他の馬がこれに待ったをかけて初優勝を果たすか。興味津々、全競馬ファン必見の大一番です!

 97年以降のばんえい記念では、“連覇”がキーワードになっています。97、98年はフクイチ、99、2000年はシマヅショウリキ、01、02年はサカノタイソンが2連覇。03年から06年まではスーパーペガサスが4連覇。そして07、08年はトモエパワーが2連覇。ということは、2連覇の次、3連覇が一つの壁とも言えるわけです。
 そこで、2連覇にとどまったフクイチ、シマヅショウリキ、サカノタイソンの“3年目”を調べてみました。まず、97、98年を連覇したフクイチは、99年のばんえい記念に出走。シマヅショウリキの2着に敗れ、惜しくも3連覇を逃します。そのシマヅショウリキ。99、2000年を連覇した後、01年のばんえい記念に駒を進めますが、今度はサカノタイソンの5着となり、これも3連覇を逃しました。そして、サカノタイソンは01、02年を連覇し、3連覇を目指すことになりますが、道半ばの02年12月に引退、3年目のばんえい記念には出走できませんでした。
 実は、フクイチの3連覇を阻んだシマヅショウリキと、シマヅショウリキの3連覇を阻止したサカノタイソンは、どちらも当時7歳。しかも、ばんえい記念は初挑戦でした。
 すると今年は? そう、7歳でばんえい記念初挑戦という馬がいるじゃないですか。カネサブラックですよ! トモエパワーの3連覇に待ったをかけられるのは、この馬しかいない、ってことになるはずです。
 でも、ちょっと心配なところがあります。カネサブラックの成績をよく見ると、800kg以上のソリを曳いて勝ったのは、前走のチャンピオンカップ(800kg)が初めて。それまでは、ことごとく何かに負けていたんです。そのうちのほとんどが、同馬よりも軽い荷物の馬に先着を許したもの。なので、牡馬同士なら同重量となる今回は心配無用なのかもしれません。とはいえ、去年の帯広記念では同重量のナリタボブサップ、今年の帯広記念では同重量のニシキダイジンに先着されています。こうした高重量戦での詰めの甘さは何とも気になります。今回のレースを勝てば、そういう部分も払拭されるんでしょうが……。
 前述したシマヅショウリキは、99年にばんえい記念初出走で初制覇を果たす前に、98年のチャンピオンカップで830kgを曳いて優勝。サカノタイソンも、01年のばんえい記念を制する前、00年の帯広記念で900kgを曳いて1着になっています。それに比べると、直前のレースでようやく800kgを曳いて優勝したカネサブラックの実績は、ばんえい記念初挑戦初制覇を果たすには、今ひとつ物足りないような気がしてなりません。
 今回は、トモエパワーの3連覇濃厚と見るのが無難のようですね。去年のばんえい記念以来、勝ち星から遠ざかっている同馬ですが、常にレースに出続けているのは、体調に問題のない証しでしょう。さらに言えば、ばんえい記念の1着賞金は500万円。今季ここまで、旭川記念、北斗賞、ばんえいグランプリ、岩見沢記念、北見記念、帯広記念、チャンピオンカップをすべて勝ったとして、1着賞金の総額は560万円。つまり、この大一番を一つ勝つだけで、その他の主要重賞を独り勝ちするのとほぼ同じ金額をゲットできるわけです。2年続けてばんえい記念を制したトモエパワーが、ばんえい記念だけに目標を絞って1年間走り続けてきたとしても、何の不思議もありません。2連覇の実績を素直に信用しようと思います。トモエパワー頭の馬単流しで行きます!
 相手は、7歳牡馬トリオとミサイルテンリュウ、ニシキダイジンの5頭。オッズ次第ですが、スーパークリントン、カネサブラック、ニシキダイジン、ミサイルテンリュウ、ナリタボブサップの順に配分します。
 どうかみなさん、馬券を買って、この大一番にご声援をお送り下さい。もし周りに馬券が買えそうなところにいる方をご存知でしたら、ぜひその方もお誘い下さい。なにとぞよろしくお願いします。
 では、およそ5分の感動のドラマを大いに楽しみましょう。全馬無事に完走することを祈って……!

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