カネヅル4連勝で重賞初制覇!
3日(祝・月)は3歳三冠の第2弾・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、3番人気のカネヅルが勝利。4連勝で重賞初制覇を飾りました。
ばんえい大賞典馬ライデンロックがペースを握り、ニシキエース、ホクショウジャパンらも前々の競馬。各馬ほぼ一線のまま、第2障害を迎えました。
真っ先に仕掛けたのはウィナーナナ。続けてライデンロックとニシキエースも登坂を開始しましたが、この2頭は続けざまにヒザ折り。その隙にカネヅルとホクショウジャパン、やや遅れてウィナーナナが障害を越えていきました。
残り30メートルで敢然と先頭に立ったのがホクショウジャパン。3馬身ほどリードを広げ、独走態勢を築きます。ところが徐々に脚いろが鈍り、残り10メートル付近からカネヅルが一気に差を詰め始めました。そして残り5メートルで完全に脚が止まり、万事休す。その横を軽やかに交わしていったカネヅルが、重賞初勝利のゴールに飛び込みました。立て直したホクショウジャパンが2着で、障害4番手から脚を伸ばしたマルモスペシャルが3着入線。
ばんえいプリンセス賞では2着だったカネヅルですが、より高いステージで重賞初制覇。今回を含めて4連勝と充実しているのはもちろんですが、最後の伸びは強烈で、末脚により一層の磨きが掛かった印象。ばんえいプリンセス賞で見せたしぶとさも加味すれば、今後古馬相手の重賞でも楽しみな1頭となるに違いありません。
ホクショウジャパンはデビュー当初から期待されていましたが、ここへきてようやく本領発揮。残り5メートルでの失速はいただけませんが、高い素質を示した一戦と言えるでしょう。成長次第ではタイトル奪取もできる器。今後の活躍が期待できそうです。
鈴木恵介騎手「ホクショウジャパンはいい脚で障害を下りて、こちらは平均に歩く馬ですからね。相手の脚が鈍ってきた残り10メートルで、『もしかしたらイケるかな』と思いました。ここまで3連勝して重賞に挑戦できて調子もよく、うまく仕上がってきていたんだと思います」