ツバキダイヤ重賞初挑戦・初制覇!
19日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、5番人気のツバキダイヤが勝利。重賞初制覇を果たしました。
道中はアグリタカラ、ヒカルアサヒ、エリザベスライデンといった面々が先行。これにニシキガールやツバキダイヤが加わり、さらにニシキガールが前に出たところで第2障害を迎えました。
最初に仕掛けたのはニシキガールでしたが、まったく登る気を見せず、遅れて仕掛けたアグリタカラが真っ先に天板に脚を掛ける展開。しかし、さらに遅れて登りはじめたツバキダイヤが一気に荷物を上げきると、先頭で障害を下っていきました。これをアグリタカラ、トモエマツノ、ヒカルアサヒの3頭が追撃するかたち。
ツバキダイヤはやや鈍い脚いろながらも、2馬身ほどの差でしぶとく先頭をキープ。これをトモエマツノが激しく追い立てますが、逆に残り15メートル付近でトモエマツノはストップ。こうなると完全にツバキダイヤが抜け出した格好で、最後にペガサスプリティーが突っ込んできたものの、セーフティーリードを保ったままゴールを迎えました。障害6番手から脚を伸ばしたペガサスプリティーが2着で、3着にはジワジワ追い上げたヒカルアサヒが入線。
重賞初挑戦ということもあり、今回は気楽な立場で臨めたツバキダイヤ。しかしそうはいっても、重賞で障害先頭クリアから押し切るのは並大抵のことではなく、加えてしまいに見せた粘り腰は実力の証明と言えるでしょう。今後マークされる立場になってから真価が問われることになりますが、牝馬重賞戦線に楽しみな馬が現れたことは間違いありません。
2着のペガサスプリティーは、ハンデ690キロを考えればもっとも強い競馬を演じたと言えます。障害次第で重賞制覇のチャンスは十分。今後もそのレースぶりに注目です。
鈴木恵介騎手「この馬には初騎乗でしたが、一緒のレースには乗っていたので、長所も短所もわかっていました。勝つということをあまり意識せずに乗れたのが勝因でしょう」