ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2007年 | メイン | 2009年 »

2008年 アーカイブ

<<前へ 910111213141516171819

9/28ナナカマド賞予想 山崎エリカ

オレの敵をワタシが討つ!

 2歳三冠レース第一弾・ナナカマド賞。「◎はデビューから大きく崩れたのは4走前だけで、それを除けばすべて3着以内のホクショウバンク」と言いたいところですが、同馬はデビュー前から評判が高かった馬で、いつも過剰人気なので◎にするのは遠慮することにしました。この手の馬を狙うと点数を絞り込まなきゃいけない上に、また3着になるリスクがあるから怖いです。

 そんなこんなで今回は、牝馬が相手とはいえ逃げ切り勝ちしたいちい賞が好内容だった◎ワタシハスゴイで攻めます。前走こそ6着に負けましたが、皆川厩舎らしくそこへ向けて仕上げなかった感がバリバリで、前々走でホクショウバンクに先着なら巻き返しに期待したいです。昨年のナナカマド賞は同厩のオレワスゴイが惜しくも2着でしたから、今年は是非その敵を取ってもらいたいものです(「勝つまではどうかな?」って気もするけどね)。

 ○には青雲賞の勝ち馬で、その後も3着、2着と好走しているホクショウバンク。ワタシハスゴイさえくれば、相手もホクショウバンクのような気がするので、この組み合わせは大さじ一杯買っておきたいです。

 ▲には前走は惨敗も青雲賞で○に次ぐ2着に好走し、前々走では◎○に先着のスギノハリアー(中さじ一杯購入)。あとは△に青雲賞3着で巻き返し一発のアオノレクサスと、◎○▲に先着の実績があり、ひと開催お休みさせて立て直した効果があれば走れるサクラエビス(小さじ一杯購入)。

 最後にやっぱりホクショウバンクだったらごめんなさい! <(_ _)>

 ◎ (7)ワタシハスゴイ
 ○ (9)ホクショウバンク
 ▲ (5)スギノハリアー
 △ (4)アオノレクサス
 △ (10)サクラエビス

9/28ナナカマド賞予想 矢野吉彦

2008年9月27日(土)

ホクショウバンクvsワタシハスゴイ

 前回のばんえいプリンセス賞予想、またまたズレちゃいました。荷物が重くなることで粘りを発揮する馬がいる、という、ばんえい競馬独特の部分を見逃してましたからね。大いに反省しております。

 さて、今回のナナカマド賞。ここは2歳馬同士の“ノーハンデ戦”なので、とりあえず素直に考えましょう。10戦4勝、2着4回、連対率8割のホクショウバンク中心でいいんじゃないですか? ここ2戦はスギノハリアー、ワタシハスゴイ、キンノカミに先着を許していますが、安定度は抜群。他馬からのマークはきつくなるでしょうが、まずはこの馬を優勝候補の筆頭としておきます。
 相手は、近走でホクショウバンクに先着している前記3頭。とくに、牝馬20キロ減の恩恵を受けるワタシハスゴイは逆転候補ナンバーワンです。ホクショウバンクが勝った青雲賞とワタシワスゴイが勝ったいちい賞の勝ちタイムと馬場状態、荷物の重さを比べたら、20キロの重量差があるここでは、ほぼ互角の勝負になると考えられます。両馬の馬複や馬単オモテウラは売れるでしょうね。思い切って1点勝負でいいかもしれません。
 でも、それじゃぁ私らしくないですよね。穴馬を1頭挙げておかなくちゃ。今回の穴馬はタワノアヤカだと思うんですけど。これまでの競走から一気に増量される重賞ということで、2歳の牝馬ながら1000キロを越える馬体重がものを言うような気がします。実際、いちい賞ではワタシワスゴイの1.2秒差3着に健闘していますから、荷物を積めば馬格のあるこの馬にもチャンスがあると思いますよ。
 ということで、馬券はホクショウバンクとワタシハスゴイの馬複か馬単の折り返しが本線。あとはオッズと相談で、その2頭を頭にスギノハリアー、キンノカミ、タワノアヤカへの馬単流し。そんなに買うと、本線で決まったときに当たって損になっちゃいますか? だったら、本線と2頭からタワノアヤカへの馬単だけに絞る手もあります。とにかく、オッズと相談です。

 北海道からは雪のニュースも伝わってきました。帯広のナイター開催もあと半月。早いものです。グズグズしてるとすぐ年末になっちゃいますから、このへんで当たる流れにしておきたいんですけど……。では、今回はこのへんで。

9/28ナナカマド賞予想 斎藤修

混戦も中心はホクショウバンク

 ◎ホクショウバンク
 ○スギノハリアー
 ▲ワタシハスゴイ
 △キンノカミ
 △タワノアヤカ

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

9/28ナナカマド賞プレビュー

2008年9月26日(金)

 9月28日(日)のメインは第31回ナナカマド賞。05〜07年は特別として行われた2歳戦が、4年ぶりに重賞として復活。今年は牡馬6頭、牝馬4頭が2歳最初の栄冠を目指します。
 別定重量戦ですが、収得賞金で抜けた馬がおらず、どの馬も加増なしの560キロ(牝馬20キロ減)での争いとなりました。ハンデ差がつかないので、力どおりの決着が見込めるはず。となれば、8月に行われた、牡馬限定オープン戦・青雲賞の勝ち馬ホクショウバンク、牝馬限定オープン戦・いちい賞の勝ち馬ワタシハスゴイの2頭がやはり有力でしょう。
 ホクショウバンクは、デビューから10戦して世代最多タイの4勝を含め8連対と好成績を残しています。ここ2戦の2歳A-1も最大35キロ差のトップハンデを課せられながら、僅差3、2着と負けて強しの競馬を披露しています。
 ワタシハスゴイは、決め手勝負にかけるレースが多かったものの、いちい賞ではハナを奪うとそのまま押し切って、脚質に柔軟性があるところを示しました。父アキバオーショウは重賞7勝を挙げた名馬ですが、重賞初制覇となったのが94年のこのレース。産駒の初重賞勝ちもナナカマド賞という可能性もあるでしょう。
 そのほかで気になるのはキンノカミ。ここまでの4勝のほとんどを僅差で挙げているように派手さはありませんが、4月の第1回能力検査ではホクショウバンクに次ぐ2番時計をマークした素質馬。第2障害を降りて競り合いとなるようなら、タイトル奪取の可能性もありそうです。
 スギノハリアーもここまで4勝を挙げています。青雲賞の2着は、最後までホクショウバンクに食らいついてのもので評価でき、ここも上位をうかがいます。

出走表はこちら

【参考レース】

 8/16青雲賞(勝ち馬:ホクショウバンク)
 8/24いちい賞(勝ち馬:ワタシハスゴイ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

ばんえいジョッキーファイル(12) 鈴木恵介

2008年9月25日(木)

第12回 寡黙な若大将 鈴木恵介

 今回は、9月21日現在、リーディング3位。トップジョッキーとしてすっかり定着した鈴木恵介騎手です。

20080511-2008-42.jpg

--- 恵介騎手は森町の出身ですが、森で行われていたばん馬大会に出たりしていたのでしょうか?

 小さい時連れて行ってもらった。じいさんが馬やっていたから。俺は乗らない、見てるくらい。
 家に繁殖馬とばん馬大会用の馬がいて。競馬場に行く馬もいた。
 競馬場には騎手になりたくて、高校卒業してから来た。
 試験は1回落ちて、次受かって。

--- ホッカイドウ競馬の騎手である、佐々木国明騎手は同郷ですよね。同地区からばんえいと平地と両方の騎手が出たのは珍しいですよね。国明騎手はばん馬はやらなかったのでしょうか。

 国明は中学校のひとつ後輩。
 あいつは姉ちゃん(佐々木明美元騎手)が騎手だったから。

20061127-1315-07.jpg

--- 思い出に残る馬を教えてください。

 重賞初めてとった馬。サダエリコ(02年ホクレン賞)はね、新馬戦から乗って。

--- 馬は金山厩舎でしたが、恵介騎手も厩務員時代から金山厩舎でしたか? 金山先生の騎手時代はご存知だったのでしょうか。

 うん。1年は一緒に乗ったかな。最初の弟子? いや、最初の弟子は藤本匠、安部憲二、で、その次。
 サダエリコは……そんなに乗りやすい馬じゃなかったから。ハミざわりが難しい。それで勉強になった。調教もつけた。

--- では、ミサイルテンリュウについて教えてください。また、岩見沢記念に向けていかがでしょう。

 あれは……懲りない。
 大臣賞(ばんえい記念)が終わると、普通だったら、山を上がらなくなるけど絶対壊れない。
 岩見沢記念も獲れるように頑張りたい。(馬場は)重い方がいいな。

20070610-1614-10.jpg
ミサイルテンリュウ

--- ミサイルは軽馬場の方がいいイメージがありますが。

 前はそうだったけど、年とってきたら速いペースがきつくなってきた。

--- 隣に牝馬がいると気にするという話は本当なのでしょうか。選り好みしませんか? サダエリコには気がなく見えました。

 (牝馬は)やっぱりちょっと気にする。
 行く馬ならいいんだけど、遅い馬ならそれについていくから……全然勝ち目がなくなっちゃう。
 サダエリコのことはあんまり気にしなかったな。アンローズのことは少し気にした。あと、なんかいたな………トカチプリティー。前走(山鳩賞)では気にしていなかったけど。

--- アローファイターはいかがですか? 牡馬ですが飾りがいっぱいついていてかわいいですね。

 うん……次の期待馬だね。
 飾り? あれは茉耶(竹ヶ原騎手)がつけてるんだ。フフ、ちょっとつけすぎ。

20080511-2034-34.jpg

--- 2001年にフランスで模擬レースを行いましたね。その時のことを教えてください。皆川騎手(現調教師)、松本騎手と行かれましたよね。

 とにかく飛行機が長かった。12時間。
 ちょうど乗る馬もいなかったから。旅費出るし。出ないとフランスなんて行けない。
 かなり人が集まった。ペルシュロンなんかの重種と軽種と両方いる、すっごい広いところでやった。向こうはムチの回数とか決まってるから、あおってるだけ。
 観光? あ、ちょっと。絵見に行った。モナリザ(笑)。

--- ではプライベートについて。奥様は鈴木勝堤騎手の娘さんですが……結婚を申し込むとき、怖くなかったですか? 殴られたりとか(笑)。

 殴られはせん(笑)。そんなに怖いとは思わない。仲良いし。

--- そうなんですね。お子様は恵介騎手に激似ですよね。

 上の子? フフフ。それは言われる。
 2人とも保育園。TVで応援してる。

--- 小さいお子さんを持つ同世代のファンに対して一言ありますか?

 ちっちゃいうちに動物に触っとけば、恐怖心なくなるし、好きになるし。
 うち? 今は触れる。最初はびびってたけど(笑)。

20071223-1633-03.jpg
昨年クリスマスでのサンタさんショット(右)

--- レースの話に戻ります。恵介騎手の騎乗は、ゴールぎりぎりまで力を出し切るイメージがあります。ゴール前で止まってしまうこともありますが(笑)。気をつけていることなどありますか。

 全力を出せばいいんだけど、本当は80%くらいの能力で勝てば、馬にも負担かからないし、また次にもつながるし。
 100%、120%出すと馬にも堪えてくるから、なるべくは楽させて勝ちたい。
 あとは、2障害が一番見せ場だし、一腰で上がるのが理想だから、2障害まで来る時に、なるべく負担かからないようにしている。
 息の入れ方っていうか、抜き方っていうか。あと位置取り。勝てる位置にいないと勝てないから、相手見ながら。
 平地でいったら、4コーナーまでの間にどこにいるかっていう。

--- 先行と追い込みではどちらが好きですか?

 追い込み。先行は疲れる。(相手が)いつ来るかわからないからひやひやする。先行馬見ながらっていうほうが楽っていうか……差し馬のほうが、全部差しきればいいから楽だし。

--- 恵介さんの馬を追うフォームが個人的に好きです。体が柔らかいですか?

 体固い。昔はやわかったけど。野球やってたからかな(笑)。
 騎手になりたかった時に、レース見て振りを練習したんだ。

20061216-1424.jpg

--- 馬に乗る時に右側から乗りますよね。通常馬は左から乗りますが、なぜでしょう。

 最初は左から乗ってたな。何かの時に手か足か痛めて右から乗るようになった。それから左で乗ろうとしたら難しくなった。
 はじめは左からって教えられた。騎手試験の時は左から乗ったな。

--- 馬に乗るのはどちらからでも問題ないのですね。レース中、ファンの声援は聞こえますか? 女性の黄色い声援とか(笑)。

 馬券買ってる男の人の声しか聞こえないよ(笑)。
 ファンレター? ない。

--- そうですか(笑)。では、最後にファンに一言お願いします。

 とりあえず、本場に来て1回生で見てほしい。
 昔みたく、スタンドから人があふれるくらいの盛り上がりを……。オレら入ったとき、ちょうど(お客さんが)減ってるときだったからね。
 気持ちはまだまだ若いんで……。とりあえず大臣賞(ばんえい記念)が目標です。着順上がってるから(07年3着、08年2着)、3→2→1となるように。

20080511-2034-44.jpg

 その昔、武士は馬に乗る時に右側から乗ったそうです。
 ぱっちりしたかわいい目はレースの話になると眼光が鋭くなり、侍の風格。多くは語らないけれどその目ヂカラに将来のばんえいを見据えるパワーを感じました。
 また、「女性にモテる」といわれる理由もなんとなくわかったかも?


取材・文・写真/斎藤友香

<<前へ 910111213141516171819
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.