14日(日)に重賞・ヒロインズカップ(4歳以上8歳以下牝馬オープン)が行われます。実力拮抗の馬が揃い、レースとしては大変面白くなりそうなメンバー構成となりました。また別の面から見れば、大友栄人厩舎が4頭、久田守厩舎が3頭、松井浩文厩舎が2頭、そして金山明彦厩舎が1頭。特に大友、久田、松井厩舎はリーディングトップ3を形成しており、厩舎の意地をかけた一戦ともいえそうです。
注目したいのは前々回(04年12月に開催)の優勝馬トカチプリティー。障害を2、3番手でまとめる堅実さを武器に、北斗賞で8着に敗れて以降は掲示板を外さない安定したレースを見せています。戦ってきた相手はオープン2組のメンバーが多いのですが、カネサブラックやタケタカラニシキとも好勝負を演じてきているだけに実力はトップクラス。重賞勝ちは前述のヒロインズカップ以来ありませんが、今回はチャンス十分といえるでしょう。
豪快な末脚を武器にオープンまで上り詰めたフクイズミも争覇圏。障害のデキに左右されることが多く、馬券に絡むか惨敗か、という極端なところは確かにあります。しかし、末脚の爆発力は魅力十分。年末年始の開催を休んだのが、吉と出るか凶と出るかは当日になってみなければわかりませんが、じっくり立て直したと見て、期待したいと思います。
さまざまな意味で注目したいのがエンジュオウカン。昨年5月以来の出走ですが、その休養直前は従来の先行一本ではなく、障害を3、4番手で越えて追い込むといったレーススタイルを見せていました。オープン戦線のレース展開を占う1頭だけに、どういったレースを演じるのか、結果を別にして見極めたいところ。
大友厩舎の筆頭格アンローズは、帯広記念で4着に健闘したとはいえ、例によって帯広コース、さらにトップハンデに不安を残しています。ならばプリンセスサクラコ、帯広記念2着のスターエンジェルに期待が持てるでしょう。特にスターエンジェルは昨年のこのレースで2着に健闘している実績からも、この時期は身体が動くと見えます。“もう一発”を期待してみたいと思います。
面白い存在なのは、5歳馬の2頭ウィナーサマーとエンジュダイヤ。ともに750キロと重量にも恵まれており、この2頭が早めのレースを展開する可能性があります。もしそうなった場合、もちろんそのままの粘り込みも期待できますし、フクイズミ、サダエリコの末脚を間接的に引き出すかもしれません。……そう考えれば、ウィナーサマー→フクイズミの松井厩舎2段ロケットには注意が必要でしょう。
出馬表はこちら
【参考レース】
11/12 レディースカップ(勝ち馬:トカチプリティー)
11/26 北見記念(勝ち馬:アンローズ)
12/3 イオンカップ(勝ち馬:フクイズミ)
12/23 サホロ特別(2着:トカチプリティー)
1/2 帯広記念(2着:スターエンジェル)
※サホロ特別以外の映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます