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10/16ナナカマド賞予想 須田鷹雄

2022年10月14日(金)

キョウエイプラスとタカラキングダムの争いか

 10キロ加増されている馬が4頭と、されていない馬が6頭。されていない側の番組賞金上位はコーワホープ、タイヨウ、アバシリモミジの順だが、いずれも前走キョウエイプラスに5キロをもらったうえで10秒以上の着差。さらに5キロ重量差が加わっただけでは逆転は難しい。

 ここまで世代を牽引してきた◎キョウエイプラスになにかがあるとしたら、はじめての端枠、しかもばんえいフルゲートの10コースという点だろう。そして、なにかある場合に逆転するとしたら○タカラキングダムしかない。一度だけとはいえ勝ったこともあるし、前走・前々走にしても着差は小さい。

 ◎○で1、2着と決め打ってもよいと思うが、念のため1,3着のパターンも買う。そして、◎1着のときはオッズもつかないはずなので3連系の3頭目は2頭に絞る。1頭は前走・前々走でキョウエイプラスの壁に跳ね返されたが◎○以外よりは強そうな▲マルホンリョウユウ。もう1頭は牝馬戦を経由した△コーワクイーン。△は前半のペースが速くなると嫌だが、今回は荷物が重くなるぶんペースも落ち着くだろう。御影アキ賞の4着以下では▲に先着できないと考えた結果でもある。

◎10 キョウエイプラス
○2 タカラキングダム
▲5 マルホンリョウユウ
△4 コーワクイーン

3連単
10→2→5 1500円
10→2→4 1200円
10→5→2  800円
10→4→2  800円
2→10→5  600円
2→10→4  500円
2→5→10  300円
2→4→10  300円

今週の見どころ(10/15~10/17)

2022年10月13日(木)

 16日(日)のメインには、2歳最初の重賞・ナナカマド賞が行われます。デビューから半年足らずの若駒たちの争いで、勝ち馬にはもちろんその後、成長を欠く馬もいますが、10年オイドン、14年センゴクエース、18年メムロボブサップなど古馬になってから重賞を制した馬も。近年では牝馬の活躍も目立ちます。

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【第14回開催1日目】
 10月15日(土)のメイン第11レースには、ペルセウス特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走で馬券絡みしたのは、3歳ヤマノコーネル1頭のみと1組にしてはひと息のメンバー。
 前走で疾風賞を使われた◎ジェイコマンダーに注目します。平場戦でも障害に注文がつき、4走前の2組もそうでしたが、鮮やかな追い込みを決めています。前走で500キロのスピードレースを使われたことが刺激になり、カカリに変化があることを期待し、今回だけ狙ってみたいです。
 ○カネサスペシャルは、5走前にB1へ昇級後すべて特別戦を使われ、2走前を勝利。前開催の銀の匙帯広展開催記念は格上A2級相手でしたが、終いに伸びての6着は今回のメンバー中最先着。反撃のチャンスはあるでしょう。
 ▲ヤマノコーネルは、前走の秋桜賞(3歳オープン)では、同じ670キロだったツガルノヒロイモノ(今開催からA2へ昇級)をゴール前で交わして2着に健闘しています。今回がB1昇級初戦とはいえ、ツガルノヒロイモノは、今回のほぼ再戦だった9月3日のイキリアクマ一発逆転杯(B1級-1組)を勝利していたことを考えれば格負けはなさそう。
 △カツゲンは、3走前がヤマノコーネルと3秒4差、2走前はカネサスペシャルと5秒1差。ともに先に障害を越えながら差されていますが、2頭とも障害に不安があり、どちらかが崩れれば連争いを演じる場面も。

【第14回開催2日目】
 10月16日(日)のメイン第11レースには、第45回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)が行われます。

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 第1回能力検査をパスし早期にデビューした馬が勝つことが多い重賞。しかし、今年の主役は第2回能検でトップタイムをマークした◎キョウエイプラスです。ここまで青雲賞(2歳牡馬オープン)を含む7勝を挙げ、唯一の敗戦は3走前の2着だけ。今回賞金ハンデ10キロ増はこの馬を含め4頭ですが、唯一、実際に10キロ増で勝利経験がありむしろ恵まれた重量という印象です。
 2歳は平場戦では、賞金120万円につき5キロ増ですが、今回は150万円につき10キロ増という条件。前走時の賞金額が120~149万円で5キロを課されていた馬は、今回も149万円以下ならハンデなしで出走可能。
 そのなかから○マルホンリョウユウに注目します。青雲賞、前開催のA級-1組ともキョウエイプラスの3着。しかしハンデ差が各5キロ広がることで食い下がる余地はあります。
 ▲タカラキングダムは、キョウエイプラスより先ににゴールしている唯一の馬。青雲賞では同じ重量でマッチレースの末、コンマ8秒差の2着と力量は互角といえます。
 △コーワホープは、マルホンリョウユウと同じ理由で今回はノーハンデ。キョウエイプラスが競走除外だったとはいえ、7月24日のA級-1組を勝った実績があります。

 【第14回開催3日目】
 10月17日(月)のメイン第11レースには、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走がオープン-1組・寒露特別、オープン2組・神無月特別だった馬の対戦です。
 力量上位は寒露特別組で、注目は1番人気で3着◎ミノルシャープ。障害を先頭で越えたものの、ハマると鋭い脚を使うゴールデンフウジン、実績上位アオノブラックに差されてしまいました。詰めが甘い面は否定できませんが、引き続き牡馬の最軽量ハンデで、2着アオノブラックが不在ならまず勝ち負けでしょう。
 ゴールデンフウジンは、前走が8頭立て7番人気での勝利だったように成績にムラがあります。
 相手には、差し馬でも○マツカゼウンカイを取ります。神無月特別では障害でもたついたものの直線徐々に加速し、今回も出走している2着コマサンブラックに1秒5差と迫っての3着でした。重賞以外では4戦続けて3着以内と安定感があります。
 ▲インビクタは、寒露特別では2番手で障害をクリアして4着。逃げたミノルシャープとの差は障害を降りてからゴールまでほぼ変わらなかったことから、こちらが先なら、逆転も十分。
 △コマサンブラックにとって今回は相手強化ですが、2着に粘った神無月特別と同様、自分の競馬ができれば差はないはずです。

今週の見どころ(10/8~10/10)

2022年10月 6日(木)

 前週10月3日(月)のメイン・神無月特別でキタノユウジロウが障害2番手から抜け出して勝利。これで、昨季の古馬重賞(牝馬限定戦除く)を勝っている現役馬はすべて今季勝ち星を挙げたことになります。9月の岩見沢記念ではインビクタという新たなスターが誕生しており、月末の北見記念へ向け主役が出揃いつつあります。

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【第13回開催4日目】
 10月8日(土)のメイン第11レースには、寒露特別(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 岩見沢記念4着メムロボブサップ(出走してくれば賞金ハンデ30キロ)の登録がなく、牡馬同士では最大15キロ差しかつきません。
 岩見沢記念の上位5頭からメムロボブサップを除く4頭が出走。注目は2着だった◎ミノルシャープです。重賞3戦で5、3、2着といずれも掲示板に載っていますが、今季1勝のため、賞金ハンデ5キロで牡馬最軽量の735キロで出走できるのが有利。岩見沢記念は、インビクタに逃げ切りを許したものの、同じく詰めに課題があったこの馬も障害2番手から粘っており、軽めの馬場がよかったのでしょう。今回も雨の影響がありそうで、今季2勝目のチャンス。
 ○アオノブラックは、トップハンデ850キロのメムロボブサップより10キロ軽かったにもかかわらず、同馬に先着を許し5着。しかし、1~4着が障害を降りた順番でゴールしており、展開が向かなかった面はあるかもしれません。メムロボブサップが不在のためトップハンデですが、使ってきたのなら低い評価にできません。
 ▲インビクタは、岩見沢記念を勝っても収得賞金額の関係で、2開催前の自己条件から賞金ハンデ5キロ増(計10キロ増)で出走可能です。これまであまり人気がありませんでしたが、直近の重賞ウイナーとして今回は他馬のマークを受ける立場。プレッシャーを考慮し3番手です。
 △メジロゴーリキは、軽馬場ではどうかと思われましたが、人気以上の3着。負担重量が軽くなっても大きくは崩れないはずです。

【第13回開催5日目】
 10月9日(日)のメイン第11レースには、銀の匙帯広展開催記念(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順の編成。通常1組(相当)の特別戦で上位争いしているシャンハイオトメ、マルミゴウカイ、ヒメミヤは、2組の特別戦"ようこそウマ娘ゴルシ記念"で1~3着と力を示しました。今季の収得賞金順となる今回は、格下B1級との混合とさらに相手に恵まれています。
 ◎シャンハイオトメが連勝を狙います。今回と同じく今季の収得賞金順だった2開催前のポテト特別で2着に健闘。逃げた3歳馬ヤマカツエースをとらえることはできませんでしたが、昇級初戦でこれだけやれれば、ようこそウマ娘ゴルシ記念での勝ちっぷりは納得です。
 ○マルミゴウカイは、ポテト特別、ようこそウマ娘ゴルシ記念ともシャンハイオトメより1つずつ下の3、2着でした。前走と同様、今回も軽めの馬場が予想されるため、シャンハイオトメに先手を取られると逆転は厳しそう。ただ軽量のB1級馬が加わったことで展開に紛れがあれば、A2昇級後の初勝利が期待できます。
 ▲ヒメミヤのポイントは馬場状態。近2走とも障害はひと腰でまとめていますが、ポテト特別(馬場水分0.8%)は直線一杯になり10着だったのに対し、ようこそウマ娘ゴルシ記念(馬場水分2.7%)ではしぶとく差してきました。とはいえ、この馬にとってベストといえる軽めの馬場コンディションでもシャンハイオトメに11秒1差つけられており、3番手評価が妥当でしょう。
 △マサタカラは、7月の4歳重賞・柏林賞2着からA2に昇級後は結果が出ていません。ただポテト特別では7着とはいえ障害をひと腰で越えており、メンバー中3番目に高い着順でした。B1級馬が相手なら浮上の余地はあります。

【第13回開催6日目】
 10月10日(祝・月)のメイン第11レースには、疾風賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。

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 年明け3月5日に実施される準重賞・スピードスター賞の予選第1弾です。40秒台後半と速い持ちタイムがあるのがゴールドハンター(47秒5)とジェイコマンダー(48秒5)ですが、ともに決勝のスピードスター賞でマークしたもの。勝負がかりとは言い切れない予選だけに、他馬にチャンスもあるでしょう。
 この条件初挑戦馬から4歳牝馬◎サクラシュンカに期待します。昨年の疾風賞を逃げ切ったのが、同条件初出走だった4歳ゴールドハンターでしたが、メムロボブサップ(21、22年とスピードスター賞連覇)を2着にしりぞけて驚かせました。4歳の減量はスピード勝負では大きく、なにより1開催2走使いで臨んでくる意欲を買いたいです。
 ○サクラヒメも初挑戦の4歳牝馬。昨年のばんえいオークスで直線一気を決めている末脚自慢(サクラシュンカは3着)。ゴールドハンターも同タイプであることからこちらも期待がかかります。
 その▲ゴールドハンターは、5歳になって若馬10キロ減がなくなったのがどうか。ただ、昨季の疾風賞1着、スピードスター賞2着という実績は抜けています。
 △キングフェスタは、3歳でもちろん今回がこの条件初出走。スピードは通用しそうですが、今年3月以来の実戦でもあり、息持ちの面でやや不安が残ります。

今週の見どころ(10/1~10/3)

2022年9月29日(木)

 年間25開催のばんえい十勝は、まもなく後半戦に突入します。気温も下がってきて、ここから本走路のロードヒーティングが稼働するまでの期間は、一度大雨が降ると馬場が乾きにくく、昨秋のようにスピード重視のレースが続きがち。今開催から3歳以上は、基礎重量の増量が2開催ごとから3開催ごとに変更されることで、ハンデが増えにくくなっているのもパワータイプの馬には受難といえるかもしれません。

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【第13回開催1日目】
 10月1日(土)のメイン第11レースには、田山産業ばん馬大会記念(A1級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順の編成。今回と同じ今季の収得賞金順だった2開催前のA1級・菊月特別の結果が参考になるでしょう。
 ◎ブラックサファイアは、菊月特別の勝ち馬。障害を離れた7番手で降りると、1頭抜けた末脚を発揮し突き抜けました。前開催のオープン混合・デイリースポーツ杯は3着でしたが、先着を許したのは切れ味あるオープン馬2頭でレースぶりはヒケを取りませんでした。菊月特別のほぼ再戦であるここは反撃必至。
 ○コウテイは、同じ近2走が4、7着。ともに先行し障害を降りたポジションもさほど変わりませんが、前走は終いに脚を使える馬が上位を独占した展開面と、あと馬場もこの馬にとっては軽かったかもしれません。ここは再び馬場が乾いて、A1級同士の対戦。見直せるはずです。
 ▲ダイリンファイターは、菊月特別で3着という成績から、格下A2級との混合だった前走の野分特別10着は不満が残るところ。ただ障害早めの仕掛けで苦戦しても、伸び脚はまずまず。勝ち馬から9秒1差なら悲観する必要はなさそう。菊月特別と同様、ふた腰で切れば勝ち負けになるでしょう。
 △オレワチャンピオンは、菊月特別7着、野分特別8着。ともに3番人気だけに物足りないものの、今回初騎乗の島津新騎手は、前週25日の第7レースでは、昨年11月以来の手綱だったドウナンカツユウホを前走8着から勝利に導いており、乗替わりでの楽しみはあります。

【第13回開催2日目】
 10月2日(日)のメイン第11レースには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 イレネー記念を制した2歳チャンピオン・キングフェスタは、その後出走がなく9頭による争い。11月6日に実施される二冠目・ばんえい菊花賞の前哨戦です。メンバー中、ニシキマリンを除く8頭が一冠目・ばんえい大賞典で対戦。当時と比べ、1着クリスタルコルドが10キロ増、8着シンエイアロイと9着ツガルノヒロイモノは10キロ減。その他5頭は据え置きの重量です。
 本命は◎ツガルノヒロイモノ。5連勝で臨んだばんえい大賞典は1番人気で9着でしたが、障害で止まってから立て直すのに苦労したのは、主戦の鈴木恵介騎手から急遽、阿部武臣騎手へ乗替わった影響があったかもしれません。鈴木騎手に戻ってからは2勝、2着1回(着外1回)とやはり相性がいいようです。重賞では結果が出ていませんが、5月のとかち皐月賞、6月のとかちダービーと3歳オープン特別戦を勝利しているように得意の条件。ばんえい大賞典より10キロ、逃げ切り完勝だった2走前のB1級の特別戦より5キロ軽いのも恵まれています。
 ○クリスタルコルドは、はまなす賞(3歳・4歳混合)で逃げ切り勝ちを収め、2開催空けての参戦。しかし、ばんえい大賞典のあとも1開催調整され、ぶっつけのはまなす賞で結果を出しているだけに、この臨戦は気になりません。この実績でばんえい大賞典より10キロ増で走れるのは恵まれた印象です。
 ▲ヘッチャラは、2歳時から世代限定オープンで10戦して1勝のみも2着5回、3着3回と堅実な成績。キングフェスタが不在だった重賞・ばんえい大賞典、はまなす賞ではともにトップハンデ690キロで3着と地力を示しています。世代限定戦で唯一馬券圏外だったのが6月のとかちダービー。その時は、勝ち馬ツガルノヒロイモノと10キロ差で5着だっただけに、今回20キロ差つくのはやや微妙な感があります。
 △ヤマカツエースもヘッチャラと同様、ばんえい大賞典から重量据え置き。結果5着とはいえ、残り20メートルまでは先頭で、2着争いに加わって、3着(同着)ヘッチャラと3秒4差なら踏ん張り次第で逆転は考えられます。

【第13回開催3日目】
 10月3日(月)のメイン第11レースには、神無月特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

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 前開催で重賞・岩見沢記念、デイリースポーツ杯、平場戦(ともにA1級混合)のいずれかを使われていた馬が多い一戦です。
 注目は岩見沢記念組から◎コマサンブラック。回避馬が出て急遽の出走でしたが、障害をひと腰でまとめ人気以上の6着ならまずまず。オープン昇級が今年7月で一線級相手の高重量戦では経験不足は否めないだけに、重量が軽い特別戦は歓迎でしょう。前半もっさりしたところがあるだけに、スローになりやすい重めの馬場もプラスのはずです。
 相手も岩見沢記念組から8着○マツカゼウンカイ。メンバー中に、この馬より通算収得賞金が多い馬はいますが、特別戦では出走機会として3走連続連対の近況。相手が楽な2組なら巻き返しが期待できます。
 ▲ウンカイタイショウは、ややレース間隔が空きました。今季未勝利ですが2組ならば力差はありません。
 △コマサンエースの長所は障害力。こちらも今季、勝ち星がありませんが、やや精彩を欠くメンバーだけに前残りがあるかもしれません。

9/25銀河賞回顧

2022年9月26日(月)

牝馬ミソギホマレが重賞初制覇

 9月25日(日)には重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のミソギホマレが優勝。障害先頭から難なく押し切る圧勝で、4歳シーズン二冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オーシャンウイナー(740) 1.6
 2.マサタカラ(720) 10.2
 3.ミソギホマレ(710) 4.9
 4.アルジャンノオー(710) 16.0
 5.イワキダイヤ(720) 72.5
 6.リアンドノール(710) 73.7
 7.ネオキングダム(720) 83.3
 8.アバシリサクラ(690) 47.4
 9.コウシュハハリアー(710) 4.9
 10.マルモタイショウ(710) 45.5

 4歳シーズン一冠目・柏林賞を制し、世代最多の重賞4勝を挙げているオーシャンウイナーがトップハンデながら単勝1.6倍と断然の人気。前哨戦・山鳩賞3着など4戦連続で馬券圏内を確保しているコウシュハハリアー、3連勝で山鳩賞を勝利した牝馬ミソギホマレが単勝4.9倍で並びましたが、票数の差でコウシュハハリアーが2番人気に。柏林賞2着のマサタカラ、2歳時にヤングチャンピオンシップを制したアルジャンノオーが続き、あとは離れた人気となりました。

 オーシャンウイナーとミソギホマレが先行し、マサタカラが追走。アルジャンノオーとイワキダイヤもこれに続きます。中間点を過ぎてからは前は激しく入れ替わりながら進み、わずかにイワキダイヤが先頭で第2障害下に到達。前日までの降雨の影響で1.9%の馬場水分のなか、前半は51秒というペースで進みました。
 アバシリサクラとマルモタイショウが第2障害下に到達する前に、イワキダイヤが最初に登坂を開始しますが、途中で一息。連れて仕掛けたオーシャンウイナーも止まり、ミソギホマレがすんなりとひと腰で通過。立て直したイワキダイヤが2番手で、ネオキングダム、オーシャンウイナー、アルジャンノオーの順で続きます。
 ミソギホマレは障害を降りた勢いで後続に差をつけると、その後も脚色は衰えず。むしろ残り20メートルを過ぎてからは2番手のイワキダイヤをさらに引き離して圧巻のゴール。イワキダイヤは粘りを見せましたが、残り10メートルで一杯になると、止まらずに歩いたオーシャンウイナーがこれを交わして2着。立て直したイワキダイヤは3着でした。

 勝ったミソギホマレは、黒ユリ賞、ばんえい菊花賞で2着、イレネー記念、柏林賞で3着と好走歴はあったものの、これが重賞初制覇。10度目の重賞挑戦で悲願達成となりました。また牝馬としては04年サダエリコ以来、18年ぶりの銀河賞制覇となりました。残る一冠は翌年1月の天馬賞。同世代の牡馬相手に互角の勝負を続けているこの馬なら16年キサラキク以来、史上2頭目の牝馬による天馬賞制覇も期待できそうです。
 2着に敗れたオーシャンウイナーは、一冠目・柏林賞同様、最大50キロ差のトップハンデながら崩れなかったのは力がある証拠。定量の天馬賞で巻き返しを狙います。

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阿部武臣騎手「少し障害が苦手なところがあったので、重賞で重たい荷物を曳いたら膝を折ったりしてなかなか勝つことができなかったのですが、今日は上手くひと腰で越えてくれたので良かったです。(障害を)降りてからはいい脚が使えるので、(他の馬に)差されることはないと思っていたので降りた時点で勝ったな、とは思っていました。710キロだったのですが、夜になって馬場も軽くなってきたのでその分カバーもできるかなと思っていました。(残る一冠・天馬賞について)レースなのでやってみないと分かりませんが、優勝目指して頑張りたいと思います」

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