牝馬ミソギホマレが重賞初制覇
9月25日(日)には重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のミソギホマレが優勝。障害先頭から難なく押し切る圧勝で、4歳シーズン二冠目を制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.オーシャンウイナー(740) 1.6
2.マサタカラ(720) 10.2
3.ミソギホマレ(710) 4.9
4.アルジャンノオー(710) 16.0
5.イワキダイヤ(720) 72.5
6.リアンドノール(710) 73.7
7.ネオキングダム(720) 83.3
8.アバシリサクラ(690) 47.4
9.コウシュハハリアー(710) 4.9
10.マルモタイショウ(710) 45.5
4歳シーズン一冠目・柏林賞を制し、世代最多の重賞4勝を挙げているオーシャンウイナーがトップハンデながら単勝1.6倍と断然の人気。前哨戦・山鳩賞3着など4戦連続で馬券圏内を確保しているコウシュハハリアー、3連勝で山鳩賞を勝利した牝馬ミソギホマレが単勝4.9倍で並びましたが、票数の差でコウシュハハリアーが2番人気に。柏林賞2着のマサタカラ、2歳時にヤングチャンピオンシップを制したアルジャンノオーが続き、あとは離れた人気となりました。
オーシャンウイナーとミソギホマレが先行し、マサタカラが追走。アルジャンノオーとイワキダイヤもこれに続きます。中間点を過ぎてからは前は激しく入れ替わりながら進み、わずかにイワキダイヤが先頭で第2障害下に到達。前日までの降雨の影響で1.9%の馬場水分のなか、前半は51秒というペースで進みました。
アバシリサクラとマルモタイショウが第2障害下に到達する前に、イワキダイヤが最初に登坂を開始しますが、途中で一息。連れて仕掛けたオーシャンウイナーも止まり、ミソギホマレがすんなりとひと腰で通過。立て直したイワキダイヤが2番手で、ネオキングダム、オーシャンウイナー、アルジャンノオーの順で続きます。
ミソギホマレは障害を降りた勢いで後続に差をつけると、その後も脚色は衰えず。むしろ残り20メートルを過ぎてからは2番手のイワキダイヤをさらに引き離して圧巻のゴール。イワキダイヤは粘りを見せましたが、残り10メートルで一杯になると、止まらずに歩いたオーシャンウイナーがこれを交わして2着。立て直したイワキダイヤは3着でした。
勝ったミソギホマレは、黒ユリ賞、ばんえい菊花賞で2着、イレネー記念、柏林賞で3着と好走歴はあったものの、これが重賞初制覇。10度目の重賞挑戦で悲願達成となりました。また牝馬としては04年サダエリコ以来、18年ぶりの銀河賞制覇となりました。残る一冠は翌年1月の天馬賞。同世代の牡馬相手に互角の勝負を続けているこの馬なら16年キサラキク以来、史上2頭目の牝馬による天馬賞制覇も期待できそうです。
2着に敗れたオーシャンウイナーは、一冠目・柏林賞同様、最大50キロ差のトップハンデながら崩れなかったのは力がある証拠。定量の天馬賞で巻き返しを狙います。
阿部武臣騎手「少し障害が苦手なところがあったので、重賞で重たい荷物を曳いたら膝を折ったりしてなかなか勝つことができなかったのですが、今日は上手くひと腰で越えてくれたので良かったです。(障害を)降りてからはいい脚が使えるので、(他の馬に)差されることはないと思っていたので降りた時点で勝ったな、とは思っていました。710キロだったのですが、夜になって馬場も軽くなってきたのでその分カバーもできるかなと思っていました。(残る一冠・天馬賞について)レースなのでやってみないと分かりませんが、優勝目指して頑張りたいと思います」