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2021年12月 アーカイブ

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今週の見どころ(12/28~12/30)

2021年12月26日(日)

帯広競馬場開場について

 前半3日間から1日置いての後半は28日(火)から。29日(水)にはばんえいダービー(19:25発走予定)、30日(木)はヤングチャンピオンシップ(19:25発走予定)の2重賞も組まれています。
 なお大晦日と元日の競馬はなく、新年は2日(日)よりスタート。薄暮開催となります。

※年末年始特設サイト(発走予定時刻、イベント情報など)はこちら

【第19回開催4日目】
 12月28日(火)のメイン第11レースには、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B級以上による定量500キロでの争いで、年明けに行われる準重賞・スピードスター賞の予選第2弾となります。
 出走8頭中、同条件を経験しているのが2頭と少なく、中心視したいのは◎アオノブラックです。4歳だった昨季がスピードスター賞路線初参戦。10月の予選・疾風賞では流れに戸惑っているように見え、逃げ切ったメムロボブサップから5秒6という決定的な差をつけられての3着でした。しかし、2月のスピードスター賞では、逃げたメムロボブサップとの差を徐々に縮めコンマ2秒差の2着。慣れもあったか持ち時計を9秒2も詰め、44秒4の好タイムでした。もう1頭の経験馬シンエイボブの最高タイムが54秒3だけに、出遅れなどの不利がなければまず負けないでしょう。
 その○シンエイボブは、19年(6着)、20、21年(8着)と続けてスピードスター賞へ進出。いずれも着順は芳しくありませんが、予選は確実に突破しているように、ここなら連争いは堅いはず。
 条件馬も出走しているものの、昨季のスピードスター賞が、オープン→オープン→A1級で決着しているように格付上位馬を狙うのがベター。A1級の▲マルミゴウカイは脚部不安に悩まされており近況が冴えませんが、初の条件で変わり身を期待する手も。
 下級でも△アアモンドキーマン△ドラゴンボーイは逃げてしぶといタイプ。3着争いがもつれれば出番が見込めます。

 12月29日 ばんえいダービーの見どころはこちら

今週の見どころ(12/24~12/26)

2021年12月22日(水)

帯広競馬場開場について

 年末は12月24日(金)からの8日のうち6日で開催がある、詰まったスケジュール。26日(日)までの3日間では、馬によっては最短中4日での出走となる場合もあり、体重など当日の気配に注意が必要でしょう。
 なおこの第19回開催のオープン-1組は24日第12レースに平場で実施。特別戦(今季の収得賞金110万円につき5キロ増)と比べハンデを課されにくい(120万円につき5キロ増)ため、近走より重量差の面で変化がある馬もいます。メイン後のレースでも注目です。

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※開催日程/時刻についてはこちら

【第19回開催1日目】
 12月24日(金)のメイン第11レースには、ノエル特別(A1級・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催の射手座特別(A1級)は牡馬のみでしたが、4歳以上牝馬による準重賞・レディスーカップを使われた2頭が加わっています。
 注目は、射手座特別が1番人気で3着だった◎ハクタイホウです。逃げたコマサンエースにまずノエルブランが並びかけ、さらにゴール前では、この馬と、オーシャンウイナー、アオノゴッド、センリョウボス、カンシャノココロも加わっての大激戦の末、勝ったセンリョウボスとコンマ4秒差の惜敗でした。今回、センリョウボスの賞金ハンデが増えたぶん、5キロの重量差がつき、2着コマサンエースは不出走。松田道明騎手との初コンビで今度こそ人気にこたえてくれそうです。
 ○カンシャノココロは、2番人気で6着。2開催前の摩周湖特別(A1級)を障害ひと腰から抜け出し完勝していただけに残念な結果でしたが、センリョウボスとは1秒5の僅差。こちらも5キロ差つけば巻き返せるはず。
 ▲アフロディーテは、摩周湖特別3着から前開催ではレディースカップを使われ2着。逃げて、オープン馬シンエイボブにこそ交わされたものの後続は振り切っています。近2走ではハクタイホウに騎乗していた赤塚健仁騎手が今回、久々のコンビを組みます。他馬が前走から10~15キロ増なのに対し、5キロ増というのは買い材料といえます。
 △ノエルブランは、射手座特別では7頭による優勝争いからゴール前で唯一、脱落して9着。今回手綱を取る長澤幸太騎手は、直近の連対時に騎乗しており、変わり身が期待できそそうです。

【第19回開催2日目】
 12月25日(土)のメイン第11レースには、ホワイトクリスマス賞(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 ギンジが回避したとはいえ4歳が5頭と過半数。しかし若馬の10キロ減があってもほとんどの馬にとって初の負担重量でもあり、6歳◎ハマノダイマオーに注目します。前開催のおおいぬ座特別(A2級-1組)は、3歳、4歳各1頭と少なかったものの、鮮やかに逃げ切って勝利し、4着だった五稜郭特別(A2級-1組)から巻き返しています。その2走前も今回と同様に4歳が5頭おり、逃げたギンジが1着、障害を2番手で降りたアバシリルビーが2着でしたが、おおいぬ座特別から引き続きギンジが不在。ハマノダイマオーが逃げ切る確率が高そうです。
 4歳牝馬○アバシリルビーは、前開催は4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップで9着。年長の格上馬もおり障害で苦戦しました。前走から5キロ増の705キロですが、自己条件の五稜郭特別では695キロをふた腰でまとめており、4歳では唯一、今回以上の重量を経験している強みもあります。ギンジが回避したのならチャンスは十分です。
 7歳▲ヤマトジャパンは、おおいぬ座特別が昇級初戦で5着でした。じつは昨季も12月にA2へ昇級すると、年度末までに特別戦で2、3着各2回、4、5、6着各1回と活躍していました。今年もこのクラスで暴れてみせるか。
 6歳△オレワチャンピオンは、五稜郭特別6着から、おおいぬ座特別では3着と前進。ここにも出走の4歳コウシュハボブとの争いを制しており、引き続き期待できます。

【第19回開催3日目】
 12月26日(日)のメイン第11レースには、カトレア特別(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催の冬月特別(B1級-1組)から1、2着馬を含む8頭が参戦していますが、単勝7→9→6番人気で入り3連単が26万円と荒れだけに、上位馬を信頼しにくい面はあります。
 ◎コウテイは、1番人気で8着でしたが、速い流れでやや遅れたのを障害で取り戻そうと、直行で仕掛けたぶん詰めが甘くなった格好でしょう。スタートから第1障害までの区間に砂が足されたため、テンから極端なペースにはならないはず。それまで北海道競馬記者クラブ特別2着、羊蹄山特別4着と同条件で安定していただけに巻き返しが期待できます。
 ○ゲッカビジンは、冬月特別がB2級初戦ながら4番人気で4秒3差の5着。今季B4級スタートでしたが、B3、B2昇級初戦でも馬券に絡んでおり、B2昇級でもクラスの壁を感じさせませんでした。いい意味で相手なりといえ、クラス2度目で慣れも見込め前進あるのみ。
 ▲リュウセイペガサスも2番人気で7着と人気に応えられず。先行してあとひと押し、というレースを続けていましたが、10コースに入った前走は行き脚がつかず。それでも終いに伸びて5秒1差にまとめたのは力の証でしょう。その前に掲示板に載れなかったのも10コースに入った9月12日の1組平場戦(8着)だっただけに、中の5コースは好材料といえます。
 △ジェイトップは7番人気で1着。ゲッカビジンと同様、B2昇級初戦での好走でした。今回は一転、目標にされる立場ですが、続いて馬券に絡むことができれば、先々が楽しみです。

 第19回開催の後半は、12月28日(火)からの3日間です。

今週の見どころ(12/18~12/20)

2021年12月17日(金)

 次開催の12月30日に実施される2歳重賞・ヤングチャンピオンシップの予選である産地別の特別戦(上位2頭に出走権)が5日の南北海道産駒特別で終了。この開催には2歳の重賞・特別戦がなく、久しぶりにすべてのレースが賞金順での編成となっています。前週に行われた2歳A級-2組は、十勝産駒3着馬が1着、釧路産駒3着馬が2着でした。19日(日)第8レースの2歳A級-1組には、釧路産駒と南北海道産駒の各1、2着馬、北見産駒の1着馬、十勝産駒の2着馬が出走予定。本番を2週後に控えての戦いに注目です。
 なお次週から年明けまでは変則日程での実施。次回は12月24日(金)からの3日間開催となります。

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【第18回開催4日目】
 12月18日(土)のメイン第11レースは、冬月特別(B1級-1組・19:25発走予定)

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 出走10頭中5頭が3走以内にB2から昇級しており経験を積みたい馬も多いメンバー構成。ここ3開催のB1級-1組特別戦を皆勤だった4頭が実績上位といえます。
 なかでも◎リュウセイペガサスに注目です。B2級時代の終盤2戦ではB1級混合の特別戦を使われ、2、3着。5走前の寒露特別を制したギンジは、12月4日のA2級-1組特別戦も勝利するまで出世しており、同馬と互角の伸び脚でコンマ5秒差の2着同着は評価できます。この走りを考えれば、昇級初戦だった3走前の暑寒別岳特別(11月8日)3着、北海道競馬記者クラブ特別(11月22日)5着、羊蹄山特別(12月6日)3着と、いきなり通用したのもうなずけるところ。北海道競馬記者クラブ特別のみ12秒6差とやや離されましたが、経験がない4.7%の超軽馬場で、勝ったのは40キロ減がある3歳牝馬ミソギホマレ。押していった同馬に加え、逃げるアアモンドキーマンもいて、ペースに戸惑いがあったかもしれません。前回の羊蹄山特別1、2着馬が昇級により抜けた今回はチャンスをモノにしたいところでしょう。
 ○コウテイは、近3走の1組特別戦が7、2、4着。1分35秒台での決着となった北海道競馬記者クラブ特別が2着ともっとも着順が高く、3走のうち勝ち時計がもっとも遅かった暑寒別岳特別が7着と、スピード能力に長けているようです。となると気になるのは当日の天気と馬場状態といえるかもしれません。
 ▲アアモンドキーマンは、前述のとおり3走すべて逃げて4、3、5着です。雨馬場の北海道競馬記者クラブ特別でも障害下でさほど息を入れなくてもひと腰で越えている巧者。2着コウテイにはゴール線上でされましたが、着差はわずかコンマ4秒でした。羊蹄山特別は後続に早めに並ばれる展開が向かなかったもので仕方なし。しかしその1、2着馬がおらず、巻き返しが期待できます。
 △アバシリサクラは、ミソギホマレと同じ3歳牝馬で、展開のカギを握る存在になりそう。今回がB1昇級初戦ですが特別で、しかも初の負担重量に加え賞金ハンデ5キロ増と条件は厳しくなります。しかし3歳戦を挟みながらの自己条件はB3級、B2級と2連勝中の勢いにかけてみる価値はあります。

【第18回開催5日目】
 12月19日(日)のメイン第11レースには、師走特別(オープン-2組混合・19:25発走予定)が行われます。

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 今季の収得賞金が少ないオープン馬と、A1級馬の対戦です。前開催の重賞・ドリームエイジカップは各世代通算収得賞金順の上位2頭しか出走できない選抜戦。8歳以上(10歳)シンザンボーイが、5歳メムロボブサップとの残り30メートルから続いた一騎打ちを制しています。
 注目は◎インビクタです。5歳の賞金順3番手でドリームエイジカップには出走ならず、知床賞(オープン混合)を使われて3着。障害をほぼ同時に降りたカネゾウとびっしり叩き合うと、ウンカイタイショウ(今回は不在)も加わっての激闘の末、1着カネゾウとコンマ7秒の惜敗でした。そのカネゾウが今開催からオープンに昇級したことで、同じ負担重量になるのは有利といえます。今回は前走と同条件でも、ドリームエイジカップ組が加わって相手が強くなるだけに、お手並み拝見といったところです。
 ドリームエイジカップからは、1着シンザンボーイと、接戦の3着争いを演じた4頭のうち4着マツカゼウンカイ、6着キョウエイリュウの計3頭が参戦しています。
 相手筆頭は○シンザンボーイでしょう。今季初戦は8月。比較的相性がいい秋冬のレースに少ない賞金ハンデで臨めることもあり、前走で19年11月の北見記念以来となる重賞制覇を果たしています。今回は今季はじめて賞金ハンデを課されますが、このメンバーでの10キロなら問題にしないはず。インビクタとは今季の特別戦では11月の能取湖特別(オープン混合)で戦って4秒5差先着。ただし今回は同じハンデでの争いとなります。
 ▲マツカゼウンカイは、夏場、障害に苦しみましたが、前走では760キロをひと腰で上げており、もう心配ないでしょう。6月の北斗賞2着の実績を考えれば、賞金ハンデ5キロは恵まれています。
 △ゴールデンフウジンは、6着だった知床賞のように障害を大事に乗っての末脚勝負がベターなのでしょう。ただ能取湖特別では、シンザンボーイとウンカイタイショウを差し切っているように、ハマるシーンは考えておきたいところ。

【第18回開催6日目】
 12月20日(月)のメイン第11レースは、おおいぬ座特別(A2級-1組・19:25発走予定)。前開催の1組特別・五稜郭特別を制したギンジが出走を回避。9頭立てで争われます。

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 出走馬9頭のうち、5頭は最近2走が11月13日の十勝岳特別、12月4日の五稜郭特別を使われており、ともに4着だった◎ハマノダイマオーに注目です。五稜郭特別は、逃げたギンジと障害を2番手で降りた牝馬アバシリルビーが1、2着。軽量の4歳馬に先に障害を越されては、五稜郭特別を逃げ切っていた6歳馬オレワチャンピオンや、この馬にとっては展開が厳しかったはず。勝ち時計は五稜郭特別より16秒6も速く、それでも5秒5差と崩れなかったのは評価できます。減量ある3、4歳馬は2走前(3頭)、前走(5頭)と比べて今回は2頭と少なく、ギンジとアバシリルビーも不在。引き続き中枠に入ったことで再びテンから動いていく競馬を試みれば、残り目がありそうです。
 ○オレワチャンピオンの十勝岳特別での勝ち時計は1分51秒0。ギンジがA2昇級後初の特別戦だったこともあってか、労せずに逃げ切っています。渡来心路騎手は十勝岳特別が初騎乗で結果を出し、3走続けてのコンビ。2走前以上に戦いやすいメンバー構成といえる今回は巻き返しが期待できます。
 ▲フレイムゴールドは、特別挑戦は8月の中日スポーツ賞(8着)以来と久々。とはいえ、4走前の2組平場戦を勝利し、ここ2走はともに3着と好走。五稜郭特別の上位馬が不在だけにチャンスはあります。
 4歳の△コウシュハボブは、昇級初戦の十勝岳特別が6着、五稜郭特別7着と、着順は大きく変わりませんが、前走はスピードに乗れず見せ場なし。2走前は障害を2番手で降り、5頭による3着争いを演じていたことから、若馬のライバルが少ないここは減量を生かせるでしょう。

今週の見どころ(12/11~12/13)

2021年12月10日(金)

帯広競馬場開場について

 12月5日に行われたBG1・ばんえいオークスは、サクラヒメが断然人気にこたえて勝利。3歳二冠目・ばんえい菊花賞に続く重賞2勝目となりました。次なる目標は、29日のばんえいダービーということになるでしょう。なお、オークス馬がダービーも勝ったのは04年エンジュダイヤが最近(当時はばんえいダービーが二冠目、ばんえい菊花賞が三冠目)で、帯広1場開催となった07年以降に達成した馬は出ていません。
 12日(日)のメインには4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。年明け1月30日に控えるBG1・ヒロインズカップへ向けても注目です。

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【第18回開催1日目】
 12月11日(土)のメイン第11レースは、射手座特別(A1級・19:25発走予定)

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 A1級特別戦のメンバーは過去3開催から大きな変動はありませんが、3開催前のピヤシリ特別(11月6日)を勝ったカネゾウは続く北見富士特別(11月20日)には不在で、ピヤシリ特別3着のハクタイホウが勝利。そして前開催の摩周湖特別(11月27日)にはハクタイホウがおらず、勝ったのは北見富士特別で5着だったカンシャノココロ。カネゾウは今開催からオープンに昇級しており、今回はハクタイホウとカンシャノココロが対戦します。
 ◎ハクタイホウは、北見富士特別では障害を4番手で越えると、摩周湖特別でも2着になるコマサンブラックとの叩き合いをコンマ4秒差でモノにしています。10月までは平場戦でも障害が切れませんでしたが、ピヤシリ特別に続き障害をひと腰でまとめており、古豪10歳が復活してきました。前開催はオープン混合の知床賞を使われ、カネゾウの4着。同馬には2連敗中ですが、前述のとおり昇級しており相手に恵まれています。
 ○カンシャノココロは、北見富士特別での2着コマサンブラックとの3秒1差を摩周湖特別では逆転し2秒2差をつけて1着。今季2勝目を挙げています。今回は賞金ハンデ5キロを課されるため、ハクタイホウと同重量になるのは懸念材料。ただこのメンバーならハクタイホウと10歳馬ワンツーに持ち込める可能性は高いです。
 ▲ノエルブランは、近3開催のA1級特別戦すべてに出走し2、6、5着。ピヤシリ特別ではカネゾウを相手に上々の粘りを発揮しており、その後もそれぞれ3秒7、6秒3差と着順ほど負けていません。
 △オーシャンウイナーは、8月に行われたばんえい大賞典で2着がある3歳の実力馬です。摩周湖特別がA1昇級初戦で6着。脚を溜めて追走すると障害ひと腰7番手から脚を伸ばしており、ここにつながる走りでした。

【第18回開催2日目】
 12月12日(日)のメイン第11レースには、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 4、5、6、7歳以上から各2頭の8頭に、4歳以上の通算収得賞金順で上位の2頭を加えたメンバー構成。帯広1場開催になった07年以降のレディースカップでは4歳馬が最も多く4頭も出走しています。
 今年の4歳はそれだけハイレベルといえ、11月の重賞・クインカップ1~3着馬にはいずれもチャンスが見込めそう。なお3頭は前走の五稜郭特別(A2級-1組)がA2昇級初戦だったという点も同じです。
 近2走とも2着の◎アバシリルビーに注目。ばんえいオークスを勝っている3歳女王ですが、5月の3歳以上牝馬による重賞・カーネーションカップでは10着と経験不足を感じる結果。この敗戦が尾を引きましたが、立ち直り気配を見せたのは8月。その後は体重が減っても大崩れが少なくなり、クインカップと五稜郭特別での力強さから地力強化と復調は確か。カーネーションカップのほぼ再戦メンバーで、今度は違った結果を残してくれるでしょう。
 ○ニセコヒカルは、ばんえいオークスではアバシリルビーに差されて2着でしたが、クインカップでは同馬の追撃をしのいで逃げ切っています。五稜郭特別は5着でしたが、B1級不出走(競走除外1回)のため、実質B2から一気にA2へ昇級する厳しい条件。障害3番手から伸びを欠く内容でも、アバシリルビーよりハンデが5キロ重い700キロをひと腰で越えており、しかも負担重量は前走から据え置き。再度の逆転も考えられます。
 ▲フォルテシモは、カーネーションカップ5着、9月には4歳二冠目の銀河賞で3着など、年長の牝馬や同世代の牡馬相手に善戦歴。クインカップは3着でしたが、アバシリルビー、ニセコヒカルより10キロ重い700キロで3秒1差だけに評価落ちはなし。クインカップで手綱を取った阿部武臣騎手に戻るのが好材料です。
 5歳以上では6歳馬△ミスタカシマ。4歳になった19年以降、カーネーションカップで1勝、2着2回、レディースカップは2年連続3着、今年2月のヒロインズカップ3着と実績上位。今年のカーネーションカップは唯一のオープン格付でトップハンデながら2着。当時から多くの馬が昇級しており、ハンデ差が縮まり戦いやすくなっています。

【第18回開催3日目】
 12月13日(月)のメイン第11レースは、ターコイズ特別(オープン-1組・19:25発走予定)

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 前開催の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上選抜)は、障害を2番手で降りたシンザンボーイが、逃げるメムロボブサップをゴール直前でとらえて勝利。混戦の3着争いを制したのはセンゴクエースですが、今回は3頭とも不在。
 同10着だった◎アアモンドグンシンの巻き返しなるかに注目です。7月の旭川記念、9月の岩見沢記念では障害ひと腰とはいかなかったものの3着に追い込んでいる実力馬。10月の北見記念(5頭立て)も3着とはいえ障害で大きく手間取り、完走した3頭中最後のゴール。1着アオノブラック、2着メジロゴーリキには約40秒もの差をつけられるひと息の内容でした。そして前走ドリームエイジカップは第2障害に1頭だけ取り残されています。とはいえ、北見記念の次走で2走前のオータムカップ(オープン-1組)では、逃げたメムロボブサップを早めにとらえて押し切っており、障害さえこなせば、相手関係なしに強いレースができます。今回も障害で苦戦したあとですが、メンバー的には近2走より戦いやすく、気持ちの面で尾を引かなければ、勝ち負けに期待できます。
 ○ウンカイタイショウは、前開催では知床賞(オープン混合)に出走し1番人気で2着。オータムカップでは、アアモンドグンシンとメムロボブサップに突き放されたとはいえ3着に健闘していた力を考えれば妥当な結果と言えます。今回アアモンドグンシンとのハンデ差が5キロつくことで、オータムカップでの8秒2差をどこまで縮められるでしょうか。
 メンバーのうち、オータムカップ不出走だったのは、アオノブラックとキタノユウジロウ。▲アオノブラックは、岩見沢記念では7着も、しっかり調整されて臨んだ北見記念で復活の勝利を挙げています。そして連覇を目指したドリームエイジカップでしたが、障害でややロスがあったとはいえ、8着は残念な結果。力負けとは思えず相手が楽なここは見直しが必要でしょう。
 △カイセドクターは、オータムカップ7着で、ドリームエイジカップでは10番人気ながら5着と前進。重量が増えながら障害ひと腰と立て直した島津新騎手は見事でした。今回は、3歳との混合重賞・はまなす賞を勝った時の阿部武臣騎手に手綱が戻っており、正月の明け5歳重賞・天馬賞へ向け好感触をつかみたいところです。

12/5ばんえいオークス回顧

2021年12月 7日(火)

サクラヒメが3歳女王の座に輝く

 12月5日(日)には重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬)が行われ、単勝1番人気のサクラヒメが優勝。断然人気に応え、ばんえい菊花賞から重賞連勝となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミソギホマレ(670) 3.5
 2.ニュクス(670) 82.6
 3.イオン(670) 7.3
 4.サクラシュンカ(670) 32.2
 5.ミラクルクイーン(670) 78.3
 6.アバシリサクラ(670) 13.0
 7.コウシローレディ(670) 210.5
 8.ミススマイル(670) 119.3
 9.サクラヒメ(670) 1.4
 10.レッツゴーリータン(670) 127.5

 4連勝で一気にばんえい菊花賞を制したサクラヒメが、牝馬同士の定量戦ならと単勝1.4倍の圧倒的支持を集めました。ばんえい菊花賞2着を含め7戦連続で連対中のミソギホマレが2番人気。黒ユリ賞、ばんえい大賞典と重賞2勝のイオンが3番人気で、ナナカマド賞を制したアバシリサクラが4番人気と、実績上位馬が人気を集めました。

 第1障害を勢いよく越えたイオンが先手を取ると、内からミソギホマレが追走。サクラヒメも押し上げ、上位人気3頭が先行します。各馬慎重に刻みながら歩を進めますが、ミススマイルが少し離れた最後方を追走し、縦長の展開になりました。
 前3頭は第2障害手前ではほとんど横並びとなりましたが、イオンが障害下で止まらずそのままの勢いで登坂を開始すると、ひと腰先頭でクリア。2番手で仕掛けたミソギホマレは障害で苦戦し、続いたサクラヒメがひと腰で越え、イオンを追いかけます。
 サクラヒメが第2障害を越えた時点では、イオンとの差は10メートル近くありましたが、徐々にその差を縮めます。イオンは懸命に歩を進めるものの、残り20メートルで一杯に。一方のサクラヒメは止まらず一気に交わして先頭に立つと、そのまま押し切って勝利。ゴール前でもう一度苦しくなったイオンですが、立て直して11秒3差で2着。障害4番手からしぶとく伸びたサクラシュンカが3着。ミソギホマレは障害を越えられず競走中止となりました。

 勝ったサクラヒメはこれで5連勝。前走のばんえい菊花賞は重量にも恵まれての勝利でしたが、定量戦の今回は圧巻のレースぶりで勝利を飾りました。次の目標はダービー馬の称号で、03年サダエリコ以来となる変則三冠制覇も十分期待できそうです。なお、手綱を取った渡来心路騎手は、9月の銀河賞から、ばんえい菊花賞、ドリームエイジカップ、そして今回と、この秋以降で重賞を4勝。今季の重賞勝利数では、藤野俊一騎手、鈴木恵介騎手の3勝を上回り単独トップに立ちました。

成績はこちら
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渡来心路騎手「前回菊花賞を勝ってからここでも人気になると思っていたので、なんとか勝てて良かったです。(2カ月少々で重賞4勝の自身について)特にはないですが、何回勝っても嬉しいですね。特に何も考えず、全部馬に任せてレースをしました。馬場もそこまで重くなかったので前回の菊花賞のようなレースができれば勝てると思っていました。内側の馬(イオン)が結構前に行ってましたが、気にせずに自分のレースをしただけです。気持ちが強いというのがこの馬の良いところだと思います」

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