ショウチシマシタが鞍上とともに重賞初制覇!
14日(日)に行われた重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)は単勝2番人気のダイコクパワーが1位入線を果たしましたが、走行妨害により5着に降着。2位入線で単勝4番人気のショウチシマシタが繰り上がり、鞍上の菊池一樹騎手とともに、重賞初制覇を果たしました。
馬場水分は4.2%で、やや軽め。この時期の2歳戦だけに重量も軽く、各馬とも軽快なピッチで進みました。第2障害手前でコブラウンカイが前に出て、ホクショウサスケがほぼ同位置。あとは横一線で、いよいよ第2障害を迎えます。
真っ先に仕掛けたのはコブラウンカイで、ショウチシマシタ、コウシュハウンカイも続きます。この3頭がそのまま抜群のかかりで障害を突破。以下、ホクショウサスケ、ダイコクパワー、ソウクンボーイも圏内でクリアしました。
残り30メートルを切って先頭に躍り出たのはショウチシマシタ。コウシュハウンカイが食い下がり、内からホクショウサスケ、外からはダイコクパワーも鋭い伸びを見せ、これに肉薄します。そして残り10メートル付近でダイコクパワーがさらに脚を伸ばして先頭へ。一気に1馬身ほどの差をつけてゴールを目指しますが、ここで外のソウクンボーイのコースに入ってしまいます。そのまま2位入線のショウチシマシタに2秒2差をつけて先頭ゴールを果たしたものの、ゴール前での斜行が走行妨害と見なされ5着に降着。ショウチシマシタが繰り上がり、世代最初の重賞タイトルを手にしました。しぶとく粘ったコウシュハウンカイが2着で、障害最後方から追い込んだコウシュハクィーンが3着となりました。
勝ったショウチシマシタはこれで9戦4勝、2着3回。特に近5走はすべて連対と、レースぶりに堅実さが出てきました。まさにこの馬の持ち味が出た一戦であり、それを引き出した菊池騎手の手綱さばきも冴えていたと言えます。今後もこのフレッシュコンビから目が離せそうにありません。
菊池一樹騎手「今回の状況で優勝できたのは、この馬の力をしっかり出して、自分のレースができたからだと思います。先手先手で仕掛けて、思い切ったレースができるよう心掛けて騎乗しました。スピードがある馬ですが、障害を降りてからはマイペースなタイプなので、気合を入れて追い込みました。まだ2歳で臆病なところもありますが、真面目な性格な馬で騎乗しやすいです。僕自身も重賞初制覇で、うれしいです。これからも精一杯頑張ります」