11月3日(祝・土)から5日(月)の3日間をもって今季のナイターは終了となります。4日(日)のメインには3歳三冠の第2弾・ばんえい菊花賞が組まれています。ブラックボスがばんえい大賞典に続き二冠を達成するのか。2歳シーズン・チャンピオンに輝いたニシキエーカンの復活はあるのか。はたまたこの2頭に割って入る馬が現れるのか、など見どころの多い一戦となりそうです。
5日には川崎競馬場で、ダート競馬の祭典・JBCが行われますが、帯広競馬場及び各直営場外発売所でも発売があります。なお当日、ばんえい競馬の発走予定時刻が、第1レース=13:10、メイン第11レース=18:20と、通常より繰り上がっていますのでご注意ください。
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11月3日(祝・土)のメイン第11レースは、霜月特別(B1級-1・2組決勝・20:00発走予定)。B1級-1組予選(10月28日第12レース)、B1級-2組予選(27日第10レース)の上位馬による一戦です。
10月6日に行われた同条件戦・桔梗特別を制しているニシキエースに期待します。10月20日のヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合)は3着でしたが、格下B2級の軽量馬にペースを乱された印象。それでもしっかり末脚を伸ばしてきたあたりは底力を感じさせました。B1級限定に戻った予選は本来の先行策から2着に踏ん張っており、引き続き同じクラス同士の今回は巻き返し必至といえます。
B1級-2組予選組も、2着馬のヒロノドラゴンに注目。前走はキタノオーロラの決め手に屈しましたが、コンマ2秒差の惜敗だけに悲観する必要はありません。キタノオーロラは障害次第の面があるだけに、ここではヒロノドラゴンが上位と見ます。打倒ニシキエースの筆頭格でしょう。
B1級-2組予選3着で障害巧者のホンベツイチバン、B1級-1組予選1着でこちらも障害力あるアアモンドマツカゼ、ヒイラギ特別でニシキエースを破っているタッピイサムらも争覇圏でしょう。
11月4日(日)のメイン第11レースには、第37回ばんえい菊花賞(20:05発走予定)が行われます。クラス別定重量戦で、A2級のニシキエーカン、ブラックボスがトップハンデの710キロ、その他の牡馬が690キロ、牝馬が670キロで出走します。
2歳時から世代のトップを走り続けてきたニシキエーカン、ブラックボスが実力では抜けていますが、ばんえい大賞典3着ニシキウンカイにチャンスありと見ます。その後自己条件で3連勝のあと、ばんえい大賞典のほぼ再戦となったオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)での圧勝劇にも驚かされました。前走のB3級-1組も制し5連勝と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでここに臨みます。ばんえい大賞典では、勝ったブラックボスとは40キロ差で今回と同じ。充実度で逆転を狙います。
ばんえい大賞典は6着と敗れたテンカムソウですが、その後6戦して秋桜賞2着を含めすべて3着以内と立て直されています。復調なったとあれば、2歳シーズンチャンピオン決定戦・イレネー記念で2着に入った実績もあり、警戒が必要でしょう。
面白そうなのがエビスダイチ。夏場は出走取消、大幅な馬体減など調子を落としていましたが、ここにきてレース内容がよくなっています。春の3歳オープン特別で上位争いしていたころのデキであれば、ここでも侮れない存在になりそうです。
同じく復調がうかがえるアサヒリュウセイも争覇圏でしょう。
これらを相手に、ニシキエーカン、ブラックボスがどんなレースを見せるのでしょうか。
11月5日(月)のメイン第11レースは、アンタレス特別(A1・A2級決勝混合・18:20発走予定)。A1級-2組混合予選(10月29日第10レース)、A2級-2組混合予選(28日第10レース)の上位馬による一戦です。
A1級-2組混合予選を制したニシキセンプーに期待します。予選ではオープン馬トレジャーハンター(今回は出走回避)に競り勝ちました。夏場は崩れていた障害もだいぶ良化してきました。ここも早めに障害をクリアできれば、末脚はしっかりしているだけに大崩れはなさそうです。
A2級-2組混合予選組では、2着で障害巧者のスギノハリアーに注目。勝てないまでも安定したレースを続けており、今回と同条件での好走実績もあります。
同3着キタノサクラヒメも安定したレースを続けており、相手強化となりますが、侮れないところです。