NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
別定10キロ増の馬が4頭いるが、この時期、500キロ台の重量で10キロ増は相当に堪えるように思う。2010年には10キロ増のオイドンが勝ったが、それまで7勝と圧倒的に力が抜けていた。今年の10キロ増は4~5勝馬で、それ以外の馬とも勝ったり負けたりのメンバーだけに別定加増のない馬から狙う。
コウシュハウンカイは、青雲賞3着のあとにA-2戦2着、A-1・2戦で勝利と力をつけてきている。その勢いで2歳最初のタイトル奪取を狙う。
ショウチシマシタは、デビュー以来8戦して3着を外したのは1度だけと堅実な成績。前々走でA-1戦2着があり、前走は5キロ軽かったとはいえ前述のコウシュハウンカイを相手に勝利。負けても常に着差は僅差だけに、展開がはまれば一発もある。
10キロ増組では牝馬のセイコークイン。白菊賞圧勝があり、いちい賞こそゴール前の大接戦で僅差の5着に敗れたが、前走のA-1特別は牡馬相手に接戦を制した。たしかに10キロ増は厳しいが、逆に500キロ前後の重量で基礎重量が20キロ減となるこの時期の牝馬は有利とも言える。
そういう意味で最軽量540キロのコウシュハクィーンはさらに有利であることも間違いない。格下ながら、いちい賞では障害を先頭でクリアし、ゴール前5頭ほどが抜きつ抜かれつの大接戦を制した勢いもある。
10キロ増の実績馬、ダイコクパワー、ソウクンボーイ、ホクショウサスケらも、ハンデを克服して好走する可能性はある。
◎コウシュハウンカイ
◯ショウチシマシタ
▲セイコークイン
△コウシュハクイーン
△ダイコクパワー
△ソウクンボーイ
△ホクショウサスケ