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今週の見どころ(3/20~3/22)

2010年3月19日(金)

 3月21日(祝・日)、22日(振・月)には帯広競馬場で、当情報局の重賞予想でおなじみの矢野吉彦アナウンサーが、スタジオ生出演(21日)、場立ち予想(22日)、メインレースの勝利騎手へのインタビューを行います。今季のばんえい競馬も今週、来週の6日間で終了となります。ぜひライブでご観戦ください。

 3月20日(土)のメイン第11レースはコーラル特別(450万円未満・16:50発走予定)。10頭中7頭が前開催のとかちえぞまつ特別のメンバーですが、一騎打ちを繰り広げた1、2着馬は不在。混戦模様となりました。
 ここはとかちえぞまつ特別不出走組からコブラダイオーに注目。昨年は未勝利でしたが、好天に恵まれるなど、馬場が重くなった今年になって3勝を挙げています。オープン混合戦にも3度参戦。さすがにマルミシュンキらが相手では分が悪く8、10、8着でしたが、今回は自己条件戦です。しかも抜けた馬がいない組み合わせで、別定重量の加増もなし。今季4勝目のチャンスといえるでしょう。
 カネミセンショーは前走のオープン決勝混合(3月14日)で6着とコブラダイオー(8着)に先着。2月13日の450万円未満特別で2着の実績もあります。馬場は軽いほうが向きますが、こちらも相手が軽くなった今回は好勝負できそうです。
 とかちえぞまつ特別組では、4着で近走大崩れがないトカチタカラ、3着で障害巧者のアグリミズキが有力。イッスンボウシは同9着ですが、それまでの安定度からして巻き返しがあって驚けません。

 3月21日(祝・日)のメイン第11レースには白樺賞(オープン・16:50発走予定)が行われます。
 来季は重賞戦線での活躍が期待される素質馬ギンガリュウセイに注目します。2、3歳時にはそれほど目立つ存在ではありませんでした。しかし、4歳9月から11月にかけ8連勝、5歳1月から3月にかけても5連勝と古馬になって急激に力をつけています。昨年4月のばんえい十勝オッズパーク杯が重賞初挑戦(6着)。10月にオープンで初勝利を挙げ、その後、大崩れのない成績を残しています。同型馬エンジュオウカンとの兼ね合いしだいですが、逃げ切りの可能性十分といえそうです。
 近走より相手関係が楽になったホクトキング、今季牝馬重賞勝ちもある実績馬エンジュオウカン、オープンで3戦連続連対中のホッカイヒカルも差はありません。

  3月22日(振・月)のメイン第11レースは夢見月特別(350万円未満・16:50発走予定)。別定重量の加増がなく、全馬730キロでの争いとなりました。
 3走前に450万円未満決勝混合(3月1日)を制したキタノカイザーが一番手でしょう。昨年12月、約9カ月ぶりに戦線復帰。今季は10戦しかしておらず、この格付に甘んじていますが、08年シーズンにはオープン混合で連対があるように、順調に使えていればもっと上のクラスで活躍していたであろう力量馬です。
 イケダガッツは安定して好成績を残せませんが、流れに乗れれば実力的には差のないところ。
 マイペース逃げがかなえばニシキコブラ、障害が立て直されてくればエナジークンシ、前走350万円未満選抜混合で快勝したキンサマも侮れません。

3/14イレネー記念回顧

2010年3月15日(月)

テンマデトドケが世代チャンプに

 14日(日)は2歳シーズンのチャンピオン決定戦・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1.3倍の圧倒的人気に推されたテンマデトドケが優勝。ナナカマド賞に続く重賞2勝目を挙げ、世代最強を証明しました。

 道中はミスタートカチが引っ張る流れで、初の670キロ、馬場水分2.4%ながらやや速めのペース。障害中間点を過ぎてから徐々に馬群が凝縮され、各馬一団の状態で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、真っ先に動いたのはホクショウバトル。これにミスタートカチが呼応し、さらに一歩遅れてテンマデトドケも登坂を開始。ひと腰で登り切ったのはテンマデトドケで、微差でミスタートカチが続いて第2障害を下りていきました。以下、ホクショウバトル、アウルメンバーの順でクリア。
 先頭のテンマデトドケは快調に逃げ、残り30メートルでミスタートカチを振り切ると、そのまま独走。残り5メートル付近でいったん脚を止めましたが、その時点で後続は残り20メートル付近におり、十分なセーフティーリード。ゆっくり立て直して荷物を運びきり、重賞2勝目のゴールを果たしました。粘り込みを図るミスタートカチに、追い込んできたアウルメンバーが並び掛け2着争いは大激戦となりましたが、ゴール線手前でアウルメンバーがストップして決着。ミスタートカチが2着入線を果たし、アウルメンバーが3着となりました。

 15秒4の着差が示す通り、大楽勝を演じたテンマデトドケ。定量戦なら力の違いは歴然で、名実ともに世代チャンピオンとなりました。これでデビューから【11・4・5・1】と抜群の成績で、多少のハンデ差も克服できる力量の持ち主。今後の飛躍が大いに期待できそうです。
 ミスタートカチはナナカマド賞(2着)同様、終始レースをつくりながらの2着。アウルメンバーが最後に止まったとはいえ、競り合いを制した内容も上々でした。現状ではテンマデトドケとの力差が感じられますが、今後の成長次第では楽しみな1頭となりそうです。

成績はこちら
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大河原和雄騎手「デビューからイレネー記念を目標にしてきて、やっと達成できました。たえず前向きなところが長所で、レースではできるだけ馬を興奮させないように乗りました。ばんえい記念を勝てるほどの馬に育ってほしいですね。(昨年に続く連覇に)何度勝ってもうれしいレースですし、また来年も勝ちたいです」

3/14イレネー記念予想 山崎エリカ

2010年3月14日(日)

定量戦ならテンマデトドケ

 ばんえい競馬の重賞は残すところあと2戦となりました。重賞レースを含めてここのところ調子がいいので、ラストのばんえい記念まで連続的中させたいです。

 さて、日曜日は2歳(明け3歳)の頂上決戦となるイレネー記念。◎に推したいのはナナカマド賞の勝ち馬であり、目下3連勝中の◎テンマデトドケです。トップハンデを背負わされた昨年暮れのヤングチャンピオンシップは軽馬場だったこともあり、先に障害を下ったホクショウバトル、アウルメンバーに先着を許したものの、定量戦となる今回はやはり有力でしょう。

 ○にはヤングチャンピオンシップの勝ち馬ホクショウバトル。近走はミスタートカチに負けっぱなしですが、ミスタートカチのように積極的な競馬をするタイプは、初めての高重量が堪えスムーズに坂を越えられなかったり、直線で失速する可能性もあるので、高重量戦の今回はホクショウバトルの方を上位に取りました。

 ▲にはヤングチャンピオンシップの4着馬で、3走前と前走の若駒特別では○に先着のトレジャーハンター。障害がスムーズになって基調が上昇しているので、今のトレジャーハンターなら今回のメンバーでも通用する力はあるでしょう。近走の障害力を考えると、高重量戦はプラスに転じると見ました。

 以下△にヤングチャンピオンシップの2着馬で、格下のクラスとはいえ目下2連勝中のアウルメンバー。今回は前走比110㎏の重量を曳きますが、それゆえに◎を負かしに行くような競馬をせず、後方からじっくりと競馬をすると思われるので、障害さえスムーズにまとめれば上位争いには加われるでしょう。

 他ではナナカマド賞の2着馬で、4~5走前では◎を下し、2~3走前には◎の2着に好走しているミスタートカチ。ただ同馬は前述したように積極的な競馬をすると今回の高重量が堪える可能性があり、かといって前走の若駒特別のようにじっくり乗っても直線で切れる脚が使えないので、今回は苦戦する可能性も否定できません。一応買い目には加えましたが、どれか1頭切るなら同馬だと思います。

 ◎テンマデトドケ
 ○ホクショウバトル
 ▲トレジャーハンター
 △アウルメンバー
 △ミスタートカチ

3/14イレネー記念予想 矢野吉彦

2010年3月13日(土)

格上3頭の堅い馬券で

 前回、チャンピオンカップの予想は大変失礼しました。かなりピントのズレた予想になっちゃいましたね。重量差を意識しすぎたのが失敗の原因。深く反省しております。

 さて、2009年度の重賞も残すところあと2つ。今週は今年度にデビューした若駒のチャンピオン決定戦、イレネー記念です。
 出走馬9頭中、8頭が牡馬。どの馬にとっても初の高重量となる670㎏(牝馬は650kg)のソリを曳きます。ということは、格(クラス)と馬格(馬体重)で予想すればいいんじゃないですか?
 で、中心は当然ながらテンマデトドケ。これはしょうがないですよ。メンバー中最多の10勝を挙げ、牡馬同士は同重量だった重賞・ナナカマド賞を制覇。獲得賞金もナンバーワン。馬体重も前走で1100㎏近くまで増えてきました。よほど強引なレースをしない限り、アッサリ勝っちゃうと思います。この馬を負かしにいったら、負かしにいったほうがどこにもいなくなっちゃう、なんて他馬の騎手が考えてくれれば、もう楽勝でしょう。
 まぁここは2着探しと割り切ります。テンマデトドケを頭にした馬単では高配当は望めないので、相手を絞らなきゃいけません。筆頭格は、1月17日にテンマデトドケを破り、その後の3戦で同馬の2、2、4着に敗れているミスタートカチ。でも、この馬を選んだら、もう1頭くらいしか買えないですね。その1頭は......、ホクショウバトルにしておきます。つまり、格上3頭で決まり、ってことです。私らしからぬ堅い馬券ですが、どうかご勘弁を!
 荒れそうなレースはほかにいくらでもあるわけですから、ここで無理やり穴狙いをしなくてもいいでしょう? でも、1頭ものすごく堅そうに見える馬がいて、それがコケたときに、大万馬券が飛び出すものなんですけどね。では、今回はこのへんで。

3/14イレネー記念予想 斎藤修

テンマデトドケが断然

 ◎テンマデトドケ
 ○ホクショウバトル
 ▲ミスタートカチ
 △アウルメンバー
 △ミタコトナイ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

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