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レース回顧(2/4~2/6)

2006年2月 6日(月)

 4日(土)に行われたきさらぎ特別(4歳以上オープン)は、6番人気のエビスオウジャが優勝。9月24日以来、久々の勝利を挙げました。3番手で障害を越えると、前を行くミサキスーパー、スピードカザンをあっさり交わして悠々ゴールイン。有利といわれる大外枠とはいえ、余裕たっぷりのレースぶりに次走も注目できそうです。2着はミサキスーパーで、相変わらずの障害巧者ぶりを発揮しましたが、エビスオウジャの決め手に屈しました。それでもスピードカザンが追いすがる展開のなか2着を確保したあたりは、さすが実績馬。今季苦戦が続いていますが、ばんえい記念に向けて復調してほしい1頭です。
 5日(日)のメインレースは黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)。このレースについては別掲の黒ユリ賞プレビューをご覧ください。注目馬が一堂に会した第10レースのフェブラリー特別(4・5歳、650万円未満)は、勢いに乗る4歳馬カネサブラックが優勝。これで6連勝と完全に波に乗っており、今後も期待できそうです。レースはウィナーサマーとトカチタカラが並んで第2障害を下り、カネサブラックは3番手から。しかしみるみる差を詰めて一気に交わすと、ヤマノミントの追撃も封じてゴールイン。相変わらずの好調ぶりを見せつけました。なお、2番人気のギャンブラークインはいいところなく7着、3番人気のフクイズミは鋭く追い込んだものの3着に敗れています。
 6日(月)に行われたのは北斗七星特別(800万円未満)。これを制したのはレオユウホーでした。ゆったりとした流れのなか、レオユウホーは第2障害を真っ先に下り、後続を寄せ付けることなくゴールへ。圧勝とはまさにこのことで、帯広に移って以降、掲示板をはずさない活躍もあって、今後に期待がふくらみます。2着は大外枠のヨシノウンリュウで、前走の勝利に続く連対を果たしました。

映像はこちら

2/5黒ユリ賞回顧

2006年2月 5日(日)

キタノパワー重賞初制覇

 5日(日)に行われた黒ユリ賞(3歳牝馬)は、キタノパワーが優勝。重賞初制覇を果たしました。
 第2障害で最初に仕掛けたキタノパワーは、ふた腰であっさりとクリア。ゴールまで一度も止まることなく、後続を寄せつけず快勝しました。2番手で障害を越えたニシキユウは、ゴール前でホッカクヒメに詰め寄られたものの粘って2着を確保しました。
 2歳時に牝馬限定の特別、白菊賞、いちい賞を制した実績で1番人気に推されたエメラルドは、前走出走取消で順調さを欠いたか、見せ場をつくれず8着に敗れました。

成績はこちら
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西弘美騎手
「調教師が、馬体減(マイナス9キロ)がやや気になったと言っていたが、このレースを想定した650キロ(レースは610キロ)で障害登坂調教を連日繰り返しやってきた結果で、反動だとか疲労ということではまったくないです。むしろ最高の状態だったと思うし、結果がすべてを物語っているのではないでしょうか。
 展開としては、本来は末脚を発揮させるタイプですが、牝馬のメンバーでは前のほうで競馬をするほうがいいと思っていたので、エメラルドをマークしながら折り合いをつけていきました。第2障害の上で勝利を確信しましたし、ゴール前少々バテ気味でも相手も同じ状態なので、差されることはないと思いました。調教師に初重賞をプレゼントできてうれしいですね」

大橋和則調教師
「10年目という節目の年に、やっと重賞を勝つことができて正直ホッとしています。前走から9キロの馬体減が気になっていましたが、体調は万全でした。前3走は牡馬相手に後方からの競馬になりましたが、牝馬だけなら抜けていると思っていました。
 エメラルド、サクラガサイタの2頭をマークしていましたが、騎手がうまく折り合いをつけてくれて、終始前のほうで競馬ができたのがポイントでしたね。
 馬体が小さく、5月デビューと遅いスタートでしたが、調教の時からすばらしい素質があると感じていたし、なによりまじめな馬だと思います。今年度はイレネー記念がありますが、大事に使いたいので休ませたいと思っていて、新年度はオークスの最大の目標にしようと思っています」

2/5黒ユリ賞予想 矢野吉彦

2006年2月 4日(土)

エメラルド、ニシキユウが中心

 ついこの間、新しい年を迎えたと思ったら、もう2月になっちゃいました。早いものですね。去年までのばんえい競馬なら、いよいよラストスパートとなるところですが、通年開催になった今年はまだまだ先があります。というよりも、3月末に総決算のばんえい記念があって、4月に新しい“競馬暦”が始まるというのは、何となくぎこちないスケジュールのような気がします。みなさんはどう思われますか?

 それはさておき、今回の重賞は黒ユリ賞。昨年デビューして、年が明けて3歳になった牝馬たちの限定戦です。610kgの負担重量と馬場状態がポイントになるんでしょうね。
 この負担重量を経験しているのは、ホクレン賞に出たキタノパワーとサクラガサイタの2頭。他の馬にとっては初めての重い荷物になります。一方、馬場状態は、好天続きのためかなり乾いてきました。先週末から今週初めにかけては、馬場水分が3%を切るところまできています。当然ながら力のいる馬場状態。そうなると、第1障害から第2障害までの間は細かく刻んで(何度も止まって)進んでいくはずです。第2障害を越えてからも、重い荷物と重い馬場が各馬を苦しめるでしょうね。早めに障害を降りてもゴールまで息が持つかどうか。明け3歳の牝馬にとっては厳しいレースになると思います。
 だから予想も難しいですよ。これまでの対戦成績からすると、エメラルドを軸にするのが順当なところ。今回は取り消し明けがどうかですが、白菊賞いちい賞と牝馬限定の特別で2勝していますから、立て直していればこのメンバーでは中心でしょう。ひとまずこの馬は買っておきます。でも、あとはどの馬を買ったらいいか、迷っちゃいますね。取りあえず、特別戦でソコソコの成績を残してきたニシキユウ、キタノパワー、エリモピリカあたりを挙げておきましょうか。サクラガサイタも捨てがたいですが、そこまで手を広げるにはオッズとの相談が必要になりそうです。

 今回はちょっと自信がありませんので、2頭から馬単を流す作戦にします。頭はエメラルドとニシキユウ。この2頭の表裏に、あとは両馬からキタノパワー、エリモピリカ、サクラガサイタへ。計8点。当たって損のないように資金を配分しようと思いますが、それが無理なら、2頭が頭でサクラガサイタへ流す分を元返し程度に押さえます。

 さぁ、今年に入っても4戦2勝と好調な私の予想、今回はどうなるでしょうか?
 では、みなさんのご健闘をお祈りします!

2/5黒ユリ賞予想 斎藤修

勝つのはキタノパワーかエメラルド

 明け3歳牝馬の黒ユリ賞。全馬同じ610kgだけに実力勝負。11/3北見のいちい賞の上位4頭が出走してきた。このとき勝ったのはエメラルドで、2着サクラガサイタ、3着キタノパワーまでほとんど差のない接戦。しかしこのときエメラルドとキタノパワーだけ他馬より5kg重かった。その後のレースを見てもこの2頭だけ牡馬オープンクラスで戦っているだけに、今回勝つのはこのどちらか。
 実績では岩見沢の白菊賞も勝っているエメラルドが上位だが、帯広ではまだ1戦しかしていない。ならば帯広に来て牡馬一線級を相手に3着、2着があるキタノパワーを中心にする。
 サクラガサイタは走るときと走らないときの落差が大きくいかにも穴馬タイプ。
 クリスマス特別でキタノパワー(2着)と同重量で3着に入ったエリモピリカまで。
 いちい賞4着のキョウワプリンセスは、近走の成績からはこのメンバーだと苦しい。
 白菊賞3着のニシキユウは帯広に来て好調だが、このメンバーではまだ荷が重い。

 ◎キタノパワー
 ○エメラルド
 ▲サクラガサイタ
 △エリモピリカ

 馬券は馬単で、◎→○▲△、○→◎の4点。
 帯広記念での儲けがだんだん減ってきたのでここらへんで取り返したいところだが。

2/5黒ユリ賞プレビュー

2006年2月 3日(金)

 5日(日)は重賞の黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われます。これまでウィナーサマーやサダエリコ、フクイズミなどがこのレースを制しており、今回の勝ち馬にもそれに負けないくらいの活躍をしてほしいもの。
 中心はエメラルドキタノパワーになるでしょう。エメラルドは9月の白菊賞、11月のいちい賞の、牝馬限定特別を制しており、世代の牝馬ではナンバー1の実績。牡馬相手のナナカマド賞でもメダマの2着と健闘、のちにホクレン賞を勝つニシキセンプーに先着しています。12月のクリスマス特別を取り消したのが気がかりですが、無事出走できるようなら期待したいところ。
 キタノパワーはホクレン賞以後、苦戦が続いているものの、それまでは好走続き。力があることは確かで、牡馬にもまれて戦ってきた実力を発揮できるか注目です。エメラルドに複数回先着している牝馬は、この馬だけというのも期待できる要素でしょう。
 サクラガサイタもエメラルドに一度だけ先着しているものの、最下位争いでのものだけにあまり参考にはなりません。ただ、いちい賞2着が示すとおり、実力は世代牝馬トップクラスといえるでしょう。上位争いは必至と思われます。
 そのほか白菊賞3着のニシキユウや、同4着のエリモピリカあたりまでが争覇圏。2強対決に伏兵がどこまで迫れるか注目です。

出馬表はこちら

【参考レース】
9/4 白菊賞(勝ち馬:エメラルド)
11/13 いちい賞(勝ち馬:エメラルド)
12/4 2歳A-1(勝ち馬:サクラガサイタ)
12/25 クリスマス特別(2着:キタノパワー)

白菊賞、いちい賞の映像はこちら

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