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馬券おやじは今日も行く(第12回)  古林英一

2006年1月 6日(金)

「ガラ」について

 新年明けましておめでとうございます。

 例年だと、千葉のS級戦(競輪です)で元旦を迎えるのだが、今年は気合いをこめて、元旦から「ばんえい」に参戦。2日から4日までは重賞3連発。矢野・斎藤両先生(これだけ的中されるとこりゃあもう「先生」と心からお呼びするしかない)のご高説をじっくり拝読した結果、まず、帯広記念はミサイルテンリュウははずせない。斎藤先生ご推奨のヨコハマボーイは気になりつつも切り……これが失敗(T_T)。続く銀河賞は「やった、的中!」と喜んでたらオッズがえらく下がってトリガミ(T_T)。そしてホクレン賞。小生、敢えて両先生に逆らってみた。というのは、このレース、毎年けっこう荒れ模様。そこでニシキセンプーからはメダマ他のちょい穴目に流していたので、「やったあ、的中!」とテレビの前でバンザイ三唱。ところが、なんと、D-netで買い間違えてた。こういうときって、生きていくのがイヤになる、ほんと(T_T)。

 4日間の連戦がおわり、ちょっと一息。

 さて、今回は馬具の話である。ここしばらく、まじめにばんえい競馬を「研究」しているのだが、その中で興味を引かれたのが馬具・馬装。そのなかでも今回は「ガラ」について。

 ばんえいファンならご存知だろうが、ばん馬の肩のところにU字型の馬具が装着されている。あれがガラである。ガラは橇の重量を肩全体で受け止め、馬体に重量が食い込まないように装着される馬具である。(参考:馬具・馬装について

 実際にもってみると、ずっしり重い。このガラをちゃんとつくれる職人さんは、今や日本広しといえど、実はそう多くない。帯広競馬場近くで十勝馬具という馬具屋さんをやっている鵜沼勇さんはその数少ない一人でこの道の第一人者である。

 古くからのばんえいファンなら、鵜沼正吉・武の兄弟を覚えておられるだろう。どちらも騎手・調教師としてながらく活躍されていた方だ。正吉さんは勇さんの兄、武さんは弟である。富良野で生まれた勇さんは、16歳のときに帯広の馬具店に修行にはいり、24歳で独立・開業した。現在、73歳なので、かれこれ60年近く馬具をつくってきた大ベテランの職人さんである。

 ばん馬をみたとき、一番目立つ馬具がガラだ。ガラというのは英語のカラー(襟)collarから来ていると何かで読んだことがある。清音のカラーが濁音のガラになるあたり、どうも東北訛のようだ。

 上位馬になると専用のガラをつけてもらっている。専用のガラは、当然、背吊りや呼びだしといった他の馬具とお揃いだ。どことなくお相撲さんの化粧まわしを連想する。小生がお気に入りなのはスミヨシセンショーの銀色に輝く馬具だ。

Dscf0007  ガラつくりは直径9ミリの鉄棒をU字型に曲げるところからはじまる。ガラのかたちに曲げた鉄棒を稲藁でつつみ、ナイロン紐をまきつけてしっかり固定する。実は、この稲藁というのが、昨今なかなか入手できないのだそうだ。小生なんかが子どもの頃は、秋、刈り取りが終わり、脱穀も済むと、稲藁が上手に積み重ねてあったのを記憶しているが、昨今はそんなことはしない。コンバインで稲刈りをしながら脱穀すると藁は粉砕されてしまっている。(写真:ガラ製作中の鵜沼勇さん)

Dscf0008  鵜沼さんが使用している藁は、岩手出身の西弘美騎手が故郷から持ってきてくれるのだそうだ。丈のながいモチ米の藁だという。鵜沼さんが弟子修行していた頃は、「内地」(今の北海道の子は使わない言葉だ)からの米俵をほどいて使ったという。また、藁を縛りつけるのは今はナイロン紐だが、もちろん昔はそんなものはない。麻縄だったそうだ。(写真:ガラ製作用の稲藁)

 これで芯ができた。後は裁断・縫製した革で芯を包み、しっかり籾殻をつめて完成だ。籾殻は近所の農家から入手している。

 新品のガラは1週間くらい馬に装着して馴染ませ、ようやく実用に供される。

 小生が鵜沼さんの仕事場におじゃましたとき、黒革のちょっと小さめのガラがおいてあった。聞けば宮内庁の馬車用のガラだそうだ。鵜沼さんのご子息が勤務するソメスサドルから修繕依頼があったものだ。わが国の馬具製造ではトップメーカーといってもいいソメスサドルでさえ、今やガラをつくる職人はいないのだという。

 鵜沼さんの仕事場から退出するとき、階段に馬具を連結する金具が箱にいれられて積まれてあった。なんでも、この金具をつくる鍛冶屋さんがいなくなり、中古の金具を備蓄しているとのことだ。

 こうして考えてみると、北海道の馬文化として、北海道遺産に選定されたばんえい競馬は、たんに馬術競技としてだけではなく、それを可能とする技術・技能に支えられて成り立っていることがわかる。まさに「馬文化」である。

レース回顧(12/29~1/4)その2

2006年1月 5日(木)

 2日(振・月)は重賞の帯広記念(4歳以上オープン)が行われました。このレースについては別掲の「帯広記念回顧」をご覧ください。第10レースに行われた迎春特別(勝入650万円未満)は、8番人気のコマタイショウが優勝。3番手で障害をクリアしたあと、隣枠の1番人気ダイヤサンデーと馬体を併せながら先頭へ。両馬の攻防はゴール前まで続きましたが、わずかにコマタイショウが先着しました。第9レースの初夢特別(勝入470万円未満)は、カネサブラックとスーパークリントンの4歳馬2頭が一騎打ちを展開。結果カネサブラックが先着して、2着にスーパークリントンが入線しました。
 3日(火)のメインレースは、重賞の銀河賞(5歳オープン)。こちらのレースについても別掲の「銀河賞回顧」をご覧ください。第10レースに行われたのは初春特別(勝入550万円未満)。先頭で障害を越えたコトブキライアンが、そのまま後続の追撃を封じて優勝しました。2着に1番人気のオホーツクブルー。
 4日(水)には重賞のホクレン賞(3歳オープン)が行われました。こちらも「ホクレン賞回顧」をご覧ください。第10レースの樹氷特別(4歳以上オープン)は牝馬2頭、キタノコクホーとスターエンジェルで決着。キタノコクホーは第2障害をあっさりクリアすると、堅実な末脚を発揮してゆうゆうとゴールイン。道中の掛かりもよく、好調を維持しているようです。

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レース回顧(12/29~1/4)その1

2006年1月 4日(水)

 12月29日(木)に行われたえりも特別(3歳以上オープン)は、5番人気のキョクシンオーが優勝。ツルマキシンザンとの接戦を、わずかに制しました。第2障害ではタメにためて、ツルマキシンザンが先頭で障害を越えたのを見てから動き出し、そしてひと腰でクリア。そこから驚異の末脚を発揮すると、ツルマキシンザンとほぼ同時にゴールしました。測ったような差し切り勝ちとはこのことで、山本正彦騎手の見事な手綱さばきが印象的でした。なお、その前の第10レース(650万円未満)はダービー馬エンジュダイヤが、第9レース(4歳)フクイズミがそれぞれ優勝しています。
 30日(金)のメインレース、ワイン城特別(800万円未満)ホシマツリが優勝。単勝1番人気にこたえる走りで、2連勝を飾りました。先頭で障害を抜けたのはタカラボーイで、ホシマツリは5番手からこれを追う展開。残り10メートル付近で、スーパーミントも加えた3頭の争いとなり、わずかにホシマツリが先頭でゴールしました。タカラボーイが逃げ粘って2着を確保。3歳馬カネタマルは9着に敗れました。
 1月1日(祝・日)は新春特別(800万円未満)が行われ、ライジングサンが優勝しました。障害を先頭で越えると、そのまま後続を完封。堅実な末脚が印象的でした。接戦の2着争いはシンザンウィークに軍配。レオユウホーも懸命に粘りましたが、5キロの重量差が最後に響いたのかもしれません。同日に行われた第10レースの初日の出特別(220万円未満)は、イナノプリンセスが優勝。今季は19戦して、そのほとんどが3着以内と安定した成績を残しています。

1/4ホクレン賞回顧

ニシキセンプー障害力で逃げ切る!

 4日(水)に行われたホクレン賞(2歳オープン)は、単勝1番人気のニシキセンプーが優勝。前走ヤングクラウンズカップに続く連勝で、世代チャンプに王手をかけました。
 終始先行して、第2障害下にも先頭で到着。障害にも真っ先に挑み、そしてひと腰でこれをクリアするという完璧なレースを見せたニシキセンプー。ゴール前では脚が鈍ったものの、それでもセーフティーリードを生かして後続の追撃を振り切りました。他馬を寄せつけない圧倒的なレースぶりに、今後の期待も大きくふくらみました。
 2着にはメダマ。終いにきっちり伸びてカネサテンリュウを交わしたあたりが、この馬の安定ぶりを物語っています。今後の成長次第では、世代の筆頭として活躍できるでしょう。
 人気の一角メジロショウリキは障害で詰まって5着。ただ今回ばかりは、あまりにあっさりとニシキセンプーが障害をクリアしたことで、ペースが狂ったのかもしれません。今後のレースぶりで、あらためて真価が問われるでしょう。

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鈴木勝堤騎手
「初めて騎乗しましたが、パワー、闘争心がまるで違う感じです。ハナから先行して障害をいかにまとめるかが作戦だったのですが、第2障害に掛けた瞬間に勝利を確信しました」

小林勝二調教師
「ずっと好調を維持していたのですが、ハナを切るタイプなのでどうしてもゴール際で詰まってしまう不安は少しありました。それでもゴール10メートルくらい前では勝てるだろうと思いました。闘争心が非常に強く、競走を理解しているすばらしい馬。騎手が乗替りでしたが、作戦どおりうまくまとめてくれました。今後はオーナーと相談して大事に使っていきたいと思います」

1/3銀河賞回顧

2006年1月 3日(火)

ホクトキング猛追をしのぐ!

 3日(火)に行われた銀河賞(5歳オープン)は、単勝2番人気のホクトキングが優勝。2着にエンジュオウカンが入り、人気サイドでの決着となりました。
 ホクトキングは道中後方をじっくり進む作戦。しかし第2障害は真っ先に仕掛けて、積極的なレースを展開しました。そのまま先頭で障害を越えると、後続の追撃をシャットアウト。見事に重賞初制覇を果たしました。
 2着のエンジュオウカンは、ホクトキングに続いて障害をクリア。終始先頭を射程圏に捉えていましたが、結局交わすことができませんでした。ただゴール寸前で鋭く追い上げており、いままでの末の甘さは見る影がなくなりました。今後の飛躍が期待できそうです。
 3着にはタケタカラニシキ。残り10メートルあたりまではエンジュオウカンを交わそうかという勢いでしたが、結局は届かず。それでも3着という結果は、十分にオープン馬の面目を保ったといえるでしょう。

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鈴木勝堤騎手
「非常に厳しい戦いでした。特にマークしていた馬はいませんでしたが、ホクショウファイトが近走いいレースをしていたので気にはなっていました。作戦的には1分50秒のレースができればと思っていましたが、道中他馬の流れが非常に速く、第2障害まで3回刻んでいく作戦を2回に変えました。最後はエンジュオウカンが差してきたけど、馬がよくもちこたえてくれました」

岩瀬和幸調教師
「念願の重賞レースを初制覇できて非常にうれしいです。もともと帯広コースを得意としていたのですが、4歳になって持ち前の瞬発力、登坂力、何より前に行こうとする精神面が充実してきました。今後はチャンピオンカップに照準を合わせていこうと思います」

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