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5/29 スプリングカップ予想 斎藤修

2005年5月28日(土)

 負担重量が同じなのであまり荒れる要素がなく馬券的にはあまりおもしろみはないかもしれない。ここも素直にスーパーペガサスとサダエリコの争いと見る。ペガサスはこのあたりの軽い重量では障害越えにキレがないのでサダエリコ中心。前走大敗も昨シーズン最後からこのクラスでも安定しているグレートサンデーが3番手。穴を狙うならミサイルテンリュウ。前走今シーズン緒戦を勝利したミサキスーパーだが相手が軽くまだここでは軽視。今シーズン連勝のスミヨシセンショーだがこのメンバーでは荷が重いだろう。
 ◎サダエリコ
 ○スーパーペガサス
 ▲グレートサンデー
 △ミサイルテンリュウ
 △ミサキスーパー

今週(5/28~5/30)のみどころ

2005年5月27日(金)

 今開催のメインは、29日(日)の特別・スプリングカップ(3歳以上オープン)。6月12日の旭王冠賞へ向けて、有力馬の仕上がりをチェックしておきましょう。王者スーパーペガサスに加え、今季2戦目となるミサキスーパーが参戦予定。今シーズン初の2強対決となりそうです。障害巧者のミサキスーパーが、第2障害を越えた時点でどこまでスーパーペガサスを突き放せるか、勝敗のゆくえはこの一点につきるでしょう。もちろん好調のサダエリコにも注目です。
 さて、次開催には4歳馬による重賞・旭川記念が控えています。それに向けて、30日(月)の第11レースにタケタカラニシキ、アオノキセキの2頭が、28日(土)の第9レースにニシキタカラが出走する予定です。なおニシキタカラと同じレースには、3歳馬のカネタマルも出走を予定しています。

馬券おやじは今日も行く(第2回)  古林英一

神様・中西関松の時代

 小生の今年最大のテーマは「ばんえい」である。ばんえいのすべてを知りたいというのが小生の今年最大の課題なんである。ということで、今回はちょいと趣向を変えて、ばんえい競馬の古きをちょいとたずねてみることにしよう。毎度毎度、当たった、はずれたばかりではしょうがないけんね。

 今からほぼ半世紀ほど前まで、馬は日本中いたるところにいた。農村だけではない、街のなか、山林、炭鉱、港湾、それこそいたるところでたくさんの馬が働いていた。馬とともに働く男たちは自らの馬を競い合った。ヨーロッパの貴族たちは自らの馬の速さを競い合った。これが近代競馬につながるわけだが、わが日本の馬遣いの男たちは力を競い合った。わが馬の力を誇り、自分の技量を誇る男たちは、それこそ日本中どこにでもいたであろう。そうした男たちが己の馬の力と己の技量を競い合ったのが「ばんば競走」であり「馬力大会」だった。

 1946年の地方競馬法に基づき、ばんば競走・馬力大会は馬券発売を伴う公営競技として実施されることになった。青森県と北海道でばんえい競馬が開催されたという記録はみられるが、青森では数年で姿を消し、その実態はほとんどわからない。

sekimatsu  力自慢の馬と腕自慢の男たちが続々と競馬場に集まる。当時の限られた開催日数ではそれで飯を食うプロはありえない。普段は、馬とともに、山林で、畑で、道で、港湾で働いている男たちが自慢の馬を連れて競馬場に集まる。そうした男たちの頂点に君臨したのが神様といわれた中西関松(写真中)であった。

 1919年新十津川の農村に生まれた中西関松は何よりも馬が好きだった。馬が好きであったのと同時に、類まれな負けん気の持ち主でもあった。公営競技・ばんえい競馬の草創期、中西はまさに神様であったという。残念なことに1963年以前の記録は散逸し、神様・中西がいったい何勝あげたのかを知ることは容易ではない。残っている記録だけをみても、1966年には425戦114勝という記録が残されている。

 当時は冬季は休催、中西は山仕事にいっていた。過酷な山仕事のなかで馬たちは鍛えられた。山で鍛え抜かれた馬を懸命に追い、中西は驚異的な勝ち星をあげていったのである。

 中西の騎乗は体をめいっぱい使って追いまくるというものであったという。1960年代終わりころからさすがの中西も勝鞍が減っていく。そのころから急速に台頭してきた若者がいた。中西の愛弟子・金山明彦であった。1977年を最後に中西は調教師専業となっているが、これは同時にばんえい競馬の「前近代」の終焉でもあった。

レース回顧(5/21~23)

2005年5月24日(火)

 21日(土)第7レースではヤマトゼンシンが先頭で第2障害を越えると後続を寄せ付けず圧勝。これで今シーズンは負けなしの5連勝となりました。4歳時には銀河賞でヒカルセンプーの2着があり、一時はオープンクラスにも出走していた実績馬です。今シーズンは下級条件に降級しての連勝ですが、しばらくは目が離せません。
 22日(日)には3歳以上オープンの特別・レーシングカップが行われました。人気になった牝馬2頭、アンローズとトカチプリティーの一騎打ちとなり、主導権を握ったアンローズが押し切りました。アンローズは昨年岩見沢記念と北見記念を制覇、トカチプリティーはオールスターカップで2着など、今シーズンも牡馬一線級との対戦が楽しみなところです。
 同日第3レースの2歳戦。デビューから3戦連続2着だったメダマがようやく勝ちました。これまでの3戦はすべて2番人気、そして今回の勝利は堂々の1番人気と、4戦連続して人気と着順が同じでした。続く第4レースでは3番人気ながらカップオーがデビューから3連勝を果たしました。

やっぱり馬が好き(第2回)  旋丸 巴

2005年5月20日(金)

協賛レース

 お陰さまで、というべきか、今年1月、拙著「馬映画100選」でJRA馬事文化賞をいただいた。もらいなれない賞なんかもらったお陰で巻き起こったテンヤワンヤは、今、思い出しても疲弊してしまうけれど、そんな中で、一番幸福な出来事、と言えば、ばんえい競馬で受賞記念記念の協賛レースを実施してもらったことである。
 2月20日、ばんえい記念のその日に、「旋丸巴JRA馬事文化賞受賞記念」という実に小恥しい名前のレースを用意してくれたのは、地方競馬雑誌「ハロン」の編集長であり、当情報局の予想も担当されている斎藤修氏。更に、斎藤さんと共に中央競馬の小檜山調教師が同レース用に賞品を用意して下さったのだから、感謝感激、雨アラレ。
hyosyo  この二方が、万事を整えて下さったから、私は、当日、関係者進呈用著書を数部持参しただけ。であるのに、レース後には、私は偉そうにも、斎藤氏と小檜山師が用意して下さった記念品を優勝者に授与。口取り写真なんかにも納まってしまったのだから、欣喜雀躍(写真:馬の左が筆者)。この時ほど、「馬事文化賞もらって良かった」と思ったことはなかった。
 という訳で、嬉し恥しの協賛レースだったけれど、この協賛レースなるもの、実は、誰にでも実施できちゃうのである。
 市営競馬組合によると、団体での申し込みが条件。なので、友人知人で何かを記念して申し込めばOK。用意するのは調教師、騎手、厩務員、馬主、計4名分の賞品だけだから、数人で申し込めば出費もさほどではないはず。たったこれだけで自分たちの記念レースが実現。関係者に賞品を授与したり、口取り写真に参加できるのだから、いいでしょ?!
 さあ、ばんえい競馬ファン諸氏よ、あなたも、「自分のレース」を企画しよう!

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