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2005年8月 アーカイブ

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8/15ばんえいグランプリプレビュー

2005年8月12日(金)

 15日(月)に行われるのは、真夏の決戦ばんえいグランプリ(3歳以上)。1989年に創設され、今年で17回目を迎えます。かつてはアサギリが4連覇(91~94年)、ヨウテイクイン(95、96年)、ヒカルセンプー(02、03年)が2連覇を果たしており、今年はスーパーペガサスが史上4頭目のばんえいグランプリ連覇に挑みます。
 北斗賞では6着に敗れたスーパーペガサスですが、これはやはり障害で詰まった結果。ひと腰目で思ったほど馬体が上がらず、それに引き替えミサイルテンリュウ、サダエリコがすんなりとクリアしていった点が、勝敗の分かれ目でした。今回はレース間隔をあけて疲れを癒しただけに、気配を重視したいところ。
 対抗は、もちろん女傑サダエリコ。北斗賞を含み、ここまで4連勝ととにかく絶好調。馬体も充実しており、重賞連勝を虎視眈々と狙っています。終いの脚もしっかりしており、スーパーペガサスら追い込み勢を完封する姿も期待できるでしょう。
 3番手評価としたいのはミサイルテンリュウ。北斗賞2着のほかオープン2勝と、岩見沢開催に移ってから好成績を収めています。そのほかシンエイキンカイ、アンローズまでが争覇圏でしょう。

【参考レース】
6/12 旭王冠賞(勝ち馬:スーパーペガサス)
7/24 北斗賞(勝ち馬:サダエリコ)
7/31 カエデ賞(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)

すべて映像はこちら

今週(8/13~8/15)のみどころ

 さあ今年もやってきました、真夏の決戦ばんえいグランプリ。注目はなんと言っても「スーパーペガサスの連覇なるか」。王者の力強い走りに期待しましょう。なおばんえいグランプリについては別掲の「ばんえいグランプリプレビュー」をご覧ください。
 14日(日)のゴールデンジョッキー賞(800万円未満)は、前開催までのリーディング上位騎手10人が出場する一戦。騎乗馬を抽選で決めるため、馬にとっては新境地が開けるかもしれません。注目は、やはりツルマキシンザン。前走はオープン混合戦で4着に敗れましたが、自己条件ならば不動の軸。宿敵ヤマノキャプテンは一足早くオープンに上がっており、それに続きたいところ。昇級初戦となるスーパーミントが、どこまで通用するかも注目です。なお、このレースの前、第10レースには、騎手は免許取得年の新しい順に10人を指定して行われるヤングジョッキー賞(270万円未満)も行われます。
 15日(月)、ばんえいグランプリのひとつ前の第10レースに、大倉山特別(4歳)が組まれています。ここはエンジュオウカンに期待したいところですが、旭川記念(1着)以来のタケタカラニシキも出走。この2頭に人気が集中しそうです。ただホクトキング、キングファラオあたりも虎視眈々と2強崩しを狙っており、激戦が期待できるでしょう。
 13日(土)のメインレースは洞爺湖特別(650万円未満)。前走の昇級戦、恵庭岳特別を2着したコウリュウオーザが中心と見ます。昨シーズンは800万クラスで好走していただけに、ここをあっさりと通過してもらいたいところ。また、その恵庭岳特別で7着に敗れたタカラボーイにも再度注目です。

レース回顧(8/6~8/8)

2005年8月 8日(月)

 突然ですが、ヒカルセンプーの調子が上がってきません。今回も7日の最終レースに登場して、見せ場なく最下位。ばんえいグランプリ3年連続連対が示すように、例年なら夏に成績が上向くのですが、今年はどうしたのでしょうか。復活を期待しているのですが……。
 さて、6日(土)に行われたJBCカウントダウン・余市岳特別(550万円未満)。障害を越えてから3頭の大激戦となりましたが、終始先行していた1番人気のヤマトモンジューが優勝。ヤマノトップレディ、マコトファイヤーの追撃を辛くも振り切りました。岩見沢へ開催が移ってから4着以下がなく、抜群の安定感を見せています。
 7日(日)のメインレースはサマーカップ(4、5歳)。7月31日のトライアルを勝ち上がった10頭による一戦です。これを制したのはサダエリコ。道中は後方からレースを進め、3番手で障害をクリア。しかし残り30メートルあたりから一気に差を詰め、最後は激しい2着争いを尻目に悠々とゴールイン。次元の違うレースを見せて優勝しました。2着はエンジュオウカン。サダエリコに交わされながらもしぶとく食い下がりましたが、残り10メートル付近で脚が止まり万事休す。それでも激しく追い上げたキングファラオ、ホクトキングらを抑えきったあたりは格の違いと言うべきでしょう。
 そのほか、7日第6レースの2歳戦はマルミシュンキが優勝して6連勝。メダマが2着で、これで6度目の2着となりました。第10レースのオープン混合戦(3歳以上)は、シンエイキンカイが優勝して、2着にアンローズ。実力馬2頭で決まり、順当な結果となりました。なお8日(月)の夕張岳特別(470万円未満)は、昨年のばんえい大賞典2着馬プリンセスサクラコが優勝。470万クラスに昇級後2連勝と、波に乗っている印象です。

映像はこちら

今週(8/6~8/8)のみどころ

2005年8月 5日(金)

 間近にせまった真夏の決戦・ばんえいグランプリ(8月15日)。このほどばんえいホームページにて、同レースのファン投票結果が発表されました。1位はスーパーペガサスで871票。20票差の2位にシンエイキンカイ、3位サダエリコなど、ばんえいオールスターが勢揃い。熱戦が期待できそうです。
 さて今週、7日(日)のメインレースはサマーカップ(4、5歳)。先週7月31日に行われたサマーカップトライアル2レースの、上位5頭ずつが出走します。ここはやはりサダエリコが有力で、別次元のレースを期待したいところ。エンジュオウカンとトカチプリティーなど、牝馬勢の上位争いが濃厚です。4歳トライアル1、3着のニシキタカラ、キングファラオあたりが争覇圏でしょう。
 6日(土)に行われるのはJBCカウントダウン90・余市岳特別(550万円未満)。これは地方競馬の祭典JBCのカウントダウン企画として、JBCの勝利ジョッキーに手渡されるスペシャルトロフィーを持ちまわります。また、このカウントダウンレースに優勝した騎手には、スペシャルトロフィーのレプリカが贈呈されます。詳細はこちら
 なおこのレースは、岩見沢に移って抜群の安定度を誇っているヤマトモンジューに注目。前走で大敗を喫したコマタイショウが巻き返せるかが焦点です。
 また7日は、第6レースの2歳戦にマルミシュンキ、メダマなどが登録しています。第10レースにはオープンが、最終レースには800万円未満による一戦が組まれていて、目が離せない一日となりそうです。

やっぱり馬が好き(第6回)  旋丸 巴

ばんえい競馬のサプライズ

 ばんえい競馬が北海道遺産に指定されたおかげで、全国の、しかも競馬にあまり関心のなかった人までもが、我らが競馬場を訪れるようになって、誠に結構。私も「ばんえいは初めて」という知人を案内する機会が増えた。けれど、そういう人々は必ず、目を丸くして叫ぶのである。「競走中に馬が立ち止まる!」と。ばんえいファンにとって、障害前で馬が立ち止まって一息つくのは当然。だけれど、全力疾走の平地競馬しか知らない人々にとって、これは刺激的な光景であるらしい。

ban0805  私も、二十年前、初めてばんえい競馬を見た時は驚いた。ただし、私が驚いたのは「騎手が馬に飛び乗る姿」。平地競馬の騎手は誰かに足を持って鞍上に押し上げてもらう。けれど、ばんえいの騎手は右足を振り子のように振り上げて、自力でスルリと、あの巨大な重種馬にまたがるのだから、いやー、格好いい!

 そんな私が、つい最近、またしても、ばんえい競馬で喫驚したことがあって、当ブログの斎藤さんに馬場内を案内してもらった時のこと。レース用のソリは、トロッコやトラクターによってスタート地点にセットされるのだが、スタートラインに正確に合わせる最後の「調整」を行うのは、何と人力。係員が数人、ソリに付けた綱を「せーの」と引っ張ってソリをスタートラインに合わせるのである。

 「アナログで、いいでしょ」と斎藤さんは笑ったけど、いやー、コンピューター時代の現代に、こんな「技」が残っていたとは。

 けれど、近年、私を最も驚愕させたのは、今年2月、ばんえい記念の日に帯広競馬場に押し寄せた観客だった。当日は記録的大雪にも関わらず大盛況。それだけでも驚異だったのだが、その面々の多くが知り合いだったのである。いや、生産者や馬仲間なら驚きもしないけど、競馬とは無関係と思われた人々とも対面して、魂消ること、しばしば。中に、猫背、髭面、作業服の貧相な男性がいて、挨拶はしたものの誰だったか思い出せない。苦悶の末に思い出したそれなる男性の正体は……近くの病院の院長先生。いやはや、どこかの国の首相なんかより、ずっとサプライズに満ちた、ばんえい競馬なのでした。

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