個人的にそう思っているだけかもしれないが、荒れる印象のある「ばんえいグランプリ」。過去10年の1、2着馬と人気を列記してみた。
読み方は、上が1着馬、下が2着馬。右端の数字が人気。カッコ内は1番人気馬の着順。2000年のみ、ばんえグランプリが10月1日に行われ、お盆の時期に行われた岩見沢記念を参考として掲載した。
1995年
ヨウテイクイン 牝5 千葉 3
マルゼンバージ 牡9 金山 1
1996年
ヨウテイクイン 牝6 千葉 1
リキミドリ 牡5 大河原4
1997年
コーネルトップ 牡7 坂本 2
フクイチ 牡8 西弘 1
1998年
グレイトジャイナー 牡6 坂本 1
アトミックドラゴン 牡7 大友 5
1999年
エビスホウザン 牡8 藤野 4
コブラテンリュウ 牡9 折口 3
(アトミックドラゴン4着)
2000年
ウンカイ 牡6 松井 4
キタノビッグエース 牡7 中島 8
(シマヅショウリキ6着)
2001年
グレイトジャイナー 牡9 藤本 1
アキバオーショウ 牡9 西弘 2
2002年
ヒカルセンプー 牡5 坂本 9
ウンカイ 牡8 大河原6
(サカノタイソン3着)
2003年
ヒカルセンプー 牡6 坂本 2
クシロキンショウ 牡9 大口 5
(スーパーペガサス6着)
2004年
スーパーペガサス 牡8 藤野 1
ヒカルセンプー 牡7 坂本 3
(参考)2000年 岩見沢記念
グレイトジャイナー 牡8 藤本 1
アキバオーショウ 牡8 西弘 2
95~98年は1番人気が連対しているが、その後の6年間では4回も1番人気馬が連対を外している。2000年を岩見沢記念と入れ替えてみても、近6年では2回に1回は1番人気が連対にからんでいないので、やはり荒れるレースといってもいいだろう。暑いこの時期だけに、やはり体調維持が難しいのだろうか。
1番人気で連対を外した馬を見てみると、サカノタイソン、シマヅショウリキ、スーパーペガサスといずれもばんえい記念を勝ったチャンピオン級だ。
余談になるが、それ以前を見ても、マルゼンバージ、フクイチなども2着こそあれ、このレースは勝っていない。ばんえい記念勝ち馬でこのグランプリを制したのは、昨年のスーパーペガサス以前では、89年(第1回)のタカラフジまで遡らなければならない。史上初のばんえい記念3連覇を果たしたスーパーペガサスは、やはり実力が抜けているということだろう。
さて、今回もそのスーパーペガサスの取捨が最大の問題。前走北斗賞では見せ場なく6着に敗れている上に、例年夏の岩見沢では安定感に欠けるため△まで。
本命にはシンエイキンカイを推す。旭王冠賞、北斗賞ともにもう一息だったが、成績は安定している。アッと言わせるならこの馬だろう。
安定感という意味では今シーズン抜群のサダエリコだが、別定のプラス10キロはこのメンバーに入っては不安材料。しかし牡馬に混じっての昨年からの活躍を見れば、ヨウテイクイン以来となる牝馬としての勝利があっておかしくない。
穴なら成績は安定していないが一発のあるグレートサンデーを狙ってみたい。
◎シンエイキンカイ
○サダエリコ
▲グレートサンデー
△スーパーペガサス