久々にGI制覇へ! 池田政和が激走!!
山陽のスピード王決定戦も優勝戦を迎えた。予選3日間は良走路で行われたが、肝心の準決は重走路となった。山陽は新走路になって2節目。まだ走路が落ち着いてなく、重走路だと滑りやすくなっている。そんなコンディションを乗り越え、優出8選手が出揃った。
実力者同士の優勝戦なので、0メートルオープンになるかと思われたが、まさかの10メートルオープンになった。内枠が断然有利な10メートルオープン。まずはスタートの展望をしていきたい。
最内の藤岡一樹が順当に先行しそう。それに乗って行くのが西村龍太郎、池田政和。荒尾聡も外寄りからダッシュを決めそう。竹谷隆は両隣に挟まれる形。後手を踏みそうなのは岡部聡か。佐藤貴也と金子大輔はじっくりと出て行きそう。
逃げてペース上がりそうな藤岡。これを捕まえるのは誰か。もちろん、そのまま押し切りのケースも十分ある。しかし、当ブログでの本命には池田を推す。スタート2から3番手から早めに仕掛けて行きそう。一気に先頭に立つと、そこからは一人旅。3日目に上がりタイム3・363を出したように、今節はスピードが出ている。絶頂時の迫力は薄れているとはいえ、前々節の伊勢崎GIでは準優勝。このところ調子を上げている。この辺でキッチリとした結果を残しておきたい。
相手筆頭には金子を挙げる。今節は2日目に上がり3・356出しているようにエンジンの状態は良い。GIの優勝戦で8周戦になるのは金子にとって好材料。序盤の位置取り次第では、優勝も十分視野に入る。藤岡の逃げも怖い。今年はスーパースタートライアルに出場する予定。スタートをしっかりこなしておきたいところだろう。独走力にも定評があるので、久々のGI優勝もあるか。荒尾も武器のスタートで先行してしまうようだと、インコースを抑え切っての勝利もある。最後には岡部。この大会は過去に8度制しており、同一GI最多優勝記録の保持者。今回勝てば9回になり、この記録を破る選手は今後出てこないだろう。
◎池田政和
○金子大輔
△藤岡一樹
△荒尾聡
▲岡部聡
カマシ炸裂させる永井大介が一気に!
伊勢崎のGIシルクカップ争奪戦も優勝戦を迎えた。予選、準決を通して良い天気でレースが開催された。戦前の週間予報では、優勝戦の日は雨になりそうだったが、直前の予報では雨は午後6時以降になりそう。恐らく、優勝戦の時間は良走路で行われそう。
優勝戦のハンデ構成は10Mオープン戦。最内の岡松忠は、今節が始まった時点では最重ハンの10M前だったが、準決から最重ハンにハンデが引っ張られた。その受難をモノともせず、見事に優勝戦まで駒を進めた。
10Mオープン戦は、0Mオープン戦と違って内枠が断然有利。優勝戦のスタート争いは、岡松が先行すると思われる。それに、三浦康平が乗って行く形。もしくは久門徹が乗って行くか。
岡松の逃げでどこまでペースが上がるか。もしくは、岡松を交わす三浦や久門で外枠勢を振り切れるかどうか。4枠から外のスタート争いは流動的。池田政和が4番手に出ることもあるし、篠原睦がカマシ気味で出る可能性もある。篠原が好スタートを切ると永井大介も乗って行きやすい。
当ブログでの本命には永井を推す。10Mオープンの大外は展開的に苦しい。しかし、今回の永井は初日から安定した走りを見せている。今年前半の不調をまとめて取り返す勢いだ。篠原のスタートに乗って出て、一気に好位を奪い、あっさりと勝負を付けるとみた。
相手候補には篠原を挙げる。エンジン状態に関わらずスタート力は安定しているし、道中の走りもしっかりしている。これだけの力量を示しながらGI以上の優勝がないのが不思議なくらい。優勝戦もある程度のスタートを見せ、自分の展開に持ち込めればGI初制覇もできる状態。次に推したいのは早川清太郎。高橋貢が優勝戦まで進んでいない以上、早川が地元の牙城を守る一番手。不安のスタートも、ここ一番では枠ナリに切れることもあり、それができるなら優勝争いにまで参加できる。GIの優勝戦で2周延びるのは、早川にとって好材料。池田も復調ムードで怖い存在。元々、冬場のスピード戦は得意とする。今回出ているタイム的に十分通用する。一発あれば、三浦康平。一時期の爆発的な活躍は見られないが、スピード面では常に警戒したい存在。10Mオープンの2枠なら、早めに先頭に立ってリズムを掴むと、展開がどうなるか全く分からない。
◎永井大介
○篠原睦
△早川清太郎
△池田政和
▲三浦康平
鐘ヶ江将平が記念初優勝へ!
今回から新走路になった山陽オート。4日間の戦いが終わってその特徴が顕著に表れている。スタートの切り方の難しさ。エンジンが折り合うかどうかで、タイムがはっきりと変わってくる点。濡れ走路での異常な滑り。様々な厳しい状況に打ち克ち、優勝戦進出の8人が出揃った。
優出8人の中で最も良い試走タイムが出たのは青山周平の26。冬場になってきたからとは言え、この試走タイムは驚異的。他のレース場では出ない数字だ。上がりタイムで最も良いのは、鐘ヶ江が2日目に出した369。これもまた鐘ヶ江のいつものレースなら出ない数字。新走路はエンジン状態の良し悪しがくっきりと表れる。
レースは0ハン単騎の大月渉がマイペースで逃げそうだが、10線単騎の広瀬勝光が道中で捕らえそう。広瀬なら大月よりペースは上がる。しかし、20線からトップスタート切りそうな鐘ヶ江が8周回るまでには捕まえるとみた。そこで、当ブログでの本命には鐘ヶ江を推す。
もちろん単純な実力から言えば、青山の方が断然上ではある。しかし、青山本人が言っているように、ここ最近スタートの切れがイマイチ。20線に6車並んだ大外では先行は厳しく、良くても4~5番手のスタートになる。ここから早い段階で車群を抜け出せればいいが、少しでも手間取ると鐘ヶ江が大きなリードを作ってしまう。
他に調子が良いのは青木治親。初日、2日目の良走路でもソコソコのタイムが出ていた。スタートで2番手に出られれば、十分優勝争いに参加できる。ハンデ位置的に軽視できないのは平塚雅樹。20線の最内ならトップスタート切ってもおかしくない。その後、前の2車をすんなり交わせば連対も可能だ。今年、大きな成長を見せた田村治郎はスタート次第か。序盤で好位を奪えないと凡走に終わってしまう可能性もある。意外性あるのは松本やすし。まだまだ成長の余地があるだけに、大駆けを見せてくるかも知れない。
◎鐘ヶ江将平
○青山周平
△広瀬勝光
△青木治親
▲平塚雅樹
満を持して永井大介が今年のSG初Vへ!
予選3日間は好天の下で行われていたSG日本選手権だったが、準決の日は重走路での戦いになった。川口の重走路の特徴をいち早く掴んだ者が、優勝戦のキップを掴むことができた。だいたいはSG優出常連組だが、田村治郎や佐藤貴也などが珍しく優出。若手では鈴木圭一郎も厳しい準決のバトルを勝ち抜け、優勝のチャンスを得ている。
SGの優勝戦は10周での争い。いつもより走る距離は長いが、0オープン戦である以上、スタートの比重はやはり大きい。誰が先行するのかは最大の焦点である。誰が行ってもおかしくはないが、ここ一番でのスタート力は荒尾聡が上位とみている。その荒尾を誰が追って行けるのか。
今節のエンジンの仕上がり度で言えば、永井大介が一番か。高橋貢も2日目あたりからエンジンが上向いてきていた。若井友和もソコソコのタイムを持っており、エンジン的にはマズマズの状態。エンジン下がり調子だった中村雅人は3日目のスーパードリーム戦で結果を残すなど、けっして悪い状態ではない。逆に、荒尾、田村、佐藤貴あたりは良走路ではエンジンやや足りないか。鈴木圭はエンジン悪くない上に、何かをやってくれそうな期待感はある。
当ブログでの本命には永井を推す。スタートで4番手までに出ることができれば、荒尾の逃げを捕まえるには十分だろう。今年はSGに縁が遠かった永井。ここらへんでしっかりと結果を残しておきたいところ。実力者が追い込み効かなかった初日でも、永井だけは後ろから追い込む走りができていた。今節の総合力では一枚上とみている。
相手には中村を挙げる。エンジン不満とのコメントとは裏腹に、良走路でのレースの内容が良い。追い込みタイプなので10周戦は中村に有利に働く。川口のSGでの相性は抜群。早めに2番手に立てれば永井を捌いての優勝も十分。次には高橋貢を推す。今年の前半はイマイチだったが、今の車に乗り替わってからはかつての王者の走りが戻ってきている。今節の動きも悪くない。まだまだSG優勝回数を増やせる状態にある。鈴木圭はSG未冠だが、いつ取ってもおかしくないくらいの成長を見せている。スピード面ではS級一ケタの選手達と全く遜色がない。序盤で揉まれる展開にならず、早めに抜け出せるようなら、様々な最短記録を塗り替えての栄冠もあり得る。最後に挙げるのは荒尾。やはりスタート力は大きな魅力。この上ない武器だ。トップスタートからペースを上げて逃げるか、インを封じて粘り込むかすれば2度目のSG制覇もある。
若井も地元開催の選手権だけに、見せ場は作るだろう。久々のSG優勝に闘志は全開のハズ。佐藤貴と田村も総合戦力に関しては未知数な部分が大きいので、大金星を挙げる可能性も否定できない。
◎永井大介
○中村雅人
△高橋貢
△鈴木圭一郎
▲荒尾聡
永井大介が圧巻の走りを見せる!
第65回GIオート祭も優勝戦の日を迎えた。厳しい予選道中を勝ち抜け優勝戦のメンバーが出揃った。0ハンに西川頼臣が単騎で置かれ、他の7人は10メートルに並んだ。どのようなレース展開になるのか。
車の総合的な仕上がりは永井大介がナンバー1。準決でも上がりタイム一番だった。次いで谷津圭治、岩見貴史、鈴木圭一郎の順。優勝戦は短ハンデ戦なので、スタートとスピードが大事になる。
スタート争いは、0ハンの西川は何とか残すか。10線は最内から谷津が飛び出し岩見がマーク。他も枠ナリになりそうだが、外からダッシュ決めるとしたら今節スタート切れてる青山周平か永井。金子大輔はそこまで切れておらず展開的には厳しくなりそう。
当ブログでの本命には永井を推す。7枠からでも3から4番手に出る可能性がある。更に、準決の動きを見る限りエンジンも良さそう。優勝戦の日は気温も少し低くなるので、持ち味のパワーを存分に発揮しそう。早い段階で先頭に立ち、後続を引き離すレースを見せそう。
相手には青山を挙げる。青山はこの大会の前回覇者。当人はそれほど連覇を意識してないようだが、地元のGIは取りたい気持ちが強いだろう。トップスタートを決め、西川を一発で交わすようだと永井を振り切っての優勝まである。次に推したいのは鈴木圭一郎。大舞台での実績はマダマダだが、伸びしろは大いにある。混戦での捌きも上達している。序盤の位置取り次第では金星もある。最内の谷津も怖い存在。恐らく枠ナリスタートを切ってくるので、展開的には絶好。準決と同じ走りができれば十分勝負になる。岩見もこのところ流れが良く、チャンスはある。伊藤信夫と金子は展開が厳しくなりそうなので評価を下げた。
◎永井大介
○青山周平
△鈴木圭一郎
△谷津圭治
▲岩見貴史