人見剛志が高橋貢の連勝ストッパーに名乗りを挙げる!
天候が不安定な予選3日間ではあったが、準決は完全な良走路になり各レースで好タイムが連発した。連勝が続いている高橋貢は順当に準決を勝ち切り、まさに完全復活。他も主力どころが準決を突破し、優勝戦は10Mオープンとなった。
優勝戦も準決と同様、好天が想定されている。ここでは良走路でのレースの展望をしていく。まずは10Mオープンのスタート予想。
最内の緒方浩一が枠の利を生かして先行しそう。独走でペース上がる緒方を追って行くのは誰か。2枠から外もほぼ枠ナリスタートを想定。もしも、後手を踏むなら松尾啓史か早川清太郎。元来のスタート力には不安な面があり、出遅れることも想定しなければならない。しかし、両者ともに近況のスタートは上向き。枠ナリを死守する可能性も大。となると、7枠、8枠の木村武之と高橋貢は厳しい展開になりそうだ。
当ブログでの本命には人見を推す。近況は川口一般開催での優勝がある。この時は好枠をしっかりと生かし、自分の展開に持ち込めた。独走でのスピードは申し分ない。ここも2番手スタート、もしくはトップスタートを切って、後続を引き離すレースを見せてくれそう。準決の上がりタイム3・344秒は、優勝戦出場の8選手の中で最速。早めに独走に持ち込めば誰も追いついてこれない。
相手候補には高橋貢を挙げる。波に乗ったときの強さは尋常ではなく、今まさに快進撃を続けている。1着を量産する数字だけを見れば、ここも本命に推してもおかしくはない。しかし、このメンバーで10Mオープンの大外となると話は多少違ってくる。内枠勢を何車か包んで行ければいいが、枠ナリになると8番手からのレースになる。いくら優勝戦で8周回になるとは言え、この7車を抜き上げていくとなると至難の業。近況のリズムで言えば高橋貢だが、展開で言えば強くは推せない状況。それでも克服してしまうのが高橋貢ではあるが...。
他でチャンスがあるのは最内の緒方。ここは先行できそうで、ペースを上げてミスなく走れれば押し切りも十分。過去に記念を制しており、大舞台での走り方は知っている。前田淳も怖い存在。ここ一番でのスタート力はハンパではない。仮にトップスタートを切るようなら後続を最後まで抑え切り、栄冠のゴールが待っている。吉原も3枠ならば序盤の展開次第で上位争いに参加できる。今年はプレミアムカップを制しており、強豪相手でも臆することなくレースに臨める。
◎人見剛志
○高橋貢
△緒方浩一
△前田淳
▲吉原恭佑
木村武之が好枠生かし激走を!
浜松のGIIウィナーズカップも優勝戦の日を迎えた。予選道中は天候に恵まれ、連日良走路で行われた。最もタイムが出たのは初日で、4日間通して最高上がりタイムは高橋貢が初日に出した3.342。気候的にも冬場のモノとなり、高速レースが展開されている。
優勝戦当日は夕方から天候が崩れる予報が出ており、重走路での予想も少しだけしておく。
レース展開は、まず0ハン単騎の石井大輔が逃げに入る。準決では2着になったが、抜かれたのはゴール線直前。鈴木圭一郎の車が鋭く伸び、惜しくも敗れてしまったが、エンジンの仕上がりはかなり良く、優勝戦でも簡単には抜かれない走りを披露しそうだ。この石井を追う一番手は遠藤誠か。ただし、単純に準決の上がりタイムを比較すると、石井を交わし切るまではなさそう。
10線のスタート争いを想定しよう。恐らく最内の遠藤が先行する。続いて行くのは木村武之。そして、高橋貢と鈴木圭一郎の順か。松尾啓史、金子大輔は、やや後手を踏む形。中村雅人も今節に限っては、鈴木圭一郎を突っ張って出るまでの機力がなさそう。
遠藤に代わり石井を追って行くのが木村。木村は3日目までは仕上がりに疑問符が付いていたが、準決で急激に動きが上向いた感がある。外枠には強力なメンバーが控えているが、10線から2番手スタートを決め、速攻の展開に持ち込めれば十分勝機がある。エンジンさえ仕上れば、木村の走力も外枠勢に負けていない。ここは木村が意地の走りを見せて1着ゴールを目指すとみた。
相手には鈴木を推す。3日目こそ惨敗したが、それ以外は強烈な走りを見せていた。特に、準決では絶対届かないような位置から石井をゴール前で差し切り、機力の高さを誇示した。優勝戦のスタートも枠ナリ発進ということはなさそうで、内枠勢を何車か置いて出ることは可能。木村が先頭に抜け出すのに手間取るようなら、チャンスが到来する。3番手には高橋貢。ここ最近の好調っぷりそのままに、今節でも大活躍している。4日間オール1着。完全Vの可能性があるのは高橋貢だけ。機力の良さがスタートにも表れており、序盤で好位を奪えれば優勝がグッと近づいてくる。他では中村、金子あたりが展開次第で上位に食い込める。
重走路では、実績を重視して高橋貢を本命に推す。急な走路状況の変化にも柔軟に対応できる力を持っている。あとは地の利で金子と木村。浜松走路で走っているレース数が自身に有利に働いてくるだろう。枠順的に魅力な遠藤、松尾あたりも必死の粘りがありそうで注意必要。
晴れ予想
◎木村武之
○鈴木圭一郎
△高橋貢
△中村雅人
▲金子大輔
雨予想
◎高橋貢
○金子大輔
△木村武之
△遠藤誠
▲松尾啓史
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永井大介が気迫の走りで久々記念Vへ!
飯塚の第60回GI開設記念レースも優勝戦の日を迎えた。厳しい予選道中を勝ち抜け、ファイナリスト8人が出揃った。多少、波乱はあったものの、優勝戦はそうそうたる顔ぶれ。第60回の節目の記念レースに相応しいメンバーだ。
優勝戦を占うべく、準決のレースを振り返る。まず、9R...福田勝則と田中進を篠原睦が速攻で交わし先頭に立つ。しかし、試走一番時計の桝崎陽介が逆転の差しを決める。試走2番時計の池田政和も篠原をパスし優出を決めた。
10R...佐藤裕児が逃げ態勢に入るも、10線大外からカマシ気味に出た永井大介が早めに交わし独走。中団を冷静に捌いた松尾啓史も佐藤を交わして優出圏内に入った。
11R...0ハンの田方秀和と福村唯倫が逃げ態勢を作る前に西原智昭が速攻でやってくる。2番手で粘る田方に手間取っていた金子大輔だが、4周3コーナーで突破すると、先頭を走る西原との距離を一気に詰め、最終3コーナーで捕えた。
12R...試走こそ良走路だったが、その後の降雨でレースは不安定走路になった。鈴木将光が0ハンから先行するも、10線から好スタートを切った鐘ヶ江将平が捕える。青山周平も鈴木を突破し、鐘ヶ江を追う態勢を作ったが、鐘ヶ江が微差で振り切った。
最終日の天気予報は曇りのち雨。優勝戦の時間帯は良走路で行われそうだが、雨が降った時のために重走路の展望もしておきたい。
まず良走路。スタートが最初のポイントになる。10Mオープンでは内枠が断然有利となるが、純粋なスタート力を考慮すると西原が先行か。それに永井が乗って行く形。大外の青山は展開苦しいが、近況の切れは悪くなく3番手以内のスタートがあるかも。
逃げる西原を追って行く一番手は永井とみた。今節、後半の永井は調子が良い時のカマシが決まっている。これができている時の永井は強い。優勝戦でも序盤で好展開を作り、早めの独走から後続を引き離しそうだ。永井が最後に記念を獲ったのが、今年3月の船橋最後の開催であるプレミアムカップ。永井の実力を考えれば記念Vの栄冠から遠ざかっている。エンジン、スタートが良い今節は久々に勝利の美酒に酔いしれたいところだろう。
相手には青山を推す。今節は初日から3連勝。準決は2着となったが、急な走路状況の変化にも落ち着いて対応していた。選手としての幅が広がっている証拠。今年は飯塚でGIを2つ獲っており、走路との相性もバッチリだ。スタートで先行するか、永井がペース上がらないようだと優勝チャンスも十分ある。他の可能性としては、トップスタート切りそうな西原がそのままミスすることなくペースを上げての逃げ切り。もしくは枠順的に魅力ある松尾がスタート踏ん張っての力走。青山を準決で振り切った鐘ヶ江の大駆けにも注意したい。
重走路では青山と鐘ヶ江を重視。近況の乗りっぷりが良く、準決でも不安定走路をこなした強みがある。どちらも大きめなコース取りでペースを上げそうだ。展開から入れば西原。オールマイティーな柔軟性がある金子。最内の意地で桝崎にも注目したい。
◎永井大介
○青山周平
△西原智昭
△松尾啓史
▲鐘ヶ江将平
重走路
◎青山周平
○鐘ヶ江将平
△西原智昭
△金子大輔
▲桝崎陽介
鈴木圭一郎が完全優勝を目指す!
SG第48回日本選手権オートレースも優勝戦の日を迎えた。予選道中に永井大介や荒尾聡などが失権となる波乱はあったものの、優勝戦はSGの最高峰・日本選手権に相応しい顔ぶれ。至極のレースが見られそうだ。
今回はシリーズを通して天候に恵まれ、更に優勝戦も良走路で行なわれそう。エンジンの比較がしやすく、誰の状態が良いのかが分かりやすい。優勝戦までの4日間で最もタイムが出たのは鈴木圭一郎。準決で上がり344、試走25の驚異的数字をマーク。エンジンの仕上がりは抜きん出ている。次いで、青山周平。その後に中村雅人、高橋貢、早川清太郎が続く形 。
オープン戦で大事になるスタートは、今節で言えば鈴木が最も切れている。枠に関わらず連日トップスタートを決めている。次いで、青山。元々の高いスタート力を今回も発揮できている。その次は中村か。
総合判断すると鈴木の本命は揺るがない。3日目のスーパーライダー戦では、強豪相手に7枠からスタートを決めている。スーパーライダー戦からメンバーが変わったのは浦田信輔だけ。優勝戦は4枠になるので、スーパーライダー戦よりも切りやすくなる。ここもトップスタートを切るとみた。いきなりの独走に入れれば、今節のエンジン比較から鈴木を追って行ける選手はいない。そのままハイペースの逃げに持ち込みそうだ。
相手に推すのは青山。優勝戦のメンバー相手でゴチャ付く展開になると脆さもあるが、ここは2、3番手のスタートを切りそう。前を走る鈴木にワンミスでもあれば、インに入っていけるチャンスがあるかも。もしくはトップスタートを決めるようなら、インを外さない走りで最後まで抑え込んでしまうシーンもあり得る。
次に怖いのは高橋貢。2012年以来、SGの優勝からは遠ざかっているが、今節は絶頂時を思わせる動きを見せている。今年10月のSG全日本選抜の優勝戦では、序盤8番手の展開から鋭い追い込みを見せて3着に食い込んだ。今回のスーパーライダー戦でも鈴木と激しい競り合いを演じた。エンジンの状態はかなり良いのだろう。1枠から先行するか、もしくはイン潜り込んで好位を奪取できれば優勝争いに参加してくる可能性も大だ。いつもの迫力が見られないのは中村。準決も勝つには勝っているが、タイムの面ではやや不安の残る数字。優勝戦までの整備でどこまで上積みできるかがカギだ。浦田信輔、早川清太郎、金子大輔、木村武之は枠的にもエンジン的にも厳しくなりそう。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△高橋貢
△中村雅人
▲金子大輔
緒方浩一が速攻を狙う!
準決の難走路を勝ち抜け、GII若獅子杯争奪戦の優勝戦のメンバーが出揃った。SGタイトルホルダーの金子大輔、青山周平、鈴木圭一郎の3人が準決突破できず、優勝戦はどこからでも狙えるメンバー構成。さて、誰が若手決戦の頂点に登り詰めるのか。
単純な走力から言えば早川清太郎が一歩抜きん出ている。優勝戦は準決までから2周延びて、追い込み勢にとっては有利になることは間違いない。8番手からのレースになろうとも1車ずつ冷静に捌いて番手を上げて行きそう。
ただし、今回は若手での争いとなる若獅子杯。通常のレース展開のようにならない可能性が高い。と言うのも、若手はレース序盤でリズムを掴むと、ハイペースになる傾向がある。更に、エンジン仕上がってる選手が揃う優勝戦。序盤で主導権を奪えば、そのまま独走で逃げ切るケースも十分だ。
レース序盤での焦点は山本智大のスタート。10線勢の強襲に耐え切れるかどうかがカギ。いつもはスタートに不安ある山本だが、今節は悪くないスタートを決めている。優勝戦でも、なんとかスタート残して逃げ態勢を作ると見た。それを追う一番手は緒方浩一。10線大外に置かれているが、森本優佑、栗原俊介を包んでトップスタートを切りそう。逃げる山本をマーク追走から道中で差し込み、その後はペースを上げて逃げ切りそう。
相手には早川を推す。展開的には厳しくなるが、このメンバーの中では底力は断トツ。若手特有のスピード戦にも対応して追い上げて行く。3番手には吉原恭佑。今年はプレミアムカップを制するなど躍進を遂げた。大舞台でも強心臓っぷりを発揮して、大駆けが十分あり得る。強気のイン突っ込みで困難を打開していくか。山本の逃げ粘りや、10線最内から枠ナリスタートを決めたときの森本も怖い存在。もちろん、前団が序盤で態勢を作れなければ、新井恵匠、岩科鮮太の猛攻撃もありそうだ。
◎緒方浩一
○早川清太郎
△吉原恭佑
△山本智大
▲森本優佑