充実度で浦田信輔を本命に指名!
25期以前の選手達による伊勢崎のGII レジェンドカップも優勝戦の日を迎えた。準決では永井大介が敗れる波乱や、9Rで0ハンの選手の奮闘があったものの、それ以外は強豪選手が勝ち上がってきた。
優勝戦はハンデ戦。0ハンに内から伊藤正司、浅香潤。10線は内から岡松忠、岩崎亮一、伊藤信夫、池田政和、浦田信輔、そして高橋貢。スタート予想は、0ハンは外の浅香の先行。伊藤正は後手を踏んでも、10線勢に叩かれるまではないか。10線は内枠の利で岡松、岩崎が先行、これに7枠の浦田が乗って出るとみた。今節の浦田はスタートがよく切れている。
レースの大きなカギは浅香の逃げペース。準決の4個レースの中では一番タイムが出にくい9Rで、上がり3・387をマークしている。最も冷える12Rなら、更なるタイム上昇が見込める。浅香がミスなく乗ると、かなりのハイペース展開となる。
その浅香を追う一番手は岩崎。10線からは2番手に出そうな岩崎だが、そうそうに岡松、伊藤正を突破して浅香追撃の態勢を整えるだろう。今節は初日に落車したものの、立て直しに成功しスピード的には問題ない。2番目に追って行きそうなのは浦田。準決でも申し分のないタイムが出ており、仕上がりは優出メンバーの中で随一。最終的には浅香を捕えてトップでゴールするとみた。
相手候補は浅香。やはり展開が良いのと仕上がりが上々なのは魅力。後続が競り合うようなら久々の記念Vが見えてくる。高橋貢も存在感を示してくるだろう。現状の仕上がりは不安が残るものとなっているが、優勝戦までに整備で上積みさせてくる可能性は大。スタートで内枠勢を何車か置いて出れれば、展開も多少は楽になる。岩崎も序盤で好展開を作りそうで力走十分。伊藤信と池田も1周バックストレッチで、車群のインに潜り込めればチャンスある。岡松は浅香を追うアシがなさそう。
◎浦田信輔
○浅香潤
△高橋貢
△岩崎亮一
▲池田政和
阿部剛士と岩沼靖郎がハイペースの逃げ見せる!
浜松のGIスピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。準決は好天に恵まれ、各レースで驚異的なタイムが連発した。スピードレースが目立ち、序盤で好位置に付けられなかった選手達は苦戦を強いられた。鈴木圭一郎、木村武之、伊藤信夫らが敗退し、地元勢は渡辺篤ただ一車が優出を果たした。優勝戦も天気は良さそうで、更に気温もそこまで上がらないので、シリーズタイトルに相応しいスピード戦が見られそう。
優勝戦に出場した選手の機力比較をしたいところだが、これが非常に難しい。どの選手もほとんど差がなく好タイムをマークしているからだ。しいて言えば準決で10Rだった田村治郎と田中茂が、ほんの少し劣るかどうかと言ったところ。エンジン的にはほぼ差がないとみていい。
レース展開だが、まず0ハンの両者が逃げ態勢を作る。スタート力はそれほど差がなく内枠のぶんだけ岩沼が出て行くか。10線は最内の渡辺が飛び出し、他もほぼ枠ナリとみたが、紛れがあれば荒尾聡が内枠勢を何車か置いて出られるかどうか。
序盤から逃げに入る岩沼と阿部。岩沼が先行しても、準決で少しだけタイムが良かった阿部が道中で交わしそう。10線からは渡辺と荒尾が追撃の1番手になるが、ゴールまでに交わせるか。0ハンを捕える車速があるのは高橋貢のみではないかと思われる。しかし、その高橋も、序盤でよほど好展開を作れぬ限りは厳しいレース展開になりそう。追い上げて行っても2、3着止まりで優勝まではないのではないか。
当ブログでの本命には阿部を挙げる。相手は岩沼。出場選手の中で、エンジンに差がないのであれば、10M前から走れるのはかなりのアドバンテージとなる。この両者が10線勢を引き離す走りを見せそう。追い込みあれば高橋貢か若井友和。渡辺や田村、田中茂、荒尾では追走一杯で仕掛けるまではいかなそう。
◎阿部剛士
○岩沼靖郎
△高橋貢
△若井友和
▲渡辺篤
スタート一気で篠原睦が押し切り狙う!
飯塚のGIIオーバルチャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。準決は一部走路が濡れていたが、試走や上がりタイムはしっかり出ており、ほぼ良走路での競争となった。8号車の木村武之と荒尾聡が敗れる波乱はあったが、優勝戦はそうそうたる顔ぶれ。激しいバトルが期待できる。
優勝戦当日は天候が不安定なので、重走路での予想も軽くしておきたい。
まずは晴れから。0オープンとなった優勝戦ではスタート争いが大事。トップスタート切りそうなのは好枠に入った篠原睦。内の渡辺篤と桝崎陽介を抑えて出そうだ。それに乗って行く可能性あるのは浦田信輔や加賀谷建明。松尾啓史や黒岩明は外枠なので、苦しい展開になりそう。長らくスタートに不安があった早川清太郎だが、近況はだいぶ良化しており、そこまで遅れることはないか。もしかしたら篠原に乗って出て2番手スタートになることもありそう。
レース展開は、篠原がどこまでペースを上げられるかがポイントになる。一時期の篠原はレース後半のタレが課題だったが、ここ数年はゴールまで同じペースで走ることができている。この優勝戦でもハイペースのまま逃げ切れそうなので、当ブログの本命に推す。
相手には渡辺篤と早川清太郎を挙げる。渡辺は準決で浦田を振り切ったように、一人で走る展開になればペースが上がる。篠原を張って出て先行するようなら、記念レース初制覇も見えてくる。そうでなくても道中で追い上げてくる可能性は高い。早川は今年最初の記念レース、地元のGIシルクカップを制した時は0オープン戦からトップスタートを切って逃げている。近年、良化しているスタート力を発揮できれば逆転も十分ある。スピードに関しては申し分ない。
他で怖いのは浦田信輔と桝崎陽介。8周戦で周回が延びるのは浦田にとって好材料。スタートでそこまで遅れなければ、勝負圏内に入ってこれる。桝崎は準決でタイムが出やすい12Rだったとはいえ、上がり3・347秒のタイムを出したのは評価できる。安定感あるエンジンに更に上積みができている印象。
◎篠原睦
○渡辺篤
△早川清太郎
△浦田信輔
▲桝崎陽介
重走路での予想。重走路でもスタートが大事なのは変わらないので、篠原が展開的に断然有利。そのまま押し切るとみた。他で重走路をよく乗るのは、桝崎と加賀谷、それに渡辺と早川。重走路では走路ごとにコース取りの有利不利がある。地の利で考えれば桝崎にアドバンテージがある。篠原の逃げに続いて行くか、隙があれば一発逆転まで狙える技量がある。外めのコースが効きそうな濡れ方なら加賀谷がチャンス。
◎篠原睦
○桝崎陽介
△加賀谷建明
△渡辺篤
▲早川清太郎
田村治郎が完全優勝へ視界良好!
40周年を迎える伊勢崎オート。開設記念シルクカップも優勝戦の日を迎えた。予選3日間は良走路で行われたが、準決は途中から重走路。準決に進出した32名は、組まれたレース番によって明暗分かれる形に。
重走路となった12Rでは、鈴木圭一郎がまさかの敗退。11Rでも地元期待の高橋貢が3着止まりで優出を逃してしまった。10Rでは試走24を出した早川清太郎が会心の走りを見せ快勝。久門徹も意地で2着に食い込んだ。9R...浦田信輔と伊藤信夫も、雨の訪れが遅れてホッと胸をなでおろす状況。良走路でしっかりと優出を決めた。
優勝戦は0オープン戦。枠順選択順通りに内枠から収まっていった。
ここまで無傷の4連勝を達成している田村は最内を選択。外枠勢を張って出て、先行できれば今節のリズムから逃げ切りも十分ある。レースを重ねるごとに力を付けてきているし、ハイスピードにも対応できている。包まれる不安ある1枠を選択したからにはよほどスタートに自信があると思われる。今回の優勝戦でもトップスタートからの逃げ切りに期待したい。8周戦になったからといってスタミナ的に不安のあるタイプでもない。
田村を負かす可能性があるのは浦田と早川。浦田は良走路に関しては無類の強さを誇示している。準決でも試走27、上がり37を出しており、周回が増える優勝戦でも不安要素はない。外枠勢にスタートでかぶされない限り、優勝争いに参加してこれる。早川は地元の走路で持ち味を出せている。年末の川口SSよりも、今回の地元GIの方が躍動感が目立つ。オープン戦で序盤争いがどうなるかの不安はあるが、地元ではスタートの切れも悪くない。序盤である程度好位を奪えれば、エンジン力を生かして優勝争いにまで参加できる。
他で怖いのは、伊藤信夫と大木光。ここ数ヶ月の記念レースでは試走2秒台が多発されるように、レースはスピードが重視される傾向になってきてる。上がりタイムで、日本最速レコードを保持している伊藤にとって、この傾向は迎合すべき事態。準決よりエンジンの上積みができるようなら最も注意すべき存在。大木は昨年から状態が高位で安定。今シリーズでも走路状況に左右されない強さを見せている。走りはイン一本の姿勢だが、早めに先頭に立てるようなら後続を抑えきるシーンもありそう。山田達也、岡部聡、久門は外枠に置かれて苦しい展開になりそうだ。
◎田村治郎
○浦田信輔
△早川清太郎
△伊藤信夫
▲大木光
充実度で勝る青山周平がSS連覇を狙う!
スーパースター王座決定戦もついにファイナリスト8人が出揃った。今回は4走のトライアルを戦い抜き、各選手エンジンを最高潮に仕上げてきている。至極のバトルになるのは間違いないが、どのようなレースが展開されるのか。
まずは枠番。4日間のトライアル戦のポイント上位者から選択。1番目の青山周平は2枠を選択。2番目の高橋貢は3枠を選択。3番目の荒尾聡は1枠を選択。4番目の金子大輔は4枠を選択。ここからは鈴木圭一郎、新井恵匠、永井大介、松尾啓史の順で5枠から8枠まで選択順通りに入っていった。
スタート予想は、今節切れに切れている青山がトップスタートか、最内から荒尾が張って出るかの先陣争い。実力者・高橋や永井は本来の切れではなくスタート争いはやや劣勢か。むしろ鈴木や新井の方が今節に限っては切れている。スタート良くなっている金子だが、このメンバーに入ると先行までは厳しい。大外の松尾もスタート争いは厳しくなってくるだろう。
エンジン評価は、今節の上がりタイムで最も良いのが青山の4日目の3・329。青山は2日目も3日目も3・339が出ており、上がりタイムは抜群。他では永井が4日目に3・332、高橋が3日目、鈴木が4日目に3・339を出したのが目立っている。単純に言えば青山の仕上がりが一番良い。
レース展開は青山か荒尾の先行争い。青山が行けばそのままハイペースで、荒尾が先行しても2番手に出る青山がマーク追走からイン突っ込みそう。どちらにしても青山が逃げ態勢に入りそうだ。トライアル戦の走りから青山の押し切りとみた。
相手候補は永井と高橋、それに鈴木。永井は3日目まで苦しんでいたが4日目に大激走を見せた。厳しい位置から2番手に抜け出すと、先頭を走る青山に対し徐々に差を詰めて行く。最終的にはすぐ後ろまで迫って来ていた。SGの優勝戦は10周戦。トライアル戦から2周延びる。4日目の動きを見ると、あと2周あれば青山を交わしてしまいそうだった。本人もエンジンに手応えを感じているようで、序盤の位置取り次第では優勝争いにまで参加できる。
高橋は4日目のレース内容がイマイチだったが、2日目と3日目は素晴らしい走りを見せていた。その時の動きを取り戻し、更にスタートも青山に乗っていければ、道中で捌くチャンスが訪れるハズだ。ここ数ヶ月の動きからして久々のSG優勝も十分視野に入っている。鈴木は今節勝ち星がなく全て3着。エンジン的に安定してると言えばしてるのだが、もうひとつ足りない印象がある。優勝戦までの整備で上積みできれば、全日本選抜と日本選手権に続くSG3連覇もあるだろう。
他では4日目に本来の走りができた荒尾や、道中の捌きに定評のある金子も上位争いに加わってくるか。大外の松尾も見せ場を作ってくるだろうし、SS初挑戦ながら王座決定戦まで進んだ新井の疾走にも期待したい。
◎青山周平
○永井大介
△高橋貢
△鈴木圭一郎
▲金子大輔