
早川清太郎が鬼の追い込みを見せる!
山陽で行われている小林啓二杯GII山陽王座チャレンジカップは、優勝戦の日を迎えた。連日、高い気温の下で走路温度が上がり、タイヤの滑りがひどい灼熱の走路になっている。予選3日間は追い込み勢が苦しみ、軽ハン勢の逃げ粘りが目立っていたが、準決からは最重ハン以外の選手はハンデが10M重くなり、最重ハンの選手もしっかりと結果を残していた。さて、今回の熱戦を制するのは果たして...。
優勝戦の16日も好天に恵まれそう。走路温度も高くなり、序盤の展開が大きくレース結果を左右しそう。ただし、記念レースの優勝戦で8周戦になることも考慮しなければならない。
スタート争いを制するのは前田淳か。ここ一番でのスタートの切れ味には定評がある。前田が飛び出すとなると、その後のレース展開が読みやすい。前田はインコースをぴったりと抑えて走るので、ペースはそこまで速くならない。むしろ、抜かせないような走りで2番手に付ける選手がどのような動きをするのかが大きなポイント。すんなりと前田を交わせればいいが、ツボにはまってしまうと大渋滞を引き起こしかねない。
前田に続いて行くのは丹村飛竜とみた。スタートの切れは悪くない。今節は初日から苦戦を強いられていたが、準決では速攻を決め、しっかりと結果を出した。優勝戦でも序盤で好位置を奪えそうだ。その他でスタートが巧いのは丸山智史や岩崎亮一、そして近況はスタート巧者の仲間入りを果たしている早川清太郎。長田恭徳や桝崎陽介、人見剛志はスタートの面ではやや劣勢か。
前田を追っての丹村だが、手間取ることなく交わせれば丹村の優勝もあるし、前田が粘り込めればそのままの押し切りもあるだろう。ただし、当ブログでの本命には早川を推す。3日目の選抜戦はメンバーが揃ったレースで6着だったが、それ以外は全て1着。追い込みが厳しい今回のシリーズでも、初日から結果を残せていた。さらに、準決でも見事な追い上げを見せていた。8周戦ならチャンスは増大し、スタートでもある程度の位置に付けてきそうだ。
相手には丹村を挙げる。序盤で先頭に立てれば、持ち味のスピードを発揮して後続を振り切れる。いかに早い段階で先頭に立てるかが大きなカギになる。3番手には前田。今節は初日に被害で落車するアクシデントがあったが、しっかりと立て直して良い時の走りを披露している。いきなりの独走に入れれば、展開的にはグッと楽になる。そして丸山。今節は4走して全て連対している。難しいコンディションの走路にも対応できている。成長も著しく、いつ記念レースを制してもおかしくない状況。最後に人見。大舞台になるほど力を発揮できるタイプで、大駆けには注意したい。
◎早川清太郎
○丹村飛竜
△前田淳
△丸山智史
▲人見剛志
修正してきた鈴木圭一郎が決める!
好天に恵まれシリーズが経過してきた伊勢崎GIムーンライトチャンピオンカップ。その影響もあってか、走路温度が高いレースが多く、軽ハン勢の活躍が目立った。準決でもハンデが10M前の選手が何人か優出し、優勝戦はハンデ戦となった。
0ハンに3車、10線に5車並んだ。こうなるとスタートを含めた序盤の位置取りが大きなポイントになる。まず0ハンは高宗良次が先行か。木村享平は準決からハンデが重くなり、厳しい状況のなか見事優出を勝ち取ったが、優勝戦となるとさすがに苦しい印象。スタートでも同ハンで後手を踏みそうで展開を作れないか。2番手には仲田恵一朗が出て行きそう。
10線は最内の中村友和が先行できるかどうか。スタートはムラな傾向がある同選手なので、先行が濃厚とは言いがたい。内寄りの若井友和が飛び出しそう。そこに早川清太郎、高橋貢、鈴木圭一郎と続く形か、鈴木圭が2番手で出て行くかどうか。
序盤は高宗がレースを引っ張る展開。独走力は高いモノがあり、いきなりの逃げに入るとペースは上がりそう。ただし、準決で高橋貢に捕まっているように、最後まで先頭を走るのは厳しそう。仲田や木村では高宗を追って行くのは難しそうで、0ハンは道中で10線勢に交わされてしまいそう。
10線から先行しそうな若井も、先に0ハンを突破して先頭に立っても外枠勢を振り切るまではないか。ここは早川を含めた10線外3車の争いになりそう。展開的には早川が有利。3日目の落車の悪影響もそこまでなさそうなので、0ハンや若井を交わして先頭に踊り出る可能性は大きい。昨年、この大会を制した早川の連覇も十分ありえる。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。今回は初日に快勝を見せたが、2日目は3着。3日目にいたっては近況の鈴木圭の動きからしたら意外とも思える惨敗に終わった。それでも準決ではシッカリと軌道修正に成功し、本来の鈴木圭の走りができていた。優勝戦は同ハンから2番手発進もありそうで、素早い仕掛けを見せてくるか。仮に、スタートでそこまで好位を奪えなかったとしても、記念優勝戦の8周回をフルに生かして進撃してきそう。
相手には早川を挙げる。準決は猛追も2着止まりだったが、勝負どころでは久門徹のインに強引に突っ込んでいた。地元GIにかける思いは強く、大会連覇を目指し激走を見せてくる。3番手には高橋貢。今節はこれまで安定したレース運びを見せており、早川や鈴木圭の進み方が甘いようだとチャンスが生まれる。爆発力で言えば中村も怖い。スタートに注文のつく同選手だが、先行してしまえば強烈なスピードを発揮してくる。最後に高宗。まだ優勝は未経験だが、このハンデの選手にしてはスピードがあり、10線勢が競り合うようなら初優勝が記念タイトルになる可能性もある。
◎鈴木圭一郎
○早川清太郎
△高橋貢
△中村友和
▲高宗良次
鈴木圭一郎の完全Vが見えた!
浜松で行われているGIIウィナーズカップも優勝戦の日を迎えた。今節は3日目の前半に不安定走路でのレースはあったが、それ以外は良走路で行われた。
ここまで負けなしで来てるのは全国ランク1位の鈴木圭一郎。連日、危なげのない走りで圧倒的なタイムをたたき出している。スタートの切れも悪くなく、序盤から好展開を作れている。優勝戦も10線7車並びの大外だが、枠ナリ発進は考えづらく、内枠勢を何車か置いて出そうだ。レース序盤で好位置に付け、通常より2周延びる8周戦で楽に抜け出してきそう。意外にもGIIのタイトルとは無縁だった鈴木圭だが、今回でGII初優勝を決めそう。
相手候補筆頭は新井恵匠。準決では厳しい展開になってしまったが、そこから怒涛の巻き返しを見せた。最後は先頭を走る中村友和のインにまで強引に突っ込んでみせた。この果敢さは大いに買いたい。もちろんエンジンがいいからというのもある。新井はこれまでGII若獅子杯を2度制しており、今回勝てばGIIは3度目の優勝となる。鈴木圭に勝つにはスタート先行から、先手先手の攻めが必要になる。
次に推すのは阿部剛士。最重ハンの厳しい位置でも不屈の精神でレースに臨んでいる。10線の最内ならスタート先行も十分で、前を走る鈴木静二を早めに突破できればチャンスが広がる。準決で仕上がり不足を感じさせた金子大輔だが、乗り手の腕はしっかりしており、エンジンに上積みがあれば勝負圏内に入ってくるだろう。鈴木圭に勝つには試走30を切るタイムを計時したい。最後に重富大輔。不安視されていたスタートに一定の良化が見られ、序盤の位置取り次第では見せ場を作れる。コーナースピードは豊かなので、1回先頭に躍り出れれば鈴木圭でも追い込むのは苦しくなる。
0ハン単騎の鈴木静二は8周戦の長丁場になると厳しくなるか。それでも後続が競り合うような展開になれば残り目があるかもしれない。青島正樹と中村友和は師弟でそろって優出。青島は準決で得意のスタートが決まらなかったが、道中の巻き返しは素晴らしかった。中村友はスタートやレース運びは安定しないが、爆発力や一発力の面では一番怖い存在。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△阿部剛士
△金子大輔
▲重富大輔
中村雅人が連続優勝を狙う!
川口のナイターGII川口記念も優勝戦の日を迎えた。今回の優勝戦はGIIらしく、ハンデ戦になった。0ハンに間中大輔、10線に小林瑞季と阿部剛士、20線に内から鈴木清、大木光、佐藤貴也、中村雅人、青山周平。3日目まで連勝できていた永井大介は準決で猛追も3着。間中の逃げでハイペースになり、必死に追ったが届かなかった。
優勝戦もまずは間中が逃げ態勢を築く。それを追う10線両者。スピード的には小林の方が勝っているか。スタート争いも小林が先行しそうで、間中を追う1番手になる。間中は準決で健闘したが、上がりタイムを見ると優勝戦で逃げ切るまでは厳しそう。10線から追ってくる小林に道中で交わされてしまうか。20線はほぼ枠ナリのスタートになりそう。紛れがあれば大木や中村が少しへこむかどうか。鈴木清がしっかりと最内の利を保って出そうだ。
展開的には軽ハンの逃げ有利だが、ここは記念の優勝戦。通常とは違い2周回延びる。8周戦となると最後まで押し切れるかどうか。周回が延びることが好材料になるのはただ一人。中村雅人だ。20線は枠ナリスタートと見ているが、中村は遅れてしまうかもしれない。それでも巻き返してこれるだけの技量とスタミナがある。枠ナリ発進なら展開的に十分で、スタート遅れて最後方からのレースになっても期待が持てる。準決でも鋭い追い込みを見せていた。そこで、当ブログでの本命には中村を推す。前節の地元完全優勝に続き、連続で優勝を狙う。
相手は青山。20線大外と、位置的には決して楽ではないが、近況はスタートの切れがよく、カマシ気味に出る可能性もある。1周バックストレッチで好位に付ければ展開はグッと向いてくる。道中で揉まれると脆い面もある青山だが、序盤の仕掛けが決まると一気に先頭に立つ機敏さがある。スタート、それに序盤の位置取り次第では中村を引き離してのゴールもある。
次に怖いのは小林。ここ数節でエンジンが上向き、今回も持ち味のスピードを遺憾なく発揮している。間中を追って展開的にも恵まれている。早い段階で先頭に立ち、大きなリードを作れれば記念レースで自身初優勝も十分ある。20線最内の鈴木清も展開的に怖い存在。武器のスタートで10線を叩くようなら、一気に展開が向いてくる。気力も機力も上昇気流にあり、記念レース初Vへ向け気合も入ってくることだろう。最後に間中。記念レースの準決や優勝戦に軽ハンが乗ると、ハンデが重化されるのが常だが、今回は据え置き。後続が激しく競り合うような展開になれば、そのままの押し切りも考えられる。
◎中村雅人
○青山周平
△小林瑞季
△鈴木清
▲間中大輔
仕上がり断トツの鈴木圭一郎が圧勝劇を演じる!
走路温度が上がりつつあるこの時期特有の、軽ハン勢の活躍が目立つレースが多かった浜松GIゴールデンレース。優勝戦も0ハンに2車、10線に6車並ぶハンデ戦になった。
0ハンのスタートは恐らく岩沼靖郎が先行。独走が得意の岩沼はペース上がりそう。これに序盤は春本綾斗がしっかりと続いていく。10線からは笠木美孝が飛び出しそう。最内の岩科鮮太も今節はマズマズのスタートを切ってるが、このメンバー構成だとさすがに張り込めないか。中枠から外は金子大輔が枠ナリに出られるかが少し怪しい程度。他はほぼ枠ナリに出そうだ。
岩沼の逃げだが、準決の動きを見る限り序盤で捕まることはなさそう。春本もスピード派で、10線勢は楽ではないか。10線中枠から外枠勢は笠木をどれだけ早く交わせるかが大きなポイント。
当ブログの本命には鈴木圭を推す。10線はこれだけの選手が並ぶと、鈴木圭でも大外からカマシ切るのは厳しそう。ただし、1周バックストレッチで車群のインに潜り込む可能性はある。そうなるとレースの早い段階で好位を奪える。GIの優勝戦で8周回になるのは鈴木圭にとって大きなプラスポイント。序盤で好位を奪えなくても、鋭い捌きで番手を上げていきそうだ。
相手は青山周平。スタートはほぼ枠ナリ発進になりそうだが、鈴木圭と同様に1周バックストレッチで一気に車群を交わして行く技量は持っている。1周回ってきた時の位置取りによっては鈴木圭に先着もありそうだ。3番手は木村武之。今節はスタートの切れが良く、笠木のスタートに乗って行くか、もしくはトップスタートまである。0ハンが逃げ態勢を作る前に交わせればチャンスは増大。レース後半の伸びはやや不安だが、序盤で大きなリードを作れれば自身2度目のゴールデンVも見えてくる。最後に岩沼と春本。どちらもリズムに乗ってしまうと後続を引き離しかねない車速を秘めている。
実力者の金子は、準決の動きではエンジンが足りず、優勝争いとなると上積みが必要になってくる。岩科はスタートで枠ナリを死守すれば面白い存在になり得る。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△木村武之
△岩沼靖郎
▲春本綾斗
また、優勝戦当日は雨予報が出ており、レースは重走路で行われる可能性も高い。そこで、重走路での展開にも軽くふれておく。と言っても鈴木圭は重走路を苦にしないどころか、準決後には「雨も問題ないです」とのコメントが飛び出しており、天候に関わらず本命になる。晴れでは苦戦が想定されそうな金子だが、重走路は「先頭に立てればやられないと思うけど...」とのコメントがあり、良走路よりは重走路での方が期待が持てる。
「雨は最近ずっと良くないので厳しいと思う」との発言が出ている青山周平だが、このメンバーの中では実績もある方で、上位争いに参加してこれそう。「今節はずっとスタート悪くない」の木村武之は好展開に持ち込んでイン粘り込むか。岩科も、かつては雨もよく乗っていたのでスタート次第では戦えよう。
◎鈴木圭一郎
○金子大輔
△青山周平
△木村武之
▲岩科鮮太
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