渡辺篤が記念初制覇を狙う!
飯塚で行われている第62回GI開設記念レースは優勝戦のメンバーが出揃った。今節は軽ハン勢の活躍が目立ち、優勝戦も0ハンに2車、10線に6車というハンデ構成。0ハンの動きが優勝戦の展開に大きく影響を与えそう。
その0ハン2車は森本優佑と山浦博幸。どちらも独走を得意とする快速派だ。今節はどちらも試走30に近い数値をマークし、森本にいたっては上がり40を切るタイムをたたき出している。この両者がレースを引っ張っていくとなると自然とペースが上がる。
10線6車もスピードに関して0ハン勢に負けてない。今節の上がり最高時計は2日目にマークした3.365で、鈴木圭一郎と金子大輔が出している。エンジンの仕上がり的にこの両者が優勝争いを繰り広げそうだが、10線外枠からのレースで、予選や準決までとは違うメンバーなのも加味すると展開が変わってくるだろう。これまでのように簡単に抜け出せるかどうか。むしろ、この両者がやり合って番手を上げていけないケースまである。優勝戦でも人気になりそうな両者だが、当ブログでは渡辺篤を本命に推す。
今節、2日目からの良走路では全て1着。試走タイムも30を切っており、エンジンは完全に仕上がっている。スタートの切れも悪くなく、優勝戦でも10線の内から2番目なのは大きな魅力。最内の岩崎亮一に続いての2番手発進、もしくは岩崎を抑えてのトップスタートまである。早々と0ハン追撃態勢を作ると、抜群の機力を生かして道中できっちり交わしそう。渡辺はこれまで6回の優勝経験があるが、記念タイトルとは無縁。今回の流れから記念初優勝も夢ではない。
相手には鈴木圭と金子を挙げる。レース序盤で競り合う展開にならなければ、どちらかが上位争いに参加してくる可能性は高い。どちらもエンジン面は問題なく、レース展開の読みも冴えている。渡辺が抜け出す前に交わすことができれば、今度はこちらがチャンスになる。この3車を脅かす存在になるのは森本か。8周戦となり、スタミナの面に一抹の不安はあるが、今節は上がりタイムが出ており、レース序盤でリズムを掴むとそのままの押し切りも考えられる。その場合は10線勢が激しくやり合うことが条件になってくるが、そんな展開になればチャンスがないわけではない。
最後に岩崎。10線最内の絶好の位置からのレースで、しっかりと枠ナリ発進を死守できれば、あとは0ハンを目標にするだけの好展開になる。準決で上がり3.370が出ているようにエンジンも仕上げてきた。約4年ぶりの記念制覇に闘志を燃やしてくるか。もちろん地元飯塚の雄・浦田信輔も黙ってないだろうし、篠原睦もトップスタートを狙って神経を集中してくるハズ。山浦も意外性があるので、高配当が望めるようなら狙ってみる手もある。
◎渡辺篤
○鈴木圭一郎
△金子大輔
△森本優佑
▲岩崎亮一