オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。花田一輝 山陽オートでの初優勝なる!
準決で同地区・藤波直也に苦杯を喫した花田一輝。リベンジを果たすべく臨んだ優勝戦。10m後ろの大外からのレースとなるが、試走タイムは3.30といい数字。ところが、0ハン筒井健太が3.34ながら人気を背負う。今回が復帰節となる古城龍之介も3.32のタイムとアピール。0・10mの短ハンデ戦ゆえに序盤の展開が大事になる。人気は3連単が1-3-6、3-1-6、1-6-3が上位で割れ加減。2連単は1-6、1-3から6-1、3-6とこれも割れ気味だった。
発走。なんと0ハンから先行したのは外枠の祐定響。人気の筒井は開始数秒で圏外へ去ってしまったのだ。10mは古城を差した藤波が祐定に付ける。すかさずインを狙うが入れず、花田がアウトコースから藤波、祐定もろとも切り込み先頭へ立つ。藤波は結局、祐定を差せなかった。復帰V狙った古城も4着と残念な結果に。
3連単6-2-4は7,850円、2連単6-2は2,150円といずれも好配当。浜松市営の山陽ミッドナイトは浜松所属・花田一輝の優勝で4日間の幕を閉じた。これで花田は全場で優勝を挙げたことになる。おめでとうございます。
まさかの伏兵がひそんでいた
8号車を首位に採った組み合わせ以外は全て100倍以上と、3連単オッズは黒川京介の圧倒的人気という様相だったが...
0ハン西川頼臣に10線内枠の古木賢が続く形でレースは始まった。2周目に古木がコーナー流れて、平川博康が2番手へ浮上。同じく2周目、黒川は武藤博臣と稲川聖也を次々に交わして順調に番手を上げていた。
4周目に平川が西川を差して先頭へ。そのとき黒川は約2車身差の3番手まで接近しており、あとは平川と一対一の態勢から捌くだけに見えたのだが、残りの2周回は仕掛けられる距離まで近づけず、エンジンを仕上げてきた平川が振りきって1着ゴール。かつて所属していた船橋オートで2007年2月に遂げた初優勝ぶりとなる2度目の優勝を飾った。
今節準決勝戦を3.349秒で圧勝した黒川は、この決勝戦の本走タイムは3.382秒。前日ほど速いタイムを出せず、3節連続Vと通算9連勝を逸する結果になった。
文/鈴木
亀井政和が捌きを決めた
モンスターエンジンを引っ提げて初日・2日目に連勝した浅倉樹良だが、全国トップクラスの先行力を誇る野本佳章が10m後ろに控えているためスタート叩かれる可能性が考慮されたようで車券の人気は集まらず、2級車としては破格の試走タイム3.31秒を計時した佐藤智也が1番人気。
レースが発走すると、野本は浅倉を叩いただけでなく1周回1コーナーで菅野仁翔を捲って一気に2番手までジャンプアップした。佐藤智也は前日よりも試走タイムを下げた菅野のスタートを残して逃げ態勢。しかし野本の執拗なマークにさらされて4周回1コーナーで捕まってしまった。
そうして野本が先頭に立ったのだが、影を追うように付いてきた亀井政和が4周回3コーナーでイン攻めを仕掛けた。このときは野本がなんとか踏みとどまったがそれも束の間、直後の4コーナーで外へ流れてしまい亀井が首位に。残りの周回は試走トップタイム3.29秒のパワーで後続を突き放して1着ゴール。今年7月以来通算6度目の優勝となった。
先月27日の伊勢崎アフター5ナイター決勝戦と同様にスタート展開が悪くなった浅倉だが、道中の伸びは素晴らしく、ゴール寸前の直線では野本と接戦に持ち込むほど猛烈に追い上げた。
浅倉と同じく今節2連勝で優出した鈴木聡太は、決勝戦では折り合いを欠いて上位争いに加われなかった。
文/鈴木
すさまじい黒川京介の衝撃波!
全体の試走が終わった後に山口航太が現れ再試走を行い、タイムは3.37。単独50mからレースする黒川京介は3.26。言うまでもなく人気の中心は黒川だったが、0ハンに並ぶ運天諒雅と山口の絡む7-1=2も売れていたが、締め切り直前に柴山信行3着の7-1-6が一番人気に。
発走。チェンジ入れて山口が運天の外から伸びて逃げ態勢作る。20mは伊東玲衣が飛び出すが追える雰囲気はなく、黒川は伊東を捌いて3番手へ。この時点で残り3周。運天を黒川が差した時には山口とは20m弱あったが青旗過ぎにインから捕まえた。
本来なら飯塚で開催中の『SG日本選手権』で走ってるハズなのだが、黒川は昨年の選手権でフライング切っての優勝だったので、規定により今年の選手権は出場できなくなっていた。そのウサを晴らすべく今回の川口ナイトレースに出場し、普段より10m後ろのスーパーハンデで3日間を走り抜いた。2着の山口は自己タイムを更新したが、黒川の上がりタイムは3.340と異次元だった。しっかりと結果を残す好青年はプロ意識も相当に高く、全国ランク2位の実力を遺憾なく発揮。3着の運天も自己タイム更新しており、成長の証と取れよう。
このあとの黒川は11月4日からの川口開催に出場予定。
矢野正剛が展開をモノにし、栄冠を勝ち取った!
この優勝戦のポイントは、初日から3連勝で優出した新人・藤本悠が初優勝を決めるかどうかにあったが、0ハン単騎と絶好の位置からの競争でもペースを上げることができなかった。2周を回る頃に矢野に交わされると、その後はずるずると後退。初優勝とはならなかった。
早めに先頭に立つことができた矢野は、レース終盤までに大きなリードを作ることができた。単独最後方から捲りを主体に追い上げていた山本翔は、逃げる矢野との差を詰めることはできたが、最終3コーナーでこん身の突っ込みも僅かに届かず、矢野が振り切ってトップでゴール線を駆け抜けた。
矢野は2021年10月8日以来となる通算4度目の優勝を決めた。ここ数節はまずまずのエンジン状態が続いていたが、今回で最高の結果を残してみせた。今回の優勝戦では藤本悠を追う展開だったので、特に走りやすかったと思われる。現状の矢野の武器はスピード。今は最重ハンの20メートル前に置かれているが、今後ハンデはどんどん重くなっていく可能性がある。しかし、捌きの方も上達していけば十分通用するだろう。