
ようやく人気に応えた篠原睦
7月に入って全て飯塚オートで優勝戦乗ってる篠原睦。7/8は長田稚也に優勝を奪われ3着。7/11のオーバーミッドでは微差で岩見貴史に敗れ、7/17のオーバーミッドは濡れ走路でまたも長田稚也の後塵を拝し3着。今月4度目の優勝戦はいかに...。
試走は3.34とそれほど速いタイムではないが、10m前の辻大樹と同じ試走タイム。当然、この両者で人気を分けるのだが、総合力で優る篠原の相手探しでオッズは形成。3連単は10倍切るオッズはなく、7-5-1が11.5倍、他には7-5=4が人気筋。2連単は7-5 3.2倍、7-4 4.5倍、7-1 6.3倍と続く。
0ハンは竹中修二が佳元光義に先行し逃げ態勢作る。田中正樹が2番手浮上も辻大樹・村瀬月乃丞を捌いた篠原が早めに好位へ。田中正のインに車を向けた篠原は先頭の竹中修二を射程に捉えると間髪入れずに差して抜け出す。遅ればせながら辻が3番手へ上がるが竹中修を交わせなかった。
結局、26期コンビのワンツーで決着した今回のオーバーミッド。本来なら篠原クラスはミッドナイトではなく記念を走る選手。それでも、しっかり結果を残し今年5度目の優勝で通算48Vに。次走はすぐ、7/27~のデイレースに出場予定。
海の日に藤岡一樹がビッグボーナス!
この番組を見て最初に思ったのは丹村飛竜の外枠に藤岡一樹が位置しており、厳しい印象を受けたこと。ハンデ面では最重ハンの40m前で逃げる斎藤隆充。2日間不安定な走路でも2連勝と近況絶好調な山本翔が40mの最インに位置し断トツの一番人気で3連単は4-6-5、4-5-6。2連単は4-6、4-5に集中。若干、丹村飛竜からも売れていた。
時計は24:30すぎ、すでに7/21(海の日)に。発走後にまさかのスタート失敗し白煙上げたのは山本翔。車券の対象がはやくも脱落してしまった...。斎藤隆の逃げに穴見和正が火花を散らしながら車をインにねじ込み先頭へ。ところが穴見の外へ緑の勝負服が現れた。穴見は抵抗できず、あっさり先頭を藤岡へ譲ってしまう。丹村飛は進まず中野政則が3番手に粘って3連単は6-2-3で109,780円、2連単は6-2で11,430円と大波乱。スタートの白煙(空回り)が優勝戦に出てしまった山本翔は5着に終わった。
藤岡一樹は昨年の正月開催以来、久しぶりの優勝で通算10度目。このあとは7/26~のナイター開催へ出場予定。山本翔はリベンジを期す。
6車立てでも3連単6ケタ配当が出るオートレース。本命党、穴党、出目党いろいろ買い方はあるが、100円が10万になって返ってくる幸せは何物にも変えられないですね。
落合巧がゴール前伸び切る
史上最年長勝利記録を更新し続けてる鈴木章夫御大には頭が下がるが、これで優勝したら今後、破られることはないだろうという大記録が控えてる浜松アーリーレース優勝戦。試走は一番悪い3.45でも何が起こるかわからないのがオートレース。人気は栗原佳祐と中村友和の重ハン勢に集まるが、好位の小林頼介も売れ筋にあった。3連単10倍を切るオッズはなく、2連単は7-6が500円、6-7が800円。
0ハン先行は鈴木章夫だったが小林頼介が捲って行き米里崇徳も便乗。落合巧は鈴木章に切り込み前の2車を射程内に捉える。小林頼を米里崇が差して先頭へ立ち落合巧は青旗で2番手浮上。このとき栗原佳祐は5番手で万事休す。ゴール前は米里崇と落合巧のグリップ勝負になりアウト伸びた落合巧に軍配。結局、栗原佳は完全優勝狙ったが5着、中村友和は見せ場なく6着。鈴木章は4着(大健闘)で優勝戦を終えた。
3連単5-4-2は48,720円、2連単5-4は7,920円と山陽のオーバーミッドには及ばぬが好配当を提供。
落合巧は昨年10月以来のVで通算4度目の優勝。あまり目立たぬが意外性ある選手で、ハンデ位置も最重ハンなのだ。次は23日からのデイレースに期待したい。
G線のマジック 長田稚也が制す!
前半レースでは雷雨で発走見合わせがあったが、無事に優勝戦は行われた。走路は乾かず、難しいコンディションに。人気は篠原睦から3連単763、736。道智亮介のアタマからも売れていた。一番試走の長田稚也が不気味な存在...。
0ハンの佳元光義を青山文敏に先行の道智が叩き込んで逃げ態勢を作る。30mは篠原より先に長田稚が出て行く格好に。2番手で粘る青山文を捌いた長田稚は少しずつ道智との差を縮める。青旗過ぎ車を道智のうちへ向けた長田稚だが、道智もグリップ開けて外から応戦。長田稚が道智に車輪半分出てゴール。篠原睦は3番手に終わった。
7月8日に長田稚は篠原に大差で勝っているが、またもねじ伏せた。懸念されるスタートが良くなってきてるのは長田稚にとって強みだ。特に後半の追い込みは定評あるだけに近い将来大きくジャンプアップすることも期待される。一方、格上の篠原は7月8日は優勝戦4着、7月11日のオーバーミッド優勝戦では微差で岩見貴史に敗れ、そして今回と『優勝』の二文字が遠い。
通算191勝目を13度目の優勝で飾った長田稚也。次は7月23日からの浜松デイレースへ参戦予定。
青山周平が118度目の優勝
夕方6時に発走の第1レースは濡れ走路でおこなわれたが、最終8レース決勝戦は良走路に回復し、青山周平が他6名を圧倒する試走29秒で断トツの1番人気。
レースが始まると0ハン野沢守弘と10線2名はハンデなり・枠なりの隊列で逃げ態勢。30線3名は真ん中の田村治郎が遅れて、大月渉が先行して吉原恭佑が続く形に。この30線勢へ青山周は素早く接近したが、序盤は大月と吉原が重なる形を割り込みにくそうな場面もあった。しかし2周目に吉原が大月を差して両者の車間が開き、青山周はかえって捌きやすくなった。前半周回のうちに30線を退けると、あとは自身よりランキングがかなり下位の軽ハン3車を交わすのみ。5周目に入るところで先頭へ立つと、みるみるリードを拡げ始めて、ゴールでは2着に1秒以上の大差をつけての圧勝となった。これで今年6度目、通算では118度目のV。勝利数も974勝まで増やした。
7名で最も人気薄だった野沢が、最終回4コーナーからの立ち上がりでも2番手に粘っていたが、ゴールまで残りわずか数メートルの地点で内から吉原、外から田村が伸びてそれぞれ2着・3着へ浮上し、堅い配当で収まった。
文/鈴木