
有吉辰也が鮮やかなスタートを決めた!
0ハン単騎の村瀬はマイペースで走っていた。しかし、20線から先行した有吉がまずは西をパス。その後、村瀬との距離を詰め、冷静に仕掛けるタイミングをうかがっていた。そして、交わせると判断するとインに突っ込んでいった。試走一番時計をマークした鈴木圭は、序盤で金子大をまくり、悪くない位置に付けることができた。ただ、2番手に浮上するまでにやや時間がかかってしまった。有吉と一対一に持ち込んだ時にはリードを作られており、追い込み届かず準優勝だった。
今回の優勝戦の焦点は20線に5車並んだスタート争いだったが、優勝した有吉は見事にトップスタートを決めてみせた。道中で同ハン勢を捌くのと、スタートで他の車を置いて出るのとではレース展開が大きく変わってくる。以前は『カミソリスタート』との異名を得ていた武器が今回の優勝戦でも遺憾なく発揮された。有吉の次の出番は久々の開催となる飯塚オート。地元でも魅力ある走りを見せてくれそうだ。