
首位が残り1周で何度も入れ替わる大熱戦
今月3日~5日に開催された川口デイレースを3戦3勝の完全V。鈴木清はハンデ重化して最重ハンの位置へ戻った今節また3日制のナイトレースも勝ち続けて、先月の前々節から通算6連勝で迎えたこの決勝戦は1番人気に支持された。
前日の準決勝戦では軽ハン勢を追撃する態勢を整える前に鈴木清に捌かれた小椋華恋が、この決勝戦では10メートル前の広瀬勝光と2番人気の相馬康夫をスタート叩いて出ると、2周回1コーナーでは0ハン片野利沙の内を突いて早くも先頭に立った。
そのとき鈴木清は10メートルほど離れた5番手。しかし今節の初日・2日目とも1度の攻撃で複数の車を捌く推進力を披露しており、決勝戦でも着実に番手を上げていくと6周回1コーナーでついに小椋を捕えた。
レースが一段とヒートアップしたのはここからだった。最終回2コーナーの立ち上がりで鈴木清の内にできたわずかな隙間を見逃さなかった小椋は、闘志あふれる突っ込みを敢行。だが3コーナーで今度は自身が少し外へ流れてしまい、4コーナーからゴールへ向かう最後の直線にかけて鈴木清が再びイン伸び返して首位を奪還。通算7連勝、2節連続で通算22度目の優勝を飾った。
文/鈴木
鈴木清が久しぶりに優勝を決めた!
単独最後方からのレースになった鈴木清は試走で一番時計をマーク。それも試走の時は前の車に詰まっていて、自分の走りたいコースを通れなかった可能性があるので、実際のエンジン力は数字以上にあったかも。
優勝戦の展開は0ハンの山下の逃げで始まり、他には鈴木清以外誰も差を詰めることができない状態が続いていた。そんな中で、鈴木清だけがインから次々と他車をパス。3周を残して山下との一対一の態勢を作ると、間髪入れずにインに突っ込んでいった。見事に7車を捌いて先頭まで躍り出ることができた。2着には山下が残り、3着には田崎を交わした相馬が入線した。
今回は直後にSG開催が行われる関係で出場メンバーは薄かったが、そこで鈴木清はしっかりと結果を残すことができた。今は最重ハンの10メートル前で走っているが、本人は最重ハンに戻って走りたいという強い思いを持っている。今回の優勝でその望みは叶うかもしれない。
栗原佳祐が早くも今年2度目の優勝
開催最終日は曇り空ながら重走路で開始。8レース・9レースでは本走タイム3.4秒台が出るまでに走路が乾いてきていたが、10レースから小雨が降り始めて12レースは重走路での決勝戦となった。
8号車の鈴木圭一郎が試走で7号車の金子大輔から大きく離され、計測されたタイムも金子大の3.55秒に対して鈴木圭は3.62秒。オッズは栗原佳祐が1番人気。わずかな差で金子大が2番人気に支持された。
レースが発走すると2号車の山浦博幸が0ハン1号車の石田啓貴をスタート叩いていきなり先頭に立った。20線は4号車の岩崎亮一と6号車の鈴木宏和が鋭く飛び出した。
3号車の栗原佳はインに包まれる形となったが、直後の1~2コーナーで鈴木宏の内を伸びて3番手を奪い返すと、3~4コーナーで岩崎が山浦を差した後にピタリ続く形を作れた。そして2周回3コーナーで岩崎の内へ攻め込み早々と首位に。
8車中トップの試走タイムだった金子大輔は鈴木宏と山浦をまとめて差すと、5周回2コーナーで岩崎を捲って2番手へ浮上。しかし栗原佳はすでに大差をつけて逃げ切り態勢。まだ1か月しか経っていない今年早くも4度目の優出で2度目のVを決めた。
文/鈴木
準地元の群馬県(伊勢崎)で青木治親が初の栄冠!
鈴木将光を抑えて一番人気になったのは浅倉樹良。ともに2連勝で優勝戦へ進みどちらが完全Vを果たすかに争点が集まった。3連単は2=5-7、2-5-6、2連単は2=5に集中した。
ところが、1走目に新井淳がフライング。これでリズム崩れたのか2走目の浅倉はスタート残せどアウト戦伸びず、徐々に後退。人気薄の青木治親が岩沼靖郎を差して先頭へ躍り出た。鈴木将光の進みもニブく岩沼が青木治にピタリ続いてゴール。
なんと3連単3-1-5で12万9190円、2連単3-1は2万7250円とビッグな配当で幕を閉じた。
青木治は2004年8月に『ドーディチ』号で華々しく川口デビューしてから20余年の選手生活で伊勢崎走路は初の優勝。2020年6月の川口(雨)以来となる16度目のVに。
有吉辰也が2節連続の完全V
前日の開催4日目のような横なぐりではなかったものの最終日5日目も21時過ぎまで時おり小雪の降る天候で、決勝戦は湿っている部分と乾きかけの部分がマダラ模様になった不安定な走路のもと選手は争うことになった。
0ハン内枠の番田隆弘は定評のある雨巧者だが、今回のような走路状態では実力を発揮できなかったか、逃げたが独走には持ち込めず3周回で中村颯斗と佐藤裕児に相次いで差された。
ちょうどほぼ同じタイミングで、数メートル後ろでは高宗良次の内へ入った有吉辰也が3番手まで車を押し上げていて、4周回4コーナーの立ち上がりで2番手の佐藤裕児を、5周回4コーナーでは先頭の中村颯を、不安定走路とは思えない綺麗な切り返しで抜き去って首位に立った。勝ち時計の3.404秒も、この走路状態としては優秀といえる。
今回の勝利で有吉は前節川口デイレース初日から9連勝。高い実績と抜群の安定感を誇りながら、実は意外にも10連勝したことがない。次節に出走を予定している2月6日からの浜松デイレースSG『全日本選抜』で自身初の10連勝を達成するか、注目度が一層高まる。
ちなみに、有吉とともに飯塚オートを長年牽引している荒尾聡は、昨年9月の特別G1『プレミアムカップ』初日に、史上31人目での通算1000勝を達成している。
文/鈴木