オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。 角翔太郎がブッチ切りの逃走劇!
0ハン4車の並びから飛び出したのは角だった。試走一番時計タイの29を出していた角は、レース序盤からペースを上げ、後続をあっという間に引き離してみせた。そのままゴールまでハイペースで走り続け、圧巻の上がりタイムで快勝した。2番手発進した桜井は、序盤で吉原に交わされたが、道中で逆転の差しを決め準優勝となった。平田は必死の追い上げを見せ、5周目で吉原を交わし3着まで浮上した。
角の勝因はなんと言ってもスタートだろう。試走タイムが出ていたようにエンジンは仕上がっていたので、自分のリズムで走れる独走に入れば後続は追いつけない。大事な場面でしっかりとスタートを決めた角は、また一つオートレーサーとしての総合力を増したように思える。この優勝でハンデが重くなることが想定されるが、今度は捌き上げていくレースでも腕が磨かれていくことだろう。
大木光が地元勢を撃破
ナイター開催3日制の最終日は、日中から雨がやんだり降ったりしつつ、2日目に続いて全レース濡れ走路で実施された。
まずポイントであった、4車が並んだ20線の外枠2車のスタート争いは、大外8枠の有吉辰也が前へ出かかったが、7枠の荒尾聡が突っ張り返して1周回1コーナーでは先回り。この攻防が数秒後の出来事に大きく影響することとなる。
5枠から20線トップ旋回した大木光は、1周回4コーナー立ち上がりで五所淳の内を突く。それとほぼ同時に五所は自身で車を滑らせてしまい失速。荒尾は大きな被害は受けなかったが、6枠の岩見貴史と、つい先ほど荒尾に先へ行かれたばかりの有吉は、難を避けるため急減速。その後もレース展開を作れなかった。
大木は2周回1コーナーで北原岳哲を捌いて2番手へ。荒尾も追随したかったがレース中盤に北原の抵抗を受けた。その間に0ハン桜木公和を交わして先頭へ立った大木は荒尾の追撃を振り切って1着。今年4月13日以来、通算10度目のVを飾った。2018年から昨年までしばらく優勝できていなかったのが、これで今年3度も優勝したことになる。
文/鈴木
高橋貢がしっかり仕上げてV!
早津圭は浅田のスタートを残してマイペースの逃げに入った。注目の20線スタート争いは5枠の鈴木宏が飛び出し、一つ内の高橋貢も踏ん張って2番手発進を死守。最内の中村友は包まれる形になり最後方に。高橋貢は1周3コーナーで鈴木宏を差して3番手に立つと、次の突っ込みで浅田も突破。逃げる早津圭を追う態勢を作れた。そして、3周3コーナーで車をインにねじ込むと先頭まで浮上できた。後ろでは佐藤貴を差した鈴木圭が鈴木宏、浅田、早津圭もパスし、高橋貢を追いかけたが差を詰めることができず2着止まり。高橋貢が振り切ってみせた。
高橋貢は今年3月27日以来となる、今年2度目の優勝。今回の浜松は新走路になって2節目。新走路はセッティングが合った状態なら強烈なタイムが出るが、合わないと全く車が進まなくなると言われている。通算勝利数が1700を越えている高橋貢は、これまでの蓄積した調整力を遺憾なく発揮し、今節は初日から折り合いをつけていた。もちろん、そのエンジン力を駆使できる技術も健在。絶対王者はまだまだ存在感を見せつけ続けることだろう。
黒川京介が今年17度目のV!
試走終わって黒川京介が3.24秒、佐藤励が3.25秒と他の5車に比べても圧倒的な数字を叩き出した。2連単6-7は2倍を切り150円だった。ただ、ハンデ前の選手も30秒切るタイムが出ており、3連単の3着は割れ気味で6-7-2が460円と一番人気。6-7-1、6-7-5と続いた。
発走。なんと20mから佐藤摩弥が飛び出したが、黒川もすぐ後ろに付けてハンドルをねじ込み、0ハンの伊東玲衣まで突き抜けた。一方、佐藤励は思いのほか滑っており、なかなか車が進まない。残り周回も少なくなり、ようやく伊東を捕えたが黒川の背中は遠い。上和田拓海も佐藤摩を差したが、前の2車プラス伊東には及ばず...。結局6-7-1は540円の2番人気。2連単6-7は前述の通り150円の一番人気。なお、2連複6-7は100円返しと買った金額がそのまま返ってきた。
12月3日の山陽ミッドナイトで佐藤励に苦汁を飲まされた黒川。見事、地元でのリベンジに成功した。このあとは、12月18日からのナイトレースに出場して、年末のスーパースタートライアルへ。12月27日の初日12Rで佐藤励といきなり顔合わせとなる黒川は2025年の締めくくりへ一歩ずつ突き進む。
植村愛悠斗が史上最年少での優勝
3連単オッズは、早めの抜け出しを期待できるハンデ位置に置かれた2号車の小栗勝太が人気を集めて、試走トップタイムの3.29秒を出した8号車の長田稚也が2番人気。単騎0ハンの植村愛悠斗は伏兵と評価されている印象だった、が。
まずスタートに残念ながら紛れが生じた。4号車の古城龍之介が発走直後に失速して、10m後ろの浜野淳と長田稚也は影響を受けてしまった(判定は故障妨害)。
過去、山陽での自身最高タイムが3.416秒であった植村が、この決勝戦は3.400秒のハイペースで逃走。小栗勝太は自己最高記録に迫る3.381秒で懸命に追いかけ少しずつ車間を詰めて、最終6周回3コーナーついに届いたかと思わせたが、あと一歩およばなかった。
植村は今年8月の川口ナイターに続く通算2度目の優出で初優勝。初優出した開催も3日制の初日と2日目準決勝戦に連勝したが優勝戦は7着。今度は3日制の3走とも勝利して完全Vとなった。
さらに記録がひとつ加わっていた。黒川京介が2018年1月に樹立した『最年少優勝記録』を、植村が塗り替えてみせたのだ。従来の記録は19歳と168日だった。今回の植村は19歳と25日での初優勝。黒川が当時デビュー半年あまりだったのに対して、今回の植村もデビュー1年弱。黒川がSGレーサーへと飛躍していったのに倣って植村も大成するか、今後の活躍がますます楽しみになった。
文/鈴木