
黒川京介が大会初制覇
黒川京介が鈴木圭一郎と青山周平をくだして『第3回 G2浜松記念 曳馬野賞』を初制覇。
3連単オッズは試走31秒で並んだ外枠3車が3強の評価を受けたが、全国ランキング今期S1青山周平でもS2鈴木圭一郎でもなくS3黒川京介が1番人気に推された。
その黒川が1周回3コーナーで鈴木宏和を捲って、10線6車から先制する形を作り、右ななめ後ろに鈴木圭一郎がピタリ追走。大きな勝負どころとなったのは2周回4コーナー。黒川は鈴木圭に切り返しを狙われたが、まだ先頭で粘っていた赤堀翼へ自分の車を接近させて2車を重ねることによって内から抜きづらい態勢を作り、鈴木圭の攻撃を封じ込めることに成功。ここの巧みな戦術が勝因のひとつといえるだろう。
その直後に赤堀を捌いて先頭を奪った黒川は、すぐに車間を拡げ始めた。レース中盤以降に鈴木圭と青山周が競り合ったこともあり、黒川は2着以下に20メートル以上の差を付けて1着ゴール。今年早くも10度目の優勝。グレードは通算11度目、今年だけで4度目のG2制覇となった。
文/鈴木