オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。本田仁恵が今年&通算2度目の優勝
人気の集中した本田仁恵が単独0ハンから6周回逃げ切り。今年4月の初優勝ぶりとなる自身2度目の優勝を果たした。レース確定を待つ間は大勢の仲間に囲まれて祝福を受け、初めてのウイニングランを地元のファンの前でおこなうことができた。
10線3車のうち西村義正と辰巳裕樹が序盤の周回から出入りの激しい競り合いを繰り広げ、いずれも前を追う展開を作れなかった。その競り合いに敗れた西村義を5周目に、離れた2番手追走となっていた辰巳を6周目に、森谷隼人が捌いて2着へ進出した。
本田が初優勝した山陽ミッドナイト4月28日は、本田の所属レース場である川口でSGオールスターが開催されている真っ最中であった。2022年と2024年に選出されて出場したオールスターに、今年は選ばれなかった。
今回の優勝の喜びを、いずれはオールスターの、SG開催の常連となれるよう今後ますます活躍して実力を上げる契機としたい。
文/鈴木
青山周平が格の差を見せつけた
3連単オッズは青山周平が当然の1番人気に推されたが、1号車を首位に採る車券も3・4番人気となり、単騎0ハン佐藤智也への期待の高さが表れていた。
佐藤智はレースでも後続との車間を保ったまま独走に入ったが、青山周平は1周で同ハン2車と10メートル前の押田和也を交わして素早く5番手まで上がると、20線から先制した岡谷美由紀を3周で捌いて佐藤智を直撃できる態勢を整えた。その後は冷静に少しずつ一歩ずつ先頭との差を詰めていき、5周回3コーナーで佐藤智の内へ入って首位。8月のSG『オートレースグランプリ』、9月のG1『ムーンライトチャンピオンカップ』とも優勝できなかった青山周は、8月6日ぶりに伊勢崎で、地元ファンが見守る前で優勝できた。
佐藤智と森下輝の37期2級車2名は今回は青山周の底力に屈したが、同じレースを戦った1級車たちにヒケを取らない試走タイムが出ており、次節以降の活躍と将来の成長が一層楽しみになった。
文/鈴木
永島潤太郎が準決勝戦から2連勝でV
小差で1番人気になったのは、10線2車並び内枠と好位置に入った早津圭介。しかし、いざレースが始まると単騎0ハンから逃げた三宅真央をなかなか攻略できないまま周回を重ねる。
20線3車並び大外枠の永島潤太郎は、前日の準決勝戦は試走タイム33秒でレースも圧勝したが、この決勝戦は試走37秒とタイムが低下してオッズは高評価を集められなかった。しかしレースでは1周回バックストレッチで同ハン2車の前へ出ると、2周回3コーナーで満村陽司の内を突いてスンナリ番手を上げられた。そして2番手にとどまっていた早津圭を4周回で捌くと6周回1コーナーで三宅のインへ飛び込んで首位を奪取。昨年11月以来、通算6度目の優勝となった。
早津圭は6周回バックストレッチでは滝下隼平の差しを耐えしのいだが、ゴールを目前にした直線の立ち上がりで車がブレてしまい落車。人気に応えられず残念な結果となってしまったが、この経験を今後の糧にして更に成長したい。
文/鈴木
颯爽と駆け抜けた! 中村颯斗が2度目のV
「エンジンは直線で行く感じがあるし乗りやすさもあります。」と優勝戦前にコメントしていた中村颯斗が岩見貴史を振り切って自身2度目の優勝を成し遂げた。
試走は3.35秒と20m後ろの選手とそん色ないタイムで人気の一角を担う。力量では唯一のSGホルダーである伊藤信夫なのだが、2連単オッズは岩見からの5-6、中村颯からの1-5、伊藤信からの6-5と続く。3連単は5-6-1のみ10倍を切って8.1倍だった。
走路温度28℃だが、湿度が88%と高い条件のなかで発走。0ハン単騎の中村颯は無難にスタート決め、10線の丹村司は序盤で後退して平塚雅樹が追う展開に。岩見は早々と3番手へ浮上し迎撃態勢が整った印象。このとき伊藤信は最後方。
番手取った平塚は思いのほか詰められず、逆にやや離され岩見が接近。青旗過ぎても中村颯のペースは落ちず、そのまま押し切った。ゴール前で岩見が平塚を交わして2着へ。
2024年8月に初優勝決めたときは10mから0ハンの水口寿治、石川岳彦を交わして独走。それから1年経ち、今回はオーバーミットで深夜に栄冠。35期は逸材が多く(佐藤励・小椋華恋・新井日和・西翔子・永島潤太郎ら)佐藤励はSGを小椋はG2を獲っており、今後は記念レースでも活躍できるよう切磋琢磨して、のし上がって欲しい。次回は9/24~の飯塚デイレースに出場予定です。
青木治親が難走路を制してV!
川口最終日は重走路で始まったが、徐々に乾いていき優勝戦は所どころが濡れているブチ走路になった。まずは0ハン単騎の吉田幸が粘っていたが、福田裕がアウトから交わすと青木治も同じように続いていった。そこからは福田裕が巧みなコース取りで先頭を死守していた。しかし、青木治がこん身の差しを決めると、そのままゴールを迎えた。
青木治は試走から気配が良かった。レースでは2番手でやや攻めあぐねていたが、慌ててはいなかった。おそらく試走での感触が良かったので、抜けそうな手応えを得ていたのだろう。青木治は今年2月に伊勢崎で優勝して以来、通算17度目となるV。次節からはハンデが重くなりそうだが、今の勢いを持続できれば十分克服できるだろう。