
苦しい展開から丹村飛竜が巻き返してV!
0ハン単騎の青木隆がマイペースで逃げ、直後に付けた角は準決同様に交わせない状態でレース中盤まで経過していた。20線は大外から長田稚がスタート決め、丹村飛は最後方からのレースになってしまったが、混戦のインに切り込み番手を上げる。やがて2番手に立つと、逃げる青木隆を冷静に交わして先頭を奪取。そのまま押し切った。中盤までは仕掛けどころがなかった山本翔だが、レース後半にかけては動きが軽快になり青木隆を差して準優勝。長田稚はスタートこそ切れたものの、序盤の攻めが決まらなかった。それでも最後は追い上げ3着入線。
スタート直後の位置取りからして丹村飛は厳しいレースになりそうだった。しかし、試走一番時計の機力を後押しに、道中は落ち着いて攻めていけていた。この優勝戦ではランク的に下になる長田稚の内枠に置かれたことも発奮材料になったかも。38期新人の藤本悠仁を弟子に迎え入れた丹村飛は、再び山陽エースの座を取り戻すべく、2025年を好発進で始動させた。
西翔子がSGレーサーたちを翻弄
鈴木圭一郎が人気にはなったが、3連単ひとけたオッズはなく、5番人気には1号車の首位車券が推されるというふうに、『鈴木圭絶対』のムードではなかった。
レースは、今節4日制の2日目から直線の強力なパワーを見せていた西翔子が単騎0ハンから逃げて、20メートル最内から先行した栗原佳祐が10メートル差ほどまで接近して追走する展開。だが3周目を過ぎた辺りから栗原佳が目に見えて滑り始めて車間が開いた。そこへ、前半の周回で同期の金子大輔に競り勝った佐藤貴也が登場し、6周回1コーナーで栗原佳の内を突いて2番手へ。
しかし最後までハイペースを保った西は独走ゴール。過去の自己最高タイム3.364秒には届かなかったが、本走3.371秒でS1鈴木圭をはじめとするSGホルダーたちを相手に見事1着。2023年8月以来となる通算3度目の優勝を決めた。
次節に臨むのは、地元浜松デイレースで今月22日から開催されるG2ウィナーズカップ。ハンデ重化することが想定されるが、最重ハンの10メートル前に置かれても今節に示したエンジンの威力ならグレードレースでも十分に通用しそうだ。
文/鈴木
寒空に輝いた! 中山光パーフェクトV
0ハン信沢綾乃と40m中山光、池田政和の3車で人気オッズを形成したナイトレース優勝戦。試走終わった感じでは中山光と池田政が同タイムで追い上げ厳しいかに思えた。2連単は6-7、1-6、7-6、6-1と三つ巴の様相。3連単は6-1-7が一番人気だった。
10m後ろの本田仁恵を0ハン信沢が突き放し、平川博康は滑って後退してしまう。本田を差してから中山光が一気に信沢に近づき射程へ入る。その勢いのままインから捌いて先頭へ。残り2周で池田政和は動いたが本田を差すまでで3着に終わった。池田政とのS級決戦を制した中山光は今節4連勝の完全優勝で正月優勝戦5着だった雪辱を晴らした。
正月優勝した黒川京介は33期、今回の中山光は32期と2025年はヤングパワーが炸裂する年になるのか。中山光はこのあとSG全日本選抜まであっせん予定ないが、身体も心もリフレッシュして大舞台での活躍に期待したい。
桜木公和の見事な逆転劇
1月から1級車に乗り換わった36期の浜野翼が自身初めての優出を果たして、3連単・2連単とも1番人気。差のないオッズで松尾隆広も上位人気に推された。
その浜野翼が単独0ハンから主導権を握り、2周目で離され始めた10線の竹中修二を捲った松尾隆広が3周目には浜野翼に対して差しを狙ったが入りきれず、3周回バックストレッチでは田中茂が松尾隆の内へ仕掛ける気配を見せたが、両者の間を割って伸びたのが桜木公和。2周目に捌かれた田中茂を逆転して2番手へ上がると、最終回3コーナーついに浜野翼の内へ切り込み敢行。付いて回っていた田中茂が再びイン飛び込もうとしたが、桜木と浜野翼はグリップ全開でなんとかしのいで先着ゴール。
桜木の前回Vは2022年3月の山陽ミッドナイト。この節は天候が不安定で、桜木は初日3着のあと晴雨取り混ぜて3日間を3連勝。今回も雨に連日見舞われるなか桜木は2着2回で優出すると、最終日も濡れたり半乾きになったりした走路変化に対応して最後は1着を勝ち取った。
文/鈴木
吉林直都が快速を見せつけ1級車で初V!
10線のスタート争いは鈴木辰が出だしは良かったが、チェンジを入れてからは吉林が伸びた。そのまま2周1コーナーで木部を捲ると、後続を引き離しにかかった。後ろでは栗原佳が石貝を交わし、吉林を追う態勢を整えたが、差を詰める前に鈴木圭にやられてしまう。鈴木圭は2番手に立てたものの、前を走る吉林との差は大きく2着が一杯だった。
吉林はハンデチャンスをしっかりとモノにした。上がりタイムも3・370をマークし、同期の栗原佳よりも数字が良かった。前節では栗原佳が完全優勝したが、今回は吉林。これからハンデは重くなっていくが、そうなったとしても十分通用しそうなセンスは感じられた。現在、浜松で不動のエースは鈴木圭だが、吉林や栗原佳が頭角を現してきているのでエースの座を脅かす存在になりそう。