勝って当たり前? 鈴木圭一郎が完全V
3日間、全く危なげなく優勝戦へ進んだ鈴木圭一郎。試走はただひとり30秒切る3.27。優勝戦のオッズも鈴木圭のアタマから。3連単8-4-5、2連単8-4、8-5で人気となる。
0ハンのトップスタートは稲川聖也だったが、岩田裕臣が付けて差す。その時すでに鈴木圭の姿があり岩田裕をインから抜いて先頭へ。抜かれた岩田裕も食らい付くが、逆転できる力はなし。稲川聖を渡辺篤が捲って離れた3着。結果は3連単8-4-7 1400円。2連単8-4が240円だったのを考えればついた方ではないか。改めて鈴木圭の強さを川口オートのファンに知らしめた。
このあと鈴木圭は山陽のG1プレミアムカップに参戦。11月半ばまで浜松での開催はないが、レース場に関係なくトップレーサーの走りとさばきを見せてくれよう。
祐定響が完全Vで初優勝を達成!
0ハンからの競争になった祐定は試走タイムこそ38で、数字としては出場選手の中で最も悪かったが、レースでは安定したコース取りでスピードに乗れていた。20線単騎の筒井は周回ごとに徐々に差を詰めてはいたが、仕掛ける射程範囲に入ることができずレースは終了。祐定が僅かに振り切り、ゴール線をトップで通過してみせた。筒井は準優勝。3着には30線最内から先行した角が入線した。
今節の祐定の走りは安定していた。上がりタイムもレースごとに少しずつ良くなっており、節間にも成長が感じられた。ここ最近は他の選手が2級車で初優勝を決めるシーンが目立っていたが、祐定も例に漏れず達成してみせた。36期は栗原圭や吉林などが同期をけん引しているが、祐定もその一角に加わってきそうな可能性を感じさせた。これからどのように成長していくのか、また1級車に乗り換わったらどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。
村田光希が嬉しい初優勝を決めた!
山陽ミッドナイトは0ハン単騎から村田が逃げ切り初優勝。2番手には同期の田中崇が付けてプレッシャーを与えていたが、見事に振り切ってみせた。その田中崇は6周1コーナーで落車。山本将が準優勝、藤岡が3着に入った。
村田は7月に入ってから走りが良くなり、成績も上向いていた。前節は2日目から3連勝で締めると、今節は初日から3連勝の完全Vで初の栄冠を勝ち取った。優出は今回が3度目だったが、まさに3度目の正直で結果を残した。上がりタイムも十分な数字をマークしており、今後も急成長を見せそうな予感。新人37期にスター候補がまた一人加わった。
吉川麻季が初優勝
40線のSGタイトルホルダー3名を抑えて1番人気に推された吉川麻季が、単独0ハンから6周回を逃げ切り、ファンの支持と期待に見事に応えて初優勝。勝ち時計は3.461秒。今節に計時した本走タイムが43秒~45秒だった40線勢では届かないスピードを発揮してみせた。
今年2度の優勝が6月と7月の飯塚デイレースだった久門徹が早めに2番手へ上がり、前半周回に中尾貴志を差した桝崎陽介が3着。荒尾聡はスタート8番手から、道中は重なって走る篠原睦と石本圭耶に苦しむ展開となった。
文/鈴木
高橋貢が完全V
初日の第1レースを除いて4日間すべての競走が雨で実施された今シリーズ。高橋貢が4戦4勝で無敵の強さを見せ付けた。
単独0ハン北渡瀬充が逃げ態勢。マークした清水卓がイン飛び込んだがコーナー回りきれず、再び北渡瀬が先頭へ。3番手で仕掛けるチャンスをうかがっていた竹本修の内へ突っ込んだのが高橋貢。そしてあっさり首位に立つと、通算218回目の優勝ゴールを決めた。
上位人気に推された新井恵匠はレース後半に番手を上げたが離れた3番手まで。松本康は武器のスタートが決まらず後方のままで終わった。
文/鈴木