オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。篠原睦が通算50度目の優勝
3日制の最終日は降雨の重走路で開始。2Rで雨は上がり、10R以降は良走路に回復。12R決勝戦も湿度は高めながら良走路で実施された。
10線の3名も20線の3名もそれぞれ枠ナリに発進したが、10線の真ん中3枠の村瀬月乃丞は1周回3コーナーで中尾貴志を差して2番手へ浮上。そして20線の大外7枠の篠原睦も1周回3コーナーで同ハン浦田信輔・伊藤信夫をまとめて差した。篠原にとっては強敵2名をすんなり攻略できたことが勝利への近道となった。
村瀬は3周で0ハン根本将人を捌いたが、先頭に立てていた時間は長く続かず、4周目に篠原がイン攻め込んで首位。今年7度目、通算50度目のVを勝ち取った。
伊藤信は序盤の仕掛けが後手に回ったぶん、村瀬へ1車身差まで追い上げての3着まで。20線3名の中で今節に計時した本走タイムの劣っていた浦田は後方の車群に取り残された。
文/鈴木
村田光希が自身2度目の優勝を決めた!
山陽オーバーミッドナイトの優勝戦は山陽37期の村田光希が優勝した。0ハンから先行したのは岡本。村田は10線勢に叩かれることなくスタート出ていき、岡本を終始マークする形だった。岡本のペースも悪くなく、なかなか捲り切れないでいた村田だったが、4周2コーナーでついに外から交わして先頭に立った。そこからは後続を引き離し、リードを保ってゴールを迎えた。試走一番時計の佐々木啓は徐々に番手を上げていたが、村田を射程に捕えるまではいかず準優勝。
村田は昨年9月に初優勝を遂げているが、約一年ぶりに再び優勝となった。2節前にはオール連対で準優勝しており、近況は成長している様子がうかがえていた。オーバーミッドナイトで走路温度が低い時間帯とはいえ、試走32の上がり429。十分な数字をマークした。スピード面では同期の上位陣に引けを取っていない。来年1月からは1級車に乗り換わるが、着実な成長を見せているので、その時には同期の中でトップグループに加わっているかもしれない。
竹尾竜星 38期の優勝一番乗り!
メキメキと力を付けてきた竹尾竜星が2連勝で初の優勝戦へ進出。予選~準決と道中の勝ちっぷりも申し分なく、S級の篠原睦を抑えてオーバーミッドの主役になった。なんと2連単1-7のオッズは2倍を切る190円。3連単も1-7-2、1-7-2、7-1-5の順で売れていた。
発走。序盤からペースに乗る竹尾はしっかりと自分のライディングを保って大きなリードを作る。2番手へ上がった牧瀬嘉葵に篠原はハンドルをインにねじ込む。少しずつ竹尾との差は縮まったかに思えたが、竹尾のペ-スは崩れず6周回を見事に逃げ切った。
養成所卒業時からデビューしてすぐは上原大輝や植村愛悠斗に注目が集まり、竹尾は目立たない存在だったが、特に8月16日以降の11走で1着7回の荒稼ぎ。内容もほとんどが安心して見ていられるレベル。今や38期の中で勝利数1番に躍り出た。
今後はハンデが重くなり前に人との戦いが多くなるだろう。あせらず、一歩一歩進んで、いつぞや記念レースで注目をあびるよう成長して欲しい。
初優出、初優勝おめでとうございます!
桝崎陽介がクレバーな走りで優勝をゲット!
0ハン単騎の日室はペースを上げることができなかった。10線外枠から先行した中村颯が、早い段階で日室を交わし逃げ態勢に入った。それを追っていくのは30線最内からスタート先行し、10メートル前の井村を叩いた桝崎陽。中村颯を追って一対一の状態の持ち込むと、5周2コーナーでインから交わして先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。後ろでは浦田が中村颯を捌いて準優勝。岩見や中村杏は追い足が鈍く、番手を上げることができなかった。
最終レースとはいえ走路温度は48度。追い込み勢にとって厳しい条件になったが、桝崎陽はしっかりと枠ナリにスタートが切れた上に、井村を叩いてまでいけた。外枠の選手にスタートで行かれていたら、そこからの巻き返しは厳しかっただろうし、ハンデが前の井村を叩けたのはこの上ない展開。自ら作り上げた有利な状況をしっかりとモノにできた。桝崎陽は2023年にG2ミッドナイトチャンピオンカップを制して以来、通算13度目の優勝。常に今回のようなスタートが切れれば、優勝回数はもっと増えていくことだろう。
栗原勝測が5戦5勝の完全優勝
3連単のオッズは、1番人気が試走29秒の鈴木圭一郎、2番人気は今シリーズ地元エースの早川清太郎...ではなく今節4日間を無敗で勝ち上がってきた栗原勝測。
決勝戦のレースが発走すると10線2車並びの内枠から高橋絵莉子が大きくスタート先行したが、同じく高いダッシュ力を誇る栗原勝は単独0ハンから逃げ態勢に入ると2周目から後続との車間をみるみる拡げ始める。
エンジン完調の栗原勝を逃がしたらペースが上がることの分かっている早川清太郎は序盤から中団を素早く攻めていくが、2番手まで浮上した残り2周あまりの時点で先頭の栗原勝は20メートルほど前方を軽快に逃げており、無敗の5連勝ゴールへトップで飛び込んだ。今節初日からスーパーハンデで戦ってきた鈴木圭が早川に少し離れてマークする展開で3着。
今シリーズは、オートレース発祥の地である船橋オートレース(2016年3月に閉場)への郷愁を誘う『黒潮杯』(船橋オートレース伝統のG1開催のタイトル)と銘打たれ、もと船橋所属から伊勢崎所属となり今に至る栗原勝が、船橋魂を大いに誇示した。
文/鈴木