
角翔太郎が期待に応えて完全優勝を達成!
10線単騎からしっかりスタートを切った角翔太郎は、1周を回る頃には竹中一成を捲って先頭に立った。その後は自分のペースを保って逃走を続けた。後ろでは石田啓貴が離れて追走していたが、佐々木啓が差して2番手を奪取。前を走る角との差を詰めにかかったが、ゴール前で僅かに角が振り切り優勝を決めた。藤岡一樹は最終3コーナーで石田を交わして3着入線となった。
角は3日間開催のミッドナイトで初日からオール1着の完全優勝を決めた。エンジンが良かったこともあるが、優勝戦では絶好の位置からの競争で、そのチャンスを逃さなかった。これで通算4度目の優勝。スピードの面ではだいぶ上位級の選手と差がないところまで成長した。これからは人を抜いていくレースが増えるだろうから、捌きの面で更なる成長を期待したい。
佐藤励が完全V
今回が初優出となった38期の藤井真弘は試走から上々な気配で、車券オッズ穴人気の支持に応えようと懸命に逃げたが、浜野翼を連れて追撃した30線の片岡賢児が4周で捕えて先頭へ立った。
50線3名は枠ナリに発進し、浦田信輔を捲って中村杏亮が前へ出ると、佐藤励の追撃をしのぎながら30線勢を追うが、仕掛ける距離までなかなか近づけず、4周目に佐藤励が中村杏の内へ切り込むと、5周目に2番手の浜野翼、6周目に先頭の片岡賢を捌いて首位に立った。
これで今年14度目の優出で3度目の優勝。通算では21度目のVとなった。走路温度が50度を越えて追いが効きにくい条件でスタート最後方になっても冷静沈着に走る姿が印象的だった。次節はお盆の伊勢崎ナイターSG『オートレースグランプリ』へ向かう。
文/鈴木
平田雅崇が力強い走りで完全優勝を達成!
10線外枠から先行した永島は、その勢いのまま0ハン両者を捲り、1周回るころには先頭に立っていた。20線勢は大外の平田が速攻を決めると、3周目に入る段階で2番手に浮上。逃げる永島と一対一の態勢に持ち込んだ。そこから徐々に車間を詰め、4周4コーナーでインに車をねじ込み、5周1コーナーで差し切り先頭を奪取。そのままゴール線を一番で通過した。後方からは藤岡が猛追を見せていたが、永島を交わすまで行かず3番手入線。永島が準優勝だった。
平田は前節、地元のG1で準優勝していたが、その良い流れを持続したまま今回の優勝にこぎつけた。近況は3節連続優出中、更に8走ずっと連対を外していない。ここにきて好調モードに入った。この後は川口ナイトレースを挟んで、SGオートレースグランプリが待っている。そこまでこの高機力を維持できれば、最高峰のグレードレースで見せ場十分の走りを披露できるかもしれない。
栗原佳祐が今年4度目の優勝
優出7名の中で試走1番時計の黒川京介が人気を集めた。試走で4号車の長谷晴久に詰まったようにも見えた5号車の栗原佳祐は人気をやや下げるオッズとなったが、レースが始まると黒川京介のカマシを突っ張って20線から先手を奪った。その勢いで1周回バックストレッチではハンデ位置が20メートル前だった0ハン長谷、2周回ホームストレッチでは同じく0ハンの早津圭介まで捌いて素早く3番手まで駆け上がった。
そのとき前方では、同ハン牧野竜人に伸び勝ってトップスタート行った岡谷美由紀が逃げていて、3周回で仕掛ける射程まで追いついてきた栗原佳をブロックする奮闘ぶりを示したが、今回が3節連続の優出と充実度に優る栗原佳は5周回1コーナーでそのインをこじ開けて先頭へ進出。今年9度目の優出で4度目、通算では7度目の優勝を果たした。
レース序盤に黒川とのつばぜり合いを制した佐藤貴也も、レース終盤は岡谷に抵抗されたが、最終回3コーナーで内へ突進して2着へ浮上。結果的に地元の最重ハン2名が黒川の進攻を喰い止める形となった。
文/鈴木
夏だ 亀井だ サマーランド杯
蒸し暑い天候のなか、初優出決めた佐々木光輝の逃げにも注目したい優勝戦。人気を背負ったのは亀井政和で、相手は佐藤摩弥へ3-8が4.7倍。地元の雄・早川清太郎は3番手評価と、いささか寂しいオッズ。3連単の一番人気は3-8-7だった。
50mの大外から佐藤摩弥が出て行き桜井晴光を叩き込む。佐々木光はペース上げられず千葉泰将が接近も、亀井が車ナリに伸び捲り差しで先頭へ。佐藤摩は亀井との差を縮められず2着に甘んじる。3着に千葉が入り、2連単は一番人気も3連単は6000円強と好配当。佐々木光は8着と惨敗だったが、いい経験を積んだことだろう。早川は争覇圏へも進めず6着でフィニッシュ。
亀井政和は実に2020年11月以来の優勝で通算5度目のV。来月のナイターSGに出場決まっており、大暴れに期待したい。